出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

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 MRR基地格納庫。レッドウィングスは掃除をしていた。

(レスキューチームは当番制。格納庫の掃除も、休日も当番制なのだ。)

 太陽はモップで格納庫を掃除していると進と強がジャイロロボに何かしているのを見つけた。

「なにやってんだ?今日から休みじゃなかったのか?」

「ジャイロのブルーサイレンズの配属が決まってさ。」

「チームのエンブレムを張り付けるっていうから、せっかくだからみんなで張り付けるのを手伝ってるのさ。」

 進と強が説明する。

「よし、こんなもんかな。そっちはどう?」

「もう終わるわ。」

 強の言葉にアリスが答える。

「かっこいいわよ、ジャイロ。」

「これで晴れてチームの一員だな。」

「ハッハーン!まあこれからのブルーサイレンズはまかしときな!Meが皆を引っ張っていってやるぜ!」

「お前の場合は引っ掻き回すだろ。」

 ライガージャックがそう言うとみんな笑った。

 

 町中にあるプロレス事務。そこの社長であるジャスティー歌田こと歌田正義は生徒たちの技を見ていた。

「シャチョー!」

事務の扉をカルロスが開けて入ってくる。

「二代目たちがお帰りデース!」

 カルロスの後ろには進と強、そしてアリスがいた。

「お!帰って来たか。ん?そっちのお嬢ちゃんは?」

「初めまして。アリス・ベッカムと申します。」

 律儀に挨拶をする。

「今日は、是非進たちのパパに会いたくて来ちゃいました。」

「見学ならいくらでも大歓迎だ。存分に見て行ってくれ。おう、お前ら!めいいっぱいカッコいいところ見せんだぞ!」

『おう!』

 そんな時進が気マズそうな顔で正義に話しかける。

「あの、父ちゃん。実はもう二人見学者がいて・・・・」

「なんだよ、大歓迎だって言ったろ?早く入ってもらえ。」

「それができないんですよ、進と強のお父さん。」

「ん?おおい!」

 正義が外を見るとジャイロロボとライガージャックがいた。

「Hey! Nice to me you!今日は、youの必殺技を教わりに来たぜ!」

「すいません、驚かせてしまって。」

 ジャイロロボが挨拶をし、ライガージャックが謝罪をする。

 

「ふう、休暇とは言えマシンロボの勝手な外出を許してしまっていいんでしょうか?」

「ま、ブルーサイレンズとライガージャックがいるから大丈夫でしょう。それにジャイロロボのロボマスターを決めることと考えればいいでしょう。」

「問題が起きなければいいんですが。」

 佐々木は不安で胃に穴が開きそうであった。

 

 その頃リングではカルロスとジャスティー歌田の押し合いになっていた。ジャスティー歌田が後ろに退き、足払いをしてカルロスを倒す。そこから首筋にエルボを叩き込むとロープの後ろまで行く。そしてロープの反動を利用する。

