出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

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 MRR基地指令室で太陽、鈴、アリス、小百合が関西防災フェスティバルへ出場するために軽い見送りが行われていた。

「関西防災フェスティバルには、太陽、鈴、アリス、小百合の四名及びドリルチーム、ジャイロロボ及びギャラクシーコンボイを派遣することにした。」

 宮島がそう告げるとジェイが疑問に思った。

「なんで太陽まで行くのだ?女だけでもいいのではないのか?」

「その通りなんだが・・・・・・トランスフォーマーの中でスーパーモードになれるギャラクシーコンボイの姿を見たいという市民の要望もあって太陽も同行することになったのだ。」そんなジェイの疑問に宮島は理由を言う

「なるほど。要するに太陽も太陽で大変と言うわけだな。」

「うむ。理解できていてよろしい。」

 ジェイが納得したことに宮島は褒めた。

「では、太陽、鈴、アリス、小百合。頼んだぞ。」

『了解!』

 宮島の言葉に太陽たちは敬礼をして答えた。

 

「ドリルロボ、並びにドーザーロボ二番機から五番機は大回転ベースへ。」

「三番通路にギアダンプ、入ります。」

 ショウと誠がアナウンスをする。三番通路にギアダンプが到着すると搭載を始める。

「ドリルチーム、ギアダンプへの搭載はじめ。」

 海がアナウンスをし、MRR基地の塔から手が現れグーを形作る。

「破室レーン内、全て問題無し。」

「ターゲット回転、準備よし。」

 誠とエースが確認をする。

「資材工具積み忘れ無し。」

「ギアダンプ、発進いたしますわ。」

 鈴が確認をして小百合が発信を言う。

 ギアダンプは感材防災フェスティバルへ向け発信する。その後を追う様にコンボイに乗った太陽とジャイロも出場した。

 

 ギアダンプに乗っている小百合が鈴に言った。

「でも残念ですわね、鈴さん。」

「なにがよ?」

「ギャラクシーコンボイさんに乗っていればフェスに着くまで二人っきりの時間を堪能できますのに。」

 小百合の言葉に鈴は顔を赤くする。

「な、ななななな何を言っているのよ小百合!べ、別にアタシは//////」

「鈴、否定しようにも顔を真っ赤にしてじゃ説得力ないわよ。」

 否定しようとする鈴にアリスが言った。

「そういや太陽のおかげでアンタ救われたわよね?」

「え?」

「そのペンダントよ。」

 アリスは鈴が太陽からもらったサイバトロン見習いのペンダントを指さす。

「そう言えばそうでしたわね。ある意味太陽さんの愛の形ですわ。」

 小百合がさらっとそう言うとボフンと音を立てて鈴の顔がゆでだこになった。

「あらあら、まんざらでもない反応ですわね。」

「小百合・・・・・・・・・・アンタ偶に恐ろしいわね。」

 うふふと笑う小百合にアリスは心底そう思った。

 

 その頃デザスターの基地では警報が鳴り響いていた。額に✖を描かれたガラゴロが他のガラゴロから攻撃を受けていた。逃げていた額に✖を描かれたガラゴロは攻撃を喰らい、そのまま地上へと落ちて行った。

 

 関西防災フェスティバルが開かれている野球ドームでは市長がトークをしていた。

「過去、この地方を襲ったあの大地震から、私たちは多くのことを学びました。そして、それをいつまでも忘れないようにこのイベントは毎年開催されていますが、今回は特に、マシンロボレスキューの皆様に参加していただいております。」

