ジェイが正式にマシンロボレスキューに入隊して各チームでいろはを教えていたが、デザスターによってジェイは世界から孤立していた分、問題があった。
初日の訓練ではレッドウィングスは敬礼が出来なかったりしてエースと揉め事になった。
そのことをふろ上がりに鈴は小百合とアリスに愚痴を言っていた。
「たくアイツら、チームワークもあったもんじゃないわ。」
「明日はブルーサイレンズに来るのよね?今から憂鬱。」
アリスがそう呟くと向こう側からジェイが太陽、大地と共に大浴場へ向かっていた。
「ジェイ、K-BOYだけどもう少し時間が掛かる。」
「わかった。」
「ずっとデザスターの時の色ってのは嫌だもんね。」
「そうですね。」
五人が通り過ぎるとエースが誠に昨日のことを話したり、ケンとショウがボケたり、進と強が風呂上がりの牛乳の飲ませ方の話をしたりとみんないろんな反応をしていた。
そんな光景を見て小百合が言った。
「ジェイさんが来てくれて、いいことが起こりそうですわね?」
その言葉にアリスは首を傾げる、鈴は思い当たることを口にした。
「そお?」
「休みを代わってもらえるとか?」
「それも魅力的ですわね。」
小百合の意図が分からず鈴は尋ねた。
「それ以外になんかある?」
「みなさんの我慢強さが鍛えられません事?」
能天気な小百合に少し呆れる鈴とアリスであった。
「でも太陽さんはいつもジェイさんのことを気にかけてますから・・・・・・・・・・・・鈴さん羨ましいのではありません事?」
小百合が悪戯な笑みを浮かべると鈴は顔を赤くして否定する。
「な、なに言ってるのよ小百合!べ、べべべべ別にアタシはそんなこと微塵も思ってないんだから!」
鈴はそう言うと急ぎ足でその場を後にした。
「ふふふ、太陽さんの罪なお方ですわね。」
「あれで年上ってのがね。ま、アイツは恋愛経験ないから・・・・・・・・・でも鈴がかわいそうだわ。」
二人がそんな話をしていると太陽が風呂場でくしゃみをしたとかしなかったとか。
翌日、ブルーサイレンズはグラウンドで装備服を着用しながらスクワットをしていた。進、強、アリスは苦しい表情をしていたがジェイは何も思ってないほどに平然とした顔でスクワットを行っていた。
誠が四人に道路標識が掛かれた紙を出し、答えさせる。
「この標識の意味は?」
「追い越し禁止!」
「よし、次。この標識の意味は?」
「えっと・・・」
「黄色だから注意の標識だよ。」
「えっと・・・・」
「遅い!」
誠は答えられたアリスを褒め、答えられなかった進と強を怒る。
「これは落石注意だ。」
「そんなこと言われちゃったって・・・・」
「頭がぼーっとしてきちゃったよ。」答えを言う誠に進と強はぼやく
「俺たちは極限状態で活動するんだぞ!この程度のことで判断力を失ってどうする!」
器用にスクワットをしながら怒る誠。
宇宙飛行士の試験じゃないんだから無理を言うなと太陽がいたら言っていたであろう。
「こんなことを思いつく誠の方がどうかしていると思うわ。」
アリスの言い分は最もであった。
「ジェイ、この標識は?」
「・・・・・・・・・・△だろ?」
その言葉に一同ずっこける。
「一時停止だ!こんなことで人々や車両を誘導できるのか!」非常時には信号も消えるのだぞ!」
「信号?なんだそれは?」
「嘘でしょ!なんて常識知らずなの?」
「常識?これは標識ではないのか?」
一般常識だけでなく国語力も足りないジェイであった。
そんなジェイに苦笑いする進と強だが今にも噴火しそうな誠に気づく。
「罰として全員グラウンド十周!」
続いてイエローギアーズの訓練。といっても日がまだ高い内に臨時キャンプで正座をするだけの精神訓練である。
ジェイは平然としていたが、大地、ショウ、ケンの三人は苦しがっていた。
「あの、足が痺れたら足を崩してもいいんだよ?」
「ダメだよ。苦しくても顔に出しちゃいけないんだから。」
