長官室。そこには長官ことブラッドと宮島、佐々木、マリーの三人と太陽がいた。モニターにはコンボイ、ソニックボンバー、ライガージャックが映し出されていた。
「太陽くん、ここに書かれていることは全て本当ですか?」
「はい、すべて事実です、コンボイたちからも資料映像を流してもらうことも可能ですが・・・・・・・・・」
「そうですね。後で私個人にその映像を彼らから見せてください。しかし・・・・・・・」
ブラッドは資料に掛かれていることに驚きを隠せなかった。
トランスフォーマの存在、宇宙を繋げるスペースブリッジ、地球に伝わる伝説の島や船の名前の由来、グランドブラックホールの存在、そして太陽たちが転生した事実。
「ここに書かれていることが事実であれば、君は本当に・・・・」
「その通りです。俺はほかのみんなよりも年上ですが、今は十歳です。」
「・・・・・・・・・・そうですか。ギャラクシーコンボイ。」
「なんでしょうか、ブラッド長官。」
「君たちのチーム名で何か希望はありますか?」
「そうですね・・・・・・・・・・・・それでしたらチーム名は“サイバトロン”にしてください。我々には愛着がある名前なので。」
「わかりました。では本日付で太陽くんのチームは“サイバトロン”と名付けます。いいですね?」
『了解!』
太陽たちは敬礼をし、太陽は部屋を後にした。
「ふう・・・・・・・・・・」
ブラッドは椅子に背もたれをする。
「教官殿たちもにわかに信じがたいかな?」
「まあ・・・・・な。」
「だがここまで徹底した資料に加えあの変形。何よりライガージャックやソニックボンバーの機動性と変形能力。現段階のどのマシンロボを凌駕している。」
「それに太陽くんのひと際外れた大人じみた態度は納得できるわ。」
三者三様に応えた。
「ま、今はそんなことよりももっと重要なことがある。」
「と、言うと?」
ブラッドがライガージャックに問う。
「太陽の正体や俺たちの正体、いつ明かすつもりだ?」
それにはその場にいた全員がブラッドに注目した。
「・・・・・・・・・・・話すべき時が来たら話すとしましょう。今はまだ、その時ではないと思いますので。」
「そらよかった。アンタは話の分かる大人だな。」
ライガージャックがそう言うと宮島がコンボイに尋ねた。
「ギャラクシーコンボイ、一つ聞いていいか?」
「なにかな、宮島教官?」
「その・・・・・・・・・・太陽はあの時の事故を思い出しているのか?」
「・・・・・・・・いや、まったく思い出していない。」
「そうか。すまなかったな、余計な時間を割いてしまって。」
「気にしなくていい。むしろ大事な生徒を気遣うのはいい教官のすることだ。それに・・・・」
「それに?」
「これは勘だが、恐らく貴方は太陽の事故に居合わせた・・・・・・・・・いや、レスキュー隊にいたのではないか?」
コンボイの的を射た発言に宮島は驚く。
「やはりそうか。いや、ぶしつけなことを言ってすまない。だが、聞きたくてな。」
「気にしないでくれ。それよりこっちで何か用意できるものはないか?出来る範囲のことを我々も太陽と話したようにサポートする。」
「それはありがたい。ではソニックボンバーに消火弾のデータをインストールさせてくれ。」
「了解した。」
翌日の大志館食堂では太陽たち候補生が朝食を食べていた。
「もっと食べたいな。」
「え?」
ボンが思わず人語を話したことにさとこは間抜けな声を上げる。
「(あのバカ!)おかみさん、お代わりください。」
「え?ああ、太陽ちゃんだったんだね。」
「はい。後ボンにもお願いします。こいつよく食うんで。」
「わん、わん。(ごめん、太陽。)」
盆は太陽に心の中で謝罪をした。
「どんどんお食べよ!」
『じゃあ僕たちも!』
「兄ちゃんが食べるなら僕も!」
皆食べ盛りである。
「あはは、作り甲斐があるねぇ。」
そんな時箸を止めている誠に太陽が気付いた。
「どうしたんだ?ん!」
誠はテレビ中継に釘付けになっていた。テレビでは逃走車とそれを追うパトカーが中継されていた。
「ああ、今朝の銀行強盗か。」
「はい、お待たせ。」
さとこが太陽の茶碗にご飯を装った時であった。太陽の制服の中にあったK-BOYが変形する。
「湾岸コンビナートで火災発生!マシンロボレスキュー、出場待機!」
