Preghiera di duo〜君に永遠の歌を 貴方に永遠の愛を〜 ―悲哀恋歌―   作:紅 奈々

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お待たせしましたー((
最近、PCから離れてました。
PCから離れてiPhoneでチマチマ書いてました。
最近、夜中くらいにしか纏まった時間が取れないんですよねorz
今はまだ更新できますが、今月中旬辺りから引っ越し準備の為に更新できなくなる可能性大アリですorz
また、東京に引っ越すんだってー。
今度は中野だってー。
トイレ・風呂別がよかったよーorz


第二楽章 Soirée─パーティー─
標的1


始業・入学式の片付けも終わり、リオンは職員室に戻っていたリオンは、帰る準備をしていた。

今日は特に会議もないし、特に用事のない教師は帰って良い事になっている。

リオンが鞄を肩に掛けた時、職員室に女性教師が入ってきて、リオンに声を掛けた。

 

 

「お疲れさまです、これから帰宅ですか?」

 

 

「あぁ、まぁ・・・・・・」

 

 

女性教師は、人懐っこい笑みを浮かべ、曖昧に返事をするリオンに近寄った。

 

 

「これから帰宅組で打ち上げに行くんですが、一緒にどうです?

先輩が奢ってくれるらしいですよ?」

 

 

「いや、パスで。これから用事がありますから。では」

 

 

女性教師の誘いをスッパリ切ると、リオンは足早に職員室を出て行った。

リオンにとっては、打ち上げや飲み会と言った付き合いは苦痛でしか無く、碌に自分の親族の集まりなども行ってない。

本人は、アルコールは天敵だと言って良い程に弱く、更にそこに喫煙者が加わると、リオンの死亡フラグは確実だ。と言うのも、リオンは常人の数倍は鼻が利く為、タバコの匂いで失神する時があり、彼自身も極度の嫌煙家で、常にタバコや火薬の匂いがする獄寺を苦手としている。ちなみに言うと、病院や保健室の消毒液の匂いも苦手だ。

 

 

校門を出たリオンは、そのまま真っ直ぐに家へ向かう。

取り敢えず、今日は何だか疲れた様なそうでもない様な。

どちらにしろ、これからどうしようかと、リオンは帰りながら首を捻る。

家に帰っても特にする事もない。アリゲータと遊ぶか?両生類相手にキャッチボール?

考えただけでイタイので、やめだ。

そして、そうこう考えている内に、自分が住んでいるマンションへと着いてしまった。

つい最近引っ越してきたばかりだと思えないくらいに綺麗に片付いている部屋は、必要最低限の家具のみが置かれており、住人の無機質さが窺える・・・・・・と、言うのは、リビングをザッと見渡した感想であり、このマンションは1人暮らしにしては無駄に広い3LDK。

一部屋は勿論、寝室、一部屋は実験室、もう一部屋は殆ど物置となっている。

何故、実験室などあるのかという疑問は何処かへ捨てよう。きっと、彼にはその部屋が必要なのだ。

リビングのソファーに鞄を無造作に投げると、リオンは目の前の部屋へ入った。

 

その部屋は、壁一面に棚が配置されていて、その棚には、何に使うのか何やら怪しい毒薬の様な禍々しい色の薬品や砂の入った瓶、草花などが置かれている。

その棚の一番奥に、金魚の水槽くらいの大きさの硝子ケースがあり、その中には人口の沼が造られていた。

その中に、掌サイズの鰐が居て、円らな瞳で硝子の向こうからこちらを見ている。

この鰐こそ、リオンのペットである雑食鰐アリゲータである。

 

 

「クルックー」

 

 

アリゲータはリオンを見つめ、寂しすぎて死んじまうところだったぞ!と言いたげに鳴く。

いや、何で鰐が鳴くんだ。しかもそれは鳩の鳴き声だ。お前は鰐じゃなかったのか?

アリゲータが鳴くといつも頭を過る疑問。

鰐の癖に鳩の鳴き声を上げるばかりか、アリゲータの好物はキャットフード。

何で鰐が猫の餌なんか食べるんだよ。元々、鰐は肉食じゃなかったか?

