出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

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 MRR基地に花火が上がる。基地には一般公開のため訪れた人たちでにぎわっていた。

(今日はマシンロボレスキュー創立初の公開訓練。マシンロボフェスティバルだ。まぁ、公開訓練と言っても、子供たちにとっては授業参観みたいなものだ。)

「今日はいつにもまして元気だねぇ。」

 大志館から米一俵を担いださとこが候補生たちを見て行った。

「ウチ、ママが来るのよ。」

「ぼくん家だってママが来るから、エースに任せな。」

「それ、なんか論理的じゃないよ。」

 アリスに便乗してエースも口癖を言うが海がツッコミを入れる。

「うちの家族って死ぬほどお祭り好きだから。」

「まあ、それは結構なことでございますわね。」

「ううん、その逆。憂鬱だなぁ・・・・・」

 鈴は肩を落とす。

「でも鈴さんの場合は太陽さんにその家族を見られることではなくて?」

「な、なななななにを言ってるのよ小百合は!」」

 鈴は耳まで顔を赤くする。

「うちは両親揃ってくるらしいんだ。」

「強、今日は父さんが来るんだ。しょっぱいとこ見せるなよ。

「兄ちゃんこそ。」

 誠、強、進が言う。

「うちの両親ってこれるかどうか・・・・」

 大地が不安になると太陽が肩に手を置く。

「きっと来てくれるさ。」

 その言葉に大地は微笑む。

 さとこは笑顔の候補生たちを見ると、太陽だけ違うのに気づいた。

「っ!あの子確か・・・・」

 候補生たちは会場へ移動する。

「これじゃあまるで運動会だな。」

「そりゃあ、家族が見に来てくれるんだから仕方ないさ。」

 肩に乗っているボンに太陽はそう答えた。

「太陽・・・」

「さ、行こうぜ!」

 太陽はいつもの明るい表情を演じていた。

 

 MRR基地グラウンド。そこはいつもとは一変し、会場用に臨時の席が設けられていた。席は今日の日のために来てくれた人たちで埋まっていた。そんな人たちの前に候補生たちは整列をしていた。

「それでは、我がマシンロボレスキューが誇る隊員たちをご紹介します。」

 朝礼台に上って居るブラッドが進行を促すと宮島が前に出る。

「レッドウィングス、前へ!」

 メガホンを使い指示を出すとレッドウィングスと前に出る。

「大空太陽!エリアス炎!

