もしも幼年期時代の十六夜が箱庭に召還されたら!?   作:紅ノ道化師

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一章_1.0_

ーーーコミュニティ

其処は神秘に満ちた場所であった。

其処に座る一人の少女。

 

「失礼。追加の手紙と“  ”をお借りして来ました。」

その場所に立ち入る男性。

 

「そう。手紙を...」

少女が手紙を開け中を覗くとクスクス笑って見せた。

 

『――第1次箱庭世界主権戦争 特別状――

 

拝啓、コミュニティ ユグドラシル様。

貴方は箱庭の世界で行われる“第1次箱庭戦争”の特別資格を得られました。

資格の内容は有利になる恩恵の贈与。

資格を得る為に先ずは“逆廻十六夜”を使役してください。

 

目標討伐者“逆廻十六夜”

勝利条件:①“逆廻十六夜”の討伐。

勝利条件:②逆廻十六夜を知り正体を暴け。

 

※ルール概要・開催期間

此方は予選ゲームとなりますので、開催期間は1年間とさせていただきます。1年が過ぎ去ると自動的に特別ゲーム敗退となります。誰かが討伐すればユグドラシル様が敗北したことになりますので、御理解ください。

 

敬具

 

第1次箱庭世界主権戦争 進行役“箱庭”』

 

「箱庭も舐めた真似するわね」

 

逆廻十六夜の討伐と正体を暴くゲーム。

名前からして人間と判断した彼女は勝ちを確信した。

 

「さて、私も会いに行きましょうか」

そう言ってその場を後にした。

 

ーーー箱庭

とある少女と少女が話し合っていた。

「うまく呼び出せたかの?黒ウサギ。」

 

「そのようですね、白夜叉様。」

 

その小さな体格に似合う着物を着た白夜叉と呼ばれた少女が問い掛ける。すると、黒ウサギと呼ばれた9から10歳の少女は肩を竦めておどけてみせた。

 

そして、彼女は近くの椅子に座り、ミニスカートからのぞかせるガーターソックスに包まれた扇情的な脚を組み直しながら付け加える。

 

「サウザンドアイズ直からの召還ですし。それより白夜叉様がいらっしゃるって事は相当な実力者ですかね?私たちのコミュニティは実力至上主義だったかと」

 

「・・・」

 

黒ウサギの力説を聞いた少女は、黙り込み上を見上げる。彼女にはもう“見えている”らしいが。それと同時に、彼女に頼み事をした。

 

「私は姿を見られる訳に如何からの。それに仕事があるから先に置賜させて貰うよ。彼の迎えを頼めるかの?」

 

「はい、了解しました。」

 

黒ウサギは、嫌がる素振りを見せず、微笑みながら依頼を引き受ける。そして、彼女が部屋を出ようとしたとき、ふと白夜叉が呟いた。

 

「彼の来訪は、必ずやコミュニティの鍵と成るで有ろう。後、奴が来てコミュニティ所属決定した際は此方に会わせて貰うことが割引の条件だからの。」

 

その呟きに、黒ウサギが答える。

「そうですね。そう言えば彼は、人類史上最高のギフト所有者であり、とても異質なギフトを所持していると・・・。」

 

 

 

 

 

 

彼は、重力に従って、上空4000メートル付近から落下していた。十六夜は、落下しながらも必死に頭を回転させる。

 

(くそ、どうする!?いや、問題無いな。周りには俺だけか。)

 

考えている間にも、どんどん落下していく。結論は怪我をすることも無かった。緩衝材のようなものにあたり、湖に着水したからである。

 

着水した後、十六夜は素早く岸に上がる。そして周囲を見渡しつつ思いを話す。

 

「おい、召還者居るんだろ?さっさと出て来いよ」

だが、返事は無く静まる空気。

 

 

そんな十六夜を眺める一人の少女がいた。もちろん、黒ウサギである。

(彼らが今回呼び出された人ですか。私と同じぐらいですかね。ですが、あの少年は明らかに異質なものが感じ取れますね・・・。)

 

そんなことを考えていた矢先、

「其処のウサ耳を付けた人は誰だ?」

 

その言葉に、一瞬頭が真っ白になる。しかし、すぐに頭の中を混乱が支配していく。

 

だが、黒ウサギにそれ以上考えている時間は無かった。3人が彼女を睨んでいたからである。やや怯みながらも、黒ウサギは口を開いた。

 