勿論、“雑食”は伊達ではなく、本当に何でも食べる。

鉄筋コンクリートから動物、果ては人間まで何でも食べ、生き物に関しては死んでようが生きてようがどっちでも良いらしい。

ただ、やはりメタボは胃が凭れる様で、食べる時は嫌そうな表情を浮かべるが。

そんなアリゲータを飼い始めてかれこれ三年が経った今でも、彼の生態は性別以外は不明である。

初めはあまり好きになれなかったが、流石に三年も経つと愛着が湧いてきて、今ではアリゲータの生態研究が趣味になりつつある。

元々、生命(特に人体)に関しては異常なまでの関心と興味を持っていたので、それがアリゲータに関心が向いただけである。

 

暫く、簡易沼に手を入れてアリゲータの反応を見ながら遊んでいると、シャツのポケットからジャジャジャジャーン!と、何かが鳴った。

その音に吃驚(びっくり)したのか、アリゲータは砂利から水中へ飛び込んで、その中に潜る。

今も鳴り続けているケータイをポケットから取り出して起動させると、メールが一通来ていた。

送り主は京子からだ。

メール画面を開くと、「暇だったら竹寿司に来てね!」と一行だけ書かれている。

何とも質素な文面だが、ケータイなどの画面を見る事が苦手なリオンにとっては、それが丁度良い。

まぁ、暇だし、今日1日で自炊する気力も削がれたし、たまには外食もいいか、と、リオンはアリゲータを放置して、実験室を出て、寝室に行った。

 

 

堅苦しいスーツから普段着に着替えると、リオンは竹寿司に向かう。

確か、山本武の家だったっけ?

どの道、来月には家庭訪問もあるし、多少の地理を理解する為にも行っていいだろう。

と、言うのは建前で、魚介類が大好物のリオンは、本場の寿司を楽しみにしていたりする。

イタリアでは、生魚を食べる習慣がない。

所々で日本人の遺伝子も入っている家系の為か、女は大和撫子、男は武士の様な教育を施されることがあった。

大和魂を家訓に掲げてはいたものの、イタリア人の血も混ざっており、何より、家訓とは違いイタリア育ちの為、生魚を食べる事に抵抗を持つ人間は多かった。

その点、リオンは父親が日本人、母親がイタリア人のハーフで、両親共に根っからの日本大好き、もう愛してるー!な人種だった為か、生魚を食べる事にそれほど抵抗は感じない。

本場の寿司楽しみだ、と思いながら歩いていると、いつの間にか竹寿司に着いていた。

暖簾を潜って戸を開け、中に入れば、沢田、山本、獄寺、了平、京子、クローム、ランボ、リボーン、三浦ハルと見慣れないピンクのロングストレートにゴーグルを付けている美女、黒髪を三つ編みお下げにしている糸目の幼女が居た。

 

 

「おう、いらっしゃい!

悪いね、兄ちゃん!

今日は息子と息子の友達の入学式と始業式があって、その打ち上げをしていて、騒がしいだろうけど、ゆっくりして行ってや!」

 

 

人の良さそうな笑顔を浮かべた中年の親父が気さくに声をかけてきた。

リオンは何となく、その親父が山本の父親であることが解って、会釈をする。

親子で似ているなー、彼奴もあと30年くらい経てば、こうなるのか?と、リオンはそんなどうでもいい事をふと思った。

 

 

「あ、リオン君!来てくれたんだ!?」

 

 

明るい声が聞こえて、そちらに目をやれば、京子が満面の笑みを携えてリオンに走り寄ってきた。

「あぁ、まぁな」と答えるリオンの腕を取ると、京子はその腕を引っ張って、カウンター席にリオンを誘導する。

引っ張られるままにリオンはカウンター席に座ると、京子が隣に座る。

 

 

「おっ、リオン先生!

本当に来たんだな、いらっしゃい!」

 

 

「あぁ、と……山本か。

まぁ、暇だったしな」

 

 

リオンが席に着いた所で、山本がリオンに声を掛けた。

ニカッと笑う山本にあぁ、こいつ、父親そっくりだなー、と思いながら、山本に答える。

親子揃って天然そうだ、と言うのが、リオンの山本親子に対する感想だ。

山本の言葉を耳に入れた親父が、驚いた様にリオンを見る。

 

 

「兄ちゃん、先生やってんのかい?」

 

 

「あり、話さなかったっけか?

この人は、俺の担任でリオン・バル……ホ?ワ?

あれ、何か違う様な……えと、バル、バ……」

 

 

「申し遅れた。

二年B組の担任を務めている、リオン・ヴァルフォアです。

お見知り置きを」

 

 

親父の驚いた様な言葉に山本が首を捻りながら、リオンを紹介しようとした。

だが、ファミリーネームで山本は噛みまくって、その山本を遮る様にリオンは自己紹介をする。

リオンが敬語を使ったのを聞いて、京子と沢田、獄寺が意外だ、とでも言いたい様な表情を浮かべ、リオンを凝視した。

彼らは、リオンが無駄にプライドが高く傲慢だと言う印象の方が強い為、驚きの表情しか出てこない。

 

 

「あぁあ〜!武の担任の先生!

