「全ての命を握っているだと?」
「ふざけないで!お前なんかに!」
「「握れるはずがない!」」
ハイパージェットロボとハイパーVステルスロボは立ち上がり、コンボイは接近する。
「ほお、万能の我に逆らうと言うか?」
「今だ!」
「よし!」
「やるぞ!」
ハイパーVステルスロボの合図でハイパージェットロボはカイザーGの真上に位置する。
その間にカイザーGは口から重力波を放ち火口からマグマを刺激する。するとマシンコマンダーたちの足場から蒸気が噴き出る。
「いかん!全員退避!噴火するぞ!」
マシンコマンダーが指示を飛ばすと一斉に退避を始める。
火山もマグマは徐々に勢いを増す。
「マシンロボを倒す。」
カイザーGがそう言った直後、火山が噴火し、ハイパージェットロボとハイパーVステルスロボにコンボイの三機を巻き込む。そのことにマシンコマンダーが気付いた。
「救助だ、マシンコマンダー!」
エースが火口へと落ちてゆくハイパージェットロボ、ハイパーVステルスロボ、コンボイを見て指示を飛ばすがカイザーGの口から発せられた吹雪が行く手を阻む。
そして三機はマグマの中へと落ちて行った。
「太陽君!鈴さん!ジェイ君!」
ウィングライナーに搭乗している海が通信を入れるが応答はなかった。あまりの光景に一同ショックを受ける。
そしてカイザーGはあざ笑うかのように笑った
「もはや我をだれも止める者などおらぬ!」
カイザーGはそう言い残すとその場から去って行った。
火山の噴火によって火山弾が飛び、マシンコマンダーたちの方にまで飛んでいた。
「全員退避だ!急げ!」
マシンコマンダーの言葉でマシンロボたちは退避を始める。
エースは指揮者塔で指をくわえてみるしかない現状に歯を噛み締めていた。
あっという間に島の木々は燃え、マグマが流れた。
何もできない無力さにエースは必死に感情を抑えることしかできなかった。
「堪えてくれ、エース。これ以上の二次遭難を出すわけにはいかなんだ。」
「わかってるよ・・・・でも!」
助けたいジレンマと戦っているのはみんな同じであった。
要島から戻った一同は指令室で宮島の言葉を聞いていた。
「消えた!」
エースが驚きのあまり声を上げると宮島は頷いた。
「お前たちが島を離れた直後、太陽、鈴、ジェイ、ジェット、Vステルス、ギャラクシーコンボイの反応がすべて消えた。あの状況だと恐らく・・・・・・」
悲観的な宮島にソニックボンバーが通信越しに言った。
「ない言ってんだ、馬鹿。アイツらがそう簡単にくたばるかよ!俺に俺たちはまだ諦めていねぇ。火山の影響で通信障害が発生するんだろ?だったらその影響か電源が切れた。どっちにしてもアイツらは生きてる。俺はそう信じるぜ。」
ソニックぼんがーがそう言った途端、突然地震が起こった。
「この揺れは?」
「まさか、環太平洋火山帯が活動を始めたのか!」
進が疑問に思うと誠がそう口にした。
その頃海底の環太平洋火山帯の海底火山が一斉に噴火を始めていた。
揺れがしばらく続くがやがて静まった。
「各装備の点検、急げ!」
「総員出場準備に入る。忙しくなるぞ。」
佐々木と宮島が指示を飛ばす。
するとポリスロボが通信を入れる。
「こちら格納庫、全て異常なし。」
直後、出場指令が発令された。
〈マシンロボレスキューに出場要請!太平洋沿岸各地で、火山噴火地震発生!〉
モニターには大量の赤い点が示されていた。
「こんなに被害が出てるの?」
強がそう言うとブラッドが指示を出した。
「大隊出場をしてください。」
「貴方たちの助けを求めている人がたくさんいるのよ。」
マリーが後押しをするようにそう言った。
「でも・・・」
「太陽君たちは?」
ケンとショウの言葉にブラッドはこう言った。
「苦渋の決断ですが、救助を優先します。」
「今は一刻を争う。各チーム、それぞれの現状に言ってベストを尽くすんだ。」
佐々木がそう言うとエースが先頭に立って言った。
「行こう、皆。」
「鈴さんも太陽君もジェイ君も、きっと助けに行こうと言うよね?」
「ああ、あいつらならな。」
エースの言葉に大地、誠がそう口にした。
各々各現状へ向かい出場をした。
