日本の上空を無人テスト機スカイドルフィンが飛行していた。
「スカイドルフィン、進路クリア。オペレーション続行します。到着予定、空港の天候問題なし。到着は15:00。フライトデータ確認。各システム異常なし。完璧ですね。スカイドルフィンの自動操縦装置。」
管制塔でオペレーションをしているオペレーターが言った。
「今回も実験が成功すれば、無人旅客機の実用化は夢じゃない。空の旅は、今よりももっと安全になりますよ。」
「ああ。そのためにもスカイドルフィンは何としても着陸させねばならん。」
その時であったスカイドルフィンの異常警報アラームが鳴った。
「積乱雲!まさか!」
「どうした?」
「スカイドルフィンの進路上に巨大な積乱雲が!」
その言葉にオペレーターが驚く。
「バカな!高度一万メートル上空にそんなものが発生するわけがない!」
「しかし現に!」
「とにかく進路変更だ。雷雲なんかに飛び込んだら、墜落の恐れがある。」
管制塔の人が操作を行う。
「ダメです!こちらからの通信ができません!何かが妨害しています!」
「なんということだ・・・・・・」
「このままじゃ・・・」
オペレーターはスカイドルフィンが飛んでいる方を見た。
スカイドルフィンが向かっている積乱雲には人型のロボットが浮遊していた。
(災害は、どんなところで起こるかわからない。目がくらむような高いレスキューも当然ある。そのための訓練とはいえ・・・・・これは・・・・・)
MRR基地の高台。そこは降下訓練を行う場所であった。下でボンが見ているのだがボンが思うほど高い。
上の方では大地、進、鈴が降下訓練のための準備をしていた。
「ロープよし!」
「ロープよし!」
「ロープよし!」
「カラビナよし!」
「カラビナよし!」
「カラビナよし!」
「いいか、気を抜くな。訓練ではなく本番のつもりでかかれ!」
宮島が一同に注意をする。大地が準備に入り下を見る。その高さのあまり足が震えていた。
「大地さん、下をご覧になってはダメでございます。ファイトでございます。」
大地を小百合が応援する。
進も同じように震え、身体に力が入っていた。
「兄ちゃん頑張れ!」
「変に力を入れると、余計にうまくいかなくなるぞ!こういう時こそ、リラックスするんだ。」
強がエールを送り、誠がアドバイスをする。
「おー、結構閉鎖的だと高く感じるなー。」
「そんなこと言って、後でしり込みしたらかっこつかないぞ。」
「大丈夫だって。ここより高い所に何度か行ったことあるから。(ギガロニアだけど。)」
「私も同感。」
太陽の言葉に鈴が相槌を打つ。その言葉に太陽は感心する。
「よし。では一番手、投下!」
宮島が笛を吹くと一番に降下したのは鈴であった。
「拳法の修業でこれより高い滝から飛び降りたことあるんだから。」
(俺はビルだったな。あの時は逃げるために飛び降りて、怒られたけど。)
太陽がそう思っている中、大地と進は決意を決め降りた。
刹那、警報が鳴った。
〈特殊救助要請入電!マシンロボレスキュー、出場要請!〉
そのことに鈴は驚かないが二人は驚いて体を壁にぶつけてしまう。
「なんだってこんな時に・・・・」
大地がぼやいた。
「落ち着いて!落ち着いて!焦らなくていいから、ゆっくりと、確実に!」
佐々木が声を掛ける中、鈴が一番位降りるとロープを外し効果道具を取ってすぐさま格納庫へと走り出した。
「宮島さーん!」
マリーが声を上げる。
「今降下中の候補生の降下を持って訓練を終了!各チームは指令室にて待機!」
『了解!』