「しょうしょう、レスキュー隊員は笑顔が命っす!」
大地に対しケンとショウが言うがジェイは平然としていた。そのことに小百合は喜んでいた。
「ジェイさんのおかげで一時間が経ちましたわ。皆さんの我慢強さに磨きがかかりましたわ。」
喜ぶ小百合を他所にジェイは立ち上がる。
「下らん。っ!」
立ち上がろうとした瞬間。一気に足の痺れが来たがジェイは我慢して歩き出す。
「ジェイ君!」
大地は心配するが、ジェイは軽い段差を降りた。またしても痺れがジェイに来たが耐える。
「えー、毎度バカバカしいお笑いを一席。」
「?」
ジェイはショウの言葉が気になり振り返る。
「よ、待ってました!」
ケンが拍手をすると他の二人も釣られて拍手する。
「ジェイ君はジェイジェイ痺れなかったんだジェイ!すごいジェイ!」
その場で思いついたギャグを言うが・・・・・・・・・・・・・笑いは起こらない。(当たり前だけど)
「それがどうした?」
その言葉にショウはショックを受ける。
「なんだよその態度!つまらなくっても笑ってやるのが礼儀ってもんだろ!」
止めの一撃がケンによって決まった。フォローのつもりが止めを刺した。それによりショウは崩れ落ちる
「俺のやるべきことはこんなことではない。」
ジェイはそう言うと去って行った。
「ツッコミもタイミング教えたやっただろ!」
ケンは立ち上がってハリセンをかまそうとするが足が痺れて動けなかった。
「ツッコンでやれよ!」
「もう・・・・・・・・・立ち直れない。」
その光景に未定なニーナも苦笑いしていた。
「流石に今のは・・・・・・・・・・・フォローできない。」
その日の夜、大志館でジェイはみかんを観察していた。今までどんな食べ物を食べていたかわからないが、みかんを見るのは初めてだった。ジェイはみかんを皮ごと口に運ぶが、触感は最悪であった。
そんな時太陽が隣に座ってきた。
「ジェイ、もう慣れたか?」
太陽はそう言うとみかんを手に取り皮を剥き始める。ジェイはそれを興味津々に観察する。そして真似をして食べると今度はおいしく感じられた。
そんな時、ジェイへと太陽が話しかける。
「そういやジェイ、お前一般常識とか知らないんだろ?」
「ああ。俺は戦闘に必要なことだけしか教えられなかったからな。常識や標識なんぞは知らん。」
「なんだか昔のギャラクシーコンボイたちみたいだな。」
「どういうことだ?」
ジェイは太陽が言っている意味が分からなかった。
「元々コンボイたちは道路標識なんかを知らなかったから最初に地球に溶け込もうとした時はいろんな問題があった。信号機に化けてるトランスフォーマーは喋っちゃったり、人が乗っていない車にしちゃったりと・・・・・・・・・・・数えたらきりがないな。」
太陽は笑いながらそう言った。ふとジェイは太陽に質問した。
「俺も学んだ方がいいのか?」
「まあした方がいいな。これから暮らすとなるとトラブルは避けたいし、そうなると常識や標識、後学力も必要だな。大変だけど頑張れよ。」
「ああ。ところでステルスのタンクロボはどうなったんだ?」頷いた後に残った3機のタンクロボ達についてジェイは質問する。
「それが・・・・・・・・・BLドリルのダメージとマグマのせいでもうサポーターロボとしては使い物にならないそうなんだ。使えそうなパーツはステルスの新しいパーツとして活用するそうだけど、他のパーツは溶かして再利用するんだって。」
「そうか・・・・・・・・・」
返って来た事にジェイは俯いた。
「やっぱり寂しいか?」
「ああ。サポーターとはいえ一緒に戦ってきたからな。愛着っていうのか?そう言うのが湧くんだ。」
「ま、そう言うのがちゃんとあるならお前はまともってわけだ。」
太陽はそう言うとみかんを口に運んだ。
ふとジェイがあることに気づいた。
「サイドスはどうなったんだ?しばらく見ていないが。」
