でも完結させるつもりです。頑張ります。
宇宙博物館には多くの人たちが出入りしていた。特に今日はマシンロボレスキューの表彰式もあって一層多くの人が出入りしている。
(太陽たちの月面での救助活動が認められ、太陽たちが航空宇宙局から表彰されることになった。)
表彰台にはマシンロボレスキュー一同、その後ろにはスペースロボ各機とジェットロボ、そしてビークルモードのコンボイがいた。ソニックボンバーは先にライガーガルバトロンとの戦闘でギャラクシーキャリバーを放つ発射装置の損傷が激しく、水道橋ラボで修理を行っていた。
「うう・・・・・お腹が痛い。」
大地が緊張のあまり胃痛を起こす。
「はぁ~、こういう華やかな舞台がアリスには似合ってるわ。」
アリスは表彰されることを心から喜んでいた。そんなアリスにエースは親指を立てながら「同感だね。」と言った。そんな時ケンが言った。
「舞台って、表彰状貰うだけじゃない。」
そんなケンの言葉にアリスはムッとなるが誠は注意をする。
「私語をするな。観客の前でみっともないぞ。」
「同感。てか、お前ら余裕だな。」
太陽は呆れるを通り越して驚く。
「こういう場所では僕が主役だからな。」
「ちょっと、月で頑張ったのは貴方だけじゃないわよ!」
「そうよそうよ!アリスを差し置いて主役だなんて百万年早いわ!」
エースの言葉に鈴とアリスが突っかかる。
そんな鈴たちを見て宇宙局代表は不安になった。
表彰式が始まり、ジェットロボがマシンロボを代表して前に出る。すると足場代わりの機械がジェットロボのコックピット辺りまでの高さまで上がり、感謝状を持っている二人が表彰状を広げ、国際宇宙局の代表が読み上げる。
宇宙局代表は咳払いをして感謝状を読み上げる。
「月面基地におけるマシンロボレスキューの活躍には、我々宇宙開発に携わるすべてのものが感謝しています。」
その時であった。風が吹き、感謝状が吹っ飛ばされそうになるが二人は何とか踏ん張り耐える。ジェットロボはそんな光景に不安を感じ、いつでも受け止められる態勢に入った。
そして航空宇宙局代表は続きを読み上げる。
「地球上の実ならず、宇宙の安全をも約束してくれるマシンロボレスキューに敬意を表し―――――」
風が止み、二人は態勢を直す。ジェットロボも安心して元の姿勢に戻った。
「えー、本日この感謝状を授与するものであります。」
航空宇宙局代表がそう言うと拍手が送られた。
(ここって展示物入れるための倉庫とかあるからそこでしても良かったんじゃないのか?場所同行より安全を選べよ。)
太陽は一人そう思った。
表彰式を見ている人込みの中にジェイがいた。
(ふ、いい気なものだ。だがこの騒ぎは好都合だ。)
ジェイは一人宇宙博物館へと足を進め始める。その光景を小さな蝙蝠状のガラゴロが監視をしていた。その監視映像はデザスターの基地にいるハザードに送られていた。
「一体なーにをしようてんだ、アイツは?ま、あれだけの観客が集まったところで災害を起こせば楽しそうだけど・・・・・」
ハザードは災害を起こすことを企んでいた。
太陽は一人宇宙博物館の中に設置されているトイレにいた。と言うのも昔からの癖でよくコーヒーを飲んでしまう。そのためトイレが近くなってしまったのだ。
「結構抑えたんだけどなー。」
太陽は手を噴きながらそう呟き、トイレから出ると何かの音を耳にした。太陽がその音のする方を向くと電気がスパークしている光景があった。
そこにはジェイが無理矢理侵入し、宇宙博物館のホストコンピューターにアクセスを試みていた。
「ここのホストコンピューターなら・・・・・」