「新型無人輸送機と通信途絶。悪天候により墜落の恐れ!」
鈴はK-BOYに送られてきた情報を見て驚く。
丁度格納庫でジェットロボの整備が終わったところに鈴が来た。
「ジェット!」
「よー、鈴。はえぇじゃねぇか。」
「他のみんなはどうしたんだ?」
ドリルロボが鈴に声を掛け、ファイヤーロボが問う。
「ジェット、先に行こう!」
鈴はそう言うとジェットへ搭乗する。
「なに?ウィングライナーでの出場じゃないのか?」
「のんびりしてたら輸送機が落っこちちゃう!大丈夫、私が上手くやるから。」
「どういうことだ?」
「飛行中の輸送機と連絡が取れないのよ!このままじゃ、町中に落ちちゃうことだってありうるんだから!」
「なんだと!」
「だから!」
「・・・・・・・・・・わかった。最高レベルの緊急事態だと判断する。」
ジェットロボは鈴を乗せ、カタパルトへ移動する。それをポリスロボが注意する。
「止せジェット!君に出場指令は出されていない!」
「始末データ者だぞ、ジェット。」
ファイヤーロボも注意するがジェットロボは言った。
「始末データなら、俺が後でいくらでも作成してやる。それにマシンロボには、緊急時に限り独自行動の権限が与えられている。」
「ジェット!」
ポリスロボが声を上げ、ファイヤーロボが呆れる。
「やれやれ。アイツの始末データ、今月ギガが容量だな。」
「全く、アイツには辛抱が足りなくていけねぇや。」
ドリルがそう言った。
「ジェ―――――――――――ット!」
ジェットチームが出場する。
MRR基地指令室に一同が到着すると宮島は声を上げた。
「なに!ジェットチームが先に出て言っただと!」
「遙君もジェットと一緒みたいです。」
エースが答える。
「アイツらはレスキューの出場を何だと思ってんだ!」
「宮島教官。ソニックボンバーの出撃許可をお願いします!」
「ギャラクシーコンボイではないのか?」
「ソニックボンバーの方が空では上です。」
「長官!」
「わかりました。レッドウィングス、並びソニックボンバーの出場を許可します。」
「「「了解!」」」
太陽はソニックボンバーを呼ぶ。
「今日は俺か、太陽。」
「ああ。ボン、行くぞ!」
「わん!」
太陽とボンはソニックボンバーに乗り、ジェットの後を追いかける。
「ファイヤーロボ、並びにエイダ―ロボ二番機から五番機は大回転ベースへ。」
「まもなく、一番繊維ウィングライナーが参ります。レッドウィングス各員は、白線の内側までお下がりください。」
アリスと小百合がアナウンスをする。
「ファイヤーチームの搭乗、はじめ!」
「コンテナオープン、確認!」
「エース、準備オーケーだ。」
「本当なら、ファイヤーたちの出番い越したことはないんだけどね。」
「ああ、その通りだ。」
「出場ゲートに移動。」
海が操作を行う。
「射出レーン内、全て異常なし。」
「ターゲット回転。全て準備よし!」
強とケンが確認をする。
「マシンロボトランスポーター、ウィングライナー、出場!」
エースがK-BOYを使ってそう言うとウィングライナーは起動し、出場する。
積乱雲の中、スカイドルフィンは装甲に撃たれたような穴を開けながら飛行していた。雷鳴が轟く中、一筋の紫の光がウィングライナーの側を通り過ぎる。二発目が放たれるとウィングライナーを掠める。
「ふむ・・・・・・照準が安定しない。もう三度狙いをズラしてみるか?」
紫のマシンロボは手に持っているビームガンを構える。
「これぐらいでまだ落ちるなよ。」
紫のマシンロボはスカイドルフィンをロックしようとする。するとジェイからの通信が入った。