こりゃ、失礼!武がいつもお世話になっています!

お若いので、学生さんかと思ったら!

外人さんなのに、日本語も上手で!」

 

 

「……父が日本人で、よく日本語を身近で聞いていましたから」

 

 

親父とリオンの会話の温度差に周囲は苦笑を浮かべた。

その空気を解っていないランボがリオンに近付くと、ランボはリオンの服の裾をちょいちょい、と引っ張って、リオンの顔色を伺う様に見上げる。

 

 

「オレっちのこと……覚えてる?」

 

 

「あぁ、ボヴィーノのランボ、だろ?

ミオンが家庭教師(カテキョー)してた。

元気だったか?」

 

 

リオンが振り向くと、ランボおずおずと小声で訊いた。

リオンがランボの質問に頷き、頭を撫でれば、ランボは嬉しそうに「うん!」と頷く。

リング争奪戦の後、ランボは一年半をミオンに習っていた。

その間に、ランボはミオンは勿論だが、リオンにも懐いていたのだ。

 

 

「あのね、オレっちねぇ、ミオンとリオンにほめてもらいたくて、強くなったんだ!

今度また、色々教えて欲しいな、だめ?」

 

 

子犬の様な目でランボはリオンを見上げて、首をかしげる。

面倒臭いとは言いつつも、何だかんだで面倒見が良いリオンは無自覚だが、子供から懐かれやすい。当の本人は子供が大の苦手で、なるべく関わらない様にしていた。

そして、本人も自分の顔が悪人面……凶悪顏……いや、仏頂面である事の自覚はある為、自分が子供に怖がられる事はあるだろうが、好かれる事はないだろうと思っていた。

ちなみに、その事をミオンに相談すれば、笑い飛ばされて爆笑されたと言うエピソードがあるが、それは別の話で。

 

 

「時間が空いて、俺の気が向いたらな。

ただ、俺はミオンと違って厳しいぞ」

 

 

リオンの返事を聞けば、ワクワクしたした様な顔でランボは頷く。

ちなみにリオンは、自分の教えた教え子からは「鬼師・リオン」と呼ばれていて、一部の教え子には完全なトラウマとなっているのだが、それもいずれ。

 

 

 

「意外……リオンさんって、子供から泣かれるイメージがあったのに」

 

 

ランボとリオンのやりとりを見て、綱吉がポツリと零す。

それを耳聡く聞いていたランボは、綱吉に向かって溢れるような笑顔でこう言った。

 

 

「リオンのお菓子、とっても美味しいんだもんね!」

 

 

「お前はお菓子につられてただけかよ!?」

 

 

綱吉は、ランボがお菓子に釣られていた事を知って、思わず突っ込む。

確かに、お菓子で釣られたのだろうとは思っていたが、本当に釣られていただなんて。

綱吉は、ランボの教育に「知らない人に「美味しいお菓子をあげるから、付いておいで」と言われても付いて行かない様に教育しなければ」という項目を追加した。

 

 

「ランボ、袖、破れてる!」

 

 

「え?あ、本当だもんね!

何処で破れたんだろう……?」

 

 

ランボの袖に目が行ったのか、黒髪を三つ編みにした糸目の幼女がランボの服の袖を指しながら指摘した。

指摘されたランボは、首を傾げながら袖を見遣る。

その視線の先に映った袖は、何処で破ったのか広範囲に破れていて、その剥き出した腕は切ったのか、血が固まり掛けていた。

 

 

「お前、またかよー。これで何度目?

幾ら母さんが怒らないからって、これは酷過ぎだろ。

あーあ……しかも、切れてるじゃん。

こんな怪我までして、何で気付かなかったの?」

 

 

綱吉が呆れながらランボの袖に目を向けると、怪我にも目が行って、綱吉はランボに訊く。

問えば、ランボは首を傾げて、「解らない」と答えた。

綱吉は溜息をつく。

多少、言動は落ち着いているが、修行をしていたり、探索をしたりと、アウトドアで行動派な為か、怪我をして帰ってきたり、服を破って帰って来ることが多い。

修行に関しては、特定の師は居ない様で、特にランボからは師匠の話は聞かない。




沢田綱吉(16/現時点)

並盛高校2年A組在籍。
次期ボンゴレファミリー10代目ボス。
前作からやや落ち着いてきてはいるものの、ダメツナはまだ多少健在。
数学、英語、化学、家庭科の成績が未だに悲惨。
国語と社会、生物は中の中辺り、唯一、体育の成績だけが良い。
これから、リオンのスパルタの餌食になるが……ドンマイだ、二年後のドン・ボンゴレ!
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