「ジャスティーデッドアングルキーック!」

 ジャスティー歌田の必殺技がカルロスに炸裂する。

「Ooh! Great!」

 ジャイロロボは感動する。

「ジャスティー!」

 ジャスティー歌田は決めポーズを取る。しかし進と強は修理をしていた。

「直るかな?」

「大丈夫だよ。このくらい僕の手に掛かれば。」

「兄ちゃんズルい!僕にもやらせてよ!」

「Brothersはトレーニングしないのか?」

 ジャイロが二人に問う。

「なまった身体を叩き直してやるぞ。上がってこい!」

 正義がリングを勧める。が、二人は真っ向から否定する。

「なまってなんかないよ!レスキューの訓練はレスリングなんかよりもずっとハードなんだから!」

「レスリングなんかとは何だレスリングなんかとは!」

「そーよ。楽しいわよレスリング!」

 アリスはすっかりレスリングに夢中になった。

「いいこ子だなアリスちゃんは。そうだ!うちの団体を継いでみる気はないか?」

「でも、二代目は進たちなんでしょ?」

「ダメなんだよ。最近なんか自分たちの夢は一流のレスキュー隊員になる事だなんて言い張って。俺の代でこの団体もお終いなのかな?」

正義はロープに身を預けながらそう愚痴る。

「ジャスティー歌田!練習相手ならこのジャイロを!」

「「・・・・・・・・・・・ウェイトサがありすぎだろ。」」

 ライガージャックと正義はツッコミ、進と強は苦笑いをする。

「進、強。どっちでもいいから晩御飯のお使いに行って来てちょうだい。」

 進と強の母が二人に頼む。

『えー!』

「強行ってこいよ!」

「なんでだよ!次は僕が修理する番じゃないか!」

「兄ちゃんの言うことが聞けないのか!」

「こんな時だけ威張んないでよ!いっつも都合の良い時に兄貴ぶって!」

「なんだと!僕がいないと何もできないくせに!」

「僕だって今までレスキュー隊員としてやってきたんだ!もう一人で大丈夫さ!」

 二人は顔を近づけ今にも喧嘩を起こそうとしていた。しかしそれを正義が止める。

「こらお前ら!喧嘩するならリングでやれ。きっちりと勝敗を決めてやる。ほれほれ!」

 

 使い古されたゴングが鳴り響くと共に取っ組み合いになる。

「いけー、進!あっ!危ない進!強、上手い!ほら、もっと抑え込まなきゃ!ほらぁ!ああ、強モタモタしてない!進もさっさと技に入る!いけー、ラリアットよー!そこからジャーマンでしょ!わー、早くしないと!ああ、ほら!モタモタしてるから!進はそこからアームロックで早く掛ける!」

 アリスはコーチ顔負けの指導を見ながらする。

「むぅう・・・・じれったいな!アタシがやる!」

 アリスが乱入するところをカルロスが止めようとする。

「危ないデ―――」

 直後、強のエルボがカルロスに炸裂し、カルロスは倒れる。

「乱入か?一応警告はするが実は大歓迎だぞ。」

 正義はなんだかんだで楽しんでいる。

「アンタたちのファイトには華麗さが無いわ!」

「ちょ、ちょっとアリス!」

「隙あり、兄ちゃん!」

「タンマ、タンマ!批評だぞ!」

「えい!」

 二人掛かりで強を攻める。

「脳にズーンとくる一発デシタ。シカーシ!」

 カルロスはリングにオーバーアクションで乱入する。

「不意打ちトハ卑怯デース!」

「カルロスまで・・・・」

「そうこなくっちゃ!」

 強は呆れ、アリスはノリノリである。

「うおっほ!燃えてきた!」

 正義のレスリング魂に火が灯る。

「と、父ちゃんはレフリーだろ?」

 強の言葉に正義はこう言って押さえつけた。

「問答無用!」

 そんな光景をジャイロロボはハブてながら見ていた。

「ちっ!Meだけ仲間外れかよ・・・・」

「ま、技を見て盗むってのも勉強さ。」

「成程。」

 

 夜になり、騒がしかったリングは静寂に包まれていた。

 宿舎の方では進と強が反対方向を向きながら歯磨きをしていた。お互い痛み分けであった。

「ふー、いい湯だった。」

 風呂上がりの正義が上がると進と強の姿を見かけた。

「ん?なんだんなんだ。」

 正義は二人に歩み寄る。

「お前ら、まだ喧嘩してるのか?試合が終われば敵味方なし。全て丸くNo sideだ。」

「「それはラグビーだよ!」」

 二人はそう言うと乱暴に歯を磨き始める。

「たく!ただでさえ引き分けでムカついているのに!」

「そーだよ!勝敗を見極めるんじゃなかったの?」

 二人の言葉に正義は自分が倒した光景を思い出した。

「ははは。あっ!いやいやいや!見極めたからこその引き分けだ。お前らの力は全くの互角。どっちの勝ち負けではない。」

 正義なりにタッグの重要性を説明した。しかし二人は一向に仲良くなろうとはしない。

 その頃アリスは鼻歌を歌いながら髪の毛を梳かしていた。隣では歌田母が布団を敷いていた。そんなアリスを見て歌田母は微笑む。

「うちにも女の子が欲しかったねー。」

「え?」

 アリスが振り向く。頬には絆創膏が貼ってあった。

「でも、いても同じだったかもね。」

 