「ステルス、いつまで遊んでいるつもりだ?」
「ん?」
「試し打ちもほどほどにしろ。」
ジェイは席ら運が見える崖から通信していた。
「戻れ!」
「このビーム砲の照準には癖がある。」
「戻れ!」
「今の内に、それを掴んでおく。」
「俺の指令に・・・・・・ちょっと待て。奴らが来た。」
「奴ら?」
「マシンロボだ。」
「ほぉ。」
そのことに紫のマシンロボは興味を示すと戦闘機に変形し姿を積乱雲の中に隠した。
「その力の程、見せてもらおうか。試し打ちの的には、少しはマシだろう。」
スカイドルフィンへ向かうジェットチームをソニックボンバーが追い付いた。
「鈴、お前何勝手に出てんだ!教官が怒ってたぞ!」
「しょうがないでしょ!町中に落ちたりでもしたら危ないじゃない!」
「それ以前の問題だろ!」
太陽と鈴が喧嘩をする。
「二人共、今は鈴現場中だぞ。」
「最大加速!速やかに輸送機の安全確保に当たって!」
「了解!」
ジェットは鈴の指示で積乱雲に突っ込む。
「おい!悪い、ソニックボンバー。」
「わかってるって。しっかしジェットってのはつくづく俺に似てるな。」
「命令違反のところ?」
「それもそうだが・・・・・・・できれば言って欲しくなかったぜ。」
肩を竦める口調で言った後にソニックボンバーもジェットの後を追いかけた。
積乱雲の中ではスカイドルフィンが紫のマシンロボによって開けられた穴からスパークを起こしていた。
「通信がダメなんだから、中から自動操縦を修正するしか。ジェット、機体に取り付いて。後ろのハッチから潜り込むわ。ジェット、やれるわよね?」
「空のことで、俺に不可能なことなどないぜ!」
ジェットはスカイドルフィンに近づくと変形する。
「モードチェンジ!変形完了!」
ジェットはロボモードに変形するとマシンロボ用のレバーを回しハッチを開ける。慣性の法則で中にあったものが全て外に出る。ジェットは全て出たのを確認すると中を見て確かめる。
時を同じくして紫のマシンロボがステルスシステムを解いてスカイドルフィンにしたからゆっくりと接近し、また姿を消した。
強い風が吹く中、鈴は操縦席の扉に一直線に向かい扉を開けようと力を入れていた。
「ここから、中へ!」
「待て鈴!外と仲じゃ気圧差が―――」
太陽が注意しようとした途端、扉が壊れ、鈴が外へ放り出される。
「ソニックボンバー、コックピット!」
「おうよ!」
太陽はフックをコックピットのベルトに掛けると外に出て鈴を抱きしめる形でキャッチする。
「大丈夫か、鈴?」
「え、ええ。」
「ちょっと待ってろ。」
太陽はアンカーガンを取り出す。
「何よそれ?」
「アンカーガン。て言っても小型ジェット付きだけど。」
太陽はコックピットへ向けアンカーガンを打つ。アンカーは装甲に当たると先端が回転し穴を開けると内部からフックが出て引っ掛ける。太陽は引っ張って確認する。
「固定よし!鈴、救護者確保。訓練通りに!」
「わかったわ。」
鈴はフックを掛ける。
「確保よし!」
「よし。ジェット、スカイロボで俺たちを確保させて中に入れてくれ。」
「了解!スカイロボ二番機、太陽と鈴を確保して輸送機の中へ!」
スカイロボ二番機は二人を確保し、中に入れる。その時ボンが太陽の服にかみついて付いて来ていた。
二人がコックピットに入ると席に着く。
「鈴、お前はデータを入れ直しておいてくれ!俺は原因を調べる!」
太陽はそう言うとキーボードを操作する。
(すごい・・・・・・・・こんなこともできるなんて。て、いけない!私もやるべきことしなくちゃ!)