 拍手が飛ぶ中、アリスが観客へ投げキッスを送っていた。その光景を恥ずかしく思う鈴と太陽、そして平然としている小百合がいた。アリスは調子に乗ってマイクへと足を運ぶ。

「は~い。みんなげんき~?今日はアリスのためにありがとー!」

 こんな公衆の前でも変わらぬアリスに鈴と太陽は言った。

「私、誠の気持ちわかったかも。」

「俺も。ある意味手を焼くな。」

 そんな話をしているとマシンロボレスキューのマシンロボを披露することとなった。

「さ、わたくしたちも行きますわよ。」

 意外とノリノリの小百合が二人に子を掛ける。太陽は急いでコンボイに乗る。

「それじゃあジャイロロボ、カモーン!」

「Okay!」

 ジャイロロボがビークルモードで来るとロボットモードへ変形をする。

「モードチェンジ!変形完了!」

 ジャイロロボが変形を完了すると敬礼をする。

「続きまして、ギアダンプ及びドリルチーム出場!」

 ギアダンプが球場内に姿を現し、ドリルチームを出す。

「モードチェンジ!変形完了!」

 ドリルロボがロボットモードに変形をする。

「ドリルロボったぁ俺のことでい!」

 ドリルチームは歌舞伎役者の様にかっこよく様を付ける。

「続きまして、ギャラクシーコンボイの登場です!」

コンボイがフライヤーモードで空から来る。

「「ギャラクシーコンボイ、トランスフォーム!」」

 コンボイはトランスフォームする。

 すると観客から歓声と拍手が送られる。

「ありがとー!本当にありがとー!」

 アリスは自分に送られている拍手と思い喜ぶ。

「まるでコンサート観たいですわね。」

「ま、喜んでもらえていいけど。」

 ギアダンプに乗っている小百合と鈴がそう言うとアリスが嬉しさのあまり予定にないことを口にした。

「この歓声・・・・・・久しぶりのか・い・か・ん!いいわ、私のために来てくれたみんなのために大サービスしちゃう!ギアダンプ!救急機動、はじめ!」

「なっ!?そんなの聞いてないわよ!」

 真っ先に驚いたのは鈴であった。だが観客は今か今かとギアダンプの変形を待ちわびていた。太陽が通信を入れる。

「鈴、小百合。もうやるしかなさそうだから頑張れ。」

「やればいいんでしょ?やれば。」

 鈴はもう諦めていた。

 ギアダンプ救急起動用の油圧機が現れ、ギアダンプの腕パーツがジェットを吹かしながら上に上がる。二人は手袋を嵌めると互いの顔を見て頷く。

「「ギアダンプ救急機動、変形はじめ!」」

 二人は油圧機を動かし始める。

 わかっている人もいるかもしれないがなぜか手動の救急機動は結構体力を喰われる。

「皆応援してねー!」

 アリスが二人のテンポアップのために言う。それを聞いた太陽は通信を入れる。

「鈴、小百合。がんばれ。」

 鈴はその言葉が嬉しかったのかテンポが上がった。

 そしてギアダンプの変形が完了するとさらに歓声が沸いた。

「ありがとー!本当にありがとー!」

 外で何もしていないアリスは喜ぶ。一方鈴は・・・・・・

「変形・・・・」

「完了ですわ。」

 鈴は油圧機に身を預けていた。

「っ~~~~~~~~~~~!もー、アリス!」

 

「ごっめ~ん。」

 フェスが終わった会場の外ではアリスが鈴と小百合に平謝りしていた。

「つい盛り上がってたからテンション上がっちゃって。」

「たくもー、しょうがないわね。」

「でもアリスさんのお蔭で盛り上がりましたから。」

 鈴は大目に見て、小百合は怪我の功名を口にする。

「ジュース一本ずつで許す。」

「はーい。」

 鈴の言葉を聞いてアリスは笑顔で返事をする。

(ま、俺は迷惑じゃなかったから別に要らないんだがな。)

 ワイワイ話す3人の側で太陽がそう思っているとギアダンプを見てはしゃぐ子供が駆け足で向かっていた。焦るあまり転んでしまい、泣いてしまう。

 そんな子供に小百合が歩み寄り、泣き止ますと一緒にギアダンプの方へと向かって行った。

 そんな小百合の姿にアリスは感心した。

「さっすが小百合ね。一瞬で泣き止ませちゃった。」

「あたし達じゃ、ああはいかないよね?」

「なんだか保母に向いてそうだよな。」

 太陽の言葉に二人は頷いた。

 