サイバトロン、及びマシンロボレスキューが全力を尽くして救助を行った。
だが現実は残酷で、助けた人の数よりも助けられなかった人の数の方が多かった。時にその現実に涙を流し、時に怒る者もいた。
休む間もなく出される出場指令。エースたち全員、疲労がたまりにたまっていた。
やっとの思いで休息が取れ、食事が提供されたがみんな飯も喉に通らない状態にまで追い込まれていた。
「君たちも、エネルギーを補充しろ。」
「またすぐに出場だぞ。」
ファイヤーロボとポリスロボの言葉を聞くと寝転がっていたケンがヘルメットを投げた。それを大地が拾うと誠が言った。
「装備を粗末に扱うな。」
「何落ち着いていられるんだよ!太陽とジェイじゃだけじゃない、助けられない人がどんどん増えているんだぞ!」
「これ以上悲しいことが起こって欲しくないのに・・・・」
「やめてよ!みんなして・・・・・」
ケンがそう言うとアリスがその言葉を遮るように口を開いた。
「そうじゃな。わしもこんな悲劇を目の当たりにするのは二度目じゃ。」
「二度目?一度目は何なんですか?」
サイドスに大地が聞いた。
「あれはグランドブラックホールが惑星アニマトロスを呑み込もうとした時であった。全てのアニマトロスのトランスフォーマーが祭殿へ避難を始めたんじゃ。大半のトランスフォーマーはわしらの助けもあって避難が出来た。じゃが・・・・・・中には大地が割れ、マグマに落ちてしまった者もおった。だがわしらはそこで止まるわけにはいかなかった。
生き残ったわしらには、死んでいったものの倍がんばらねばならぬことがあったからのう。」
「そんなことが・・・・・・」
「これは何も惑星アニマトロスに限ったことではない。向こうの地球でもこれほどまではいかないが、グランドブラックホールの影響で災害が発生しておったのじゃ。太陽も、救えなかった人の数を知って人気のない所で涙を流しておった。」
「アイツにそんな一面が・・・・・・想像できないな。」
誠がそう言うとソニックボンバーとライガージャックは言った。
「アイツはお前らの誰よりも年上で、そんで経験がある。それに優しい。」
「その優しい分、助けた数よりも助けられなかった数を気にする。当たり前だが、まじめすぎるのがアイツの問題だ。ま、そこはギャラクシーコンボイと変わらないけどな。」
その言葉を聞くと各々思うことがあった。
そんな彼らに告げるようにまた出撃の警報が鳴った。
その頃鈴はハイパージェットロボのコックピットで目を覚ました。
「ここは・・・・・・・・ジェット。・・・・?ジェット、ジェットってば!」
鈴は手動でコックピットを開けようとする。すると太陽の声が外から聞こえてきた。
「鈴、聞こえるか?」
「太陽?太陽なの!」
「ああ。ジェイと一緒だ。お前レスキュー装備持ってるか?」
「持ってるわよ。でもなんで?」
鈴はなぜそんなことを聞くのか疑問に思った。
「火山噴火の後だ。火山灰が肺に入ったらマズイ。装備したら外に出てくれ。いいな?」
「了解。」
鈴は太陽の言う通りレスキュー装備を付け、酸素マスクをかぶって外に出る。
外に出た時鈴は衝撃を受けた。
自分たちが乗っていたハイパージェットロボ、ハイパーVステルスロボ、ギャラクシーコンボイは火山より大分下で停止していた。
「これって・・・・」
「マグマからここまで這い上がって来たんだ。コンボイはマグマにある程度耐えられるが、関節のダメージが酷い。スパークはまだ生きてはいるけど早く修理の必要がある。ジェットとVステルスもパワー切れだ。」
鈴の問いに太陽が説明をした。
「ジェット・・・・・ゴメンね。」
「ここじゃK-BOYも使えない。太陽、お前のペンダントはどうだ?」
「こっちもダメだ。町の方の通信が生きてたらいいんだけど・・・・・」
ジェイの問いに答えながら太陽は町の方を見る。
ジェイはコンボイたちを見ながら言った。
「ここで、しばらく待っててくれ。」
「今は、貴方たちが要救助者よ。」
「必ず戻ってくるからな。」
三人はそう言うと下山を開始した。
その頃MRR基地ではブラッドから説明がされていた。
