出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

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 MRR基地大志館。太陽が格納庫でモールダイブとブルブルの状態を見ている頃、鈴以外のみんなが太陽への疑問を持っていた。

「ねえ、太陽君とサイバトロンのことどう思う?」

 海が皆に問う。

「そうだな・・・・・・・・僕は少しおかしいと思う。」

「おかしい?」

 エースの言葉にアリスが疑問に思う。

「エースの言うとおりだ。ロボマスターを必要としないマシンロボ。おまけに太陽のギャラクシーコンボイは太陽が操縦しないとまともに救助活動ができない。加えてライガージャックとのリンクアップ。どのマシンロボにも当てはまらない。」

「それにマシンロボプロジェクトのどの資料にも載ってなかったからね。」

 誠と大地がそう言った。

「もしかしてテストパイロットとかそんなんじゃないの?マシンロボもいつまでもロボマスターばかりに頼っているだけいけないとか?」

「でしたらどうして太陽さんを?確かに太陽さんは私たちと少し違っている点はございますが。」

 ケンの言葉に小百合が疑問に思う。

「でもよくよく考えたらサイバトロンのマシンロボっていろんな種類があるよね?」

「兄ちゃんの言うとおりだよ。消防車に戦闘機、ライオンに狼に掘削機。あとショベルダンプ。」

「一つの小隊に五機のマシンロボは多いっす。」

 進と強の言葉にショウが言った。

 

 翌日、MRR基地ではマリーからテストが返された。

「小百合さん。」

「はい!」

「大地君。」

「はい!」

 それぞれのテストが返される。

「太陽君。」

「はい!」

 太陽がテストを取りに行く。

「またクラス一位ね。」

『おお~!』

 マリーの言葉に一同が感心する。

「本当にすごいわね。結構難しいの入れてたんだけど・・・・・・何かコツでもあるの?」

「いや~、ただ簡単に解けるのをやってから難しいのをやっただけですよ。」

「成程ね。なんで解けたのかわかったわ。次、エース君。」

「はい!」

 エースがテストを取りに行く。

「太陽君に続いての成績よ。しかも太陽君同様、百点。」

「ま、エースに任せなってね。」

(なんか変だろ、その言葉。)

 その言葉を聞いた誰もが思った。

 その時チャイムが鳴った。

「じゃ、今日はここまで。」

「起立、礼。」

 小百合が日直をする。

「じゃあみんな、次のテストへの予習復習を忘れないように。」

 マリーはそう言うと教室を後にした。

 皆が出て行こうとするとエースがレッドウィングスを止める。

「皆、少し僕の講義を聞いてくれないか?」

「ん?いいぜ。火災に関しちゃエースが詳しいしな。」

 太陽は進んでエースの講義を受けることにした。

「興味深いデータを見つけたから、みんなに見てもらおうと思ってね。」

『興味深いデータ?』

 エースは黒板にある言葉を書く。

「火災旋風についてだ。」

「火災旋風?」

「なに、それ?」

 海と鈴がその言葉に疑問を持つ。

「恐ろしい火災現象のことさ。」

 エースはそう言うと照明を落とし、映写機に建物の地図を出した。そこにはコの字型の建物地図が映し出された。

「もし火災現場でこの様に火災が起こってたらどうする、太陽?」

「普通に考えたら中庭じゃないのか?全体を見渡せるし、逃げ遅れた人がいないか確認できる。」

「それが違うんだな。」

「どうして?太陽が言ってることも外れてないんだと思うんだけど。」

 鈴がそう言うとエースは言った。

「それが違うんだ。火災現場は空気が温められて空気の流れが不安定なんだ。特にコの字型は空気が溜まって竜巻を発生しやすくしている。あっという間に火の海になってしまうんだ。」

「なに、これ?」

 鈴の問いにエースは答える。

「これが火災旋風さ。実際には僕も見たことないけど起きてからじゃ遅いからね。」

「と言うか遭いたくもないだろ。」

 太陽の言葉に二人は頷いた。

 