 そして夜になると中華街のとある一軒家、鈴の実家に四人は来ていた。

 経費も浮いて大助かりであるのはここだけの話である。

「鈴のお仲間さんが止まりに来てはるなんて嬉しーわー。」

「いらっしゃーい!大歓迎やー!」

「こらほんま嬉しいでー!」

 前と変わらず賑やかな鈴一家であった。

「お、お邪魔します・・・」

「お、お世話になります・・・・」

「一晩ご相伴に預かります。」

 太陽、アリス、小百合の順に挨拶をする。

「いやー、そんな遠慮せんでゆっくりしていきー。」

 そんなことを言う鈴の父親に鈴は顔を赤くしながら言った。

「もおええから!お父ちゃんもお母ちゃんもあっち行っとき!」

「せやけど、せっかく鈴がお世話になっとんだし。」

「おもてなしせなあかん。」

 父と母はいつでもおもてなしする気満々であった。

「ゆっくり食事もできやせんじゃないの!」

「ほんまお姉ちゃんは照れ屋やなー。」

「誰が照れ屋よ!」

 妹にそう言うと逆に小声でこう言われた。

「あそこにおるお兄ちゃん、ずっと見つめてるやんけ!」

「なっ/////」

 妹のその言葉に耳まで顔が赤くなる鈴。

「は、恥ずかしいからもう出ていきってもー!」

 鈴は無理やり家族を奥へと下がらせた。鈴が一番苦労人である。

「ふー、ほんまかんにんやで。・・・・・・・・っ!じゃなくて、ゴメンね。太陽、アリス、小百合。」

「いい両親じゃない。ねえ?」

 アリスが小百合に尋ねると小百合は「はい。」と返事をした。

「ウチは両親が忙しくてお話しすることすら滅多にありませんから。」

「ウチも似たようなもんよ。鈴の家族が賑やかで羨ましいわ。」

「俺もそう思うぜ。」

 アリスの言葉に太陽が相槌を打つと「そ、そうかな・・・・」と若干顔を赤くしながら頬を掻いて鈴が答えた。

 

 夜になると太陽は鈴、アリス、小百合と共に鈴の部屋でアルバムを見ていた。

 本来なら太陽は別の部屋で寝るべきなのだが両親が別の部屋を物置替わり(と言う名のお節介)で使えないため、止むをえず一緒の部屋にいた。アリスのパック姿に驚いたのは別の話である。

「これ鈴ちゃん?」

 アリスがアルバムに写っている女の子を指さす。

「ううん、お母ちゃんの子供の頃。」

「まあ、そっくりですわね。」

「んじゃ此処に写っている人って鈴のおばあちゃんか?」

「うん。写真でしか知らないんだけどね。」

「お亡くなりに?」

 小百合が尋ねると鈴は頷きながら「うん。」と言った。

「あの地震でって・・・・・・・お母ちゃんが言ってた。もう、こんな悲しいことがない方がいいと思ってさ。それでマシンロボレスキューに・・・・」

 その場の空気がしんみりとなった。そんな空気を換えようとアリスが小百合に尋ねる。

「ねえ、小百合はどうしてマシンロボレスキューに入ったの?」

「わたくしは試験を受けるように父から言われまして。」

「確か・・・・・特別な才能がある子は直接試験を受ける要請があったのよね?」

「才能?特に思い当たりませんわ。」

「あれ?前に教官から聞いたような気がするんだけど・・・・・・なんだっけ?」

 鈴が思い出そうとしていると太陽のK-BOYに連絡が入った。

「俺のだ。はい、こちら太陽です。」

『太陽、今そっちに謎の未確認飛行物体が向かった。』

「未確認飛行物体!それで被害は?」

『それが今のところない。だが念のため調査に向かってくれ。』

「わかりました。」

 太陽は三人にそのことを伝えると反応があったポイントへと調査に向かった。

 