「彼は完璧なマシンAIを作り上げるために全てを擲って没頭していた。あの事故をきっかけにして、マシンロボ開発は、兵器用からレスキュー用に目的が変更されたのです。あの時カイザー博士は亡くなったと思っていたのですが・・・・」
その時であった。MRR基地に通信が入った。
そこにはハザードが映し出されていた。
「ハザード!」
佐々木が声を上げる。
その頃太陽たちは町に降りて公衆電話を見つける。が、火山噴火によって発電所は停止しており、当然通話もできない状態にあった。
「通じないのか?」
ジェイの言葉に太陽は頷いた。
「どうするの?」
鈴が尋ねると太陽はあることを思いついた。
「精密な電子機器はダメでも、簡易的な電子機器は生きているはずだ。ライトか何かを探そう。」
「それで、どうするんだ?」
ジェイの問いに太陽は答えた。
「光信号だよ!それなら昼間でも船に乗っている人に見つけてもらえるかもしれない!」
「成程。よし、近くの民家や電気店、コンビニを探してみるとしよう。」
ジェイがそう言うと、町の方を見る。町は火山灰に覆われ、建物のほとんどは倒壊していた。
「これが、デザスターの起こした災害の末路か・・・・・」
ジェイはそう口にした。
『これより、カイザーGのお言葉を賜る。ありがたく聞け!』
ハザードがそう言うカイザー博士が映し出される。
『我が名はカイザーG。』
「カイザー博士!」
カイザーGの姿を見てブラッドは声を上げる。
『これより人類に捌きを下す。絶望の闇の底で、最期を迎えるがいい!』
「カイザー博士、止めるんだ!君は人々の平和と安全のために誰よりも打ち込んでいたじゃないか!」
ブラッドの言葉に耳も傾けず、ハザードへと映像が切り替わる。
「カイザー博士と話をさせてくれ!」
『シュタ!イッツ、ショータイム!』
ハザードがそう言い残すと画面は砂嵐になった。
太陽たちは港に辿り着くと辺りを見回した。
「どこかに船は・・・・・・」
「あったぞ!」
太陽が辺りを見回しているとジェイが見つけた。
「よし!鈴、光信号を!」
「ええ!お願い、気づいて!」
鈴は光信号でSOSを出した。
そのことは漁船からMRR基地、そしてみんなへと伝わっていた。そのことを知った途端、先ほどまでの暗い雰囲気は消え、表情が明るくなった。中には泣く者もあらわれた。
そして要島へは誠、大地、エースが搭乗しているマシンコマンダーとライガージャックとソニクボンバーが救助に向かった。
誠はジェイから現状を聞く。
「Vステルスとジェット、ギャラクシーコンボイがこんな目に遭ったのは俺たちのせいだ。」
「これからはアタシたち・・・・」
そう言おうとした時であった。太陽の腹の虫がなった。
「そういや・・・・・・・何も食べてなかったな。」
「そうだったわね。」
太陽と鈴が話していると誠が言った。
「小百合とアリスから弁当を預かってきた。」
「やった!」
太陽が喜んでいると邪魔な存在の声が聞こえてきた。
「やーっと廃品回収に来たか、待ちくたびれたぜ。」
『ハザード!』
太陽たちを見下ろすようにハザードがそこに立ち、その後ろからダークライガージャックとBLハイパーポリスロボが現れた。
「往生せいや!」
BLハイパーポリスロボとダークライガージャックが飛び蹴りを太陽たちに喰らわせようとするがそれをマシンコマンダーとビークルモードのソニックボンバーが体当たりをして止める。
ぶつかった衝撃に耐えながらもエースはリーダー合体の指示を出す。
「リーダー合体、はじめ!」
エースのK-BOYの顔が開き、目が光る。
「イエローコマンダーよし!」
「ブルーコマンダーよし!」
指揮者塔にエースが搭乗する。
「起動、各部異常なし!リーダー合体、マシンコマンダーロボ!」
「「トランスフォーム!!」」
ライガージャックとソニックボンバーがトランスフォームをするとマシンコマンダーはゾーンを展開する。
「ゾーン、展開!」
ゾーンが展開され、マシンコマンダーとBLハイパーポリスロボ、ソニックボンバー及びライガージャックとダークライガージャックは対峙する。
「私たちのレスキューの!」
「「邪魔はさせない!」」
三人がそう言うとBLハイパーポリスロボは言った。