 名前が呼ばれると太陽とエースは敬礼をする。

 客席から見ていたエースの母がアリスの母に話しかける。

「エリアスの母です。父親がアメリカで消防士をしておりまして、仕事から離れられなくて。」

「アリス・ベッカムの母デース。うちもイギリスで舞台煙種をしているノデスガ、公演の最中デ。」

 アリスの母はそう言うとカメラを取り出す。

「オーウ!やっぱりオタクも?」

「ええ。活躍ぶりをしっかり撮っておけって。」

 二人は笑う。

「北沢海!」

 海が敬礼する姿緒同じ髪型をした海の四人家族が見ていた。

「遙鈴!」

 鈴が敬礼をしようとすると盛大な音銅羅が鳴り響いた。鈴はその音にずっこける。

「いよ!待っとったデー!」

「がんばりや、鈴!」

「お姉ちゃん!いかしとるでぇ!」

 鈴の家族が盛大に音を鳴らした。

「な、な、頼むから静かにしとってほんまに!」

 宮島とマリーは笑うのを必死にこらえていたが佐々木は何とか笑うのを抑え込み、信仰を促す。

「つ、続いてブルーサイレンズ、前へ!」

 佐々木の指示でブルーサイレンズが前に出る。

「愛川誠!歌田進!歌田強!アリス・ベッカム!」

 名前を呼ばれるとブルーサイレンズは敬礼をする。

「ふふふふふ、息子たちのビッグマッチだな。」

 正義は母と共に喜ぶ。

「アリース!」

「ママー!」

 アリスの母の声にアリスは手を振りながら返事をする。

「イエローギアーズ、前へ!」

 マリーの言葉にイエローギアーズは前に出る。

「速水大地!芦川ショウ!水前寺小百合!美波ケン!」

 イエローギアーズは名前を呼ばれると敬礼をする。

「小百合様のお姿にズームイン!」

 カメラを持ったSPと少し離れたところでSPに囲まれながら小百合の父は小百合を見ていた。

「美波ケンの母でございます。」

「ああ、これはどうも。芦川ショウの父です。」

 ケンの母がショウの父にあいさつをする。

「楽しみですわね。」

「ええ。訓練公開デーに家族が招待されるなんて思ってもみませんでしたよ。」

「家族参加の玉入れ競技、あれが楽しみなんです。」

「た、玉入れはないんでしょうか?」

 少しどこか色気を出しているケンの母であった。

「レッドウィングス、スタンバイ!」

 宮島がそう言うと鈴以外が片膝座りになる。

 鈴はK-BOYを胸に右手を上げるとジェットチームに出場を掛ける。

「出場、ジェットチーム!」

 MRR基地の手がパーを作るとハッチが開く。

「ジェットロボと四機のスカイロボで構成されたジェットチームは、最も機動力に優れた大空の勇者です!」

 宮島が説明するとジェットチームが出場する。

「ジェ――――――――――ット!」

「モードチェンジ!変形完了!」

 ジェットがロボットモードに変形しグラウンドに降りるとエースが立ち上がる。

「出場、ファイヤーチーム!」

 エースの姿をエースの母がビデオカメラに収めていた。

「ファイヤーロボとエイダ―ロボのコンビネーションは、ビル火災から山野火災まで全ての火災を瞬時に消し止めます。彼らファイヤーチームこそ消防の要なのです。」

 ファイヤーチームは大回転ベースからウィングライナーに搭載、そして出場する。

「モードチェンジ!変形完了!」

「エースに任せな!」

「エースー!」

 母に見られているエースを太陽は羨ましそうに見ていた。

「ブルーサイレンズ、スタンバイ。」

 佐々木がそう言うとレッドウィングスはしゃがみ、誠が立ち上がる。。

「鈴、俺そろそろ・・・・・」

「わかったわ。ヘマするんじゃないわよ。」

「わかってるって。」

 太陽はコンボイたちの方へと向かった。

「出場、ポリスチーム!」

 MRR基地の塔の手がチョキを形作る。

「ポリスロボとバイクロボで構成されるポリスチームは、現状の安全を確保し、災害でパニックになる人たちを安全に誘導します。」

 佐々木が説明するとポリスチームがサイレンギャリーに搭載され、出場する。

「モードチェンジ!変形完了!」

 ポリスロボがロボットモードに変形する。

「「出場、ジャイロチーム!」」

 進と強が出場を呼びかけるとMRR基地の塔からジャイロチームが出場する。

「ジャイロロボとヘリコプターロボを揺するジャイロチーム。どんな難所でも自在に移動できる能力を持ち、要救助者の運搬や救援物資の運搬作業は彼らなしには考えられません。」

「モードチェンジ!変形完了!」

 ジャイロロボはロボットモードに変形する。

「イエローギアーズ、スタンバイ!」

 マリーがそう言うが大地は立ち上がろうとせず、客席の方を見ていた。

「やっぱり・・・・・・・・・・来てないか。」

「大地さん、出番ですわ。」

「ッ!出場、ドリルチーム!」

 大地は焦りながらもドリルチームの出場を呼びかける。MRR基地の塔の手がグーを形作る。

「イエローギアーズ、ドリルチームの登場です。地中を自在に走り回るドリルロボと、ドーザーロボのコンビネーションは、極限状態において、正に切り札と言える存在となります。」

 マリーが説明するとギアダンプにドリルチームが搭載され、出場する。

「モードチェンジ!変形完了!」

 ドリルロボがロボットモードに変形する。

「最後に、チームサイバトロン、出場!」

 宮島が出場指令を出すとチームサイバトロンが出場する。

「チームサイバトロンは様々な現場に出場ができ、それぞれのサポートを可能としたチームです。」

 宮島が説明をするとチームサイバトロンがグラウンドに到着する。

「ファングウルフ、トランスフォーム!」

「ライガージャック、トランスフォーム!」

「ソニックボンバー、トランスフォーム!」

「「ギャラクシーコンボイ、トランスフォーム!」」

 コンボイたちはトランスフォームし整列すると候補生たちと共に敬礼をする。

 その光景に観客からは拍手が送られる。

 

