出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

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 南米ジャングル上空に一気の旅客機が飛行をしていた。

 乗客の中の一人の少年がジャングルを見て胸を躍らせていた。

 しかし、突如エンジントラブルが発生し、旅客機はジャングルに不時着した。

 

 時を同じくしてMRR基地では太陽たちが当直をしていた。

「じゃあ問題。ジャングルの活動において気を付けることは?」

 太陽が問題を出すとエースが答える。

「まず、脱水症状防止のためこまめに水分を取る。

次に傷口は化膿しやすいため清潔に保つ。更に・・・・えっと・・・・」

「一人では行動せず最低二組で行動。無闇に火を使わない。」

 鈴がエースのフォローを入れる。

「正解。ついでに言うと水分だけじゃなくて塩分の補給も大事だからな。」

『はーい。』

 太陽の言葉にレッドウィングスが返事をすると警報が鳴った。

「出場指令。南米ジャングルにて旅客機が消息不明。出場、レッドウィングス。及びギャラクシーコンボイ、ライガージャック、ファングウルフ。」

 その知らせを受け誠たちがサポートに回りウィングライナーとジェットチーム、サイバトロンがMRR基地から出場する。

 

『捜索範囲が広すぎて地元救助隊ではカバーしきれない。ジャングル奥地を捜索してくれ。』

 宮島が通信越しに指示を出すとライガージャックとファングウルフがエンジンオイルの匂いを嗅ぎつける。

「こっちの方からエンジンの匂いがする。」

「微かだが人間の匂いもだ。ジェット、飛行して確認してくれ。」

「了解!」

 ジェットは二人が匂いを嗅いだ先へ飛行する。

「こちらジェットリーダー。行方不明機を発見。」

 ジェットが墜落した旅客機を発見する。

「現地救助隊に情報を転送。」

「はい。」

 佐々木が指示を出し、アリスが現地救助隊に情報を転送する。

「ウィングライナー現着。」

「これより救助を開始します。」

 鈴とエースが報告をする。

 幸いにも怪我をした人は少なく、重傷者は一名であった。飛行機に医者が乗っていたこともありジェットロボに乗って病院へ搬送された。

 ファイヤーロボとライガージャック、ファングウルフで臨時ヘリポートを作る。

「臨時ヘリポート、設置完了。」

「乗員乗客57名、全て生存を確認。」

「一人そう急に施術が必要な方がいます。」

 エース、海、太陽の順に報告を入れる。

「受け入れ可能な病院が見つかりましたわ。」

「ジェットロボにデータを転送するよ。」

 小百合と大地がジェットにデータを転送し、ジェットは病院へ患者を搬送する。

「病人や怪我人をした人から先に搬送します。」

 鈴が要救助者をまとめ、ファイヤーチームに乗せる。

「ファイヤーチーム、出発!」

 エースがファイヤーチームを病院へ出場させる。

 すると急患ではない要救助者の一人の少年、リッキーが前に出た。

「待って!」

「リッキー君!」

 CAがリッキーを呼び止めようとするがリッキーは止まらない。そんなリッキーをエースが引き留めた。

「危ない!」

「こんな所に置いてかないで!」

「直ぐに地元の救助隊が来るから。」

 だがリッキーは身動きを取りエースから離れようとする。そんなリッキーにCAが話しかける。

「リッキー君、もう少しでママに会えるから。」

「放してよ!」

 リッキーがエースのエースを蹴る。エースは悶え苦しみ始める。

「エース!」

 膝を付くエースに慌てて太陽が駆け寄る間にリッキーはその隙にジャングルの中へと走っていった。

「リッキー君、待って!リッキー君!」

「おいエース、大丈夫か?」

「あ、あの野郎・・・・・」

 行方不明者が出たことにより捜索隊としてファングウルフ、太陽、エース、ボンがメンバーに選ばれた。

「あのガキ・・・・・」

「仕方ないさ、エース。相手は子供なんだ。」

「そうだな。お前だっていきなり知らないところに置いてきぼりなんて怖いだろ?」

 大事な所を蹴られた事もあり怒り心頭なエースを宥める太陽の言葉にファングウルフが頷く。

「それはそうだが・・・・・」

 そんな話をしているとリッキーの悲鳴が聞こえてくる。

「ファングウルフ!」

「ああ!トランスフォーム!」

 ファングウルフはトランスフォームをすると太陽とエース、ボンを抱えてリッキーの元へ向かう。

