出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

51 / 53
50

 マシンコマンダーに乗っている太陽はマスターガルバトロンの発言に衝撃を隠せなかった。

「マスターガルバトロン・・・・・・・・デザスター側についていたのはこれだったのか。」

「どういうことだ?」

 太陽の言葉にジェイが尋ねる。

「マスターガルバトロンはデストロンの総帥にして実力を兼ね備えた奴だ。なのに今までトランスフォーマーよりも劣るマシンロボをなぜ今日に至るまで倒してこなかったのか。デザスターの目的も、もっと早くできたはずだ。皆だってアイツの強さはわかるだろ?」

 太陽の言葉に誰もが認めざるを得なかった。

 いくらマシンロボが束になって掛かっても、勝てる相手でないのは一目瞭然である。

「カイザーGの身体を乗っ取ってあのアンテナを手に入れるためにああやったんだ。そしてこの星に絶対的絶望と絶対的破壊を与える。それがアイツの考えだったんだ。」

 

 太陽たちは一時の休みを貰い、マシンロボレスキュー全員MRR基地で待機していた。

 ジェットロボとVステルスロボ、コンボイは整備のため今はまだ出撃ができない状態であった。太陽も修理を手伝おうとしたがマスターガルバトロンを倒すために休むように言い渡され、今は休んでいた。

 太陽は今、一人MRR基地中庭で空を眺めながら寝転がっていた。

 空は曇り、太陽も見えない状態であった。

「ここにいたんだ。」

 声が聞こえた太陽は体を起こし、声のする方へ向くとそこには鈴がいた。

「隣、いい?」

「ああ。」

 鈴は太陽の隣に座る。

「ねえ、太陽。」

「ん?」

「正直さ、アタシはこんなことになるなんて思ってもみなかった。そりゃあ、災害も起こるのはわかってたけど、こんなおっきな災害になったり、ましてや地球の危機に直面するなんて・・・・・・・・・」

「考えもしなかった、か?」

 太陽の言葉に鈴は頷いた。

「俺もだよ。俺もさ、向こうの宇宙で死んだと思ったら今度は戻って来て、もうギャラクシーコンボイたちの力をこの世界ではレスキュー以外使わないって思ってたのに、いざ初出場してみれば使う羽目になった。そういや、初めてのレスキューは鈴と一緒だったな。」

「そう言えばそうだったわね。あれからデザスターと戦ったり、猫を探したり、ジェイに出会ったり。」

「困ったときにいろんなトランスフォーマーが仲間に入ったわね。それで宇宙に行ったと思えばアンタの不思議な理由も知ったわ。」

 二人はこれまでのことを顧みていた。

「本当にいろんなことがあったな。」

「そうね。でも次の出場でこの災害も終わる・・・・・・・・・いや、終わらせるわ。」

「ああ、一緒に終わらせようぜ!」

 太陽が鈴にそう言うと警報が鳴った。

「鈴、出場だ!」

「ええ!」

 鈴と太陽はウィングライナーに搭乗する。

 ブラッドが通信で全員に言葉を贈る。

『マシンロボレスキューの諸君。マスターガルバトロンがカイザーGの身体を乗っ取り本土に上陸して災害を引き起こしています。自衛隊の基地が破壊されたために現在出場できるのは我々だけです。全力でマスターガルバトロンを阻止してください。』

「「「「発進準備、よし!」」」」

 各リーダーの言葉を聞くとマリーがキーボードを操作する。

「オールゲート、オープン!」

「マシンロボレスキュー、大隊出場!」

 宮島が指示を飛ばすとMRR基地の塔から手が現れ、三を示す指を作り出す。

 そして全マシンロボレスキューが出場した。

 