「今更レスキューだと!?」
「もう地球上には安全な場所などないぜい!」
相槌を打つようにハザードが口を開いた。
「そう言うわけで、一つ夜露死苦!」
「よろしくしてやるつもりは・・・・」
『ない!』
マシンコマンダーとBLハイパーポリスロボは同時に上へと飛ぶ。
「エキゾーストボンバー!」
BLハイパーポリスロボはエキゾーストボンバーを放つ。マシンコマンダーロボが態勢を崩すと追い打ちを掛ける様にBLハイパーポリスロボは接近してくるがそこをライガージャックのキックが遮る。
「なにっ!?」
「甘いんだよ!」
反転キックを喰らわして地面へと叩きつける。
ライガージャックが着地するとダークライガージャックがダークプラティナムクローで襲い掛かってくる。
「しまっ・・・・」
「油断するな!」
ソニックボンバーがフラップソードで受け止める。
「すまねぇ。」
「礼は後でいいから今はこいつらを排除だ!」
「了解!」
ゾーンの外では誠がハザードに向けて言っていた。
「家族や友人、たくさんの人が辛い思いをしているのが分からないのか!」
「楽しいじゃないか。みんな仲良く人類滅亡としゃれこもうぜ。」
「楽しいですって!」
「そんなことはさせるとおもうのか!」
鈴と太陽がそう言うとハザードは言った。
「もう決まったことだよ!ジェイ、貴様のせいでな。」
「なに?」
ハザードがジェイを指さしながらそう言った。
「カイザーGが貴様を実験台として、人間が役に立つかどうかのテストをなさってたんだ。だが貴様はステルスと一緒に裏切りやがった。」
「俺のせい・・・?」
そんなジェイに太陽は言った。
「それは違うぞ、ジェイ。」
「太陽・・・」
「最初に裏切ったのはカイザーGだ。ジェイを誘拐して、ジェイに嘘の情報を教えて騙した。裏切られて当然なのに逆ギレじゃないか。」
「黙れ!」
ハザードは太陽たちの元まで跳び降りる。
「結論は、人間は役に立たん。よって滅ぼすことにした。」
「貴様!」
誠はハザードに殴りかかるがハザードは軽々と飛んで避ける。ハザードは太陽たちの後ろに着くと鞭を振るうが太陽たちは前転して避ける。
「鈴、アレをやるぞ。」
「オッケー。」
太陽と鈴がそう会話すると鈴がハザードに向かい拳を突いた。ハザードは右に避ける。
そこへ鈴が足払いを仕掛けるがハザードは上に跳んで避ける。
「そんな単調な攻撃、この私に当たるとでも思ったのか?」
「空中だったら逃げ場はないだろ!」
「なに!」
太陽の言葉にハザードは驚く。
「鈴!」
「太陽!」
鈴は太陽に両手を伸ばす。太陽はその手を両手で掴むとハンマー投げの要領で鈴を振り回す。まさに人間バットである。
鈴の足がハザードの首に炸裂し、ハザードの首があらぬ方へと曲がった。ハザードは千鳥足でもたつきながらマグマの中へと落ちて行った。
その頃ゾーン内部ではエネルギー切れ寸前のBLハイパーポリスロボにマシンコマンダーロボが最後の忠告を行っていた。
「観念しろ。心を入れ替えれば更生する道もある!」
そんなマシンコマンダーロボの言葉に対しBLハイパーポリスロボは足のタイヤをフルスロットルで回しながら言った。
「俺の走りは、だれにも止められねぇよ!」
その言葉を聞くと大地はマシンコマンダーロボに言った。
「コマンダー、BLポリスはもうパワーが残っていない。」
「向かってくる限り戦うしかないよ、大地。」
無謀にも向かってくるBLハイパーポリスロボにマシンコマンダーロボはマイティ―フラッシュを放った。
「マイティ―フラッシュ!」
「ぐぁあああああああ!」
マイティ―フラッシュが炸裂しBLハイパーポリスロボは爆発した。
ダークライガージャックももはや戦うためだけのマシンと化しているため無謀にも向かってくる。
「自分と同じ姿な分、いやな光景だぜ。フォースチップ、イグニッション!プラティナムクロー!」
ライガージャックがダークライガージャックを二つに切り裂いた。
そしてダークライガージャックは機能を停止した。
ゾーンを解除してマシンコマンダーがハイパージェットロボとハイパーVステルスロボを回収していた。
「ジェット、Vステルス。よくここまで頑張ったな。」