太陽はそれを聞くなりご飯をおにぎり状にすると残っていた少しのおかずを口に運んだ。
「女将さん、これより大空太陽出場待機に行ってまいります!」
太陽はそう言うとおにぎりにしたご飯を片手に走り出した。
「まぁ、あの子残さず食べてくれて。それに効率的。頭が切れるねぇ。」
候補生たちが走っている姿をブラッドは指令室のモニターで見ていた。
「ほお、太陽くんが先頭ですか。他のみんなとは・・・・・・・・・少し遅れてますね。まあ、最初の頃ですから。」
大回転ベースにいち早く到着したのは太陽であった。
「太陽、お前が一番なのは言わずとわかるが・・・・・・・・・それはなんだ?」
宮島は太陽の手にしていたおにぎりを見る。
「え?ああ、これですか?せっかく女将さんが作ってくれたので勿体ないと思って移動中に食べれるようにおにぎりにしました。」
「成程。今回は許すが次は無いからな。」
「はい!」
太陽は敬礼をする。
そして数分後・・・・
「遅い遅い遅い遅い!」
宮島はストップウォッチを片手にイライラしていた。
(うわー、絶対血圧上がってるなー。)
太陽は隣でそう思いながらおにぎりを平らげた。
「あれ?なんで宮島教官があそこにいるんだ?」
強が走りながら見える宮島とマリーを見て疑問に思う。
「遅いぞ、お前ら!太陽よりもはるかに時間が掛かっておる!」
「演習だったんですか?」
海が聞く。
「抜き打ちの演習だ。」
「今日の一位は大空太陽くんっと。目標タイムに少し離れているけどね。」
「そんなことより弛んどるからだ!全員、連帯責任で運動場で特訓だ!」
宮島の声が大回転ベース内に響き渡った。
「23!24!25!」
宮島が朝礼台の上でスピーカーを片手に候補生に掛け声をかけ、スクワットをさせていた。
「なんで太陽が勝っちゃうの?」
「いざって時に反応するのに慣れてるんだ。まあこれから頑張ってこうぜ。」
「そうだな。僕たちはいつ出場要請が来るかわからないからな。」
銀が疑問に思うと太陽は答え、エースが共感する。
そんな時強が根を上げた。
「ああ、疲れちゃった!」
「頑張れ強。」
「そうだ。いつも上手くいくとは限らないんだからな。」
「今その話か?」
強を励ます進の隣で誠が言うと、太陽は疑問に思った。
「大体、あのギャラクシーなんたらとか―――」
「ギャラクシーコンボイな。言いにくいならコンボイでもいいけど。」
「とにかく!そのコンボイとかソニックなんたらとかがいたからお前は今まで成功できたんだ。」
そんなことを言う誠に太陽は真剣な顔で言った。
「ギャラクシーコンボイやライガージャック、ソニックボンバーがいたのは事実だ。でも俺は一人でレスキューをしているんじゃない。ここにいるみんなでレスキューをしているんだ。互いに助け合わせなきゃレスキューなんてできない!」
「太陽・・・・」
そんな太陽を隣で鈴が見ていた。
「ま、今はそれどころじゃないだろうけど。」
「どういう意味だ?」
「こういう意味だ。」
誠の後ろから宮島が声を掛ける。
「訓練途中に私語をするな、誠!罰として格納庫の掃除!」
誠は一人格納庫で掃除をしていた。今はポリスロボを掃除していた。
「ポリス、俺はみんなが安心して暮らせる社会を作っていきたいんだ。」
そんな誠の言葉を聞いてドリルロボが言った。
「ははは。よかったじゃねえかポリス。気の合う奴がいて。」
「俺は・・・」
「愛川誠。ファイトナチュラル。格闘技の天才か。」
誠の代わりにファイヤーロボが簡潔にプロフィールを言う。
「しかし、自分が必要としているのは冷静な判断力と勇気の持ち主だ。君はあの時冷静さを無くしていた。太陽くんに個人的感情をぶつけたため、返って騒ぎを大きくした?そうではないのか?」
「それは・・・・」
誠は何か言おうと思ったが何も言い返せなかった。
「ま、妬んじまうのは仕方ねぇんじゃねえのか?」
「え?」
格納庫に入ってきたビーストモードのライガージャックが誠にそう言った。
「えっと・・・・・」
「ライガージャックだ。ま、大事な仲間なら覚えておくことをお勧めするぜ。」
「あ、ああ。」
「それとな、太陽は何もギャラクシーコンボイがいるからレスキューに成功したんじゃない“チーム”でしたから成功したんだ。お前の場合は一人で突っ走ってる。周りを頼ろうとはしない。そこがお前の欠点だ。」
「それはどういう・・・・」