 その頃ジャイロは外で胡坐を掻いていた。

「明日こそはジャスティー歌田の必殺技を!」

「お前さんは熱心だな。けど、戦うばかり考えたらだめだ。」

 そんな時正義がダンベルを両手にジャイロロボとライガージャックに近づいて来た。

「おお、ジャスティ歌田!これから秘密の特訓ですか!」

「何言ってんだ?こんな夜中にドッタンバッタンやったら近所迷惑だろ!」

「Ooh・・・・・そうですか。」

「ま、そうだよな。」

「本当に熱心な奴だなー。進や強に見習わせてやりたいくらいだ。」

 正義はそう言いながらトレーニングをする。

「Brothersはレスリングが嫌いなのか?昼間の試合は様になってたのに。」

「小さい頃は喜んでリングに上がってたもんさ。ほっとけば、一日中スパーリングしてたっけなー。」

 正義は過去を顧みていた。

「タッグマッチって知ってるか?二人一組で戦う試合のことだ。」

「ああ。俺もファングウルフと一緒にやったことがある。」

「ライガージャックだっけか?なら話は早い。双子のアイツらは最強のタッグチームになると思ってたんだけどなー。」

「でも、レスキュー隊員としての二人は中々のモンだぜ。」

「そうなのか?」

「ああ。この間もダムが決壊して二次災害になるところを、二人のNice combinationで乗り切った。」

「そうか。レスキュー隊員として頑張ってるんだな。」

 郊外から少し離れたところで青い狼が遠吠えを上げていた。

「感じる・・・・・・・・・・同じトランスフォーマーがこの世界にいるのを!」

 

 翌朝。アリスは昼になっても起きない進と強を起こしに来た。

「進!強!お昼よ!朝ごはんとランチが一緒になっちゃうわよ!」

 アリスがそう言うと二人は部屋から出てくる。

「おはよ・・・・」

 進が眠気交じりに言う。

「おじ様たちは朝早くから試合の準備に取り掛かったわよ。親子なのに、アンタたちの方はだらしないのね。」

「「おは・・・・っ!」」

 進と強はいつもの様に挨拶をしようとするがそこで昨日のことを思い出した。

「「ふん!」」

「全く・・・・あんた達、まだ喧嘩中なの?」

 アリスは流石に呆れた。

 その頃正義たちはリングの準備に入っていた。

「オラーイ!オライオラーイ!」

 正義は照明を誘導する。

(大丈夫か、このおんぼろクレーン?)

 使っているクレーンは年期が入っていた。その直線状でカルロスが椅子を並べていた。

 その時であったクレーンのジャッキの油圧が下がり、クレーンが転倒。

「いかん!カルロス、逃げろ!」

 正義はカルロスの元まで駆け走ると押し飛ばした。

「っ!誰かが助けを求めている!」

 青いトランスフォーマーはドームに向かい掛け走り始めた。

 