鈴はそう思うとK-BOYを使ってデーターをインストールする。
「どうだ、太陽、鈴?」
ジェットロボが通信を入れる。
「今やっているところだ。」
その時鈴のK-BOYに“ERROR”が表示された。
〈オペレーティング中です。航行規定外の指示は受け付けません。〉
「なんで!データを受け付けてくれない!」
「なんだと!」
その時ジェットロボの悲鳴がK-BOY越しに聞こえてきた。
「ジェット!」
鈴が外を見るとそこには下から攻撃を受けているジェットロボの姿があった。ジェットは上昇しようとするが上から紫のマシンロボがビーム砲で攻撃してくる。
紫のマシンロボはロボモードへ変形する。
「変形完了!」
「なにっ!」
ジェットは変形し、驚く。
「俺の名はステルスロボ。デザスターのマシンロボだ。」
ステルスロボはレーザーガンをジェットに向ける。
「そうはさせるか!」
ソニックボンバーがマシンガンをステルスロボへ向け放つ。
「なに!俺以外にも戦闘型マシンロボがいるだと!」
ステルスロボは驚く。
「ソニックボンバー!トランスフォーム!」
ソニックボンバーはロボモードに変形する。
「太陽!こいつをぶっ倒してもいいよな?」
「やりすぎるなよ、ソニックボンバー。そいつは大事な手がかりだ!」
「わかってる!いくぞ、ジェット!」
「了解!」
ジェットロボとソニックボンバーはステルスロボに向かって行った。
「デザスターのマシンロボ?でもそうだとすると今までの襲撃は・・・・・」
太陽は考えながらキーボードを操作し原因を探る。
「なんで!このコードもダメなの!」
鈴はコードを受け付けないスカイドルフィンに声を上げる。
「鈴、ジェットに指示を出してくれ。その間に俺が原因を探る!」
「わかったわ。」
太陽と鈴が話しているとエースが通信を入れる。
「二人共、大丈夫か?」
「エース?」
ウィングライナーでエースと海が来た。
「宮島教官、輸送機が取り付かれたと思われる暗雲に取り付きました。」
「音声通信のみ可能です。」
「よし、繋げてくれ。」
宮島がそう言うとエースはK-BOYを操作し通信を繋げる。
「よし。聞こえるか太陽?現状を報告しろ。」
「輸送機の自動操縦システムが、新しいデータを受け付けません。」
「なに!?」
その時であった。ジェットとソニックボンバーにステルスロボのビームが命中する。
「ジェット!」
「ソニックボンバー!」
太陽と鈴は声を上げる。
「この・・・・・・・・・これでも喰らえ!」
ソニックボンバーはミサイルをステルスロボに放つ。ステルスロボは後ろに後退しながらもミサイルを撃ち落とす。
「くっ!やるな・・・・・・・・・ジェット、少し空中戦といこうぜ!トランスフォーム!」
ソニックボンバーはビークルモードにトランスフォームする。
「了解!」
ジェットもモードチェンジをして後に続く。
「まだ落ちるなよ。この程度では、まだビーム砲をものにできていないからな。」
ステルスロボはそう言うとモードチェンジしてジェットを追いかける。
「ジェット・・・・・・・・・」
「大丈夫だ鈴。パートナーを信じろ。」
「太陽・・・・・・・」
「あった!宮島教官、最悪の報告です。」
「どうした?」
「デザスターのマシンロボと名乗るのがビーム兵器らしいのを持ってて、そいつの攻撃でAIが破損。外部データを寄せ付けない状況です!」
「なんだと!修理は可能か?」
「モニターで見る限り肝心の回路が切断されて一度外に出ないと無理です。この場合は手動になります。」
「そうか。よし、空港に手動―――――」
その時通信が途絶してしまう。
「どうしたのよ!通信ができないわ!」
「この積乱雲のせいだ!これのせいで通信が・・・それよりジェットの方は?」
「まだよ。あのマシンロボのせいで合体ができないわ。」
「くそ!どうしたら・・・・・・・・」
太陽が考えているとボンがあることを言った。
「なあ太陽。確かK-BOYにはレーダーシステムが備わっているよな?それを使ってサポートしたらいいんじゃないのか?」
「ナイスだ、ボン!・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
「あ・・・・・・・」
「へ?・・・・・・・・・・・・えぇえええええええええええええ!」
ボンが喋ったことに鈴は驚いた。
「なんで犬が喋れるの!てか太陽!このことなんで言わなかったのよ!」
「いやあの・・・・・・・・いろいろあって・・・・・・・と、とにかく!今はそれどころじゃないから!ジェットとソニックボンバーを助けないと!」
「・・・・・・・・・・・・・・わかったわ。でも後で教えなさいよね。ボンの事、太陽の事、コンボイたちの事。」