 マスターガルバトロンの元へ最初に辿り着いたのはマシンコマンダーに搭乗しているエースであった。

「リーダー合体だ。」

『任せたぞ、エース!』

 マシンコマンダーに搭乗しているファイヤーロボ、ポリスロボ、サブマリンロボが言った。

「イエローコマンダーよし!」

「ブルーコマンダーよし!」

「起動、各部異常なし!リーダー合体、マシンコマンダーロボ!」

 マシンコマンダーが合体するとドリルチーム、ジャイロチーム、ファングウルフ、ライガージャックも現着する。

「ドリルチームただいま参上!」

「Ou yes! Me達も急ぐぜ!」

「マスターガルバトロン、お前の好きにはさせない!」

「テメェの野望は、俺たちが止めてやる!」

『救急機動、変形はじめ!』

 各チームのトランスポーターが救急機動を始め、変形を完了する。

「ドリル、ジャイロ。ゾーンで被害の拡大を防ぐぞ!」

『了解!』

 マシンコマンダーの指示に従い、二機は応答をする。

「「「ゾーン、展開!」」」

 三機は同時にゾーンを展開しようとする。

「無駄だ!見ろ!」

 マスターガルバトロンがそう言うとアンテナから光が発せられ、ゾーンを打ち消した。

「野郎、ゾーンを打ち消しがった!」

「Shit!」

 ドリルロボとジャイロロボはそのことに驚く。

「あのパラボラがバリアーを張っているのか!」

 マシンコマンダーが冷静に分析する。

「こいつはあらゆることを予測して事態を防ぐことが出来る様に対策を立ててくれたからな。おかげでこっちは楽ってわけだ。」

 マスターガルバトロンはそう言うとカイザーGの片腕をドリルロボへと伸ばす。

「ドリル!前方に200m、右に78m!」

「力比べだマスターガルバトロン!ぐぉおおおおお!」

 ドリルロボは正面から拳を受け止めるが押されてしまう。

「阿保か!合体してからにしろ!」

 そんなドリルをライガージャックが後ろから支える。

「ファングウルフ!」

「おお!」

 ファングウルフがマスターガルバトロンへと飛ぶ。

「はぁ!」

 ファングウルフの剣がカイザーGのボディに傷を与えようとするがカイザーGの口から放たれた重力波が撃ち落とす。

「ぐぁあああああ!」

「ファングウルフ!こうなったら俺が!」

 ジャイロロボが攻撃をしようとするが重力波によって弾き返されてしまう。

「Oh NO!」

「ジャイロ!」

 サイレンギャリーに乗っている進が立ち上がる。

「受け止めろ!」

「言われなくたって!」

 誠の言葉にアリスが答え、ジャイロロボを受け止める。

 マスターガルバトロンは落雷を落とそうとする。

「させるかよ!」

 遅れて到着したソニックボンバーがミサイルを頭部に集中し放った。落雷のために放とうとした電気が放たれたミサイルに引き寄せられ拡散する。

「トランスフォーム!」

 ソニックボンバーは空中でトランスフォームすると指をガトリングに変え銃弾を放つ。

「どぉらららららららららららららららら!」

 ソニックボンバーがマスターガルバトロンの注意を引いている時であった。

 太陽のサバイバルナチュラルが働いた。

 

 その頃イカロスⅠでは隕石群の接近を捕らえていた。

「隕石群が、地球に接近してきています!ものすごいスピードです!」

「なんだと!」

 本田は驚きながらレーダーを見る。そこには彗星タルタロスが捉えられていた。

「こ、これは・・・・まさか・・・・タルタロス!」

 