 その頃アリスは屋上に洗濯ものを運んでいた。事務にいる全員分の洗濯物ともなると相当な量である。

「ふう・・・・・・・・やれやれ。ん?」

 そんな時アリスは進と強に気づく。

 二人は“正義魂”と印刷されたシャツを手に取る。

「離せよ強!」

「いいよ、僕が干すから!」

「いいよ、僕が干す!」

 二人は洗濯物でも喧嘩をする。

「意地張り合っちゃって、バカみたい。男の兄弟ってみんなああなのかしら?」

 アリスは喧嘩をする二人に呆れる。

「離せ!」

「やだ!」

「離せよ!」

 進が強引に取るとそのはずみで洗濯物が全部落ちてしまった。そんな二人を見ていたアリスが怒る。

「いい加減にしなさいよアンタたち!」

「これは強が・・・・」

「兄ちゃんが父ちゃんのTシャツを引っ張るからだろ!」

「Shut Up!」

 アリスの一喝に二人は正座をしてしまう。それを見ていたジャイロですら驚いてしまった。

「いつまでもつまんないこと言ってんじゃないの!」

「Yes。最強のタッグチームが聞いて呆れるぜ。」

「「最強のタッグチーム?」」

 二人はジャイロロボの言葉に疑問を持った。その時、歌田母が血相を変えて来た。

「進!強!大変だ!」

「ごめんなさいおば様。お洗濯やり直しになっちゃった。」

「そうじゃないんだよ!父ちゃんが、工業先で事故に遭っちゃって!」

 そのことに一同驚く。

「ジャスティー歌田が!」

「ああ、どうしよう?母ちゃんこんなときどうしたらいいのか・・・・・」

 戸惑う歌田母。そんな母に二人が立ち上がる。

「「ジャイロ!」」

「OK。」

 進と強は下に降りジャイロロボはビークルモードに変形し二人を乗せる準備に入る。

「おば様、アリスたちは現状に向かいます。大丈夫。おじ様頑丈そうだから。」

「アリス、俺の口の中に入れ。それ以外の移動は危険だ!」

「わかったわ。でも口の中に入るのってこれが最初で最後にしたいわ。」

 アリスはビーストモードのライガージャックの口に入る。

 

 ジャイロロボが海上を飛行していると海中からガラゴロが姿を現した。

「マシンロボ発見!今日こそ完全に破壊してやる!」

 ガラゴロはドーム向かいジャイロを追いかけた。

「クレーンが倒れちゃってるぞ!まさか、父ちゃんがあの下敷きに!」

「ジャイロ、レスキューツールを投下して!」

 強が指示を出す。

「それからヘリコプターロボに応援要請!」

 進も追加の指示を出す。

「了解!」

「「要救助者を速やかに救出する!」」

 二人は今最強のタッグチームになっていた。

 

『せーの!せーの!』

 ジムにいる全員でクレーンを持ち上げようとしていたが、全くウンともスンとも動かない。

「ジャスティー歌田!」

「助けに来たぜ!」

「「父ちゃん!」」

 正義の元に4人が来た。

「待ってて父ちゃん。」

「ジャイロ、クレーンを頼む!」

 進が指示を出す。

「Okay。」

 その時であった。ドームが突然爆発した。ジャイロロボがその方向を向くとそこにはガラゴロがいた。

「ガラゴロ!」

「こんな時に!」

「また会えたなマシンロボ!セッサ飛ばして来た甲斐があったぜ!」

 ガラゴロはジャイロロボに向かう。

「いかん!」

「ジャイロ、抑え込んでやるからゾーンを展開しろ!」

 ロボットモードになったライガージャックがガラゴロを押さえつける。

「でもクレーンは・・・」

「こっちは僕たちで何とかする!だからガラゴロを頼む!」

 強がジャイロロボにそう言うとジャイロロボは指示に従う。

「ゾーン、展開!」

 ジャイロロボはゾーンを展開する。

 

 その頃マシンロボ基地でもそのことに気づいていた。

 太陽と鈴はいち早く指令室にいた。

「こんな時にもガラゴロだなんて・・・・・」

「全くだ。でもジャイロと進たちがいてよかった。」

 その時鈴があることに気づいた。

「っ!宮島教官、ジャイロたちの方に別の熱源体が接近しています!」

「何!モニターに出せ!」

「はい!」

 鈴はキーボードを操作しモニターに映し出す。そこにはビルの屋上をピョンピョンと飛び越えている青い狼がいた。

「あれは!」

「知っているのか、太陽?」

「・・・・・・・・ええ。アイツは、俺たちの仲間です!」

 