「レスキュー合体、よーい!」

 佐々木がレスキュー合体の指示を出す。

「マシンロボは、リーダロボとサポータロボとが合体することで、さらに強力なパワーと運動性能を発揮することが可能です。」

 鈴がジェットの前に立ち、モニターに堂々と移る。

「ジェット、いくわよ!」

「ああ。頼んだぞ、鈴。」

 鈴が合体指示を出そうとした時であった。

「ジェットロボ!ハイパーモード、合体――――」

 バァアアアアアアン

 銅羅の音でジェットチームのずっこけてしまう。

「我が遙家の長女、鈴の演技とくとご覧あれー!」

「ハイーナー!これは注目やデー!」

 鈴の家族が盛大に銅羅を鳴らす。そのことに鈴は顔を赤くする。

「アイツら・・・・・・・・・どついたる。」

「鈴、合体コマンド。」

 海が合体をするように促す。鈴は咳払いをして気を取り直す。

「ジェットロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」

「ハイパーモード、合体はじめ!スカイロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!」

『ジェ――ット!』

「合体準備よし!四番機よし!五番機よし!二番機よし!三番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパージェットロボ!」

「おみごと!」

「おみごとでございまする!」

「いっかすでぇ、おねぇちゃん!」

 鈴の家族は盛大に喜ぶ。

「遙さんのご家族の皆さん、招待席へお戻りください。」

 マリーが注意をし、観客たちは鈴の族を見て笑う。

「絶対・・・・・・・・・シバく!」

「さすが鈴の家族だけあって元気があるな。」

「それ皮肉?」

 皆が苦笑いしてみる中、コンボイの中にいる太陽は呟いた。

「家族・・・・・・・・・・・か。」

 次は海がファイヤーロボに合体指示を出す。

「ファイヤーロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」

「ハイパーモード、合体はじめ!」

『エイ!』

「エイダ―ロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!ハイパーモード、合体準備よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパーファイヤーロボ!」

 ハイパーファイヤーロボに合体すると海は列に戻ろる。

「海。お前なかなかやるじゃん!」

「僕が間違うはずないです。」

「ああ、そう。」

 褒めるエースに対し海は冷静にそう言った。

 そして次はアリスが合体指示を出す番になった。

「ようやくアリスの出番ね。いくわよ!ポリスロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」

「ハイパーモード、合体はじめ!ダ――ッシュ!バイクロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!合体準備、よし!四番機、五番機よし!二番機、三番機よし!レスキュー合体、ハイパーポリスロボ!」

 アリスは合体を終えると頭を女優の様に下げる。

「アリース、素敵ヨー!」

 アリスの母が褒める。

 次は進と強の番であった。

「「ジャイロロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」」

「ハイパーモード、合体はじめ!アチョー!ヘリコプターロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!三番機よし!二番機よし!四番、五番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパージャイロロボ!」

 ブルーサイレンズが終わると今度はイエローギアーズの番である。

 ケンがドリルロボに合体指示を出す。

「ドリルロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」

「ハイパーモード、合体はじめ!」

『よっしゃ!』

「ドーザーロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!合体準備よし!二番機よし!三番機よし!四番機、五番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパードリルロボ!」

 合体の成功にケンは心から喜ぶ。

「っ~~~~~~~~~~~!快感!」

「ケンばっかいいかっこしてズルいっす。」

「しょうがないよ。じゃんけんで負けたんだもん。」

 文句を言うショウを大地が宥める。

「イエローギアーズは、マシンロボがお一人しかいませんので。」

 小百合が現実を言う。

「うちの正体にもマシンロボがもう一人欲しいっす。」

 ショウが愚痴をこぼした。

「ギャラクシーコンボイ、スーパーモード!」

「「了解!ギャラクシーコンボイ、スーパーモード!」」

 ギャラクシーコンボイのバックパックが変形しギャラクシーコンボイと合体する。

 そしてハイパーモードのマシンロボと共にトランスフォーマーも敬礼をした。

 

