出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

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「う、うわ―――――――――――――っ!」

 ケンが大使館の廊下に出るなり驚いた。イエローギアーズが目にしたのは廊下で寝ているレッドウィングスがいた。因みに鈴は太陽が膝枕をしています。

「みんな、どうしたの?」

「お医者様をお呼びしましょうか?」

 大地と小百合が心配する中、ボンが答えた。

「大丈夫。寝てるだけだから。夕べはやけに忙しくてさ。ビル火災に山野火災、花火工場の爆発と休む暇もなかったんだよぉ・・・・・」

「ヤダヤダ!僕にはできないよ!汚れたまま寝るなんて!」

 ケンが太陽たちを見てそう言うとふとショウが感心した。

「それだけみんな仕事に燃えてたって事っすね。」

「あれ?それじゃあ今の声は?」

 ケンが疑問に思う中、大地が太陽を起こそうとする。

「起きてよ。こんなところで寝てたら風邪引いちゃうよ。」

 しかし太陽たちは全く起きない。その状況に大地は困った顔をした。

 結局、大地たちの手で着替えさせ、みんなをベッドに寝かせたが、なぜか鈴は太陽から離れようとしないので一緒に寝かせる形になった。

 

 とある海岸沿いにある建物の施設。敷地と海が仕切られている中でガラゴロが身を潜めていた。

「来い、マシンロボ!」

 ガラゴロはクナイを建物を支えている四本の内の柱に打ち込み、ヒビを入れる。

「忍びガラゴロ様が倒してやるぜ。」

 ガラゴロはそう言うと身を隠した。

 

「えっと・・・・・・・・・・・・こんなことしていいのかな?」

「大丈夫ですわ。それに鈴さんの太陽さんへのお気持ちは大地さんも分かっておられるでしょ?」

「そうなんだけで・・・・・」

 大地は小百合と共に太陽と鈴を寝かせていた。本来なら二人別々に寝かせているところだが鈴が中々太陽から離れないため、一緒に寝かせる形となった。

その時警報が鳴る。

「出場か!」

〈出場指令、イエローチーム、ドリルチーム!〉

MRR基地の塔の手がグーに形作る。

「当直になってございます。お休みになって。」

 小百合は太陽の眉間に指を当て、太陽を眠らせる。それはどこで得た技術ですか?

「ドリルロボ、並びにドーザーロボ二番機から五番機は大回転ベースへ。」

「三番通路にギアダンプが入ります。」

 マリーとアリスがアナウンスをする。

「バックします!バックします!」

 ギアダンプがバックし、搭載準備に入る。

「射出レーン内異常なし!」

「ウォーターブリッジへの通路よし!」

「ターゲット回転、全てよし!」

 誠とアリスが確認をする。

「資材工具類、積み込み忘れ無し!」

 ケンが確認をする。

「ギアダンプ、出動!」

 小百合がK-BOYを使いギアダンプに指示を出すとがダンプは起動し、現場へ出場する。

 MRR基地指令室でマリーが出場内容を説明する。

「マリンパークで連続して振動が発生しているから調査して欲しいって依頼があったの。よろしくね。」

『了解!』

 大地が返事をすると、誠が問う。

「マリンパークって、今日オープンするテーマパークですか?」

「ああ。汚染された湾を水門で仕切って、浄水システムの実用も兼ねた水族館の様なものだ。」

「アリスも行きたい!ロマンチックよね。気分は人魚姫って感じ!」

 佐々木の説明にアリスが喰い付いた。

 