「未確認の反応があったのはこのあたりだけど・・・・・アリス、何か反応はある?」

「ううん、少し磁場が強いみたい。」

 アリスが言うと太陽は辺りを見渡した。

「どうかしましたか、太陽さん?」

「ああ・・・・・・・・こんな場所で磁場が強いってのがおかしくてな。此処から下に降りると水力発電所があるからその付近で磁場が強いのはわかるんだけど、ここは大分離れてる。なんか変だと思ってな。」

 四人は川辺を歩いて調査を続ける。

 すると何か機械が動く音が聞こえ、一同その方向を向く。するとそこには額に✖を描かれたガラゴロが座っていた。

『ガラゴロ!』

「よりによって貴様らに見つかるとは・・・・」

「どうしてこんなところに?」

 鈴が疑問に思う。

「うるせぇ―――――!」

 ガラゴロが爪を振り下ろそうとした時であった。突如ガラゴロの胴体で小規模の爆発が起こり、ガラゴロが悲鳴を上げ倒れる。

(もしかしてコイツ・・・・)

 太陽はあることに気づいた。

「いけませんわ!」

「ちょっと小百合!」

 小百合はガラゴロに近づく。

「小百合、危ないよ!」

「小百合戻って!」

「大丈夫だって。それに・・・・」

 太陽は小百合を見る。

 小百合はガラゴロに触れようとするとガラゴロは顔を上げる。

「なんだ貴様!握りつぶすぞ!」

 ガラゴロは小百合を脅し、握りつぶす動作を見せる。

(こいつ、本気じゃないな。)

 太陽にはすぐにわかった。

「怪我をなさっているのでしょ?」

「そ、それは・・・・・」

 ガラゴロは小百合の言葉に物も言えなかった。

「怪我をなさっている方を、放っては置けませんわ。」

「な、なんだと!」

 小百合の言葉にガラゴロは驚いた。デザスターとマシンロボレスキューは敵対している。そのデザスターの一員でもあるガラゴロを助けるなど前代未聞の出来事であった。

「わたくしたちは、マシンロボレスキューですもの。」

 そんな状況に鈴とアリスは開いた口が塞がらなかった。

 そんな時鈴があることを思い出した。

「思い出した。なんで小百合が選ばれたか。小百合は傷ついた心を癒す力を本能的に持ってる、セラピーナチュラルだからだって。」

「セラピーナチュラル?」

 鈴に言葉にアリスが首を傾げる。

「災害ってのは心に大きな傷を与えちまうんだ。今でも苦しんでいる人がいる。そんな人を癒すセラピスト、もしくはセラピードックがいるんだ。俺がいた向こうじゃ、911って呼ばれてるテロがあってな。その時にも警察犬とセラピー犬の両方が駆り出されたんだ。不思議なことにセラピー犬は自分たちの役目が終わったと言われても、ずっと曽於現場から離れなかったって話があるんだ。それもセラピー犬全部がな。」

「へ~。」

 そんな太陽たちに小百合が言った。

「ガラゴロさんを守って差し上げましょう。」

「えっ!なんで俺を!」

 ガラゴロの意見はもっともであった。

「マシンロボレスキューだからですわ。私たちは困っている人を見過ごせませんもの。ねえ?」

「そ、そうね!」

「マシンロボレスキューだものね!」

「・・・・・・・・・・なんだか、コビーになった気分だな。」

 そんな太陽たちを見てガラゴロは言った。

「ジェイとステルスがなんでいるのか、分かる気がするぜ。」

 太陽はコビーから貰った簡易ツールで出来る範囲の修理をしていた。

(結構メンテナンスをしてないな。これでよく動けたもんだ。)