「大丈夫ですか、総司令官。」
「まだ死んでないだろ、ギャラクシーコンボイ。」
「ああ・・・・・だが正直、まともに動けんがな。」
ライガージャックとソニックボンバーが肩を貸しながらそう会話をする。
「次はカイザーGを止めるぞ。」
太陽がそう言うとエースと大地が言った。
「今長官がカイザー博士を説得している。」
「長官とカイザー博士は、昔の仲間だったんだって。きっと説得してくれるよ。」
そんな二人の言葉にハザードの言葉が飛び交った。
「無駄だ!」
一同声のする方へ向くとそこにはロボットのパーツがほぼ剥き出しになり、唯一左側の顔のパーツだけが残っているハザードの姿があった。
「もう手遅れだ。カイザーGのお力でお前たち人間は滅びるんだ!」
その頃通は長官に通信を繋げていた。
『長官、カイザーGの映像を解析しました。あれは、カイザー博士を基にしたデータにすぎません!』
「なんですって!」
「カイザー博士は、カイザーGが最初に消した人間だ。」
その言葉に一同衝撃が走った。
『ついに、最高のマシンAIが完成した。お前は全てを自分で設定し、自分の考えで動くことの出来るマシンだ。お前は人間を超えた存在なのだ!』
『マシンAIは人間を超えた?』
『その通り!』
『人間を超えたマシンAIには人間は必要ではない!』
『なんだと!?』
予想だにしない答えにカイザー博士は驚く。
『地球環境の中で、最も邪悪な存在は人間だと判断した。』
『どいうことだ!』
『これより私が、全てをコントロールする。』
『やめろー!』
カイザー博士の言葉も空しく、あの事故は起きてしまった。
その事実を知ってエースは口を開いた。
「作った人間にも、止められなかったのか・・・・」
「わかったか?人間にカイザーGを止めることは不可能だ。人類滅亡へのカウントダウンはもう始まっている。もう貴様らは誰も救うことが出来んの―――――」
そこでハザードの回路はショートし、マグマの中へ落ち、そして溶けた。
その頃カイザーGがMRR基地上空を飛んでいた。
「カイザーGが姿を現しました!本部上空です!」
そのことにブラッドは驚くがカイザーGは気にすることなく通り過ぎる。カイザーGの後ろには大きなアンテナの様なものがあった。
「これで私の目的は・・・・・・・・・・がっ!?」
突如カイザーGの中で異変が起こった。
「この時をどれほど待ったことか、なあカイザーG。」
「き、貴様!マスターガルバトロン!」
マスターガルバトロンはカイザーGのコントロールを奪っていた。
「裏切るのか!」
「裏切る?そもそも俺はお前たちを利用していたんだ。裏切るも何もないだろ。」
「なんだと!」告げられた事にカイザーGは驚く中でマスターガルバトロンは言う。
「お前と出会ったあの時、お前の野望を聞いた。だがそれでは足りん。破壊とは、自らの手でやるべきものだ。自然災害なのでは生ぬるい!だが・・・・・・これには感謝しているぞ。お前はここまでだったんだ。お疲れさまだったな、カイザーG。」
「ま、マスターガルバトロォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオン!」
その言葉を最後に、カイザーGと言うAIは消滅した。
そしてマスターガルバトロンは世界中の電波をジャックして宣言した。
「聞け!全世界の人間どもよ!我が名はマスターガルバトロン!この在外を起こしたカイザーGを殺し、今は私がこの星のすべてに後を握っている!我が目的はただ一つ、破壊だ!全てを破壊し、この宇宙を収める破壊大帝となるものだ!貴様らは絶望し、破壊される時をそこで待っていろ!フッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
マスターガルバトロンは高笑いをしながら世界に宣言をすると、アンテナから赤く太い光が放たれ、地球の遥か彼方にあるものに向かって行った。
「まさか!マスターガルバトロンの狙いは・・・・・」
水道橋ラボで解析をしている通は最悪の事態を想定した。
そして赤い光は彗星タルタロスを捕まえ、地球へ引っ張ってゆく。