「見つけた!」

 ファングウルフは虫に襲われているリッキーを目で捉えた。

「アウ――――――――――――ン!」

 ファングウルフの遠吠えでリッキーに群がっていた虫が全て他所へ行った。

「全く、森に無闇に入るんじゃねぇよ。」

 ファングウルフはそう言いながら三人を降ろした。

「鈴、海。要救助者を確保した。」

 エースはK-BOYを使って通信を入れるが砂嵐の音だけが聞こえていた。

「どうした、エース?」

「通信が・・・・・・圏外になってる。」

「なんだって!」

 エースの言葉に太陽は驚き、慌てて自分のK-BOYを確認すると太陽のK-BOYも同様に圏外であった。

「GPSも機能してない・・・・・・ボン、来た道分かるよな?」

 太陽はボンに問うがボンは首を横に振る。

「太陽、こっちの通信機もダメだ。ライガージャックとも通信が取れない。それにここら一体にコショウが撒かれてやがる。帰る手段を失っちまった。」

 ファングウルフも衝撃の事実を告げた。

「迷子になっちゃったの?」

 リッキーの言葉にエースは少し怒りを覚えた。

 

 夕方になり、太陽たちはキャンプを取ることにした。

 念のためにと太陽は臨時キャンプのための道具を持ってきていたため、一部ではあるが助かった。

 エースは弥生時代的やり方で火を起こしていた。

「こんなところで泊まるの?」

「無闇に歩き回るのは危険だからね。」

「でも・・・・」

「装備が無くったってき伸びる方法は勉強している。心配いらないよ。」

 エースはそう言うがリッキーは不安で仕方なかった。

「水組んできたぞ。」

 太陽がビニール袋に組んだ水を持って来た。

「ろ過が必要だな。落ち葉、乾いた砂、小石はさっき手に入れてきたんだが・・・・・・・問題は筒か袋・・・・・・なんだがビニール袋はこれしか・・・・・・・・・・・・・あっ!」

 太陽は予備のソックスを非常袋の中から取り出した。

「ボンこいつを引っ張っててくれ。」

 太陽の言葉に従ってソックスの口を引っ張り広げる。太陽は落ち葉、乾いた砂、小石の順に入れると組んできた水を簡易折り畳み式のバケツをセットしてろ過を開始する。

 一方エースは火を起こそうと奮闘していたがなかなか火が付かず、汗だけが流れていた。

「まだ火が付かないの?」

 何もしていないリッキーが文句を言った。

「心配しなくても夜までには付くさ。本の通りにやったのにどうしてすぐ消えるんだ?」

「実際大変だからな。摩擦熱で起こすんだし・・・・・・あっ!」

 太陽はあることに気づいた。

「別にこんな方法じゃなくても現代式ですればいいんだ。」

 太陽はそう言うとK-BOYを取り出し指示を出す。

「K-BOY、タイヤで火を付けてくれよ。」

 K-BOYはその指示に従い両手のタイヤを回転させ摩擦熱を起こす。摩擦熱によって煙が起きるとエースは火を強くするために枯葉を被せる、太陽は息をそっと吹きかける。

 

 日が沈み、夜になったジャングル。電気が無いジャングルでは満天の星空が広がっていたが、太陽たちにとってその光景は何の足しにもならなかった。

 太陽たちは沸かした水を草のコップで飲んでいた。

「リッキーも飲めよ。」

 太陽がリッキーにそう言うとリッキーは断った。

「僕、いい。」

「飲まないと脱水症状になるぞ。」

「だってそれ靴下で越した水だよ!」

 リッキーの言葉にエースは驚く。

「安心しろ、エース。新品だから基本無害だ。熱で簡易的に菌を殺しているからそれらもろもろ無くなってるよ。」

 太陽の言葉を聞くとエースは安堵を吐く。

「ジュース無いの?」

「あるわけないだろ!」

 リッキーの言葉にエースは怒る。

「お菓子ならあるぜ。」

 太陽はポケットに入れていたお菓子をリッキーに差し出した。リッキーはそれを見て喜ぶと全部手に取ってしまう。

「それを食べる前に水を・・・・」

 エースが言おうとした途端、リッキーは全てのお菓子を食べてしまった。流石の太陽もそれには目を瞑ってはおけず、拳骨をくらわした。

「っ~~~~~~~~~!なにすんのさ!」

「お前が全部食うからだろ!次やったらもっと痛い目を見るからな。」

「迷子になったくせに。」

「お前が勝手に勝手に動いたせいだろ!あの場で身勝手に行動ぜずに大人しく救助を待っていればこんなことにはなってない!地図も道具も知識もないのにジャングルに入ってママのところにでも行けるのかと思ったのか!」