 夜の大志館の自室で太陽は予習を終え、モールダイブの活躍の場を考えていた。

「やっぱりイエローギアーズのところで活躍ができるな。体が大きい分、土砂災害にはうってつけだ。それ以外の活躍の場は・・・・・」

 そう考えていると太陽の扉を誰かがノックした。

「は~い?」

 太陽が扉を開けるとそこにはい鈴がいた。

「鈴、何しに来たんだ?」

「ちょっとわかんない所があって。」

「エースには聞かないのか?」

「き、聞こうと思ったんだけど立て込んでるみたいで/////////」

 鈴は少し顔を赤くしながら言った。

「そっか。まあ入れよ。」

 太陽は鈴を部屋に招く。

「で、どこなんだ?」

「ここなんだけど・・・・」

「ああ、これか?ここは―――」

 太陽はわかりやすく、丁寧に説明した。

「わかったか?」

「うん。あ、何やってたの?」

「モールダイブがどこで活躍できる状況を考えてたんだ。」

「モールダイブの?」

「ああ。土砂災害が一番大きいんだけどそれ以外にも緊急時の防護壁にも活用できるんだ。」

「どういうこと?」

「ギガロニアのトランスフォーマーは皆建築技術に優れてるんだ。この前のマリンパークを見せたらすっごい激怒してたぜ。」

「大変そうね。」

 二人はそんなたわいもない話をした。

「そう言えばさ、エースって貴方に次いで頭いいじゃない?」

「そうだな。俺の場合長年生きてきた経験もあるかもしれないけど、必要だったのは宇宙での知識だからレスキューの知識だったらエースの方が上かな。それがどうしたんだ?」

「いや・・・・その・・・・・なんであんなにできるのかなーって。」

 鈴の言葉に太陽は考える。

「多分だけど・・・・・・・・・・・勉強しているからじゃないのか?」

「え?でも天才だって自分で・・・・・」

「そうやって自分に言い聞かせてるんだ。自分で自分を追い込んで、頑張ってるんだと思う。」

「天才なのに?」

「天才ってのは見えないところで努力しているもんなんだよ。」

「そっか・・・・・・・・・・ありがとう、太陽。」

 鈴はそう言うと部屋を後にした。

 

 その頃エースはMRR基地格納庫でファイヤーロボを磨いていた。

「どうした、エース?今日はなんだか思い込んでいるが・・・・・・・・」

「すまない、ファイヤー。ちょっと聞きたくて。」

「聞きたい?私にか?」

「いや、サイバトロンの方にだよ。誰か、今話ができる人は?」

「俺だ。」

 ビークルモードのモールダイブが手を上げた。

「モールダイブ、聞いてもいいかな?」

「答えられる範囲だったらな。」

「太陽は・・・・・・・・その・・・・・・・・・・僕たちとはどこか違う。よく説明は出来ないんだ。もちろん、僕たちはそれが悪いって言ってるんじゃない。けど・・・・・・・・・」

「信用されてないと思っているのか?」

 モールダイブの言葉にエースは頷いた。

「・・・・・・・・・・・・エース、人はだれしもいきなり心を開くってのは無理なんだ。ましてやお前たちは太陽と出会って日が浅い。」

「それは・・・・・・・・」

「だが、もし太陽自身がそのことを打ち明ける日が来るのなら、その日を待ってやるのが仲間って奴じゃないのか?」

「っ!」

 モールダイブの言葉にエースは衝撃を受けた。

「・・・・・・・・・・・・・・ま、俺は太陽が言うのを待つ方に賭けるがな。」

 モールダイブはそう言うと寝た。

「・・・・・・・・・・・敵わないな。」

 エースはそう言うとファイヤーを再び磨き始めた。

 