「へ?」
「気づいてないとでも思ったの!マシンロボよりも複雑な変形しているロボットが太陽と一緒だなんて!」
「あ、ああ・・・・・・・・・・・・・うん。何となくながれで流せるかなーって。あはは・・・・」
太陽は渇いた笑いをする。
「とにかく、戻ったらアタシに教えなさいよ!幸いにも通信が途絶しているんだから。」
「う、うん・・・・・・・・(どうしよ。ボンのことは宮島教官にも言ってないんだよなー。)」
太陽がそう思う中、鈴が言った。
「ジェット、合体よ!」
「なに!交戦中だぞ!」
「だからあたしが指示をするからそのタイミングで合体して!」
「了解。任せたぞ、鈴。」
「ジェット、左斜め上からビームよ!」
鈴の指示通りジェットはロボその方向の攻撃を避ける。
「次の攻撃をかわしたら合体よ!」
「了解!」
鈴のK-BOYにジェットロボの右下からの警告が映し出される。
「ジェット!右斜め下から攻撃よ!」
ジェットロボはその攻撃を避ける。
「そのまま積乱雲に突っ込んで合体フォーメーションよ!」
「了解!」
ジェットロボは鈴の指示通り積乱雲に突っ込む。
「ジェット!ハイパーモード、合体はじめ!」
鈴がそう言うとK-BOYの顔が開き、目が光る。
「ハイパーモード、合体はじめ!スカイロボ各機へ、システムを移行!合体準備よし!」
ジェットロボとスカイロボは合体態勢に入る。
「四番機よし!五番機よし!二番機よし!三番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパージェットロボ!」
「合体よし!障害排除よ!」
「ソニックボンバー、援護だ!」
ステルスロボは変形して両手のビームガンを構える。
「さあ、来い!」
「相手になってやるぜ!」
「ふむ・・・・・・・・・少し本気にならないといけないようだな。シューティング、バレッド!」
ステルスロボのビームガンがハイパージェットロボとソニックボンバーに向かって行く。
「フラップソード!」
ソニックボンバーはフラップソードを十字に組み防御し、ジェットは片腕で受ける。
「なんの!」
「喰らうかよ!」
ソニックボンバーはステルスロボに近づき斬りかかる。ステルスはその攻撃をビームガンで受け止める。
「レーザー通信ならいけるかな?」
太陽はK-BOYにサイバトロンのペンダントを繋げ、ペンダントからレーザー通信を試みる。
「聞こえるか、エース?」
「太陽!無事なのか!」
「ああ。でもレーザー通信だから途中で切れるかもしれないから要点だけを言うぞ。自動操縦による着陸が不可能だからこっちで手動で着陸させる。エースは空港でもしもの時のために待機していてくれるように宮島教官に通信を入れてくれ。」
「その話ならさっき宮島教官がお前と話している時にした。了解した。こっちは待機しておく。」
「ああ。通信終了。」
太陽は通信を切る。
一方その頃ジェットはステルスロボにジェットパンチャーを構えていた。
「ジェットパンチャー!」
「なんの!」
ジェットパンチャーをステルスロボは避ける。
「そこだ!フォースチップ、イグニッション!」
サイバトロンのフォースチップがイグニッションされる
「ギャラクシーキャリバー!」
ソニックボンバーの背中の砲台が現れ、ステルスロボに直撃する。
「しまった!油断した!」
ステルスロボ真っ逆さまに落ちて行った。
「やったわ!」
鈴が喜んだのも束の間。ステルスロボが変形してスカイドルフィンの側を通り過ぎるが、何もしなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・終わったの?」
「一応な。後はこっちだ。」
太陽はキーボードを操縦士自動操縦を解除する。
「太陽、俺たちについて来い。サポートしてやる。」
「ああ。安心しろ。」
「全便のタキシング中止!二番から六番までのランプを開けろ!」
管制塔からのアナウンスが流れ、スカイドルフィン御着陸態勢が整う。
空港にはウィングライナーから降りているファイヤーチームが消火班と共に待機していた。
「ん!」
ファイヤーロボがジェットたちに気づく。
「太陽、俺に合わして降下しろ。」
「了解。」
ジェットロボの言葉に従い太陽は冷静に操縦桿を操作する。そんな太陽を鈴がじっと見つめていた。
「鈴、もしものために頭を低くしていろ。」
「わ、わかったわ。」
太陽の指示に従い鈴は身を屈める。
スカイドルフィンが車輪を出し着陸態勢に入る。スカイドルフィンが着地した途端、前輪が壊れた。
(あのステルスロボの攻撃でダメージを追ってたか!くそっ!)