「ソニックボンバー!空から降ってくる隕石群を落とせるだけ落とせ!」

「りょ、了解!」

 ソニックボンバーは全ての火器を駆使して隕石群を落としてゆくが、流石のソニクボンバーの火力を持ってしても零れ落としてしまう隕石群があった。

「マズイ!」

 太陽が叫んだ瞬間、隕石の一つが海へ落ちた。

「ぐっ!!」

 太陽の頭に衝撃が走る。太陽の頭の中には大津波によって船が転覆し、町を大津波が押し寄せ破壊する光景が映し出された。

 MRR基地でもそのことは捉えていた

「隕石群の後に、タルタロスが迫ってきています!これが地上に激突したら・・・・・」

 佐々木はそこから先を口にはしなかった。

 タルタロスが地上に落ちれば地上に住むほとんどの動植物は絶滅。気候が変動し、暗黒時代を迎えることが予測できた。

「予測される死傷者数、約60億人!全人類のほとんどが被害を受けます!」

「マスターガルバトロンの絶対的絶望とは、このことだったのか!」

 マリーと佐々木が声を上げる。

 ブラッドも険しい表情をしていた。

「まだだ!今ならまだ軌道を変えられる!あのパラボラを破壊するんだ!」

 太陽がそう言うとファングウルフはパラボラへ飛ぼうと向かうが、突如見えない壁に遮られた。

「なんだ!」

「分析結果が出ました!パラボラの周りに、強力なバリアーが貼られています!」

 海が解析結果を報告する。

 するとバリアーの向こう側からドリルロボが姿を現した。

「大地、今バリアーの向こう側にいるぜ。迷惑だったか?」

「ううん、ナイスタイミングだよ。進君、ジャイロロボと同時にフィンガーフラッシュを撃ってバリアーを打ち消そう!」

「うん!ジャイロロボ!」

「ドリルロボ!」

『ハイパーモード、合体はじめ!』

『ハイパーモード、合体はじめ!』

 ドリルロボとジャイロロボはサポーターロボと合体してハイパーモードへ合体する。

「ハイパードリルロボ!」

「ハイパージャイロロボ!」

『フィンガーフラッシュ!』

「グー!」

「チョキ!」

 ハイパードリルロボとハイパージャイロロボのフィンガーフラッシュがぶつかり、バリアーにほころびを作る。

「皆、よくやってくれた。後は私に任せてくれ!」

 マシンコマンダーロボはそう言うとほころびを通り抜ける。それによってバリアーは排除された。

「やりー!バリアーを破ったわ!」

 そのことに喜ぶアリス。マシンコマンダーロボはそのままパラボラを破壊しようと向かうがそこへマスターガルバトロンが立ちはだかる。

「お前たちの行動は単調すぎて予想できる。」

 マスターガルバトロンはそう言うと重力波を放ちマシンコマンダーロボを地面へと落とす。

「フハハハハ!どうだ?重力攻撃の味は。お前たちも喰らうがいい。」

 マスターガルバトロンはそう言うと重力攻撃をハイパードリルロボとハイパージャイロロボ、そして各チームのトランスポーターロボとサイバトロンに喰らわせる。その光景にマスターガルバトロンはあざ笑う。