 昼休みになると候補生たちは家族と一緒に大志館で昼食を取っていた。

「たんと召し上がってくださいよ。」

「子どもたちがいつもどんなものを口にしているのか、知ってもらわにゃいけねぇんでね。」

 善次郎とさとこがそう言っていると、さとこが大地が外に出て行くのに気づいた。

「おや?」

「どうした?」

「もー、めちゃめちゃ恥かいたやんかー!」

 鈴が父に向かって顔を赤くしながら怒っている後ろで大地が外に出る。

「っ!太陽君。」

 大地は外でボンと一緒に食べている太陽に気づく。

 二人は海を眺めながら食べていた。

「結局、パパもママも来れなかったみたい。」

「そっか。」

「太陽君家も?」

「・・・・・・・・・・・・俺、四年前に飛行機事故に遭ってさ。その時に両親共々死んじまって、最近になって俺が見つかったんだ。」

「っ!」

 大地は地雷を踏んだことに気づく。

「て言っても、その時のこと全然憶えてないんだけどさ。」

「憶えてない?」

「ああ。怖い時の記憶ってさ、自然を自分御中で封じ込めちゃうんだ。けどそれもあってレスキューの仕事を選んだんだ。誰かが死ぬのは嫌だし・・・」

「ごめん。僕そんなこと全然知らなくて・・・・・・・・」

「気にすんなって。俺にはボンやギャラクシーコンボイたちがいるし。」

 太陽は大地に心配かけまいと話す。そんな時大人の声が聞こえた。

「すみません、遅れて。」

「「?」」

「いつも世話になってます。速水です。」

「パパ。」

「よかったな大地。父さんちゃんと来てくれたじゃん。」

「あ、うん。でも・・・」

 大地は少しタイミングが悪いと思った。自分とは違い天涯孤独の太陽を置いて行くのは忍びなかった。

「ほら、父さんが待ってるぜ。」

「う、うん・・・」

 太陽は大地の背中を押す。

「ママはロケがあってな。本当は二人で来るつもりだったんだが・・・・」

「パパが来てくれただけで、僕・・・」

 大地は涙を流すと大地の父は大地の頭を撫でる。

「つまらんことで泣くな。お前はマシンロボレスキューなんだろ?」

「はい、ごめんなさい。」

 大地は涙をぬぐう。そして二人は中に戻って行った。

「・・・・・・・・・・・・よかったな、大地。」

 太陽はそう言うとまた一人で食べ始める。そんな姿を善次郎とさとこは少し離れたところで見守っていた。

「太陽のヤツ・・・・・・本当は一人でつれっぇだろうによぉ。」

 善次郎は涙を流す。

「全く、歳食ったら涙もろくなっちまってさぁ。」

「そうでい!いいこと思い付いたぜ!」

 

 昼休みも終わり午後には模擬戦が行われることになった。

「午後は、特別競技としてゾーン内でのマシンロボによる模擬格闘を行います。」

 ブラッドが視界をするとエースがハイパーファイヤーロボにゾーン展開の指示を出す。

「ゾーン展開!」

「ゾーン、展開!」

 ハイパーファイヤーロボがゾーンを展開する。

「マシンロボには、”ゾーン“と言う災害シミュレーション空間を作り出す機能があります。また、救助作業においては被害が拡大しないようにするための、いわば防火壁のような役割も果たすのです。」