 ゾーン内ではジャイロロボとガラゴロが戦闘を行っていた。

 ガラゴロは体を大きく回転させてジャイロロボとライガージャックを吹っ飛ばす。

「「がぁああああああああああ!」」

「畜生・・・・・・・・早くレスキュー合体しないと。ウェイトの差がありすぎる。

「バカ野郎!ウェイトの差なんて問題じゃねぇ!」

 呻くジャイロにそう叱咤してから上から落ちてくるガラゴロをライガージャックは殴る。

 

「父ちゃん、がんばれ!」

「直ぐに助けてあげるから!」

 進がクレーンの切断に専念し、強が治療を行う。

「お前ら、こんな危険なところに。」

「当ったり前じゃん!おれたち、レスキュー隊員なんだぜ!」

 進が答えるとヘリコプターロボが駆け付けて来た。

「進、強!ヘリコプターロボたちが来たわ!」

「強、ヘリコプターロボへの指示を頼む!このクレーンを退けるんだ!」

「ええ!僕一人で四機全部に指示を出すの?」

「もう一人で大丈夫なんだろ?」

「も、もちろん大丈夫だよ!」

 少し自信なさげに答える強。そんな強にアリスが言う。

「急いで!いくらライガージャックがいるとしても長く戦えないわ!」

 アリスの言葉にうなずき強はK-BOYを使って指示を出す。

「ヘリコプターロボ、アンカー投射!固定確認後、こちらのカウントで引き上げ頼む!」

 ヘリコプターロボはアンカーを確認し引き上げる。

「よし。」

 安心と思ったその時であった。照明のワイヤーが切れ、進たちに落ちて行く。

「危ない!」

「間に合わない!」

 進と強がそう思ったと時であった。

「はっ!」

 大きな青と白の狼が照明を銜え進たちを助ける。

「な、なんだ?」

「大きな狼・・・・・・・・いや、マシンだ!」

 進と強は驚く。

「そちらの方々、大丈夫か?」

「あ、ああ・・・・・・」

「君の名前は?」

「私か?私はサイバトロンのファングウルフだ。ところでライガージャックはどこだ?」

「あ、あそこに・・・・」

 強が指を指すとソーン内から響く音がしてくる。

「左様か。ならば行かねばならんな!」

 ファングウルフはそう言いうとゾーンへ入る。

「はぁあああああああ!」

 ファングウルフはガラゴロに体当たりをする。

「お前は・・・・・・・・・・まさか!」

「ファングウルフ、トランスフォーム!」

 驚くライガージャックの前でファングウルフはロボットモードにトランスフォームする。

「ライガージャック、助太刀する!」

「ありがてぇ。行くぞ、ファングウルフ!」

「おう!」

 ライガージャックとファングウルフは同時に拳を振るいガラゴロを吹っ飛ばす!

「さあ、今の内に!」

「レスキュー合体をしろ!」

「お前たち・・・・・・・・・・・・OK。進、強!合体指示を。」

「「うん!」」

「ここは僕たちに任せて早く避難を!」

「アリス、頼むよ。」

 進と強の言葉にアリスは頷いた。

「「ジャイロロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」」

 進と強のK-BOYの顔が開き、目が光る。

「ハイパーモード、合体はじめ!アチョー!ヘリコプターロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!合体準備よし!三番機よし!二番機よし!四番、五番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパージャイロロボ!」

 

「こっちよ!嘘!」

 アリスは避難誘導をしていたが出口へ通じる道がガラゴロの破壊工作によって退路を断たれていた。そんな時扉を叩く音が聞こえ、みんなが振り向くと厚い鉄の扉が一転だけ激しくへこみ、壁に打ち付けられていた。

「アリス、こっちだ!」

「誠!」

 