ジェイはキーボードを叩き続ける。その姿をドアの隙間から太陽は見ていた。
(また何かを企んでいるのか?でもここにマシンロボに関する情報は・・・・・・・)
太陽がそう思っているとジェイのアクセスが完了した。
「よし、成功した。」
大型スクリーンにページが表示され、コンピューターが問う。
〈検索するデータを、音声入力してください。〉
「10年前の、火星探査船について知りたい。」
ジェイの言葉を認識してコンピューターはデータ検索をし、読み上げる。
〈人類初の有人火星探査船マルスの詳細は、以下の通り。
船体と共に探査メンバーの消息も不明。救助隊の報告には、救助ポッド一機の回収が報告されています。〉
「その、救助ポッドの乗員は?」
〈一歳未満の新生児と記録されています。地球へ帰還後は、養育施設へ引き取られましたが、その後まもなく行方不明に。〉
「その子の父親は?」
〈探査船マルスと共に消息不明。〉
「その子の母親は?」
〈探査船マルスと共に消息不明。〉
ジェイはそれを聞くとキーボードを思いっきり叩いた。そんなジェイにコンピューターは問う。
〈データの検索を続けますか?〉
「・・・・・・・・・・・・・・救出されたその子の名前は?」
〈救出時の名前は残っておらず、地球帰還後に記録された名前のみが残っています。〉
「それは?」
〈宇宙で誕生した最初の子供のことから、Juniorと命名。頭文字を取って、ジェイの愛称で呼ばれることもあります。〉
その驚愕の真実にジェイは驚きを隠せなかった。
(・・・・・・・・・・・・やはり、誘拐されてたのか。ちょっと助け舟を出すか。)
太陽はそう思うと部屋の中へ入った。そのことにジェイは気づく。
「誰だ!っ!お前は・・・・」
「久しぶりだな。と言っても、今はそんな雰囲気や状況じゃないのは俺でもわかる。コンピューター、月面で発見された発光物体に関する情報をくれ。」
太陽の言葉にジェイは疑問を抱く。
「何のつもりだ?」
「俺とお前が月面で見たあの光る発光物体、あれの正体を教えてやるよ。」
〈月面基地周辺で発見された発光物体については以下の通りです。
デザスターの襲撃の際に偶然にも発見された発光物体は有人宇宙探査船マルスと照合を確認。何故月面の地下にあったのかは詳細は不明。〉
「乗組員は?」
〈乗組員はいません。〉
「生活の痕跡は?」
〈確認されています。〉
その言葉を聞いてジェイはまたしても驚く。
「お前がステルスに破壊しろって言ったのは、お前の産まれた船だったって事だよ。お前は無意識の内に受け入れようとしたが、デザスターに洗脳されていたからそれを拒んだ。」
「俺は・・・・俺は・・・・・・」
「お前はどうしたいんだ?デザスターの戦士として戦うのか?もしそれが嫌なら・・・・・・・・・俺たちの仲間になれ。」
葛藤していたジェイは太陽がかけた言葉に驚いて太陽を見る。
その光景は宇宙博物館格納庫に潜伏しているBLドリルロボにまで届いていた。そしてそのことをBLドリルロボはハザードに報告していた。
「そうか。ジェイは自分の正体を知ってしまったのか。監視を付けといてよかったー。さっすが俺様だ。」
ハザードは鞭を舐める。
「戦うことに疑問を持ち始めた戦士など、我がデザスターに入らない!行け、BLドリル!ジェイを連れ戻し、今度こそ完璧な戦士にするのだ!」
BLドリルはその指示に従い、ヘッドドリルで掘削作業を始めた。
BLドリルロボのドリルによって建物が揺れる。
「地震!」
「なんだと!」
驚く太陽とジェイ。その時、二人のサバイバルナチュラルが働いた。
二人は同時にその場から離れると上から瓦礫が落ちて来た。
(こいつ・・・・)
(まさか!)