「ああ、サイドス先生の事か?今は格納庫でジェットたちに教えを説いているところだよ。きっとドリルやジァイロが腕を試したと思うけど・・・・・・・・・・・絶対負けたと俺は思う。」
「その根拠は何だ?」そう断言する太陽にジェイは気になって聞く。
「サイドス先生は歴戦の戦士であり、自愛がある。どんなに優れた武器をジェットたちが持ってもサイドス先生は武器の身に頼らず、己の限界を知ってなおそれを最大限に発揮できる戦い方を熟知しているんだ。」
「つまり性能に頼り切った戦い方をしていないわけなんだな?」
ジェイの言葉に太陽は頷いた。
「でもサイドス先生が強いのは何も力じゃないんだ。」
「どういうことだ?」
「そもそもサイドス先生は争いを好まない性格なんだ。武を教えつつも心を教える。そして心を重視する。これがサイドス先生の流の教えなんだ。」
「そうなのか・・・・・・俺にはわからんな。」
ジェイは首を傾げた。
「まあ、その内分かるって。」
そんな光景を見ていた鈴は言った。
「何も知らないことは悪いことじゃないわ。」
「そうね。知らないなら知ればいいのよ。」
鈴の言葉にアリスが相槌を打った。
「では、見本となる方が教えたらよろしいですわよね?」
小百合の言葉に誠は頷いた。
「と、言うわけで誠さん。よろしくお願いします。」
「わかった・・・・・・・・・・・・・・て、なんで僕なんだ!」
流れで承諾しようとした誠だが変であることに気づいた。
「なんで僕なんだ!」
「太陽さんはジェイさんのK-BOYの改良に明日の朝ごろまで徹夜ですし、この中で交通ルールを知り尽くしているのは誠さんだけですわ。」
「なんだ、そのK-BOYの改良って?」
大事な事なので2回言った後に誠は小百合が言ったことが気になったので聞く。
「太陽さんは向こうの宇宙でプログラミングを一通り教わったそうですので、K-BOYの改良としてマシンロボレスキューへの連絡、サポートとシステムの導入、そしてカラーを変えることにしたそうですわ。」
「二つはわかったとして・・・・・・・・後の一つはわからん。何故色を変える?」
「気持ちの問題ですわ。気持ちの。」
小百合の言葉に何となく納得した誠であった。
翌日、目にクマを作った太陽がジェイに新しくカラーリングしたK-BOYを手渡した。
と言っても黒を白に変えただけでそれほど大した改造ではないが、小百合が言った様に色を変える事は重要なことであった。
そしてジェイはブルーサイレンズと共に町中で交通ルールを学んでいた。一応ジェイには“海外研修生”と書かれたタスキを掛けていた。流石に大きい子供が交通ルールを知らないというのは人に目立つと太陽が踏んでのことだ。
町で交通ルールを学んでジェイは驚かされることの連続であった。
横断歩道の渡り方に切符を改札に通す。どれも初体験であった。
中でも一番驚いたのはお腹が大きく膨らんだ女性、妊婦の姿であった。
ジェイにはなぜそんなに大きく膨らんでいるのかわからなかったがジェイは中に子供がいるのを聞いて驚いた。そしてお腹に触れて子供が蹴ったのに驚いた。
そんなジェイが乗っている電車が渡るはずの鉄道橋に憎ったらしいハザード顔の風船が浮遊していた。ハザード顔の風船は鉄道橋にぶつかった瞬間、突如電流が走った。
それにより電車が急停止し、慣性によって乗客が前のめりになる。
椅子に座っていた妊婦も椅子から落ち、倒れそうになる。
「っ!」
「危ない!」
ジェイと誠が守ろうと動いた。ジェイの方が近くにいたため、妊婦は倒れることは免れたが、しかし子供の方に衝撃が行ってしまった。
「おい、大丈夫か!」
ジェイが心配する中、妊婦が言った。
「お腹が・・・・・・・・・・痛い!」
その言葉にジェイ達に衝撃が走った。ジェイはコンボイに通信を入れる。
「ギャラクシーコンボイ、妊婦の女性がお腹が痛いと言っている!どうしたらいい!!」