「や、やだなぁ御一人様。そんなに睨まれたらウサギは死んでしまいます。どうかここは、穏便にお話を聞いてくれるとありがたいのですが・・・。」

 

「・・・却下。んじゃ、召還ありがとな。それじゃあ」

「アハッ、とりつく島も無いですね!って何処に行くんですか!?」

 

降参のポーズをする黒ウサギ。そして十六夜を追いかけるが直ぐに止まり。

 

十六夜が彼女に近づき、顎を指で顔の高さに合わせる。

「ほう。なかなかの否、将来俺好みの美少女だな。」

 

「///あの、その……」

 

俗に言う顎クイである。

「名前だけ聞いとこうか。知ってるかも知れないが俺は逆廻十六夜。お前は?」

 

空気を読む、などの言葉は存在しない。

そして自己紹介が始まる。

「私の名前は黒ウサギです。私は月n…「月の兎の末裔か何かだろ?」!?」

 

ビンゴしたことに驚く。

既に十六夜は説明無しにこの世界を理解し始めている。

「んじゃ、そろそろ快楽感動の為に出掛けるとするかな。」

 

そして立ち上がり走る準備をするが

「ちょ、ちょっと!!いきなり何処かに行くのはナッシングですよ!?あなたは私達が召還したので私達の所に来て貰いますから!?」

 

そんな「じゃあ行くか!」などと言う性格では無い十六夜は勿論条件付きで

 

「成る程成る程。なら、行けば何が変わる?快楽感動は味わえるのか?全てお前が用意出来るのか?それともお前が何かしてくれるのか?」

 

黒ウサギがこの中で出来ることは一つ

「く、黒ウサギが出来る事は何でもしますので、どうかコミュニティ アルカディアに入ってください。」

 

焼けに必死である。

元々入る積もりだが条件付きとはラッキーである。

これは推測だが誉められたいとか何だろうか。

 

「それじゃ、案内してくれ。そのアルカディアって所に。因みに此処は何処だ?」

景色見栄えが良すぎる。

人が住むには勿体ない程に

 

「此処は箱庭三桁東ですね。詳しくはコミュニティで説明しますが桁としては一が一番上ですよ。」

詳しくは省く。

 

「なら、其処は上位だな。二桁とかは何処ぞの神か星霊とかだろうが。」

 

十六夜には驚かされてばかりの黒ウサギ。

此処まで来れば黒ウサギは思うだろう。

 

(この人は優等生ぽいので安心です。少し快楽に生きる人では有りますが優しい方ですし、その…///)

 

などと黒ウサギが考えていると...

 

「なあ、黒ウサギ。思えば俺はおまえ等に召還されてねぇぞ?俺はこれで箱庭に来たからな。」

そう言って黒ウサギに招待状を見せる。

 

 

『――第1次箱庭世界主権戦争 招待状――

 

拝啓、逆廻十六夜様。

貴方は箱庭の世界で行われる“第1次箱庭戦争”への参加資格を得られました。

本選参加資格を得る為に先ずは“全能領域”、“全権領域”に属する者を1者以上使役してください。

 

目標討伐者“神樹”

勝利条件:①“神樹”の化身の討伐。

勝利条件:②宇宙樹を伐採し、神樹を在るべき姿に戻せ。

 

※ルール概要・開催期間

此方は予選ゲームとなりますので、開催期間は9年間とさせていただきます。1年が過ぎ去ると自動的にゲーム敗退となります。誰かが討伐すれば逆廻十六夜様が敗北したことになりますので、御理解ください。

 

※注意事項※

この参加枠は逆廻十六夜様に第1次箱庭世界主権戦争に参加していただく為に設けられた特別参加枠です。もしも参加を棄権・放棄・無視、或いは予選敗退された場合は逆廻十六夜様が保有している特別参加枠、及び固有の恩恵ギフトを回収させていただきますのでご容赦ください。

尚、開催期間中は箱庭から出られませんのでご注意ください。延長については考慮しますが、なるべく期間内に全ての攻略条件をクリアするようお願いします。

敬具

 

第1次箱庭世界主権戦争 進行役“箱庭”』

 

「なっ!?これは箱庭の主権戦争...そうですか貴方が選ばれたのですね。取りあえずアルカディアに来てください。説明しますので」

 

先程と感情が一転した黒ウサギ。

それ程にも深い物なのだろう。

 

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