(マシンロボレスキューイエローギアーズに新しい仲間、サブマリンロボが正式に配属された。)
MRR基地格納庫前で全員が整列をしていた。
「やあ、少年少女諸君。僕はサブマリンロボ。やっぱり、海はいいなぁ!」
サブマリンロボは海を指さす。
「僕は海を見ている時が一番幸せなんだ。さしずめ、海の男と言ったところかな?」
「それを言うなら海のマシンロボでしょ?」
「ははは、これは一本取られた。」
太陽の言葉にサブマリンロボは笑った。
「じゃあ、みんなのとの出会いの記念に一曲!」
「それは後にして、とりあえず格納庫で待機して頂戴。」
マリーがサブマリンロボに言う。
「素敵な女性の頼みでも、それはちょっと困るな。」
「え?」
「折角辺りは海なのに、格納庫にだなんて似合わないだろ?」
「似合うとかそう言う問題じゃないでしょ!」
「僕の格納庫は・・・・・・・この海だ!」
『えぇええええ!』
一同驚いた。
「海はいいなあ!」
どこまでも自由なサブマリンロボであった。
ショウは指令室前に立っていた。
「こうなったら、教官たちに直談判っす!」
ショウはサブマリンロボのロボマスターになりたいがために来ていたが、中では別のことで話が持ち上がっていた。
「それはまた厄介なことになりましたね。」
「ええ、困ったわ。」
「サブマリンの位置は確認していますが・・・・」
佐々木がモニターを見る。
「格納庫に入ってもらわんと整備もままならんし、そもそも、隊としての示しも付きませんなぁ。」
宮島が問題点を言う。
「何とかしてもらわないと、ロボマスターも決められないわ。」
「隊員に説得させてはどうです?」
佐々木が提案を出す。
「アイツを説得できる者が、ロボマスターに的確でしょう。」
「アタシの言うことも聞かないのよ!」
その時ショウが声を上げる。
「その役目、おいらがやるっす!」
「ショウ君!」
「君が?」
その後ショウはサブマリンがいる海にまで潜って会話しようとしたが水の中では人間離せないことで失敗に終わった。因みにイルカに助けてもらいました。
「もー、レスキュー隊員が溺れるなんてネタにもならないよ。」
ケンがそう言うと倒れていたショウが起き上がる。
「よく考えたら、説得したくても水の中じゃ話ができなかったっす。」
「まあ、やっとお気づきになりましたの?」
小百合は最初から分かっていた。そんな小百合にエースが話しかける。
「先に言ってやれよ、小百合。」
「話ができないのにどのように説得なさるのか興味がありましたので。」
「そこ同感。」
太陽が同感した。
「何度言われても、僕は格納庫に入るつもりはないんだ。」
「でも、整備やエネルギー補給は必要でしょ?」
アリスが問うとサブマリンロボは言った。
「ははは、必要な時に、必要な場所に行けばいいじゃないか。違うかい?」
「かい、とか言われてもねぇ?」
その頃マリーとブラッドは通に連絡を入れていた。
『そうだったんですか。』
「今、それで困ってるところなの。」
『サブマリンロボは緊急事態で起動させちゃいましたからね。チームの一員である自覚がないのかもしれません。それに、元々設定されている性格も・・・』
「性格?」
ブラッドが気にする。
『マイペースと言うか・・・・人間で言うとB型的と言うか・・・・』
「B型って・・・・」
「なんともわかりやすい表現ですね。」
『僕が、言って上げられればいいんですが・・・・』
通は後ろにある新たなマシンロボの設計図を見る。
『今は、とても・・・・』
「どうしてアタシのチームのマシンロボは、こうも変わりものばかりなのかしら?ドリルロボと言い・・・」
「変わりもんだな。そのサブマリンて野郎は。」
「ドリルが言うなよ。」
格納庫で太陽は大地の隣でツッコミを入れた。
「格納庫より海がいいなど・・・・」
「ま、個性的って事だな。」
ファイヤーロボが呆れ、ジェットがひとまとめに言う。
「ねえドリル、同じイエローギアーズなんだし、君から言ってくれない?」
大地がドリルロボに頼む。
「おっしゃ!俺っちに任しとけ!」
そして海上訓練。アクアロボを使った訓練だが、一種の遊びのようにも思える程の訓練である。
「ひゃっはー!いつもこんな訓練なら楽しいのにね!」
「遊びじゃないのよ!訓練だから真面目にやりなさい!」
楽しむ鈴にマリーがメガホンを使って注意をする。
「ははは、まずは海に慣れることが海難救助への近道さ。」
候補生たちの訓練様子を見ていたサブマリンロボが言った。
「もう・・・・」
「サブマリンロボ!何とか格納庫に入ってください!この通りっす!」
ショウは土下座をする。