 太陽はそう思いながら手を動かす。そんな中ガラゴロは話す。

「ジェイとステルスがいなくなって、デザスターはますますひどくなった。俺たちガラゴロは、ハザードの八つ当たりの道具にされたり、酷い時にはBL達の力を試す実験台にされるんだ。」

「まあ、それはお辛いでしょうに。」

 ガラゴロの話に太陽たちも同情する。

「俺は何のために生まれてきたんだ?アイツらに壊されるために生まれてきたのか?」

「そんなことは断じてありませんわ。誰だって、生きていくために生まれたんですもの。」

 小百合の言葉がガラゴロの傷付いた心を少しだけ癒した。

「太陽さん、どうですか?」

「今手持ちの道具だけじゃ完璧には無理だ。それに関節面が酷い。パーツ疲労でヒビがいくつも入ってて、正直よく逃げられたって思うよ。」

「そうか・・・・・・・・・・だが俺はどうしたらいい?俺には行く所がない!」

 頭を抱えるガラゴロにアリスがあることを提案した。

「貴方もマシンロボレスキューの一員になったらいいんじゃない?」

 その言葉に鈴は驚き、小百合は喜ぶ。

「まあ、いいお考えですわ。ね、ガラゴロさん?」

「お!俺がマシンロボレスキューに!?」

 驚くガラゴロに鈴が言った。

「あなたの知ってるジェイやステルスだって入ってるんだから、貴方もきっと入れるわよ。」

「だな。」

 太陽は一通りの応急処置を終えて鈴の隣に立つ。

「あら?月がお綺麗ですわ。」

「ああ、まん丸だな。」

 その風景に束の間の安らぎを感じた。だがその安らぎを壊す黒い使者が現れた。

「やっと見つけたぜ!」

「ハザード!」

 ガラゴロの目の前にはBLハイパーポリスロボに乗っているハザードの姿があった。

「いけない!早くジャイロとドリルたちを!」

『了解!』

「俺もギャラクシーコンボイを呼ぶ!」

 太陽はペンダントのスイッチを押した。太陽たちのことにハザードは気づいた。

「マシンロボレスキューまでおまけで付いてやがる。どういうことだ?」

「さあ大人しく戻れ!お前のコンピューターはいかれちまってる!」

「俺はいかれてなんかねぇ!いかれてるのは、お前たちの方だ!」

 BLハイパーポリスロボに対しガラゴロは言った。

「仕方ねぇ。ここでぶっ潰すしかねぇ。」

 BLハイパーポリスロボはガラゴロに接近してくる。

「お前たちは速く逃げろ!」

 ガラゴロはBLハイパーポリスロボと押し合いになる。

「いけませんわ!貴方はまだ、完全には治っていないんですよ!」

 小百合が心配した途端、ガラゴロの関節部から煙が上がる。

「速く逃げるんだ!」

 ガラゴロは膝を付いた。

「ガラゴロさん!」

「くそ!やっぱ金属疲労の限界が来たか!」

 小百合は心配し、太陽は最悪のことを口にした。

「コイツ、マシンロボレスキューを庇ってやがるぜ!」

「成程。確かにこいつはいかれちまってるぜ。」

「行かれているのは、お前たちの方だ。」

 ガラゴロがそう言った途端、全身にダメージが発生する。

「この・・・・ポンコツが!」

 BLハイパーポリスロボはガラゴロを投げつける。

「さあ、止めだ!」

『ガラゴロ(さん)!』

 BLハイパーポリスロボがガラゴロに接近し、止めを刺そうとした途端であった。ジャイロロボにぶら下がっているドリルロボが蹴りを喰らわせる。

「き、貴様は!」

「やいやいやい!これ以上好きにはさせねぇぞ!」

「ドリルさん!」

「後は俺っちに任せろ!」

 ドリルロボは小百合たちの方を向いて自身の胸を叩く。

「このぉ・・・・」

「マシン・・・・ロボ・・・・・」

 ハザードは親の仇を見るような目で睨み、ガラゴロはドリルロボの姿を見る。

「誰かと思えばポリスの偽物じゃねぇか。いくぜ!」

「Stop!無茶だドリル!」

 ジャイロロボの制止も聞かずにドリルロボはBLハイパーポリスロボに突っ込むが低身長が高身長に片手で押さえつけられる光景になった。