 その頃テーマパーク管理室では成金社長が猫を撫でながら笑っていた。そんな時大きな自動車の音が聞こえてくる。

「なんや?」

 外ではギアダンプが止まっていた。

「いつもご迷惑をおかけしております。安全第一、安全第一!」

 ドリルチームが降りる。

 マリンパークは人で賑わっていた。

「大地さん、どうですか?」 

 小百合が問う。大地がじっと観察していると社長が声を上げながら来た。

「おおおおおおおおおおおおおおい!なんや君たちは!」

「マシンロボレスキューです。」

「こちらのタワーの調査に参りました。」

 ケンと小百合が説明する。

「なんやて!」

「安全が確認できるまで、立ち入り禁止にさせていただきます。」

「何言うとる!今日はオープン初日や!」

 その側をペンギンの列が通り、ケンが付いて行く。

 そんな時従業員の一人が社長緒に言った。

「社長、私がお願いしたんです。ペンギンたちが落ち着かなくて心配で。」

「そんなん気のせい矢がなってゆうたがな!」

「本当に傾いてますよ。海の方へ。」

 大地が社長に言うが社長は金儲けしか目が無かった。

「間違いないな?絶対なんやな?今すぐ倒れるって言うんやな!?」

「そ、そこはではっきりとは言えませんけど・・・・」

「そらよかった。お客さん追い出すのはいきまへんよにな。ほな、さいなら。」

 社長はその場から去った。

「あーよかったよかった。帰ろう帰ろう!」

 ケンが嬉しそうに言う。

「ちょ、ちょっと待ってよ。ケン君!」

「まだ話が終わってませんわ。」

 ショウと小百合が止めに入る。

「ああいう人といくら話したって無駄だって。」

 ケンが言うのも最もであった。

 で、結局。

「お金ある?」

 ケンが小銭を出す。

「お財布なんて持ってきてないよ。」

「わたくしも。」

 大地と小百合は持ってきていなかった。普通である。

 ショウはポケットから小銭を出そうとするが10円しかなかった。

「給料日が待ち遠しいっす。」

 ショウは金遣いが荒かった。

「はぁ~、しょうがないなー。」

 ケンは溜息を吐く。

「でもどうするの?」

「お客さんは追い出せないのでしょ?」

 大地が問うと県ケンが言った。そして小百合が気付いた。

「入場券を購入するんですの?」

「これじゃ二人しか入れないけどね。」

「てことは・・・・・」

 四人の内の二人しか入れなかった。

『じゃんけん、ぽん!』

 

 結果、大地と小百合が中に入ることとなった。二人が入ろうとすることに社長は血管を額に浮かべる。

「いらっしゃいませ。」

「早く早く。」

 小百合が大地を引っ張る。その光景をケンが手を振って見送った。

「調査は任せたわよー。」

 マリンパーク内はまるで透き通った空の様に青かった。中では魚たちが遊泳し、海中エレベーターが機能していた。

「海側に傾いているのならこの辺りに異常があるのかもしれませんわ。」

 小百合の言葉に大地は頷くが。パーク内にはエイが遊泳していた。

「なんともなさそうだけど・・・・」

「では、何が原因なんでしょうか?」

「ごめんね。僕がもっとちゃんとしていればしっかり調査できたのに。」

 自分の落ち度としてしまう大地に小百合は声を掛ける。

「大地さん、あれ!」

「何か見つかった?」

 何か見つけたのかと思い大地は向くと、そこにはペンギンたちが大地を励ますように泳いでいた。

「まるで、空を飛んでるみたい。」

「ペンギンって、海の中では飛べるんだね。」

 先ほどまでとは一転し、大地の顔が明るくなった。

 その頃ケンとショウは外でおにぎりと茶を口にしていた。

「いいな大地君。おいらもお魚さんたちに会いたかったな。」

「ん~?」

「ドリル、まだ調べてたの?」

 ドリルロボが柱をじっと見る。何度見ても異常が見えない柱をドリルロボは悩ませていた。

「スキャン結果では、壁や柱の内部は問題なしっすよ。」

「しかしな、大地がおかしいって言ってんだ。絶対何かある。」

 その光景を社長が見ていた。

「こら!お前ら!なにやっとる!さっさと帰れ!」

 その時コンボイから通信が入った。

『ドリルロボ。』

「お、ギャラクシーコンボイ、どうした?」

『スキャンしたのは建物全体か?』

「いや、地上だけだが・・・・・・何か問題でも?」

『うむ。日本のことわざには“灯台下暗し”がある。海の中をスキャンしてみてくれ。』

「そいつは無理な相談だ。俺っちは海で活動できるように作られてねぇからな。」

 その時、忍ガラゴロが姿を現した。

「ドリルロボか・・・・・・参る!」

 忍ガラゴロはガラゴロ手裏剣を飛ばし、柱を破壊し始める。

 

 その頃大地は小百合とマリンパークの展望台にいた。展望台に着いた直後、建物の揺れを身体で感じた。

「小百合さん、今!」

「確かに少し揺れたようですわね。」

 二人は外に出て建物を確認すると先ほどよりも大きく揺れていた。

「察距離も傾きが大きくなってる!どうして急に?」

「指令室に報告しましょう!」

 二人はMRR基地指令室に通信を入れる。

「マリンタワーは崩壊の恐れがあります。」

「直ちに、避難誘導を行います。」

『わかったわ。ショウ君、ケン君。任務変更よ。』

 