「ははははは!貴様らがいくら束になろうともこの破壊大帝に敵わないのだ!」

 そしてマスターガルバトロンは再び笑う。

 その時であった。通から希望の一報が知らされた。

『皆、よく聞いてくれ。カイザーGの弱点を発見した!』

 通のその言葉に一同に衝撃が走る。

「奴の装甲は完璧でも、内部までは完璧じゃない!奴の内側から重力制御装置を破壊するんだ!だが後時間は十分しかない・・・・・これがラストチャンスなんだ!」

 その言葉を聞いて太陽が言った。

「行こう、皆!」

『了解!』

 ギアダンプロボからは大地とケンが代表として射精る。

「ケン君、小百合さん、バックアップをお願いするっす!」

「絶対に戻って来てよ!」

「小百合さんを頼むよ!」

「行ってらっしゃいませ!」

 サイレンギャリーからは誠と進が出る。

「成功したら、特性ミルクティーと焼きたてスコーンでお茶会してあげる。」

「行くぞ、進!」

「兄ちゃん頑張って!」

「援護頼むぞ!」

 そしてウィングライナーからは太陽とジェイが出る。

 彗星タルタロスは地球に少しずつ、確実に接近していた。

「いよいよ秒読みだ!はっはっはっはっはっはっはっはっは!」

 マスターガルバトロンが笑っているとマシンコマンダーロボがマスターガルバトロンへと向かう。

「そうはさせんぞ!」

「ん!」

 マスターガルバトロンはマシンコマンダーロボに気づく。

「コマンダー、突入作戦、開始!」

「了解!」

 指揮者塔に乗っているエースが指示を出す。マシンコマンダーには大地、ケン、誠、強、太陽、ジェイ、エースが乗っていた。

「ふん!この死にぞこないが!」

「それはどうかな!私は――」

 マシンコマンダーロボはマスターガルバトロンへと向かう。

「不可能を可能にする、マシンロボだ!」

 マシンコマンダーロボはマイティ―フラッシュを放つ。

「マイティ―フラッシュ!」

 マシンコマンダーロボのマイティ―フラッシュはカイザーGの体に当たると掻き消される。

「バカな!」

「小賢しい!」

 マスターガルバトロンはカイザーGの歯を利用してマシンコマンダーロボを頭から銜える。

「一体どうしたんだ!」

 突然の事態にエースは驚く。そして、頭を銜えられたマシンコマンダーはカイザーGのチェーンの歯に苦しめられる。

「ぐぁああああああああ!」

「マシンコマンダーロボ!」

「大丈夫だ。私がコイツを引き付けている間に、みんな突入するんだ!」

 心配するエースにマシンコマンダーロボは言った。

「ファイヤー、ポリス、サブマリン、射出!」

 各コマンダーマシンからファイヤーロボ、ポリスロボ、サブマリンロボを射出する。

 その間に太陽たちは口からカイザーGの内部に入る。

「エース、聞こえるか?エース!」

 ファイヤーロボから通信が入る。

「合体コマンドを!」

 その言葉に応えるようにエース、誠、大地がK-BOYを掲げ叫ぶ。

「ファイヤーロボ!」

「ポリスロボ!」

「サブマリンロボ!」

『ハイパーモード、合体はじめ!』

 三機はそれぞれハイパーモードへ合体する。

 マスターガルバトロンはマシンコマンダーロボを投げ捨て、そして言い放った。

「無駄だと言うことがまだわからんのか!」

 そんなマスターガルバトロンに対し、ハイパーサブマリンロボ、ハイパーポリスロボ、ハイパーファイヤーロボの順に言った。

「海のように広い僕の心でも、お前のことは許せない!」

「我々は、諦めはしないぞ!」

「悪意のある火種は、許さん!」

『フィンガーフラッシュ!』

「パー!」

「チョキ!」

「グー!」

 トリプルフィンガーフラッシュがカイザーGの体に炸裂するが、全く効いてはいなかった。

「何かやったか?」

 マスターガルバトロンはバカにするようにそう言った。

 その頃太陽たちは通に通信をしていた。

「突入成功。通さん、カイザーG内部のデータをお願いします。」

 エースが通に通信を入れる。

 データがエースのK-BOYに転送され、内部の地図が表示される。

「あっちだ。」

 

 その頃外ではマシンロボとトランスフォーマーの激しい戦闘が行われていた。

「おりゃー!」

 ハイパードリルロボがカイザーGに向かい走る。

「バブルスマッシュ!」

 ハイパーサブマリンロボから放たれたバブルスマッシュを足場にしてドリルロボはヘッドドリルを回す。

「ドリルアタック!」

 ドリルアタックを喰らわせようとするハイパードリルロボだが、軽く弾き返されてしまう。

「Go、ハイパーポリス!」

 ハイパーポリスロボをハイパージャイロロボが運ぶ。

「バックファイヤー!」

「ハイドロスプラッシャー!」

 空中のハイパーポリスロボのバックファイターと地上のハイパーファイヤーロボのハイドロスプラッシャーが炸裂する。しかし大したダメージには至らなかった。

 

 コンボイは基地からその映像を見ていた。

「く・・・・・・・・私は、ただここで見ていることしかできないのか!」

「焦らないでくれ、ギャラクシーコンボイ。君が一番重症なんだ!」

 コンボイの修理をしている通がコンボイに言った。

 コンボイの修理はジェットロボやVステルスロボよりも酷かった。そのため修理の優先で一番最後になったが、とても数時間で終えれるほどの規模ではなかった。

「私は・・・・・・・・・彼らと共に戦いたい。そしてマスターガルバトロンを倒し、この宇宙に平和をもたらす!どんな命も見捨てない!」

 その時であった。コンボイのマトリクスが光り輝き、コンボイを光で包み始めた。

「な、なんだこの現象は!」

 整備をしていた通とスタッフは急いで離れた。

 