「君はどうしてそこまで熱心に僕を勧誘するんだい?」
「格納庫に入るようおいらが説得出来れば、憧れのサブマリンロボのロボマスターにしてもらえるっす。」
隠すべきところを隠さないショウ。馬鹿正直である。そこへドリルロボが来た。
「やいやいやいやいやい、そこのマシンロボ!」
「ん?僕のことかい?」
「他に誰がいるんでい?お前さんに言いたいことがあってな。」
「ドリルロボ、アナタ何しに来たの?」
マリーが間に入る。
「姉ちゃん、ここんとこ安心して俺っちに任せな。」
「これ以上不安なことなんて滅多にないわ!それに姉ちゃんは止めなさいっていつも言ってるでしょ!」
「やいサブマリン!おとなしく格納庫に収まりやがれ!」
「こらー!人の話を聞きなさい!」
ドリルロボもマイペースであった。サブマリンロボは立ち上がる。
「またそのはなしかい?僕は海で活動するために作られたマシンロボだ。だから、海にいるのがベストなのさ。君だって、君の特性に合った場所で待機している方がベストだろ?」
「あ、なーるほど。」
ドリルロボは言いくるめられてしまう。
「て、出来るかそんなこと!」
からのツッコミであった。
「さ、今日の訓練者終了だ。みんなよく頑張ったぞ。よくできた子も、上手くできなかった子も、みんな100点だ!それじゃ、また会おう!」
サブマリンロボはそう言うと海へ戻って行った。
「あ、こら待ちやがれ!まだ話は終わっちゃいねぇぞ!」
ドリルロボはそう言うと海へ飛び込んだ。
「ダメだよドリル!」
大地が注意するが時すでに遅く、海で溺れた。
整備班の人たちにとって大仕事ができてしまった夜、異常なまでに大きい流氷がクジラを挟みながら流されていることがニュースで報道され、ショウとサブマリンロボが出場した。勝手な出場にマリー達は頭を悩ますが、イエローギアーズが出場することになった。
ショウはサブマリンロボに乗って流氷に挟まれたクジラの元に到着した。
「いくらなんでも、この氷山の数は異常っす!ニュースではこんなになかったっすよ。」
そしてショウがクジラを見つける。
「あそこっす!」
ショウが見る先には流氷に挟まれ、悲鳴を上げているクジラの姿があった。
「僕が来たからには、もう心配はいらないよ。」
サブマリンチームは流氷を砕こうと拳を繰り出すが流氷は全く壊れない。
「これは困った・・・・・ビクともしないじゃないか。」
「やっぱり合体しないと・・・・・」
ショウはK-BOYを取り出すがそこにはサブマリンのロボマスターのエンブレムは表示されていなかった。
「コイツに合体コマンドが登録されていればなぁ・・・・・」
無い物ねだりをした途端、突如サブマリンチームが氷漬けにさせられた。
「どうしたんすか!」
「海が凍り付いたんだ!身動きができないぞ!」
その時右腕がドライヤーのガラゴロにサブマリンロボは気づいた。
「マシンロボ!水の中でスクラップになりな!」
「なんだ君は?」
「いつもの悪いロボットっす!ああ、クジラを救うどころか大変なことに!」
ショウは頭を抱え込む。
「ショウ・・・」
「はい?」
「僕が迂闊だったせいで君までこんな目に遭わせてしまった。」
「何をおっしゃいますか!きっと、仲間が助けにくるっす!それを信じて頑張るっす!」
「・・・・・・・・・・わかった。仲間を、そしてショウ、君を信じて頑張ろうじゃないか。」
サブマリンロボは笑った。
するとイルカが氷の幕を破り、ガラゴロに声を掛ける。
「なんだこいつらは!」
「僕の家族さ。」
ガラゴロに取っているかの声は耳障りであった。
「なんて嫌な声を出すんだ!こいつら!」
ガラゴロはドライヤーを振り下ろすがイルカは回避し、ガラゴロの足場は壊れそのまま落ちた。
一匹のイルカがサブマリンロボに伝える。
「聞いたか、ショウ?」
「なんっすか?」
「仲間が駆け付けてきているそうだ。」
「ほんとっすか!」
流氷の上をギアダンプがドリルチームを乗せてやってきた。
「ギアダンプっす!」
ショウは喜ぶ。
「待たせたな。」
「ショウ君、無事ですか!」
大地がショウの身を案じる。
「来てくれたんっすね!」
「相方だもん!当然でしょ!」
「参りますわ!」
ギアダンプは流氷を砕き、サブマリンチームの元へ駆けつけた。そこにガラゴロの姿はなかった。
「ドリル!」
「アイツに命を預けるしか・・・・」
「ちょっと待ったー!」
その時第三者の声が響き渡った。
「な、なんすっか!」
「この声・・・・・・・・・・どこでい!姿を見せやがれ!」
ドリルロボがそう言うと流氷を砕き、巨大なドリルを二つ備え付けたギアダンプ並みの乗り物が出てくる。