その際の行動に驚いたがすぐさま二人は脱出するために走り出す。
「貴様、なんで!」
「お前も俺と同じサバイバルナチュラルなんだよ!早くここから脱出するぞ!」
二人が出口に飛び込んだ直後、部屋は瓦礫によって埋められた。
二人が脱出するために走っているとジェイが赤い風船に気づいた。
「お前、付いて来たのか?」
階段で泣いている女の子にジェイが問う。
「だって、ありがとうって言えなかったから。」
「ジェイ、その子は?」
太陽がジェイに聞こうとした途端、またしても揺れ始めた。二人は女の子を守るように体をかぶせる。
揺れによって瓦礫が落ち、登りの階段が瓦礫によって塞がれてしまった。
「ちっ、塞がれてしまったか。」
ジェイは階段を降りようとするが、それを太陽が止めた。
「待て。」
太陽はK-BOYを取り出し、階段の手すりに置いてにして言った。
「状況確認を頼む。」
〈了解。〉
K-BOYはミニカーモードになると手すりを伝って下へと降りる。
「ジェイ、お前のK-BOYを中継モードに切り替えてくれ。」
「なんだと?」
「無駄な体力は使いたくないだろ?」
太陽のその言葉を聞いてジェイはしぶしぶ自分のK-BOYを取り出し、中継モードにした。画面には瓦礫と共に火事が発生していた。太陽もその画面を覗いた。
「やっぱり火災が発生してたか。他の脱出経路を探そう。」
太陽がそう言うとK-BOYが戻って来た。
「だったらこれだ。」
ジェイはそう言うと階段を下りて瓦礫を一つどかした。するとそこには通気口があった。
「ネジで閉められているが・・・・・・何とかできるだろう。」
「待て待て。こういう時には・・・・・」
物理的に壊そうとするジェイを留めてから太陽は通気口に近づくと応急メンテ用道具を取り出した。
「コビーからの受け売りだ。持っててよかった。」
太陽はネジを取り始める。
その頃地上では誠たちが避難誘導をしていた。
「こっちです!」
「慌てず、ゆっくり避難して下さい!」
海とエースが避難誘導を終えると誠とアリスが二人に話しかける。
「こっちの避難は完了した。」
「今、ジェットが逃げ遅れた人がいないか検索してくれているよ。」
すると鈴と大地が要救助者一名を報告する。
「ねえ皆、このお母さんの子供がいないんだって!」
「三歳の女の子なんだけど。」
報告した直後、またしても地震が発生した。すると建物の一部にひびが入り崩れる。するとその中から太陽とジェイ、そして女の子が出て来た。
「太陽!なんでそこから出て来たんだ?」
「アンタ!デザスターのロボマスター!」
太陽が出て来たことにエースは疑問に思う隣で鈴はジェイのことに気づいた。
「かざみちゃん!」
かざみの母親がかざみの名を叫んだ。
「ママ!」
かざみの母親がかざみの方へ向かおうとすると突如足元が崩れ、そこからBLドリルロボがBLドーザーロボと共に姿を現した。
「ジェイ!見つけた!」
「BLドリル!」
BLドリルロボが太陽とジェイの前に立ちふさがる。
「ハザード大佐、命令。ジェイ、力づくで連れ戻す。」
そこへジェットロボが飛んできた。
「デザスター!それ以上好き勝手はさせないぞ!」
「それ以上近づくな!」
BLドリルロボの言葉にジェットロボは空中で制止する。
「それ以上近づくとお前の仲間のロボマスター、ただでは済まん。」
ジェットロボはそう言われると動けなくなってしまう。
「ジェイ、観念しろ。」
ジェイは歯を喰いしばりながらかざみの母親の方を見る。
「かざみ!」
かざみの母親は今にも落ちそうであった。
その時ジェイの脳裏に母親との光景がフラッシュバックした。
『この子だけは生き残らせて!』
そして自分へ手を差し伸べてくれたステルスロボの姿もフラッシュバックした。
「ステルス・・・・・・・・・ステルス―――――――――――――――――!」
ジェイは自分のパートナーの名を叫んだ。
そしてその声は、デザスターで捕らわれの身となっているステルスロボへ届いた。
「っ!ジェイ!」
ステルスロボは拘束具を外そうとジェットを吹かせる。しかし無理にすれば機体に悲鳴が上がってしまう。しかしステルスにとってそんなことはどうでもよかった。彼を突き動かすのは、自分のロボマスターを守る使命感であった。そしてステルスロボは拘束具を外し、ジェイの元へと飛んで行った。
「残念。お前の叫び、奴には届かなかった―――――」
その時であった。コンボイが体当たりをすると同時に見えない何かがBLドリルロボにぶつかった。
「ギャラクシーコンボイ!」
「ステルス!」
ステルスロボが来たことにジェイは喜んだ。
「ステルスロボ、なんのつもり?」
「俺は、俺のロボマスターの指令に従ったまでだ。」
BLドリルロボの問いにステルスロボがそう答えるとBLドリルロボはそれを敵対すると受け止めた。
「お前、いい根性。受けて立つ!