 ブラッドが説明を終えると同時にゾーンが展開される。

「実況はわたくし、芦川ショウと。」

「美波ケンでお送りします。」

「第一戦はハイパーファイヤーロボ対ハイパージャイロロボです。」

「進!強!ジャスティーの名にかけてビシビシいけ!」

 正義が応援する。

 最初に出たのはハイパーファイヤーロボ。ハイパージャイロロボに向かい突進する。

「come on, come on, COME ON!」

「「ジャイロシューター!」」

「ジャイロシューター!」

 ジャイロシューターがハイパーファイヤーロボに向け放たれる。

「ハイドロスプラッシャー!」

 エースが指示を出すとハイパーファイヤーロボはジャイロシューターを飛び越え前転、そしてハイドロスプラッシャーを放つ。

「ハイドロ、スプラッシャー!」

「「急上昇!」」

 進と強がハイパージャイロロボに指示を出す。ハイパージャイロは上に跳ぶ。

「放水はじめ!フル出力!」

 ハイパーファイヤーロボの放水がハイパージャイロロボに放たれる。避けることができないハイパージャイロロボは正面から喰らう。

「しまった!」

「「ハイパージャイロ!」」

 進と強が声を上げる。

「この勝負、ハイパーファイヤーの勝ち!」

「ふがいない!」

 負けたことに正義も悔しがる。

 第二試合はギャラクシーコンボイ対ハイパーポリスロボ。

「誠、お前の成長ぶりとくと見せてもらうぞ。」

 誠の父が期待する。

「バックファイヤー!」

「バック、ファイヤー!」

 ハイパーポリスロボのバックファイヤーがコンボイに向け放たれる。

「避けるぞ!」

「わかった!」

 コンボイは急上昇して回避する。

「ギャラクシーコンボイが上手くかわした!」

 ショウのエルボがケンに当たる。

「なにっ!」

「放水だ!」

「はぁああああああああああ!」

 コンボイの放水がハイパーポリスロボに直撃する。

「決まったー!まさしく一瞬の攻防!」

 ケンの拳がショウの首筋に決まる。

「この勝負、ギャラクシーコンボイの勝ち。」

「くっそ!父さんが見てるのに・・・・・」

 誠の言葉に太陽は心が動いた。

「そっか・・・・・」

 太陽は観客席の方を見る。

「みんな・・・・ウチの人が見てるんだよな・・・・

 第三試合はライガージャック対ハイパージェットロボ。

「フォースチップ、イグニッション!プラティナムクロー!」

 ライガージャックはプラティナムクローを振り下ろす。

「下がって、ジェット!」

「了解!」

 ハイパージェットロボは後ろの飛んで回避する。

「フィンガーフラッシュ!」

「フィンガーフラッシュ、パー!」

「なにっ!」

 フィンガーフラッシュがライガージャックに炸裂する。

「ぐあああああああああ!」

「この勝負、ハイパージェットロボの勝ちとする。」

 次の試合はファングウルフ対ハイパーポリスロボ。

「フォースチップ、イグニッション!パワーファング!」

 ビーストモードのファングウルフが正面からハイパーポリスロボに突っ込む。

「かわしてバックファイヤー!」

 ハイパーポリスロボは横に回避するとバックファイヤーを喰らわせる。

「バック、ファイヤー!」

 ファングウルフにバックファイヤーが炸裂する。

「この勝負、ハイパーポリスロボの勝ちとする。」

 勝ったことに誠の父は頷き、喜ぶ。

 そして次の試合はギャラクシーコンボイ対ハイパードリルロボであった。

「いくよ、ハイパードリル!」

「おう、大地、まずらしく熱くなってんな。嬉しぃねぇ!」

「この勝負、絶対勝ちたいんだ!」

「おいらに任しときな!」

 そんな大地を見ていた太陽は呟いた。

「大地・・・・・・・・・・・・やっぱり勝ちたいんだろうな。」

「どうかしたか、太陽?」

「ううん、なんでもないよギャラクシーコンボイ。」

 ハイパードリルの頭が高速回転する。

「おーっと!ハイパードリルロボ、やる気満々です!」

 ショウが実況をする中、太陽は大地のあの時の姿を思い出した。

(やっぱり、大地に勝たせてやった方が・・・・)