「まさかアイツは!」
太陽はその姿に見覚えがあった。
「モールダイブ、トランスフォーム!」
モールダイブはロボットモードにトランスフォームする。
『で、デカい・・・・・』
ギガロニアのトランスフォーマーの大きさに皆が驚いた。
「お前、捨て身の行動なんて馬鹿げてる!安全第一!基本だろうが!」
モールダイブはそう言うとサブマリンの元へ向かい、右のアームで掴むと左のドリルで慎重に削る。
「下手に動くなよ。お前まで傷付けちまうからな。」
「あ、ああ・・・」
モールダイブは慎重にドリルを操作し、氷を砕いて行くが、それでも関節部などには氷がまだ残っていた。
「いくら君のドリルでもこれ以上は僕の身体を傷つけてしまう。だがありがとう。」
「なに言ってる。俺の作業はここまでだが、後はこいつに任せる。」
モールダイブがそう言うと胸が開き、マイクロンのブルブルが姿を現した。
「小さいマシンロボっすね!人間サイズっす!」
ショウはブルブルを見て驚く。ブルブルは細かな氷を取り除いた。
「驚いた!まさかこんなマシンロボがいるなんて!」
「俺たちはマイクロンがいないといけないことが多いからな。こいつは俺の大事なパートナーだ。」
モールダイブがそう言った後、ドーザーロボたちがサブマリンロボを回収、ショウは外に出た。
「マリー教官!おいらのK-BOYに合体コマンドを転送してください!」
「僕からもお願いします。マリー教官!」
「クジラの時間がないっす!」
『・・・・・・・・・・・・わかったわ。合体コマンドを転送します。』
ショウのK-BOYに合体コマンドが転送される。
「クジラを救出するっす!サブマリンロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」
ショウのK-BOYの顔が開き、目が光る。
「ハイパーモード、合体はじめ!ダーイブ!アクアロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!合体準備、よし!二番、三番機よし!四番、五番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパーサブマリンロボ!」
その頃ガラゴロは水中でイルカを追いかけていた。
「どこに行った?」
水中用でないガラゴロに取ってイルカとは相性が悪く、ガラゴロはイルカを捕まえることすらできていなかった。
「くそ!ちょこまかと!」
「君の相手はこっちだ!」
ハイパーサブマリンロボがガラゴロの前に立つ。
「貴様!」
「海中ではご自慢のドライヤーも使えまい。」
「ふっ、武器が無くったって!」
ガラゴロは球体形態になるとハイパーサブマリンロボに向かいタックルをする。が、ハイパーサブマリンロボはガラゴロを蹴る。ガラゴロはロボットモードに戻り海上に出る。
「戻りやがれ!」
ドリルロボがガラゴロを叩き、再び海中に戻す。ハイパーサブマリンロボはガラゴロをアームで掴む。
「今っす!バブルスマッシュ!」
「バブルスマッシュ!」
ハイパーサブマリンロボのバブルスマッシュがガラゴロに炸裂し、ガラゴロは爆発した。
そして明朝となりハイパーサブマリンロボはモールダイブと共にクジラの救助作業にな行った。
「フォースチップ、イグニッション!」
モールダイブにフォースチップがイグニッションされる。
「ジャイアントドリル!」
モールダイブのジャイアントドリルが流氷に細かな亀裂を入れる。
「今だ、ハイパーサブマリンロボ!」
「ああ!フィンガーフラッシュ、グー!」
ハイパーサブマリンロボのフィンがフラッシュが炸裂し。流氷を砕いた。
クジラは解放され、潮を噴きながら喜びを伝える。
「礼なんかいい。家族を助けるのは当然のことさ。」
「す、すばらしいっす!師匠と呼ばせてください!いえ、絶対呼ばせてもらうっす!」
「師匠だって?こりゃいい。」
ハイパーサブマリンロボは笑った。
その後サブマリンロボは格納庫に入ることとなり、ショウが正式なサブマリンロボのロボマスターとなった。
「ところでモールダイブ、いつこっちに?」
「そうだな・・・・・・・・・・一月前だ。ブルブルに地上を探ってもらってしばらくは身を隠してたんだが同じトランスフォーマーがピンチってのをブルブルから聞いて駆け付けたんだ。」
「そっか。また同じサイバトロンとしてよろしく頼む。」
「おう。ギガロニアのトランスフォーマーとして頑張るぜ!」
モールダイブも正式にサイバトロンの一員となった。
ブルブルは候補生たちと交流を深め、仲良くなった。