誠が問おうとした時、警報が鳴った。
〈救助指令!首都高速山間部に多重事故発生!出場、マシンロボレスキュー!ブルーサイレンズ!〉
警報と共にアナウンスが流れると塔の手がチョキの形を作った。
「誠君、君の正義を見せてくれ。」
ポリスロボが誠に向けそう言った。
(やれやれ、堅物なところがあるな、あいつは。)
大回転ベースにはポリスチームが既に配置されていた。
「ポリスロボ、並びにバイクロボ二番機から五番機は大回転ベースへ。」
宮島がアナウンスを流すとベースが回る。
「二号線にサイレンギャリーが参ります。」
マリーがアナウンスをすると佐々木が解説する。
「このサイレンギャリーはブルーサイレンズ専用のトランスポーターだ。マシンロボとその装備を積んで、高速で現場に到着することができる。」
「射出レーン内、全て異常なし。」
「ウォーターブリッジへの侵入経路、よし!」
「ターゲット回転、全て準備よし!」
「装備品積み込み、忘れ無し!」
宮島とマリーが交互に確認をする。
サイレンギャリーに乗っている誠がブルーサイレンズに向けて言った。
「よし、行くぞ!」
『ええ/おう!』
サイレンギャリーのすべてのハッチが閉まる。
「サイレンギャリー、出動!」
アリスがK-BOYでそう言うとサイレンギャリーは起動し、現状へ向かう。
MRR指令室には太陽たちが来ていた。
「宮島教官、何が起こったのですか!」
太陽たちがモニターを見るとそこにはテレビ中継されている事故現場があった。
〈逃走車の事故が引き金となり、現在二十台余りの車両が炎上中です。逃げ場を失った人々の一刻の救助が待たれてますが、玉突き事故により車両が邪魔で、消火活動が難航している模様です。取り残された人々の安否が気遣われます。ああ、今情報が入ってきました。巨大車両が接近中とのことです。〉
テレビにサイレンギャリーが中継される。
〈そうです!あれは、マシンロボレスキューだ!〉
キャスターの言葉と共に救助活動を行っていた救命士や消防士も喜びの声を上げる。
サイレンギャリーは到着するなり変形し、ポリスチームを出す。
「モードチェンジ!変形完了!」
ポリスロボがロボモードに変形する。
「モードチェンジよし。ポリスロボ、俺たちを現場に運んでくれ。」
「了解!」
その言葉に強と進が反応する。
「「えー、僕たちも行くの?」」
「頼りにしてるわよ、ナイトさんたち。」
アリスの言葉に双子は肩を落とした。
ポリスチームが事故現場に到着すると救急隊の人が出迎えていた。
「マシンロボレスキュー、来てくれたのか。」
「早くこれを退けないと、救助活動ができないんだ。」
「火の手の向こうに、まだ大勢の人が取り残されているんだ。」
究明チームは警備隊の装備をしているブルーサイレンズに言う。
「アタシたちに任せといて!あたし達に掛かれば、こんな車ポポイのポイよ!ポリスロボ、片っ端から投げ飛ばしてしまいなさい!」
アリスがそう指示を出すが誠が反論する。
「落ち着け。それじゃあ何時までかかるかわからない。もっと、冷静に対処しなければ。まず、指令室にスキャニングデータを送るんだ。一番早い方法を割り出そう。」
「わかったわ。」
アリスはそう言うとK-BOYを変形させミニカーにすると現場に向け走らせる。
「頼んだわよ、K-BOY。」
誠のK-BOYで送られてきた映像を見る。
その光景をMRR指令室にいるブラッドも見ていた。
「うーん、これは酷い。」
映し出される映像には見るも無残な事故現場があった。そんな中、要救助者の一人がいた。
「まだタンクローリーの中に一人!」
その言葉に佐々木が立ち上がって指示を出した。
「アリス!誠!」
「はい。」
「消火は消防に任せ、君たちは救助を優先しろ!」
「救助?」
「方法は?」
アリスと強が問う。
「バイクロボたちによる、シューター避難誘導。」
「オッケー。訓練通りね。バイクロボ、私と一緒に来て。シューターで避難通路を確保するわよ!」
「強、進も一緒に指示を出せ。」
「「う、うん。」」
「ポリスロボは、俺と火を飛び越え運転手を救出。出来るな?」
誠はポリスに問うと一同に言った。
「みんな、気を付けろ。タイミングを間違えたら人々は逃げたい一心でパニックになるぞ。」
「No problem.アリスは女優よ。自分の出番は間違えないわ。」
「よし。いくぞ、みんな!」