ハイパーモード、合体開始!合体準備よし!二号機おっす!三号機おっす!四号、五号機おっす!起動、各部異常なし!完了!BLハイパードリルロボ!」
BLハイパードリルロボが合体を完了するとステルスロボはジェイに言った。
「ジェイ、合体の指令をくれ。過去を全て知ったお前は、戦士として再教育されることが決定した!」
「なにっ!?」
「再びすべての記憶が消され、お前は何もかも忘れて戦うだけの戦士になる。」
「っ!?」
「だが俺がそんなことを刺せはしない!さぁジェイ、指令をくれ!」
ステルスロボの言葉にジェイは頷き、合体指令を出す。
「ステルスロボ!ハイパーモード、合体開始!」
ジェイのK-BOYの顔が開き、目が光る。
「ハイパーモード、合体開始!ブラストオフ!タンクロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!合体準備、よし!三号機OK!二号機OK!五号機OK!四号機OK!起動、各部異常なし!完了!ハイパーステルスロボ!」
ハイパーステルスロボが合体を完了すると太陽はかざみを連れて鈴たちの方へ走った。
「鈴!今の内にこっちも合体だ!この子の母親は俺がギャラクシーコンボイと救助をしておくから。」
「わかったわ。ジェットロボ!Xモード、合体はじめ!」
鈴のK-BOYの顔が開き、目が光る。
「Xモード、合体はじめ!スペースロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!ナックルブースター分離!合体準備よし!ナックルブースター二番機よし!三番機よし!起動、各部異常なし!X合体、完了!」
Xジェットロボが合体を完了すると太陽は叫んだ。
「ギャラクシーコンボイ!」
「乗れ、太陽!」
太陽はギャラクシーコンボイに乗る。
「「ギャラクシーコンボイ、トランスフォーム!」」
ギャラクシーコンボイはロボットモードにトランスフォームするとかざみの母親の方まで飛んで近づき、真下に手を伸ばした。
「手の力を抜いても大丈夫です。早く!」
太陽の言葉に従いかざみの母親はコンボイの手の上に乗った。
「要救助者一名確保!鈴!」
「わかったわ。ジェット、ゾーン展開!」
「了解!ゾーン、展開!」
Xジェットロボがゾーンを展開する。ゾーン内部ではハイパーステルスロボとBLハイパードリルロボが押し合いになっていた。
「邪魔するな!」
「ジェイの元へ、行かせるわけにはいかん!」
ハイパーステルスロボはそう言うとBLハイパーステルスロボを連れて上昇。ゾーン内にある建物にぶつけた。
「喰らえ!」
ハイパーステルスロボの大型ミサイルが放たれる。直撃するかと思われた瞬間、BLハイパードリルロボは大型ミサイルを弾いた。
「何故だ!?爆発しない!」
爆発もせず転がるミサイルに驚くハイパーステルスロボ。そんなハイパーステルスロボにBLハイパードリルロボを通してハザードが説明をした。
「当ったり前だ!お前の武器はちゃんと使えないようにしてある。さあ、BLドリル!ステルスを始末するのだ!」
BLハイパードリルロボがハイパーステルスを始末しようとした時であった。XジェットロボがBLドリルロボに向かい走り始める。
「今度は俺が相手だ!」
XジェットロボとBLハイパードリルロボは同時に右の拳を突きだした。クロスカウンターとなったがジェットロボと違いBLドリルの方がパワーが上であったため、Xジェットロボは倒れる。
「BLドリル!」
ハイパーステルスロボがBlドリルロボに接近してタックル。そのまま上へと上昇する。
「なんでデザスター裏切ってまであのガキ庇う?」
「ロボマスターのお前には永遠にわからないことだ!」
「バカにするな!まずお前、完全にぶっ壊す!」
二機は壁を転がるように上る。
「ジェイの方、それからだ!」
二機は真っ逆さまに落ち、BLハイパードリルロボを下敷きに床に着いた。
「ステルス!」
体勢を立て直したXジェットロボが援護に入る。その間にハイパーステルスロボがBLハイパードリルロボを捕まえる。
「ジェット!俺が捕まえている内にこいつを倒せ!」