 翌日、レッドウィングスとサイバトロンに救助指令が出た。

〈火災指令!湾岸製鉄所で火災発生!出場、レッドウィングス及びギャラクシーコンボイ!〉

「ファイヤーロボ、並びにエイダ―ロボ二番機から五番機は大回転ベースへ。」

「間もなく、一番線にウィングライナーが参ります。レッドウィングス各員は、白線の内側までお下がりください。」

 アリスと小百合がアナウンスをする。

 ウィングライナーが到着すると全てのハッチが開きファイヤーチームが搭載され、ウィングライナーは発進する。

『海風にあおられ、都市部に向かっている火災は所轄の消防に任せ、レッドウィングスとギャラクシーコンボイは工場見学に言っている子供たちの避難を優先!』

『了解!』

 湾岸製鉄所にレッドウィングスが到着するとウィングライナーからファイヤーチームが降ろされる。

「「ギャラクシーコンボイ、スーパーモード!」」

 ギャラクシーコンボイはスーパーモードになる。

「ここにまで飛び火して来た!」

 工場の従業員がそう言うと太陽はあることを思いついた。

「エース、俺に良い考えがある。」

「奇遇だな。僕もだ。」

「「ジェットとファイヤーをX合体させるんだ!」」

 二人は声を揃えて言った。

「ファイヤーの消化能力と!」

「ジェットの推進力を合わせれば迅速に消火ができる!」

 太陽とエースの考えは同じであった。

「遙君!」

「わかったわ。ジェットチーム!」

「ファイヤーチーム!」

「「交代、はじめ!」」

 鈴とエースがK-BOYを上に向ける。

「「了解!」」

「スカイロボ二番機、三番機、分離よし!」

「エイダ―ロボ四番機、五番機、分離よし!」

「「Xモード、合体はじめ!」」

 エイダ―ロボがジェットの腕に、スカイロボがファイヤーロボの足になる。

「「完了!」」

 二機ともXモードへの合体を完了する。

「俺は要救助者の退路を中心に消火する!二人は被害が激しい所を頼む!」

「「了解!」」

 三方向に分かれて消火作業を始める。

 しかしそこへガラゴロが来た。

「太陽、ガラゴロの反応を検知!こちらに接近している!」

「なんだって!エース!」

「了解!ファイヤー、ガラゴロと接触と同時にゾーン展開!」

「了解!」

 Xファイヤーロボが身構えていると目の前にガラゴロが現れた。

「ゾーン、展開!」

 ゾーンⅡ型が展開される。

 Xファイヤーロボがガラゴロを指さす。

「我々のレスキューを邪魔する者は、許さん!」

「ファイヤーロボ!」

 Xファイヤーロボはガラゴロに向かい飛んだ。

 

 その頃エースは逃げ遅れた純を探していた。

「いた!」

 エースは純を救助に向かおうとするが火災が道を塞いでいた。

「くっ!太陽、要救助者を火災が邪魔して救助できない!こっちに消火してくれ!」

「了解!」

 太陽は放水をして消火する。

「エース、気を付けろよ。」

「ああ。エースに任せな!」

 エースは純を避難させようと行動に移した。

「長官、ソニックボンバーの第二出場を要求します!」

「許可します。ソニックボンバーは直ちに現場に向かってください。」

 MRR基地からソニックボンバーが出撃した。

 

 その頃ゾーン内ではXファイヤーロボがガラゴロと死闘を繰り広げていた。

 ガラゴロがガラゴロスピンでXファイヤーロボを追い詰めるがスカイロボのジェットでXファイヤーロボは急上昇。そのままガラゴロは落ちるかと思われたがガラゴロは足の裏に備え付けてあるブースターで急上昇し事なきを得た。

「ファイヤーロボ、覚悟しろ!」

 しかしそこで最悪の事態が起きた。以前納まらない火災と工場の爆発によってケーブルが断線、スパークを起こしていた。その時であった。工場が爆発し、遠回りに避難していたエースたちが倒れる。それによって工場の建夫物が倒壊し、コの字型を作ってしまう。

「っ!ソニックボンバー!早く来てくれ!」

「今向かってる!」

 太陽は消火作業に専念しているためエースの元へは迎えなかった。

 その時風が吹いた。

 その瞬間、太陽のサバイバルナチュラルが働いた。

「ソニックボンバー!」

「ファイヤー!」

「至急エースの元に来てくれ!」

「直ぐにここから緊急退避!」

「なに!」

 エースの指示にXファイヤーロボは驚く。

「いいから、早く!」

 その時悪条件がすべて揃ってしまった。

「待たせたな!早く!」

 ビークルモードのソニックボンバーが横着し、エースと純はすぐ様乗り込んだ。

 直後、竜巻が発生する。

 ソニックボンバーがエースたちを避難させ、Xファイヤーロボが緊急離脱する。

 刹那、火災旋風が発生し、ガラゴロを巻き込んだ。

「何とか・・・・・・・・・要救助者は確保した。ありがとう、太陽。」

「まだ消火が終わってないだろ?」

「そうだったな。」

 その後、ウィングライナーロボも使って鎮火に成功した。

 

「カイザー博士、あのデータで出来たかな?」

「ああ。君が使っていたのよりかは性能は劣るが、君に忠実に従うこの疑似トランスフォーマーは完成したよ。」

 カイザー博士はその疑似トランスフォーマーにスポットライトを当てる。

「ほう・・・・・・・・・・トランスフォームは可能か?」

「ああ。あの映像とこれまでのデータで全てが揃った。」

 二人の目の前には黒いライオン型の疑似トランスフォーマーがあった。

 

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