誠は掛け声を言うと走り出す。
「ポリスロボ、モードチェンジ!」
ポリスロボはビークルモードに変形する。そのポリスに誠は走りながら搭乗する。
「ゴー!」
「ダーッシュ!」
ポリスロボは玉突きを起こしている車を飛び越える。
「頼んだわよ。」
アリスが二人にエールを送った。
その光景を離れた橋からジェイが不敵な笑みを浮かべ見ていた。
「来い、ガラゴロ。出番だ!」
ジェイが通信機のスイッチを押す。するとどこからかガラゴロが真っすぐポリスロボに向かいってゆく。
そのことにMRR指令室でモニターしていたエースが気付いた。
「正体不明の機影が接近中!」
「なに?」
そのことにブラッドは反応する。
「この反応、またデザスターなのか?」
佐々木は思ったことを口にした。
そのことは誠にも伝えられた。
「えっ!デザスターが向かってるんですか?」
「安産確保のため、ポリスロボにソーン展開を許可する。」
「でもまだ救助が!」
「だめだ!もっと多くの人に被害が及ぶ!」
「少数よりも多数を取ると言うんですか?」
「誠!冷静に―――」
「ごちゃごちゃ言ってんじゃねー!」
佐々木が注意しようとした途端、ライガージャックが割って入った。
「マシンロボに頼ってばかりのレスキューか?違うだろ!お前自身がレスキューをするんだ!他でもない、お前がだ!ガキだとしても、時には命令に従うもんだ!わかったか!」
「・・・・・・・・・・・ポリスロボ、俺は救助に向かう。」
「生身の君を此処に置いてくのは危険だ。」
「大丈夫。俺はなんとかやっていくよ。」
「・・・・・・・・わかった。」
誠の言葉を聞き、ポリスロボは誠を下ろした。その直後、ガラゴロが来た。
「ポリスロボ!ゾーン展開!」
「ゾーン、展開!」
ポリスロボは手をチョキにしてゾーンを展開する。
「長官、お願いがあります!」
「なんですか、太陽くん?」
「ライガージャックに出撃許可をお願いします!アイツだったらガラゴロに対して機敏な動きができます。」
太陽が発案すると佐々木が意見を出した。
「確かにあのト・・・・・・・ロボットは動物型だが、それだけでは勝てないぞ。」
「大丈夫です。ライガージャックの強さは、俺がよく知っています!」
「・・・・・・・・・・・わかりました。サイバトロンチーム、ライガージャックの出撃を許可します。」
「ありがとうございます!」
太陽は長官に敬礼する。
「ライガージャック、現場まで向かってくれ!」
「了解!ライガージャック、出撃する!」
ライガージャックは咆哮を上げると現場に向かい走り始めた。
ゾーン内部ではポリスロボがガラゴロと対峙していた。
「ふふふ、歓迎してくれて嬉しいぜ。」
ガラゴロは人型に変形するが、右手は大きなガトリングであった。
「貴様の目的はなんだ?」
「マシンロボを倒すことさ!」
ガラゴロはポリスロボに向かいガトリングを放つ。それをポリスロボは避ける。
「大勢の人が困っているのに、それを何とも思わないのか!」
「俺はな!」
ガラゴロはポリスに接近すると上を飛ぶ。
「オメーと戦えりゃいいんだよ!」
ガラゴロの蹴りが決まり、ポリスは倒れる。
「ポリスロボ!」
「自分は大丈夫だ。君は、人々の避難を。」
心配をする誠にポリスロボがそう言った。しかしポリスロボはガラゴロに捕まれ投げ飛ばされる。
「大丈夫だ。大丈夫、誠!」
ポリスロボの言葉に応えるため、誠は行動に移した。
「バイクロボ二番機、力を貸してくれ。」
ダストシューターで避難を促しているバイクロボ二番機に誠が声を掛ける。
「タンクローリーの運転手の救助に向かう。残りはアリス、強、進とここに残って救助活動を続行!」
「ダーッシュ!」
誠とバイクロボ二番機はタンクローリーの運転手の救助に向かう。
「運転手さん!運転手さんはいませんか!」
火災現場の中を誠が大声で叫ぶ。が、返事は返ってこなかった。
「運転手さん!運転手さん!クソ!」
誠が諦めかけたその時、大陽が言った。
「諦めるな!今アリスのK-BOYで確認した。そこから十時の方向に7メートル言ったところにいる。モニターによる確認もした。頑張れ!」
「そうだ!」
太陽の言葉に相槌を打つようにライガージャックが到着する。
「ライガージャック!」
「待たせたな。ライガージャック!トランスフォーム!」