「なに!?」
「こいつを・・・・・ジェイの元に行かせるわけにはいかんのだ!」
デザスターのマシンロボとしてではなく、純粋にロボマスターを思うマシンロボとしてのステルスロボの言葉がゾーン内に響き渡った。
Xジェットロボは右腕を構える。
「ええい、離せ!」
BLハイパードリルロボが抵抗する中、ジェットは躊躇っていた。撃てばハイパーステルスロボごと壊れてしまう可能性があった。だがここでデザスターの戦力を削らなければ今後起きうるであろうデザスターによる災害が増える可能性がある。
使命と感情の狭間でXジェットロボは葛藤していた。
「ステルス・・・・」
「クズクズするな―――――――――!」
ハイパーステルスロボはわざとXジェットロボにビームを放った。Xジェットロボは条件反射で回避するとシャトルパンチャーを放った。シャトルパンチャーは二機に直撃した。
その威力のあまりゾーンが崩壊を始める。そんな中、Xジェットはハイパーステルスロボに向けて行った。
「ロボマスターを思うお前の心。確かに受け取ったぞ、ステルス。」
そしてゾーンが解除された。だがその時、爆発によってゾーン内の気圧が外よりも少し気圧が上がったため突風が発生、かざみの持っていた風船が飛ばされてしまう。
「あっ!風船が!」
「ダメ!」
風見は風船を追いかけ走り出す。それを鈴が止めようとするがかざみは子供ながら足が速く、鈴お手が届く前に風船を追いかけ始めた。
そしてゾーンからハイパーステルスロボとBLハイパードリルロボが落ちてくる。
「ステルス!」
ジェイはハイパーステルスロボを見て声を上げる。
「ええい、離せ!」
BLハイパードリルロボは合体を解除、BLドーザーロボがハイパーステルスロボの四肢にしがみ付く。
「あばよ!」
BLドリルロボはガラゴロに回収されその場を去って行く。そしてハイパーステルスロボにしがみ付いているBLドーザーロボは自爆しようとしていた。
ハイパーステルスロボが墜落すると足場に亀裂が入る。その亀裂はかざみがいる場所にまで及んでいた。
「危ない!」
鈴が風見の元まで走り出す。
「くっ!」
風見の側に誰よりもいたジェイが風船を取り、かざみの腕に結び付けると強引に投げる形で鈴に投げ渡した。
刹那、ジェイのいた場所の足場が崩れた
「「ジェイ!」」
鈴と太陽が声を上げる。
「太陽!鈴!」
「「ジェ―――――イ!」」
瓦礫と共にジェイとハイパーステルスは落ちてゆく。ジェイはハイパーステルスロボの方を見る。
(ステルス・・・・)
その時、ハイパーステルスロボの足にしがみついていたBLドーザーロボが自爆、続いて両腕にしがみ付いていたBLドーザーロボが自爆した。
「っ!?」
四肢が燃えるハイパーステルスロボを見てジェイは涙を流した。
出会った形はどうであれ、ジェイにとってかけがえのないパートナーであるステルスロボが傷つく姿は見るに堪えなかった。
「ステルス―――――――――――――――――――――――――――――ッ!?」
そしてジェイとハイパーステルスロボは瓦礫とともに海へと落ちて行った。
「・・・・・・・・・・・・く、クソッたれ!」
太陽は操縦席で拳を叩いた。
行き場のない感情。目の前の命を救えなかったことへの悲しみが今の太陽を埋めていた。
夕方になり、ジェイとハイパーステルスロボの捜索が行われたが見つけることは出来なかった。
その日の夜、太陽は空を眺めようと大志館の屋上に行くとそこには鈴が既にいた。
「何やってんだ、鈴?」
鈴は太陽の声に驚き振り向く。鈴の目には涙が溜まっていた。鈴は手で涙をぬぐうと言った。
「ほ、星を見たくなったの。太陽は?」
「・・・・・・・・・・俺もだ。隣、いいか?」
「うん・・・・・・・」
太陽は鈴の隣に座った。すると鈴は太陽の胸に抱き付いた。
「私が・・・・・・・・あの時私があの子をちゃんと見てたら・・・・・・・」
鈴は太陽に顔を見せないが、泣いているのはわかった。
「・・・・・・・・・・」
太陽は黙って鈴の頭を撫で、鈴の気が済むまでそこにいた。
彼らを邪魔する者はおらず、星空が二人を見守っていた。