「合体なしにタイマン張ろうってか?」

「うるぜぇやい!」

「あーらよっと!」

 軽くあしらわれたドリルはそのまま川へ落ちる。

「あっちゃー。大地がいないとこれだから。」

 鈴はこめかみを抑える。

「Hey.Come on。今度はMeが相手だ!」

 そんなジャイロロボにBLハイパーポリスロボはエキゾーストボンバーを喰らわせる。

「舐めんなよこら!エキゾーストボンバー!」

「アウチッ!」

「ジャイロ!」

 ジャイロまでもがやられてしまった。

「さて・・・・貴様らはどうやって料理してやろうか?」

「畜生・・・!」

 太陽たちに近づくBLハイパーポリスロボを見てガラゴロは悔しがる。

 太陽たちは状況に動けず、その場に留まっていた。

「やっぱりテメェらなんぞ、一気に丸焼きだぜ!」

「さあ、蒸発しなさーい!」

「エキゾースト―――」

「Wait aminute!」

「やらせるか!」

「—――ボンバー!」

 ジャイロロボよりも早く、ガラゴロがBLハイパードリルロボの前に立ち、太陽たちを守った。

「なんだ!」

 至近距離で跳ね返ったエキゾーストボンバーにBLハイパーポリスロボは倒れる。

 そしてガラゴロも倒れた。

「ガラゴロさん!」

「ガラゴロが・・・・」

「私たちを・・・・助けた・・・・」

「くっ・・・・・」

 小百合は涙を流し、太陽は拳を強く握ぎった。

「Why?どうしてガラゴロが?」

 突然のことにジャイロは疑問に思う

「出来そこないが!生意気な!」

 心にもないBLハイパーポリスロボの言葉に流石の小百合も怒った。

「絶対に!絶対にアナタを許しません!」

「そうだ!」

 小百合の言葉に答えながらフライトモードのコンボイがビームを放った。

「な、なにっ!」

 BLハイパーポリスロボは吹っ飛ばされる。

「ギャラクシーコンボイさん!」

「現着!」

「ドーザーロボが!」

 ドーザーロボが現着したことに鈴が気付くと小百合はMRR基地指令室に通信を入れる。

「教官、ジャイロロボとドーザーロボのX合体コマンドの転送をお願いします!」

『どういうこと?』

 突然のことにマリーは尋ねる。

「急を要しています。事情は後ほど説明いたします!」

『わかったわ。合体コマンド、転送します!』

 マリーがそう言うと小百合とアリスのK-BOYにX合体のコマンドが転送される。

「アリスさん!」

「OK!」

「ドリルチーム!」

「ジャイロチーム!」

「「Xモード、合体はじめ!」」

 二人のK-BOYの顔が開き、目が光るとジャイロロボにドーザーロボが合体し、Xジャイロロボが生まれる。

「X合体、完了!」

「俺たちも行くぞ!ギャラクシーコンボイ!」

「ああ!」

「「ギャラクシーコンボイ!スーパーモード!」」

 ギャラクシーコンボイはスーパーモードになる。

「おのれ!まだ合体できたのか!」

 BLハイパーポリスロボは驚く。

「今までとは、パワーが違うぜベイベー!」

 Xジャイロロボはドーザーロボの力を借りてBLハイパーポリスロボを押す。

「ちょ、ちょっと待った!」

「待った無し!一気に決めてやるぞ!」

 ハザードの待ったを真っ向から太陽は否定する。

 Xジャイロロボは断崖にBLハイパーポリスロボを叩きつけた。

「Xジャイロさん、その方は絶対に許してはなりません!」

「排除しちゃいなさい!」

 小百合とアリスがそう言うとXジャイロは承諾した。

「All right!フィンガーフラッシュ!」

「「こっちもだ!フォースチップイグニッション!ギャラクシーキャノン!」」

「チョキ!」

「「フルバースト!!」」

 XジャイロのフィンガーフラッシュとコンボイのギャラクシーキャノンがBLハイパーポリスに炸裂する。

「クソー!覚えてやがれー!」

 ハザードは去り際にそう言い残し、BLハイパーポリスロボと共に彼方へと消えた。

 