ライガージャックはビーストモードからロボットモードにトランスフォームする。
「十時の方向に7メートルだろ?」
「あ、ああ。」
「だったら任せな。やるぞ、バイクロボ!」
「ダーッシュ!」
ライガージャックとバイクロボ二番機は事故車を退けていく。
「俺はあの時、判断力を欠いていた。仲間がいて初めてできることなのに・・・」
「気に病むな。誰にだって失敗はある。それに気づいたお前は優秀だ。」 悔やむ誠にライガージャックがそう言う。
「ライガージャック。」
「昔の俺も、一人で突っ走って命を捨てるようなことをしたもんだぜ。と、見えたぜ!」
ライガージャックがそう言うとトレーラーの運転手が他の救助者を担いでいた。
「俺はいいから、こいつを先に!」
そんな運転手の言葉を聞いて誠は感動した。
「俺は・・・・・・・・・俺はこの仕事を選んでよかった。」
「感動するのは後だ。バイクロボ、お前はそっちのヤツを運んでやれ。そっちが重傷だ。俺は誠と運転手を運ぶ。いいな、、誠?」
「ああ。」
「ダーッシュ!」
「誠君、君の正義、見せてもらった!」
ポリスロボはガラゴロを合気で投げようとするがガラゴロは球体になり受け身を取ると再び変形し、ガトリングを放った。
「ぐぁああああああああ!」
「ポリスロボ!」
その光景をK-BOY越しで誠が見ていた。合体指令が出ていても今の状況では合体ができなかった。
「誠!」
「ライガージャック・・・・」
「俺が行って隙を作る。その間にお前は合体指示を出してやれ!」
ライガージャックはそう言うとゾーン内に入った。
「おらぁ!」
ライガージャックはゾーンに入るとガラゴロに蹴りを喰らわせる。
「くっ!だがその程度の攻撃、痛くもかゆくもない!」
「ほー。ならコイツで勝負だ!太陽!」
「ああ!フォースチップを使え、ライガージャック!」「「「フォースチップ?」」」
太陽の言葉にその場にいた誰もが疑問に思った。
(資料にあったフォースチップ・・・・・・・・・・・これがいかほどの力を持っているのでしょう?)
ブラッドは一人そう思った。
「フォースチップ、イグニッション!」
ライガージャックにアニマトロスのフォースチップがイグニッションされる。
「プラティナムクロー!」
ライガージャックの両腕の爪が現れる。
「どおらぁああああああ!」
ライガージャックのプラティナムクローが炸裂し、ガラゴロにて傷を負わせる。
「今だ!誠!ポリスロボ!」
「ライガージャック・・・・・・・・・・すまない。誠!」
「ああ!ハイパーモード!合体、はじめ!」
誠の言葉と共にK-BOYの顔が開き、目が光る。
『ダーッシュ!』
救助活動を終えたバイクロボがゾーンに入る。
「ハイパーモード、合体はじめ!ダッシュー!」
ポリスロボはビークルモードへ変形する。
「バイクロボ各機へ、合体モードへシステムを移行!合体準備、よし!四番、五番機よし!二番、三番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパーポリスロボ!」
ハイパーポリスがライガージャックと並ぶ。
「俺たちのレスキューを邪魔する奴は!」
「絶対に、許さん!」
「止めだー!」
ガラゴロが接近し、マシンガンを棍棒のように降ってくる。
「おせぇ!」
ライガージャックがガラゴロとすれ違う。するとガラゴロもマシンガンが切り落とされる。
「そ、そんなバカな!」
「今だ!ハイパーポリスロボ!」
「バック、ファイヤー!」
ポリスロボのバックファイヤーが炸裂し、ガラゴロは爆発した。その光景を見ていた小型ガラゴロがジェイの元に戻る。ジェイは悔しそうな顔をするとそこから飛び降りる。そしてジェイは忽然とその場から姿を消した。
「戦闘により二次災害・・・・・・・・・・・なし!」
「「レスキュー完了!」」
ハイパーポリスロボとライガージャックが敬礼をする。
誠は一人罰当番を受けていた。理由は言わずとして命令に対する意見。
「なんで俺だけ罰当番なんだ?ポリス、俺はまだまだなのか?」
「ああ、まだまだだ。」
誠の言葉にポリスはそう答えた。
「ははは、まだガキなんだ。これからめいっぱい学べや。」
そのすぐ側で太陽に体を磨かれているライガージャックがそう言った。
(まだまだ荒削りであるけど、順調にレスキューを進めていくブルーサイレンズ。これからのレスキューに期待だ。)