 太陽が怒鳴りつけるとリッキーは黙ってしまう。

「・・・・・・・・・・・ちょっと近くを歩いてくる。」

「おい!」

「大丈夫だ。命綱を持って行動するから。」

 太陽はそう言うと一人になるために少し離れた。

 

 太陽は一人川辺で星を眺めていた。

「よう、太陽。」

「ファングウルフ・・・・・」

 太陽の側にファングウルフが来た。

「あっちはいいのか?」

「近くに危険な動物はいないのは確認した。何かあったらエースが笛を吹くさ。」

「そっか。」

 ファングウルフは黙って太陽の隣に座った。

「少し大人げなかったかな?」

「いいや。ある意味正しいという面もあるが、珍しく感情的だったな。」

「いや・・・・・・・・・・ちょっと子供が苦手でさ。俺も今子供だけど中には大分歳食っているだろ?そう言った点で子供がワガママいうと・・・・・・・・・なんかアレでさ。」

「成程な。ま、分からんでもないぜ。」

 太陽の言いたいことがファングウルフにはわかった。

「だがよ、太陽。一人じゃこの森は生き残れねぇ。俺のアニマトロスでも同じだった。もうちょっと我慢しようぜ。」

「ああ。戻るか。」

 太陽は立ち上がりながらそう言うとハングウルフは顔を頷き、共にキャンプへと戻った。

 

翌朝。

リッキーが非常食を全て食べてしまったため朝食は狩りをするしかなかった。

が、素人がそう簡単に得物を獲れるわけないのでファングウルフが川で魚を獲った。

「悪いな、ファングウルフ。」

「いいって事よ。それより早く食える内に喰っとけ。すぐに移動すんだろ?」

「ああ。」

 太陽たちは火を起こして魚を焼いた。

「喰えよ。腹減っているんだろ?」

「僕、いい。ママの料理が食べたい。」

「贅沢を言うな。この状況でそれが食えたら俺たちがどんなに嬉しいことか。」

 太陽はそう言いながら魚を口にする。リッキーも口にするが非常時でもアジにはこだわってしまっていた。

「こんなもの食べられない!」

 リッキーは魚を地面に叩きつける。

「お前!貴重な食料を!」

「僕・・・・・・・・・お家に帰るところだったんだ。早く僕をお家に返してよ!」

 リッキーの本心がその時現れた。

 

 その頃コンボイはファイヤーロボと共に上空から太陽たちを探していたが、中々見つけられなかった。そんな時煙が三つ上がっていることに気づいた。

「あれは・・・・・・・・・SOS!」

「よし、向かうとしよう。」

 二人がそう言った途端突然炎が襲ってきた。

「っ!伏せろ!」

 ファイヤーロボの指示でエイダーロボたちは身を低くし、コンボイは上昇して回避を取った。

 ファイヤーロボが顔を上げた先に因縁の相手であるBLファイヤーロボがそこにはいた。

 BLファイヤーロボは笑いながら火炎放射器を放つ。

 そのことは太陽のサバイバルナチュラルが感じ取っていた。

「マズイ、火事だ!」

「えっ!?」

 太陽の言葉にエースは驚く。

 太陽の言葉通りジャングルで火事が発生していた。

「ファングウルフ、木々を切り倒して火事が広がるのを防いでくれ!」

「わかった。」

 ファングウルフは尻尾の剣で木々を切り倒してゆく。

「俺たちは向こう岸にまで行くぞ。川がある分俺たちが生き残れる可能性がある。」

「わかった。」

 太陽とエースは訓練通りのことをする。太陽の身体にロープを巻き付けるとエースとリッキーが両端を持つ。太陽は歩いて川を渡り始める。太陽が向こう岸にまで着くと今度はエースがリッキーの身体にロープを巻き付けると太陽はリッキーを引っ張る。

 我満な性格のリッキーを向こう岸に渡すにはこれしかなかった。リッキーにはあらかじめ空のペットボトルを持たせて沈まないようにしている。

 ちなみにアマゾンなんかの川の流れに逆らうように泳ごうとするのは子供の運動神経では無理だ。

 川の速さを1~2m/sとする。子どもが1m進むのにかかるのはバタ足でも約2秒。これは水着だった場合ではあるが服を着たのであればもっと時間が掛かる。それを踏まえて太陽は引っ張ることを考えた。