太陽はそう思いながらもスカイドルフィンが変な方向に行かないように操縦桿を握っている。スカイドルフィンの窓が振動によって壊れ、破片が機内に入る。
「きゃっ!」
そんな中でも太陽は揺らがず操縦する。スカイドルフィンの機首が火花を上げながら滑走路を滑る。その光景を見てファイターチームと消火班が駆け付ける。
ジェットロボとソニックボンバーがスカイドルフィンのお前に立つ。
「ぐぅ・・・・・・・・・・・止まれぇええええええええええ!」
ジェットロボとソニックボンバーに当たる直前でスカイドルフィンは止まった。そのことに管制塔の人たちも喜んだ。
「大丈夫か、鈴?」
太陽は鈴の頭についているガラス片を取りながら聞く。
「え、ええ・・・・・・・・・ありがと、太陽。」
「なに言ってんだよ。俺一人じゃこんな円滑にことは進めれなかった。俺の方こそ助かったよ。」
太陽はそう言うと笑顔で親指を立てる。
「っ////////」
そんな太陽を見て鈴は顔を赤くする。
「ん?どうした、鈴。顔が赤いぞ。」
「ゆ、夕日のせいよ!」
鈴はそう言うとそっぽを向いた。
「?」
(やれやれ。みんなより年上でも恋愛経験ないんだよな。太陽は。)
そんな太陽にボンは呆れた。
「二次災害、なし!」
ジェットは確認をする。
その後、ファイヤーたちによる火災防止の消火が行われた。
鈴は命令違反として罰の掃除と反省文十枚の提出が課された。
が、鈴は太陽の部屋である資料を真剣に読んでいた。太陽は椅子に座り。反応に不安を抱いていた。
「ふぅ・・・・・・・・・・」
鈴は全て読み終えると息を吐く。
「ねえ太陽。これ全部ホント?」
「ああ、本当だ。」
「そっか・・・・・・・・・・ねえ、太陽。私って子供かな?」
「うん。俺も今は体は子供だ。心は大人っていったら・・・・・・・・そうじゃないな。まだ子供心がある。」
「そっか。でも驚いたわ。年上どころか宇宙に出てたなんて。しかも私の想像をはるかに超えることをアンタは経験しているんだから。」
「あはは。まあ俺も事故が原因でギャラクシーコンボイたちと出会ったんだけどな。」
「そうなんだ。あのさ、このことって・・・・・・その・・・・・・・」
「教官たちと長官にしか知らせてない。後知ってるのは鈴とボンだけだ。」
「そっか・・・・・・・・・・・・アタシだけか。」
鈴はちょっと嬉しそうな顔をしていた。
「ねえ太陽。この資料にあるトランスフォーマーやあっちの地球について聞かせて。」
「おう、いいぜ。答えられる範囲でな。」
(鈴と太陽は就寝時間まで話し込んだ。そろそろ太陽にも春が来るかな?)