「太陽!」

「っ!」

 反応が一瞬遅れながらも回避を取るがコンボイはハイパードリルロボのヘッドドリルを喰らってしまう。

「「ぐっ!」」

「決まったか!」

「いや、まだだ!」

 ショウがケンを抑え込む。

「どうしたんだ、太陽?」

「俺には・・・・・勝っても喜んでくれる家族がいない。」

「家族?」

「ならいっそ・・・・」

「太陽君!」

 大地が秘密回線で通信する。

「遠慮なしだよ!」

「太陽、何してんの!」

「お前らしくないぞ!」

 アリスとエースがエールを送る。

「がんばれ、太陽!大地!」

「負けたらもうコロッケあげないからね!」

 誠が両方を応援し、鈴が太陽を応援(?)する。

「みんな・・・・」

「太陽!俺たちがついてるぞ!」

 善次郎とさとこが“負けるな!大空太陽”と書かれた旗を手に応援する。

「負けたらお仕置きだよ!」

「今日はあたしゃ太陽ちゃんの母ちゃん!」

「俺は父ちゃんだ!負けたら父ちゃんが承知しねぇぞ!」

「女将さん・・・・・・・・おやっさん・・・・・・・・・・・・」

 そんな光景に太陽は笑う。

「大地、思いっきり俺たちの本気を出すぞ!」

「うん!いいよ!」

「言ったな?だったら・・・・・・・・・・・ギャラクシーコンボイ!ライガージャック!リンクアップだ!」

『リンクアップ?』

 太陽の言葉に誰もが声を上げる。

「その言葉を待ってたぜ、太陽!」

「うむ!正々堂々、本気で相手をしよう!」

 ライガージャックとギャラクシーコンボイは太陽の案に乗る。

「おーっと!ここで私たちも知らない言葉、”リンクアップ”が出ました!」

「一体何をするのでしょう?」

 ライガージャックがゾーン内に入る。

「まさかのライガージャックの乱入かー!」

「ははは、いいねぇ!」

 正義は乱入を歓迎する。

「「ギャラクシーコンボイ!」」

 ギャラクシーコンボイのマトリクスが光り、バックパックが外れ右腕が変形する。

「ライガージャック!」

 ライガージャックがプラティナムクローを飛ばし、変形すると軌道を描く。そのまま変形した事で空いたギャラクシーコンボイの右側へと飛んでいき…

「「「リンクアップ!」」」

 ギャラクシーコンボイとライガージャックがリンクアップする。プラティナムクローがライガージャックと合体し、手が作られる。

「「「ライガー、コンボイ!」」」

 ギャラクシーコンボイとライガージャックがリンクアップした姿、ライガーコンボイが姿を現した。

「な、なんと合体したー!今までこんな合体は見たことが無い!」

「なんとも予想を大きく上回る展開です!」

 実況のショウとケンも驚く。

「いくぞ、ハイパードリル!」

「来い、ライガーコンボイ!」

 ハイパードリルとライガーコンボイの拳がぶつかり合う。

「ぐぅううううううう!」

「ぬぅううううう、俺様と力で対等とは恐れ入るぜ・・・・・・・・・・・でも負けられん!」

「こっちもだ!」

 二機とも互いに距離を取る。

「ハイパードリル、フィンガーフラッシュ!」

「フィンガーフラッシュ、グー!」

 ハイパードリルロボのフィンガーフラッシュがライガーコンボイに向け飛ぶ。

「やるぞ、ライガーコンボイ!」

「「ああ!」」

「「「フォースチップ、イグニッション!」」」

 アニマトロスのフォースチップがライガーコンボイにイグニッションされる。するとプラティナムクローが出る。

「「ふん!たぁああああああああ!」」

 ライガーコンボイと太陽が雄叫びを上げ、右腕を振り上げると稲妻が落ち、アニマトロスのフォースチップの力が全身に伝わってくる。

 ライガーコンボイは浮き、ハイパードリルに向かい一直前に跳ぶ。

「「ライガーグランドブレイク!」」

 ライガーコンボイの必殺技、ライガーグランドブレイクがフィンガーフラッシュとぶつかる。

「「うぉおおおおおおおおおおおおおおお!」」

 ライガーコンボイがフィンガーフラッシュを打ち破り、ハイパードリルロボを壁に叩きつける。

「負けちゃった・・・・」

 大地は大地の父の方を見ると、父はよくやったと言わんばかりに握り拳を作った。

「パパ。」

 そんな大地の父を見て大地は微笑み、歓声が沸いた。

 

 夜になると駅では太陽以外の候補生たちが家族と別れの時を過ごしていた。

 大志館近くで太陽は去って行くモノレールを見ていた。

「家族か・・・」

「太陽。」

「ギャラクシーコンボイ。」

 太陽が振り向くとそこにはマシンロボたちとコンボイたちがいた。

「私は家族と言うものは知らないが、私と君は家族以上の仲間だ。だから安心してくれ。」

 その言葉に皆が頷いた。

「みんな・・・・・・・・・・ありがとう。」

 そんな時エースを先頭に候補生たちが太陽の元に戻ってきた。

「太陽!遅くなって悪いー!」

 そんな候補生たちを見て微笑むと太陽は大きく手を振っていった。

「早く飯にしようぜー!」

 

 移動中での鈴お出来事。

「ところで鈴、最近電話で言ってた太陽って子はどの子?」

「な、なにを言うのお母ちゃん!」

「だって、鈴が男の子の話をするなんてもしかしてす―――――」

「な、なんにもないから!」

「あら?まだわたしは“す”しか言ってないよ?」

「っ~~~~~~~~~~~~~!」

「はっはっは、こりゃ将来の旦那さんお顔が気になるなー。」

「お姉ちゃん、がんばりや!」

「も―――――――――――――!そんなんじゃないんだから―!」

 

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