 その頃太陽たちはカイザーG内部を進んでいた。

「気を付けろよ、みんな。アイツは保険を掛けるやつだからな。」

 太陽がそう言いながら重力制御装置の方へと進んでいると突如壁からスピアを装着したアームが出てきた。

「マズイ!走れ!」

 太陽が先に駆け出し、みんなが後から付いて行く。すると走った後にはアームがいくつも突き刺さっていた。

「こんの!」

 太陽はサイバトロンのペンダントを取り出しアームを次々と破壊してゆく。

「皆止まらず走れ!止まったらあれの餌食になるぞ!」

『了解!』

 太陽が先導して進み、重力制御装置へと辿り着いた。

「これが重力制御装置だな。よし、爆弾をセットしよう。」

 エースがそう言った途端であった。太陽とジェイのサバイバルナチュラルが働いた。

「「危ない!!」」

 近くにいた誠とエースを突き飛ばす太陽とジェイ。刹那、二人の足元が光り大きな穴を開けた。そして二人はその場から姿を消してしまった。

「太陽!」

「ジェイ!」

 エースと誠が叫んだ。

 その頃太陽とジェイはカイザーG内部から外へと排出された。

 高い位置から落とされた二人には、地上へ着地するためのパラシュートすらもなかった。

「太陽!ジェイ!」

 ウィングライナーに乗っていた鈴が叫ぶ。

 誰もが最悪の事態を予測した。

 だがその時であった。落ちてゆく二人をシャトルロボが受け止めた。

「シャトルロボ!」

「遅くなってすまん!」

 シャトルロボが駆け付けてくれたことに鈴は喜ぶ。

 そしてジェイはシャトルロボがいるならと、指示を出した。

「Vステルス、カイザーGを攻撃しろ!」

 ジェイの言葉に応えるようにVステルスロボは攻撃をする。

「フィンガーフラッシュ、V!」

 VステルスロボのフィンガーフラッシュがカイザーGの頭部に炸裂した。

「この攻撃はステルスか!」

 マスターガルバトロンはVステルスロボを探す。

 Vステルスロボは自ら光学迷彩を解いて姿を見せた。

「おのれ!」

 

 その頃重力制御装置内部では誠と大地が爆弾をセットしていた。

「大地、発破を仕掛けろ!」

「了解!」

「こっちは完了している。急げ、二人共!」

「「了解!」」

 エースの言葉に二人は答える。

 爆弾を仕掛けている間にもアームが伸びてエースたちを襲うとしていた。

(マスターガルバトロン、お前の好きにはさせない!)

(お前には、誰の命も破壊させない!)