 太陽やエースの場合は消防服を一式装備しているため重みがあり、川を渡るのに必要な重さは十分に確保している。

 その頃ファイヤーロボはBLファイヤーロボの火炎放射を受けていたがエイダ―ロボたちがその火を消火し、機体ダメージを最小限にとどめていた。

「うぜえ奴らだ。」

「それがレディに対する態度か!」

 BLファイヤーロボの言葉にファイヤーロボは怒る。

「ただのパーツだ。来い、BLエイダ―。」

『チーッス。』

 黒ギャルのような返事をするBLエイダ―ロボたちがBLファイヤーロボの周りに集まる。

「ハイパーモード、合体開始!BLエイダ―各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!合体準備よし!起動、各部異常なし。完了、BLハイパーファイヤーロボ!」

 ハイパーモードへと合体完了したBLハイパーファイヤーロボはファイヤーチームに火炎放射を放った。ファイヤーチームが倒れる中、ファイヤーロボが立ち上がった。

「使い捨てのパーツ以下のロボマスターから早く解放されろ!」

 BLハイパーファイヤーロボはファイヤーロボを見下ろしながらそう言った。

 

 その頃太陽はリッキーを向こう岸まで引っ張り終え、エースが渡ってくるのを待っていた。

「よくやったなリッキー。えらいぞ。」

 我慢したことを褒める太陽を他所にリッキーはエースの方を見る。

 太陽も同様に見るとそこにはすぐそこまで火の手が迫っているジャングルの姿があった。いくらファングウルフでも火が回る速さ異常に切ることは出来なかった。

 そして熱によって発生した水蒸気が引火、水蒸気爆発が発生した。

 ジャングルなどの場所は地面が湿気っていることがある。そのため急な高温で水蒸気が発生してもおかしくはないのである。

 その爆発によってエースは足を取られてしまい、流される。

「エース!」

 太陽は助けようと飛び込もうとした時であった。

「待つんだ、太陽!」

「この声・・・・・・・・・・・・ギャラクシーコンボイ!」

 太陽が声のする方を向くとそこにはフライトモードのコンボイの姿があった。

「エース、これに掴まれ。」

 コンボイはそう言うとホースを伸ばした。エースはそれを掴むと引き上げられ、太陽たちの方へと運んだ。

 

 その光景を少し離れたところから見ていたハザードは疑問に思った。

「何故あそこにいることが分かったんだ?」

 疑問に思うハザード。そんな時地響きが聞こえてきた。ハザードが振り向くとそこには巨大な壁ならぬ緊急軌道を慕うウィングライナーの足があった。ハザードは急いでその場から離れた。

 間一髪で回避は出来た物の、この日のために用意した妨害電波発生装置が壊されてしまった。

「何か踏んだ?」

「さあ?」

 ウィングライナーを操縦している海が鈴に尋ねたが何を踏んだのかはわからなかった。

 ハザードは妨害電波発生装置を破壊されたことを思いっきり悔しがっていた。

 通信が回復し、エースはK-BOYで鈴たちに森林火災の消火を頼んだ。

 

 その頃ファイヤーロボはBLハイパーファイヤーロボに苦戦していた。

 エイダ―ロボたちが助けようとBLハイパーファイヤーロボの頭上から攻撃を仕掛けようとする。

「バーニングストーム!」

 BLハイパーファイヤーロボはエイダ―ロボたちにバーニングファイヤーストームを放とうとした。だがそれを一人の戦士が阻止した。

「させるか!」

 ライガージャックが体当たりをして防いだ。バーニングファイヤストームは関係のない方向へ飛んだ。

「この・・・・・・腕パーツが!」

「ぐあっ!」

 ライガージャックはBLハイパーファイヤーロボに蹴り飛ばされる。

「バーニング・・・・」

 BLハイパーファイヤーロボが放とうとした途端、放水を浴びせられた。

「なんだと!ぐぁああああああ!」

 BLハイパーファイヤーロボは放水の威力で飛ばされた。

「待たせたな、ファイヤー!」

「太陽!ギャラクシーコンボイ!」

 ファイヤーロボが見る先にはスーパーモードのコンボイとファングウルフの姿があった。

「エースたちは無事だ。君は思う存分火種を消してくれ。」

「ギャラクシーコンボイ・・・・・・・・わかった!エース、合体指示をくれ。」

「イエッサー!ファイヤーロボ、ハイパーモード、合体はじめ!」

 エースのK-BOYの顔が現れ、目が光る。

「ハイパーモード、合体はじめ!エイダ―ロボ各機へハイパーモードへシステムを移行!合体準備よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパーファイヤーロボ!」