 大地は展望台で避難誘導をしようとするが声が小さいのと一人だけのアウェイ感によって支持が上手く伝えられなかった。刹那、マリンタワーが大きく傾き始めた。マリンタワーを支える海側の柱が忍ガラゴロによって破壊され、倒壊し始めたのだ。

「またお前らか!営業妨害で訴えるぞ!」

「それどころじゃないっす!」

「上!上!」

 ケンとショウに突っかかってくる社長がタワーを見る。

「ななななな、なんじゃー!こらえらいこっちゃ!」

 社長はパニックになる。そこへ小百合が来る。

「救助活動を始めます。協力していただけますわね?」

 さすがの社長も従わざるを得なかった。

 東海の影響によって海中エレベーターは停止してしまっていた。

 小百合たちは管理室で大地に通信を入れる。

「大地さん、大丈夫ですか?」

「うん。みんな無事だよ。他に被害は?」

「海中エレベーターに何人か取り残されていますわ。

 そんな時管理室の人が気付いた。

「まずいな。通信も空調も止まってる。エレベーター内の酸素は20分と持ちませんよ。」

「じゃあ、まずその人たちを救助しなくちゃ。」

「どうやって?」

 ケンが大地に問う。

「おいら、現状を確認してくるっす。」

 ショウがそう言うとイルカエリアの方へ向かった。

 イルカエリアにはイルカの飼育員がイルカ達を見ていた。

「みんなどうしたの?」

「・・・・・・・・・海の中に何かいる。」

 ショウが気付いた。

「私、見てきます。」

「それはおいらたちの仕事っすよ。」

 ショウは準備運動を始める。

「危ないわ!何がいるかわからないし、水も冷たいわよ!」

「でも、助けを待っている人がいるっす。」

 ショウはそう言うと海へ飛び込んだ。

 ショウはイカのように海中を泳ぎ、海中エレベーターの方へ近づく。その光景に一安心する人々。だがその時ガラゴロが姿を現した。エレベーター内の人たちはショウにそのことをジェスチャーで伝える。ショウは忍ガラゴロを見て驚く。

「ふふふふふ、これでドリルロボもお終いでござる。」

 忍ガラゴロはそう言うとガラゴロ手裏剣を飛ばし、もう一本の柱を破壊した。マリンタワーが更に傾き始めると、ドリルロボが支える。

「しぶとい奴め!」

 忍ガラゴロはクナイをドリルロボに飛ばす。ドリルロボは攻撃を受けると片手を放してしまうがすぐに戻して再び支え始める。

「ドリル、どうしたの?」

「海の底にガラゴロがいる!アイツがタワーを壊してたっす!」

 そのことは目覚めた太陽の耳にも入っていた。

「鈴、もう少し寝てていいぞ。」

 太陽はそう言うと部屋を後にし、ギャラクシーコンボイの元へと向かった。

「小百合さん、ちょっと聞きたいんだけどいいかな?」

「太陽さん!当直明けでは・・・・・」

「今はそれどころじゃない!そっちの状況は大雑把だけど聞いた。そのマリンタワーの水位と外の水位は同じ?」

「いいえ。マリンタワーの方がはるかに大きいですわ。」

「OK。だったら水門を開いて水位を下げて浅瀬にするんだ。ドリルはそこだったら戦える。長官、出場許可を!」

「チームサイバトロンの出場を許可します。」

「ありがとうございます。ソニックボンバー、先に現場に行って支えててくれ。ライガージャック、リンクアップの準備!」

「任せな!」

「了解!」

 太陽はギャラクシーコンボイに乗る。

「「ギャラクシーコンボイ、トランスフォーム!ギャラクシーコンボイ、スーパーモード!」」

 ギャラクシーコンボイは一気にスーパーモードにトランスフォームする。

「「ギャラクシーコンボイ!」」

「ライガージャック!」

「「「リンクアップ!ライガーコンボイ!」」」

 ライガーコンボイは一気に現場へ向かう。

 

 その頃ショウは水中で救助が来ることをエレベーター内の人に伝えていた。その後に水位を下げる際に出来た流れによってショウの身体は外へと吸い出されてゆく。

(水の中で活動できるマシンロボがいれば、止められたのに!)