 その頃ハイパージャイロはガラゴロの攻撃を受け流していた。

「同じヘビー級でもこんなもんか!」

「いつもいつも!救助しか能がないお前らが、デザスターのマシンであるこの俺に勝てるか!」

「戦うだけの兵器なんて!」

「ただのマシンだ!」

「んな奴に俺らは負けない!」

「「そうだ!ジャイロの言う通り!」」

「ほざけ!」

 ガラゴロはハイパージャイロに突っ込む。

「させるか!フォースチップ、イグニッション!」

 ファングウルフにフォースチップがイグニッションされる。

「パワークロー!」

 ファングウルフのパワークローでガラゴロの動きを封じるとハイパージャイロロボが足払いをする。

「あれ?この足払い・・・・」

「父ちゃんの得意技。」

 体勢を崩したガラゴロにライガージャックがタックルを喰らわせる。ガラゴロはそのまま落ち、別のビルの屋上に落ちる。

「見よう見真似で結構できるもんだな。次は!」

「すかざす駆けだして!」

「そう!そして相手の死角から!」

「「思いっきりよくドロップキック!」」

「「「ジャスティー、デッドアングルキーック!」」」

 ガラゴロは正面からその攻撃を喰らう。そして止めの一撃を繰り出す。

「ジャイロシューター!」

 ジャイロシューターがガラゴロを真っ二つにし、そして爆発した。

 ゾーンが解除される光景をドームの客席の方からアリスたちが見ていた。

「やった!流石ジャイロにライガージャック!」

「でも、なんだあのポーズ?」

 誠が見る先にはジャスティー歌田と同じポーズを取っているハイパージャイロロボの姿があった。

「ジャスティー!」

 その光景に正義は笑う。

「いや、いいファイトだった。レスキューってのも中々のもんだな。アリスちゃん、進と強に伝えてくれ。やると決めたからには、レスキューでチャンピオンベルトを目指せってな。」

「はい!」

「二次災害、概ね、なし!レスキュー完了!」

「「レスキュー完了!」」

 一同敬礼をする。

「見事に技を決めることができた。ツインタッグのおかげだな。」

 ジャイロは進と強、ライガージャックとファングウルフを見る。

 そんな時進が否定した。

「いや、違うよ。僕たちとジャイロ、三人で決めた技だ。タッグじゃなくて・・・・・・えっと・・・」

 進は頭を悩ませると強が言った。

「トリプルトルネードなんてどうかな?」

「ああ、それかっこいい!ねえジャイロ、どう思う?」

「最高だ!最高に強そうだぜ!」

 三人は笑った。

 MRR基地にいるブラッドは困ったことになった。

「いやはや、こういう場合はどうしたものでしょう?」

 その言葉に佐々木が疑問に思う。

「今回ジャイロに指示を与え、問題を解決したのは進君と強君の二人の力ということになる。」

「・・・・・・・・・・・長官、まさか!」

 佐々木の言葉に頷く。

「前例のないことですが、ジャイロロボのロボマスターには進君と強君、この二名を任命します。」

(ジャイロロボのロボマスターに進と強が任命された。進と強、双子のタッグチームにジャイロロボが加わった。今までにないコンビネーションが期待できそうだ。)

 

 MRR基地格納庫。そこでブラッドと宮島たち、鈴と太陽にボンがファングウルフの元に集まっていた。

「ファングウルフ、久しぶり。」

「久しぶりだな、太陽。」

「ねえ太陽、このトランスフォーマーは?」

「アニマトロスのファングウルフ。ライガージャックとはコンビを組んでるようなもんだよ。元はセイバートロン星のトランスフォーマーだったんだけど独自の進化でビーストタイプのトランスフォーマーになったんだ。」

 太陽が鈴に説明する。

「でもなんでこっちの世界に来たの?スペースブリッジ建設が終わった後はアニマトロスにいたんじゃ・・・・」

「それが恥ずかしい話、フレイムコンボイとまた対等に戦いたいと思い武者修行をしていたのだ。その道中で仲間のトランスフォーマーを助けた際に重傷を負い、そして死んでしまった。だが次に目を覚ましたらこの世界に迷い込んでいたのだ。」

 ボンの問いにファングウルフは答えた。

「長官、すみませんが・・・」

「わかっています。ファングウルフ君。」

「はい。」

「君にはチームサイバトロンとして所属してください。」

「わかりました。このファングウルフ、レスキューに全身全霊を掛けます!」

 こうしてファングウルフも新たにマシンロボレスキューに加わることになった。

 

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