 二人はそう思いながら時限装置をセットする。

「「セッティング完了!!」」

「全員退避!」

 エースの指示で全員が退避を始める。刻一刻と迫る爆破までのタイムリミット。

 エースたちは全速力で脱出ルートを走る。

 脱出口まであと少しの所で時限装置が機能し、カイザーG内部で爆発が発生する。

「なんだと!」

 突然の爆発にマスターガルバトロンは驚く。

 そしてエースたちはカイザーG内部から外へと爆風によってはじき出される。

 落ちてゆく五人をハイパージャイロロボとソニックボンバーのレスキューネットで受け止めた。

「Boys、good jobだ!」

「全員避難完了!」

 全員の避難の完了を確認はしたが、まだカイザーGの体は健在であった。

「小賢しい。たかが重力制御装置を破壊した程度で思い上がるな!」

「くっ!」

 マスターガルバトロンお言葉に太陽は苦虫を噛み潰した表情になる。

 だがその時であった。太陽のペンダントから信号が送られた。

「っ!もしかして!」

 太陽はペンダントを取り出し、スイッチを押して叫んだ。

「来てくれ!ギャラクシーコンボーイ!」

 すると突如光が現れ、フライトモードのコンボイが姿を現した。

「太陽、乗れ!」

「ああ!」

 太陽はコンボイの中へ飛び乗る。

「「ギャラクシーコンボイ、トランスフォーム!!」」

 コンボイはロボットモードへトランスフォームする。

 そしてコンボイはマスターガルバトロンに指を指す。

「マスターガルバトロン!」

「これ以上の悪事は!」

「「俺たちが許さない!!」」

「ほざけ!今のお前たちに何ができる!」

 マスターガルバトロンはカイザーGの右腕を伸ばす。コンボイは上に跳んで避けると太陽に言った。

「太陽!」

「わかってる!」

「「ギャラクシーコンボイ、スーパーモード!!」」

 ギャラクシーコンボイはスーパーモードへと姿を変える。

「「フォースチップ、イグニッション!」」

 コンボイにフォースチップがイグニッションされる。

「「ギャラクシーキャノン、フルバースト!」」

 コンボイのギャラクシーキャノンが右腕を破壊する。

「なにっ!?」

「人間も、マシンロボも!」

「我々トランスフォーマーも日々進化している!」

「「データに頼っているお前に、勝てる見込みはない!」」

 コンボイと太陽の元へライガージャックが向かう。

「総司令官!太陽!」

「ライガージャック!」

 ライガージャックが来てくれたことに太陽は喜ぶ。

「総司令官、リンクアップを!」

「よし、やるぞ!」

「「ギャラクシーコンボイ!」」

「ライガージャック!」

「「「リンクアップ!」」」

 コンボイとライガージャックはリンクアップする。

「「ライガーコンボイ!」」

 ライガーコンボイはカイザーGへ向かう。

「小癪な!」

 マスターガルバトロンはカイザーGの左腕を伸ばす。

「やるぞ、ライガーコンボイ!」

「ああ!」

「「フォースチップ、イグニッション!」」

 ライガージャックにフォースチップがイグニッションされる。

「「ライガーグランドブレイク!!」」

 ライガーコンボイは正面からカイザーGの左腕とぶつかり合う。互いに押し合うが、若干マスターガルバトロンが押していた。

「Vステルス、サイドス先生と合体だ!」

「了解!先生!」

「うむ。」

 サイドスはジェイの提案を呑む。そしてジェイはK-BOYを掲げて叫ぶ。

「Vステルス!ハイパーモード、合体はじめ!」

「ハイパーモード、合体はじめ!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパーVステルスロボ!」

「サイドス!」

「「リンクアップ!サイドVステルスロボ!」」

 サイドVステルスロボに合体するとカイザーGの左腕に向かい跳ぶ。

「「フォースチップ、イグニッション!ブラッディーVクラッシュ!」」

 サイドVステルスのブラッディーVクラッシュがカイザーGの左腕を斬り落とす。

「なんだと!」

 マスターガルバトロンは驚く。

「マシンロボとトランスフォーマーが一つとなったこの攻撃は、俺たちと先生の協力があってからこそ成り立っているんだ!」

「貴様一人でしか戦わない奴にはない力じゃな。」

「ええ、舐めるな!」

 カイザーGの頭部を破壊し、内部からマスターガルバトロンが姿を現した。

「調子に・・・・・・乗るな!」

 マスターガルバトロンは腕からレーザーを放つ。その攻撃はサイドVステルスロボに炸裂し、ビルに突っ込む。

「ぐぁあああああ!」

「ステルス!」

 ジェイは声を荒げる。その光景を見て鈴が行動に移した。

「海、ここを頼むわよ。」

「はい・・・・・・・・・・え?鈴さん!」

 鈴はウィングライナーの頭部に立つ。

「シャトルロボ!アタシを乗せて!」

「了解!」

 シャトルロボはジェイをビルの屋上に降ろすと鈴の元へ向かい、コクピットへ乗せる。

「アタシたちもやるわよ!」

「ああ!」

「シャトルロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」

「ハイパーモード、合体はじめ!スペースロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!ナックルブースター分離!合体準備よし!ナックルブースター二番機よし!ナックルブースター三番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパーシャトルロボ!」