 戦いが終わり、朝を迎えた。ドリルロボとXジャイロロボはガラゴロのこれまでの経緯を聞いた。

「そうだったのか。ガラゴロが助けて。」

「ああ。奴がいなければ今頃は・・・・」

 納得するドリルロボともしもの話をするXジャイロロボの側で太陽は懸命に応急処置を施していた。だがそれはスズメの涙程度であった。

 瀕死のガラゴロが小百合に尋ねる

「俺にも、生まれた意味、あったかな?」

「も、もちろんですわ。だってあなたは、わたくしたちを助けてくれたんですもの。」

「そうか・・・・最後にお前たちを助けられてよかったぜ。」

「最後だなんて言わないでよ!」

 小百合たちはガラゴロに泣き付く。

「太陽、どうにかできないの?」

 鈴の言葉に太陽は何も言えなかった。

(畜生・・・・・・・・・また救えないのかよ・・・・・・・・俺は、もう誰も・・・・・)

(彼の様に優しい心を持ったロボが死んでしまうのか?そんなことはあってはいけない!私は、もう誰も・・・・・)

((失いたくない!!))

 コンボイと太陽の思いが重なり合った瞬間、奇跡が起きた。突然コンボイのマトリクスが光り輝き始めた。

「これは・・・・・一体何だと言うのだ!」

 突然のことにコンボイは驚く。そしてマトリクスから膨大なエネルギーがガラゴロに向け放たれた。

「う、うわぁああああああああああ!」

 ガラゴロは向かって来たエネルギーを浴びて声をあげる中で太陽達はガラゴロに起き始めた変化に驚く。

 暫くして光が収まると丸い動体だったガラゴロの姿は四本足の砲台を持つビークルに変わっており、トランスフォームをすると、ランブルへと姿を変えた。

「ガラゴロ・・・・・・さんが・・・・・」

「変わった?」

 突然のことに小百合たちは唖然となる。

「な、何なんだこれは?俺は一体・・・・」

「・・・・・・・ンブルに変わった?」

「え?」

 太陽の言葉に鈴は耳を傾け、よく聞く。

「ガラゴロが、ランブルに変わった!」

「ら、ランブル?」

「ああ。グランドブラックホールによってのみ込まれたトランスフォーマーの中に、こんなのがいるんだ。でもまさかランブルになるなんて・・・・・」

 太陽も驚きが隠せなかった。何より驚いたのはその色である。その色は正にコビーランブルそのものであった。

「な、なあ。俺は一体どうなっちまったんだ?」

 元ガラゴロの疑問にコンボイが答えた。

「君は転生をしたんだ。」

「転生?」

「そうだ。君はガラゴロから転生し、トランスフォーマーとなった。」

「俺が、トランスフォーマーに!」告げられたことに元ガラゴロは驚く

「そうだ。この際君に新しい名前を授けよう。そうだな・・・・・・・・・・君の名をファーストと名付けてはどうだろうか?」

「ファースト?」

 ファーストは首を傾げる。

「ああ。君はこの星で生まれた初めてのトランスフォーマーだ。だからファーストだ。」

「ファースト・・・・・・・・ああ、いい名だ。」

 ファーストは自分の名前を気に入った。

 

 その後ファーストはサイバトロン見習いのエンブレムを掲げ、マシンロボレスキューサイバトロン所属となった。慣れないレスキューのために日々頑張って特訓している姿がMRR基地にあった。

 

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