『落ち着くんだ、ジェイ。まず破水してないか確認するんだ。』早口で聞くジェイにコンボイはそう指示する。
「破水?なんだそれは?」
『いいから女性から水が出てない確認するんだ。』
言われた通りにジェイは確認すると下半身のところから水が漏れていた。
「出ている。次は?」
『匂いと色を確認するんだ。もし赤い色が少しでも混じっていたら大変だぞ。』
「わかった。」
続けて指示されたのにジェイは色を確認すると少し赤くなっていた。
「大変だ!少し赤くなっている!」
『急いで電車で移動して病院へ搬送の手配をするんだ。強、出来そうか?』
「それが突然の電気系統のショックで電車前線動かなくなってるんだ!」慌てて言うジェイへコンボイは指示した後に強に聞くと強はそう返す。
『・・・・・・・・・・・・仕方ない。ジェイ、その妊婦を担いで今から転送するデータのところまで移動できるか?』
「な、なにを言ってるんだギャラクシーコンボイ!」
コンボイの提案に誠は異議を申し立てた。
『おかしいのは重々承知だ。だが電車の中では何もできない。早急に病院へ搬送したほうが賢明だ。何より、君たちの中で筋力と持久力が最もあるのはジェイだけだ。私は適切な判断をしたつもりだが・・・・・・・・・・・違うかね?』
「それは・・・・・・・・・」
誠は言い返せなかった。だがジェイは許可を求める前に妊婦を抱き抱え、K-BOYに転送されたポイントへと向かい始めた。
ジェイが鉄道橋を渡っている時であった。ジェイのサバイバルナチュラルが働き、上に跳んだ。
刹那、ジェイがいた足元が突如爆発した。
「何事だ!」
「ジェイ、久しぶりだな。」
ジェイが声の方向を向くとそこには球体状態のガラゴロがいた。
「貴様の仕業か!邪魔をするな!」
「そうはいかん!」
ガラゴロは人型に変形してジェイの襲い掛かろうとするが突如見えない壁で弾かれた。
「なに!」
ガラゴロは川へ落ちる。
ジェイは何が起こったのかわからなかった。それはガラゴロも同じであった
「なんだ?」
ガラゴロとジェイがその方を向くとそこから新たなマシンロボが姿を現した。
「ジェイ、俺だ!」
「お前は・・・・」
ジェイはその声に聞き覚えがあった。
「モードチェンジ!変形完了!」
マシンロボの大型の両翼がパージされ、中心の部分がステルス型の戦闘機になると変形し、白いステルスロボへと姿を変えた。
「待たせたな、ジェイ。」
「ステルス・・・・・・・なのか?」
疑問を抱くジェイにステルスは言った。
「お前と共に、人々の命を守るために生まれ変わった。これからの俺はVステルスだ!」
ジェイは生まれ変わったステルス、Vステルスロボに見とれた。
「Vステルス・・・・」
その光景にマシンロボレスキュー一同驚いていた。
しかしその光景を喜ばしく思っていない人物がいた。ハザードである。
「色塗り替えたって無駄だ!デザスターのシークレットデータと共に破壊しろ!」
ハザードが指示を飛ばすとガラゴロはまた川から姿を現した。
「あいよ!」
ガラゴロはVステルスロボに攻撃を仕掛けるがVステルスロボは捌き、後ろから来る攻撃を避けた。
ガラゴロが川に入った瞬間、すぐに浮上してVステルスロボに襲い掛かる。
「速い!」
Vステルスロボはガラゴロの機動性に驚いた。ガラゴロとVステルスは押し合いになり、ジェット噴射による突風で風が発生する。
そんな時コンボイがジェイに指示を出す。
『ジェイ、ゾーンを展開するんだ。このままでは二次被害が出る。』
「しかし!」
ジェイはVステルスロボを置いて行くことができなかった。だが今抱き抱えている妊婦の方が優先であることを理解していた。そしてジェイは決断を下した。
「Vステルス!ゾーン展開だ!」「了解!」
Vステルスロボはガラゴロを押し返すと人差し指と中指でVの字を作り出しゾーンを展開する。
「ゾーン、展開!」
ゾーンが形成され、ガラゴロがVステルスと共に隔離された。