 ハイパーシャトルロボはマスターガルバトロンへシャトルパンチャーを放つ。

「喰らいなさい!」

「シャトルパンチャー!」

 シャトルパンチャーは一直線にマスターガルバトロンへと向かう。

「効かんわ!」

 マスターガルバトロンは片腕で振り払う。

「なに!」

「お前から先に始末してやる。フォースチップ、イグニッション!デスマシンガン!」

 マスターガルバトロンの右手にデスマシンガンが装備される。

「させるか!ファングウルフ!」

「了解!」

「「ライガーコンボイ!」」

「ファングウルフ!」

「「リンクアップ!アニマトロコンボイ!」」

 アニマトロコンボイはマスターガルバトロンお前に立つ。

「「フォースチップ、イグニッション!アニマトロブレイク!」」

 アニマトロコンボイのアニマトロブレイクがデスマシンガンから放たれる攻撃を相殺しながら確実にマスターガルバトロンへ近づき、デスマシンガンを破壊する。

「ぐっ!舐めるな!フォースチップイグニッション!デスクロー!」

 マスターガルバトロンのデスクロ―がライガージャックとファングウルフを傷つけ、無理矢理合体を解除する。

「ぐぁ!」

「不覚!」

「ライガージャック!ファングウルフ!」

 太陽は二人を心配して叫ぶ。だが今のコンボイは両腕が無い状態であった。

「自分の心配をしたらどうなんだ?」

「太陽!」

「しまっ・・・・・・・ぐぁっ!」

 コンボイはマスターガルバトロンに蹴り飛ばされ、ビルに突っ込む。

「く・・・・・・・」

「これで終わりにしてやる。」

 マスターガルバトロンは全速力でコンボイに接近する。

「させるかよ!」

 そう言いながら地面からモールダイブがジャイアントドリルで攻撃を仕掛けてくるが、マスターガルバトロンは片腕で受け止める。

「なに!」

「もらった!」

 マスターガルバトロンの後ろからファーストが接近する。

「フォースチップ、イグニッション!ブレードストライカー!」

 ファーストがブレードストライカーでマスターガルバトロンを刺そうとする。

「邪魔だ、虫けら!」

 マスターガルバトロンはモールダイブを振り回し、ファーストを吹っ飛ばした。

「ぐわぁあああああああああ!」

 ファーストは吹っ飛ばされ、道路に転がる。

「こんの!」

 コンボイがマスターガルバトロンへビームを放ち、マスターガルバトロンからモールダイブを開放する。

「すまねぇ・・・・」

「後でいい。クロスアップだ!」

「了解!」

 太陽の言葉にモールダイブは返事する。

「「ギャラクシーコンボイ!」」

「モールダイブ!」

「「「クロスアップ!」」」

「「トレジャーコンボイ!」」

 トレジャーコンボイはマスターガルバトロンへ向かいブースターを吹かす。

「「フォースチップ、イグニッション!ジャイアントドリル!」」

 トレジャーコンボイのジャイアントドリルを喰らわせようとした時であった。マスターガルバトロンは片腕でジャイアントドリルの回転を止める。

「なにっ!?」

「バカな!」

 コンボイと太陽は驚く。

「一人が弱いと?違うな。お前たちは弱いから集まって戦うしか術がないのだ。だが・・・・・・所詮は弱者の集まり!この真破壊大帝ガルバトロンに敵うはずがない!」

 マスターガルバトロンはトレジャーコンボイを投げ飛ばした。トレジャーコンボイのドリルは投げ飛ばされた際に強制的に取り外された。

 ボロボロになったコンボイ。使える武器も、力も、全てがマスターガルバトロンの前では刃が立たなかった。

「く・・・・・」

「まだ・・・・・だ。ギャラクシーコンボイ・・・・」

「ああ・・・・」

 コンボイは立ち上がろうとする。だがマスターガルバトロンはコンボイを踏みつけ押さえつける。

「「ぐぁああ!」」

「ふん、まだ立ち上がるだけの余力があったか。しぶとい奴め。」

 マスターガルバトロンは更に踏みつける。

「太陽!」

「その足をどけろ!」

 ハイパーシャトルロボがマスターガルバトロンへと接近するが、マスターガルバトロンの電撃によって撃ち落とされてしまう。

「ぐぁあああああ!」

「きゃぁあああ!」

「シャトル!鈴!」

 太陽は撃ち落とされる二人を見て声を上げる。

「どうだ、ギャラクシーコンボイ。そして太陽。これで分かったはずだ。誰もこの俺を止めることは出来ない。前回はベクタープライムの力があったからこそ勝てたものの、今はない。諦めたらどうだ?」