 ショウはそう思いながらも外に吸い出された。

「水が無くなる前に倒す!」

 忍ガラゴロはガラゴロ手裏剣を飛ばす。しかしそれをソニックボンバーがフラップソードで防いだ。

「ドリル、危なかったな。」

「恩に着るぜ、ソニックボンバー。・」

 太陽が大地に通信を入れる。

「大地!」

「太陽君!ライガーコンボイで柱を支えて。ソニックボンバーはエレベーター内の人たちの救助を!」

『了解!』

 ライガーコンボイはドリルロボに変わり柱を支える。

「流石ドリルロボと言ったところだな。このモードでも支えるのは一苦労だ。」

「正直、あと一人助っ人が欲しい。」

 大地は展望台からガラゴロの姿を確認していた。

「ドリル、僕たちは障害排除だ!」

「よく言った、大地!」

 ソニックボンバーは救助を開始した。

「もう隠れるところはないぜ!」

「ドリル、ゾーン展開だ!」

「ゾーン、展開!」

 ドリルはゾーンを展開する。

 その頃小百合とケンはギアダンプに乗車していた。

「足場よし!周囲に障害物なし!」

 小百合がレバーを引く。するとクラクションが鳴り、ギアダンプ後ろが上に上がり横に着く。

 二人は手袋を嵌め、油圧機の前に立つ。

「救急機動!」

「変形はじめ!」

 二人は圧力を掛け始める。ギアダンプは変形を始める。

 ライガーコンボイは柱を支えるが負荷がかかり、ヒビが入り始めていた。

「急いでくれよ、二人共。」

 ゾーン内では忍ガラゴロとドリルロボが対峙していた。

「ガラゴロ忍法、分身の術!」

 忍ガラゴロは一気に五機に分身する。

「ガラゴロ忍法、乱れ手裏剣!」

 忍ガラゴロはドリルロボにクナイを放つがドリルロボは歌舞伎役者のような避け方で回避をする。

 その頃ライガーコンボイは必死に柱を支えていた。

「ヤバイ・・・・・・・・・いくらライガーコンボイでも・・・・・・・・・・・まだなのか!二人共!」

 その頃小百合とケンはギアダンプの変形に手こずっていた。

「もう限界だよ!」

「あと少しですわ!」

 ケンとは違い小百合にはまだ余裕の表情があった。

 その頃ドリルロボは分身した忍ガラゴロ苦戦していた。

「はっはっは!どれが本物かわかるまい!」

「ドリル、全部ぶっ壊しちゃえ!」

「ソイツは景気がいいぜ!」

「ドリルロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」

「ハイパーモード、合体はじめ!」

『よっしゃ!』

「ドーザーロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!合体準備よし!二番機よし!三番機よし!四番機、五番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパードリルロボ!」

「なにっ!」

 忍ガラゴロは驚く。

「俺たちのパワーを見せてやる!」

 同時刻、ギアダンプのロボモードへの変形が完了していた。

「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・変形完了。」

 ケンが虫の息であった。

「タワーの確保!」

「はい!」

 ギアダンプロボが動こうとした時、柱が折れる。

「マズイ!」

 ライガーコンボイは上に跳び、柱を支える。

「ケン君、小百合さん!」

「わかってる!行けーギアダンプロボ!」

 ギアダンプロボがタワーを確保する。

「タワー、確保!」

「後方確認!」

「後方確認、よし!」

「バックします!」

 ギアダンプロボによってタワー倒壊は阻止された。

「よし、ドリル!」

 ゾーン内ではハイパードリルロボが忍ガラゴロを飛ばしていた。飛ばされた忍ガラゴロは一つの実体へと姿を変える。

「分身の術破れたり!」

「んなバカな!」

「フィンガーフラッシュ、グー!」

 ハイパードリルロボのフィンガーフラッシュが忍ガラゴロに炸裂する。

「戦闘により二次災害、なし!」

『レスキュー完了!』

 その後、マリンパークはデザイン重視の設計点が問題となり、社長の解任、マリンパークの再建設が決定された。

 

 太陽が部屋に戻り、ベッドにダイブすると鈴が丁度目を覚ましてしまい、顔におしゃれな紅葉を貰ったのは別の話である。

 

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