「ここは任せたぞ、Vステルス!」
ジェイはコンボイがしていたポイントへと向かい走り出す。
鉄道橋を渡り終えるところでロボットモードのサイドスが目に留まった。
「ジェイ、わしの掌の上に乗るんだ。」
「わかった!」
ジェイはサイドスの掌の上に乗る。サイドスは慎重に移動し、待機していた救急車へと運んだ。
「後は任せましたぞ。」
「わかりました。」
妊婦がタンカーに乗せられ搬送されようとした時であった。妊婦が救急隊員とジェイ、サイドスに向けて言った。
「私の命はどうなってもいいから・・・・・・・・・・・・お腹の子の命だけは助けて!」
その言葉にジェイの脳裏にあの記憶が蘇った。
「子供はお前がいないと悲しむんだぞ!一緒に幸せになれ!」
「そうじゃ、娘さん。親のいない子にするのは、一番親としてはやってはならんことじゃ。じゃから生きるのじゃ。生きてお主の子と、夫と共に幸せになる。それが一番親としての務めであるぞ。じゃから生きる意志を、強く持つのじゃ。」
二人の言葉に妊婦は気力を取り戻した。そして妊婦は病院へと搬送された。
救急隊員へは、コンボイが状態を伝えた。
その頃Vステルスロボはガラゴロを見下ろしていた。
「ここなら本気で戦えるぜ!」
Vステルスロボはビークルに変形するとガラゴロに急接近し蹴りを喰らわそうとするがガラゴロは回避する。今度はガラゴロがVステルスロボを見下ろしていた。
「逃がすか!」
Vステルスロボがガラゴロを追いかけようとした瞬間、突如背中から攻撃が来た。Vステルスロボは壁に打ち付けられてしまう。
「な、なんだ?」
「へへ、こっちだ。」
Vステルスロボが振り向くとそこにはガラゴロがいた。
「い、いつの間に!」
瞬間移動したガラゴロ二Vステルスロボは驚く。
「今のお前に!」
ガラゴロはボール形態になるとVステルスロボにアタックしようとするがVステルスロボは回避する。そしてゾーン内の建物に身を隠した。
「ちょこまか隠れる気か!」
「隠れません!」
Vステルスロボが後ろを振り向くとそこにはガラゴロがいた。
「なんだと!」
Vステルスロボは驚くあまり反応が遅れてしまい、背中から攻撃を喰らって背中を打つ。
「バカな!ガラゴロがこんなに早く動けるはずが・・・・・!」
「お前がいなくなってから!動けるように!なったのさ!」
ガラゴロはVステルスロボの下から現れると三回踏みつける。
「そんなバカな!」
「だはははは!お前なんか、デザスターの出した!」
ゾーンのシステムによって姿が見えなくなると後ろからガラゴロが声を掛ける。
「大型粗大ごみだよ!」
Vステルスロボはガラゴロの急激的な進歩に驚くあまり、身動きができなかった。
ジェイはVステルスがいるゾーン真下の鉄道橋へサイドスと共に戻った。
「ジェイよ、レスキューが何たるか、少しは理解できたかのう?」
「ああ。レスキューは、人を守るもの。そして、未来を守ることだ!」
ジェイがサイドスの問いに対し導き出した答えを言った。その答えにサイドスは満足していた。
「その通りだ。さて・・・・・・・・あっちを何とかせねばな。」
サイドスはジェイを降ろすとゾーンへ入った。
「Vステルス!」
「サイドス先生!気を付けてください。こいつら・・・・・」
「落ち着くのじゃ。この星の技術を持ってしてもテレポートは開発出来ん。」そう注意するVステルスにサイドスはそう言う。
「しかし現に・・・・」
「目に頼るのではない。冷静になるのじゃ。」
「?」
サイドスの言いたいことが理解できないVステルスロボ。その疑問にサイドスは答えた。
「目に見えるだけが真実ではない。目に見えないからこそ分かる真実もあるということじゃ。」
「ごちゃごちゃうるせぶはっ!」
サイドスを後ろから襲おうとしたガラゴロだが逆に吹っ飛ばされた。
「ステルス・・・・・」
ゾーンを鉄道橋から見ているしかないジェイに通から通信が入る。