「ふざけるな!俺たちは、最後まで諦めない!」

「そうだ!この星に住む全ての命、そして全宇宙の平和を守るために!」

「「俺たちは、最後まで戦う!」」

 その時であった。コンボイのマトリクスが光り輝いた。

「なんだこれは!ぐっ!」

 マスターガルバトロンはコンボイから発せられた波動によって弾き飛ばされる。

 コンボイの胸部が開き、マトリクスが外へと出るとマトリクスの形が変形し、柄が取り付けられた形、マトリクスセイバーになった。

「マトリクスが・・・・・」

「変形した・・・・・太陽!」

「ああ!」

 コンボイはマトリクスセイバーを手に取る。すると光の刀身が姿を現した。

「やるぞ、ギャラクシーコンボイ!」

「ああ、太陽!」

 コンボイはマスターガルバトロンに剣を構える。

「ほう・・・・・ならばこちらも!」

 マスターガルバトロンはエネルギーの剣を構成する。

「はぁああああ!」

「「うぉおおおおおおおお!」」

 互いに接近し、剣を交える。時に殴り、時に蹴りを加えながら両者一歩も退かぬ攻防を繰り広げる。

 互いにボディに傷をつけながら攻める。だが、コンボイの方が押していた。

「何故だ!なぜ今になってこんな力が!」

「お前にはわかるまい!私たちのこの力は!」

「皆と築いて来た力だ!」

 コンボイと太陽の手にしているマトリクスセイバーにはこれまで共に戦ってきたマシンロボレスキューとマシンロボたちの思いが宿っていた。何も宿っていないマスターガルバトロンの剣には思いも、力も勝っていた。

「太陽、決めるぞ!」

「ああ!」

「「フォースチップ、イグニッション!」」

 マトリクスセイバーにフォースチップがイグニッションされる。

「「マトリクススラッシュ!」」

 コンボイが金色に輝く。そしてコンボイは一気にブースターを吹かし、マスターガルバトロンへ接近する。

「舐めるな、ギャラクシーコンボイ!大空太陽!」

 マスターガルバトロンもブースターを吹かしコンボイへ接近する。

「はぁああああああああ!」

「「うぉおおおおおおおおお!」」

 二機はすれ違い様に斬った。コンボイの頭部の左側と左翼が切れ、そしてマスターガルバトロンは倒れた。

「ふ・・・・・・・・・・結局この世界でも私は勝てなかったか。だが・・・・・・・・・・忘れるな。私はまた蘇る。そして、この宇宙を――――――」

 そこでマスターガルバトロンの言葉は止まり、光となって消えた。それと同時にコンボイの金色の輝きも消え、マトリクスは納まるところへ納まった。

「終わったの?」

 鈴がそう言うと通が言った。

「いや、まだだ!パラボラは機能していないけど、タルタロスは地球に向かっている!このままだと!」

 声を荒げる通に太陽は言った。

「大丈夫です。今ならまだ間に合います。ソニックボンバー、聞こえるか?」

『こちらソニックボンバー!太陽、小さい隕石群は粗方片付けた。次は何をしたらいい?』

「リンクアップをする。来てくれ!」

『了解!』

 ソニックボンバーは太陽の指示に従いコンボイの元へと向かう。

「シャトル、鈴。力を貸してくれ。俺たちだけじゃ成功するかどうかわからないんだ。」

「了解!」

「オッケー。一緒に行きましょう、太陽。」

 鈴と太陽が話しているとソニックボンバーが来た。

「「ギャラクシーコンボイ!」」

「ソニックボンバー!」

「「「リンクアップ!ソニックコンボイ!」」」

 ソニックコンボイはハイパーシャトルロボと共に成層圏を抜け、タルタロスの前に立つ。

「とにかく最大火力で起動を反らすんだ!」

「了解。シャトルロボやれるわね!」

「ああ!いくぞ、ソニックコンボイ!」

「ああ。」

 二機ともに今出せる最大の技を放つ。

「「フォースチップ、イグニッション!ギャラクシーキャリバー!」」

「フィンガーフラッシュ、パー!」

 二機の技がタルタロスに直撃し、地球衝突の軌道を逸れ、通過していった。

 それを確認すると一気に二人は力が抜けた。そして二人は、自分たちが住んでいる地球を見る。

「太陽、私たち此処で生きていくのよね?」

「ああ。一緒に、生きていこう。」

 太陽がそう言うとシャトルロボとソニクコンボイは言った

「レスキュー完了!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。