 ハイパーファイヤーロボがレスキュー合体をするとゾーンを展開する。

「ゾーン、展開!」

 ゾーンが形成され、ハイパーファイヤーロボとBLハイパーファイヤーロボは対峙する。

「よし、俺たちも―――」

「そうはさせん。」

『っ!?』

 加勢に向かおうとしたサイバトロン一同は声の主の方を向く。そこには両腕にダークライガージャックをリンクアップしているマスターガルバトロンの姿があった。

「ダークライガージャックが二体!」

 太陽はその光景に驚く。

「ダブルライガーガルバトロンと言ったところか。どうやらデザスターの量産技術は進歩しているようだな。ライガージャック!」

「はい、総司令官!」

「「ギャラクシーコンボイ!」」

「ライガージャック!」

「「「リンクアップ!ライガーコンボイ!」」」

 ライガーコンボイはダブルライガーガルバトロンに向かってゆく。

「馬鹿め。腕が増えたのなら力もそれ以上に増えたことが分かってないようだな!」

 ダブルライガーガルバトロンの剛腕がライガーコンボイの拳を止めた。

「なにっ!」

「今度はこっちからだ。フォースチップ、ダブルイグニッション!」

 両腕のダークライガージャックにフォースチップがイグニッションされる。

「ダブルライガーデスブレイク!」

 ダブルライガーガルバトロンのダブルライガーデスブレイクがライガーコンボイに襲い掛かる。

「ギャラクシーコンボイ!」

「ああ!」

「「フォースチップ、イグニッション!」」

 ライガージャックにフォースチップがイグニッションされる。

「「ライガーグランドブレイク!」」

 ライがグランドブレイクとダブルライガーデスブレイクがぶつかり合う。一瞬渡り合っているかと思われ。

 が、しかし!

「「ぐぁああああああああああああああああ!」」

 パワーが上がったダブルライガーガルバトロンに力負けをし、ライガーコンボイは森に叩きつけられた。

「ぐ・・・・・・・・・大丈夫か、太陽?」

「ああ。」

 コンボイが太陽の身を案じるが太陽は平気と答えた。その光景をただ見ていることしかできないファングウルフは嘆いていた。

(畜生・・・・・・・・・・・俺は・・・・・・・・・・俺はサイバトロンの戦士なのにガルバトロンに太刀打ちできる力を持ち合わせていねぇ。俺も、あいつらと一緒に!)

 そのファングウルフの願いが届いたのか、コンボイのマトリクスとファングウルフの身体が光り輝く。

「これは・・・・・・・・・・・まさか!」

「ギャラクシーコンボイ!」

 ファングウルフはライガーコンボイを見る。

「ああ。やろうぜ、ファングウルフ。」

「太陽の言うとおりだ。来い、ファングウルフ。」

「はい!」

 ファングウルフは身構える。

「ファングウルフ!」

 ファングウルフは変形し、手が顔の部分になる。

「「ライガーコンボイ!」」

 バックパックが再び分離した後にライガーコンボイの左腕が変形し、再び合体したバックパックに収納された後にファングウルフは軌道を描きコンボイと合体する。

「「「リンクアップ!」」」

 ファングウルフがコンボイとリンクアップする。

「アニマトロコンボイ!」

 アニマトロスの戦士、アニマトロスで鍛え上げられたサイバトロンの戦士、そしてサイバトロンのリーダーが一つとなった姿、アニマトロコンボイが誕生した。

「アニマトロコンボイ!私が知らない間に成長したようだな・・・・・・・・面白い。その力、見せてもらうぞ!フォースチップ、イグニッション!ダブルライガーデスブレイク!」

 ダブルライガーガルバトロンがアニマトロコンボイに襲い掛かってくる。

「皆、一気に決めるよ!」

「「「ああ!」」」

 太陽の言葉に一同答える。

『フォースチップ、イグニッション!』

 ライガージャックとファングウルフにフォースチップがイグニッションされる。ライガージャックのプラティナムクローとファングウルフのパワーんファングが現れると刃にエネルギーが溜まる。

『アニマトロブレイク!』

 アニマトロコンボイは両腕を突き出しアニマトロブレイクを放った。

 互いの必殺技がぶつかり合い、衝撃波が発生する。

「ぐぅ・・・・・・・・・」

『うぉおおおおおおおおおおおお!』

 今度はアニマトロコンボイがダブルライガーガルバトロンを押した。

「くっ!こうなれば!」

 マスターガルバトロンはダークライガージャックを切り離し、その場を去った。

 二機のダークライガージャックはアニマトロブレイクによって粉々に破壊された。

「・・・・・・・・・・逃げられたか。」

 アニマトロコンボイはマスターガルバトロンが逃げた方を見ていた。

(新たな力、アニマトロコンボイが得られたのは嬉しいけどデザスターの量産技術は予想以上だ。ダークライガージャックが量産できてしまっている。気を付けろ、太陽。)

 

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