『ジェイ君。Vステルスロボのレスキュー合体のコマンドを転送する。』
「レスキュー合体?」
『ぶっつけ本番だが、君たちならやれるはずだ。』
通がそう言うとジェイのK-BOYの画面に合体コマンドが転送される。
「よし!Vステルスロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」
ジェイのK-BOYの顔が開き、目が光る。
「ハイパーモード、合体はじめ!」
Vステルスロボに装備されていた大型の両翼が合体ポジションに着く。
「メガブースター!パワーウィング!合体準備よし!」
パワーウィング、メガブースターの順にVステルスロボに合体する。
「レスキュー合体!ハイパーVステルスロボ!」
新たなハイパー合体した姿、ハイパーVステルスロボにレスキュー合体をした。
「サイドス先生。」
「慌てるな。君は上に現れたガラゴロを相手しなさい。」
「はい!」
サイドスの言葉にハイパーVステルスロボは返事をした。
ゾーンのシステムによってガラゴロが見えなくなるとハイパーVステルスロボは上を見る。するとそこにはガラゴロがいた。ハイパーVステルスロボは急上昇し、上からガラゴロを地面へ落す。
すると今度はサイドスが地面に落ちてきたガラゴロを上へと上げる。それをまたハイパーVステルスロボが叩き落そうとした途端、サイドスの後ろからガラゴロが現れ爪で襲おうとした。
「危ない!」
ハイパーVステルスロボは叫ぶがサイドスはわかっていたかのように避け、そして背負い投げをした。
「なにっ!」
「やはりな。同じ機体であるなら小細工もしやすいというわけじゃ。」
「そこまで見抜いていたとは・・・・・・・・・・・流石です!」
ハイパーVステルスロボはガラゴロを叩き落としながらそう言った。
「こうなったら・・・・」
「やけくそだ!」
二体のガラゴロはハイパーVステルスロボとサイドスに向け光の斬撃を飛ばすが二機とも回避する。
「Vステルスよ、一体は任せるぞ。」
「はい、サイドス先生!」
ハイパーVステルスロボは自分が叩き落としたガラゴロに狙いを定める。
「フィンガーフラッシュ、V!」
ハイパーVステルスロボのフィンガーフラッシュが炸裂し、ガラゴロは爆発する。
「こうなったら雑魚の方でも!」
ガラゴロはサイドスへ特攻を仕掛ける。
「愚かな・・・・・・・・・もう少し頭を使って戦うべきじゃ。フォースチップ、イグニッション!」
サイドスにフォースチップがイグニッションされる。
「ブラッディーホーン!」
サイドスはガラゴロとすれ違う。そしてガラゴロの身体が真っ二つに斬られ、ガラゴロは爆発した。そしてゾーンが解除されサイドスは鉄道橋に着地する。後に続いてハイパーVステルスロボも着地する。
「「戦闘に二次災害、無し!」」
ジェイとハイパーVステルスが確認すると互いに親指を立てる。
「これこれ、大事なところが抜けておるぞ。」
サイドスが言うと進と強は一緒に言った。
「「皆でいくよ!1・2・3!」」
『レスキュー完了!』
一同敬礼をして占めくくった。
格納庫でジェイはVステルスロボのボディーを磨いていた。磨いているとふとジェイはある疑問を抱いた。
「なあ、Vステルス。」
「どうした、ジェイ?」
「なんでサイドスのことを先生と呼ぶんだ?」
「ああ、それか。」
Vステルスロボはその経緯を顧みた。
「新しくなったばかりで浮かれていた私に先生は組手をしてくれてな。見事に負けた。そして教えられたのだ。自分の持つ力の使い方を。だから先生と呼んでいる。」
「そうか・・・・・・・・・俺も今日教わった。俺も先生と呼ぶ。」
ジェイがそう決めたころ、サイドスはファングウルフとライガージャック、皇太后体で組手の相手をしていた。
(あの二人がどう成長するか、楽しみだわい。)
そう思いながらサイドスは組手を続けた。