Preghiera di duo〜君に永遠の歌を 貴方に永遠の愛を〜 ―悲哀恋歌― 作:紅 奈々
でも、まだ、終わってない作品あるしな〜。
でも、書きたいな〜。と、悶々と考えて、早ひと月。
何気に、暗殺教室とけいおん!の話の構成を組んでしまっている。
いやいや、いかん!
まずは、鍵と悲哀恋歌を完結させなければ!と打ち消しますが、ふとした時に、暗殺教室とけいおんの話を考えている・・・・・・。
そんな心境で、標的2です。
「あ、リオン先生!」
雲雀を撒いた後、職員室に戻る途中、リオンは背後から声を掛けられ、振り向いた。
視線の先には、自分と変わらない背丈の学ランにリーゼントそして、咥え葉っぱをした男子高生が立っている。
草壁哲矢である。
殆どの風紀委員は教師を呼び捨てにしているが、草壁はリオンにだけ敬意を表し、「先生」を付けて呼んでいる。
その理由は、番外編か何かで語りたい。
それはともかくとして、リオンは草壁の姿を認めると、「何だ?」と答えた。
「委員長が呼んでいます」
その言葉に、 リオンの顔が引き攣る。
その表情から、リオンが特に理由もなく雲雀にロックオンされていることを知っている草壁は、あぁ・・・・・・と、リオンの言いたい事が解った。
「大変ですね・・・・・・」と草壁はリオンに同情する。
「大丈夫ですよ。
戦えとかそんな類の話ではない様ですから。
・・・・・・委員長が話すと思いますが、今度、留学生が来るのですが、その留学生の事だと・・・・・・」
「留学生?」
声を潜める草壁に、リオンも合わせて小声になる。
留学生の事の話で、何故自分が呼ばれるのか、見当が付かない。
例えば、その留学生がヴァルフォアかルーン家の人間で、雲雀が、京子の置かれている状況を知っているとしたら・・・・・・。
リオンは、「まさか」と呟いた。
はい、と、草壁は頷く。
「委員長は、全て知っています。笹川京子の事も、貴方の事も」
「そうか」
草壁の言葉に、リオンは頷いた。
特に驚いた様子のないリオンに、逆に草壁は驚く。
「驚かないのですか・・・・・・?」
驚いた様に訊いてくる草壁に、リオンは言う。
「驚くも何も・・・・・・奴はミオンにご執心の様子だったからな。何かと調べていたと思う。
俺の事も調べてたとか言ってたからな。すると、自然的に京子の事にも辿り着くだろ」
「あぁ・・・・・・そういう事ですか」
リオンの話に、草壁は納得した。
やはり、この人は侮れない・・・・・・!
リオンは敵に回さない方がいい。草壁は改めて、それを認識したのだった。
所変わって、応接室。
そこには、ガラステーブルを挟んで、ソファーにリオンと雲雀が向かい合って座っていた。
「草壁から、少しだけでも話は聞いてると思うけど・・・・・・」
雲雀はそう前置きして、2枚くらいに纏められている書類をリオンに差し出した。
リオンはそれを受け取ると、目を
「こいつは・・・・・・」
「やっぱり、君達の関係者か・・・・・・。
その子、
雲雀の問答に、リオンは考える。
どちらかと言えば、こちらの人間だ。
恐らく、害のある人間ではないと思うがーーー。
リオンは、幼い頃の書類の写真の少女を思い浮かべる。
彼女は唯一、一族の中で
それも、彼女の好意は、他の自分に好意的に接してくる人間のそれとは少し違った様な気がする。
状況によっては、向こう側にもなり得るワケで・・・・・・。
そこまで考えて、リオンは首を振った。
「はっきりと断定はできない。
こいつの状況によっては、味方にも敵にもなる」
「ふぅん・・・・・・。
なら、要注意だね。
そうだ、ちなみに、沢田達は京子が狙われている事はーーー」
「言ってない。
言おうか迷っている所だ。
京子の護衛監視は、京子には極秘で行う様に言われている。
敵が、京子に直接接触するまでは、彼奴には言うな」
リオンの話を聞く限りでは断定はできないが、雲雀は少女を注意人物として見る事にした。
ちなみに、雲雀が京子を名前呼びし出したのは、争奪戦が終わった後の事で、了平と京子を分ける為に呼ぶ様になったのだ。
その為、京子も雲雀の事は「恭君」と呼んでおり、ミオンが居ない今でも、結構仲が良かったりするのだが、その辺の話も、番外編か何かで語りたい。
少し間を置いて、雲雀は頷く。
「解ったよ。
あぁ、でも、笹川はともかく、沢田達には言っておきなよ。ーーー何があってもいい様にね」
「ああ、そうするつもりだ」
雲雀の助言に、リオンは頷いた。
雲雀には、3年前に起きた虐めが、また行われるのではないかと言う心配が含まれている。
あの時は、木吉レーナの策略と過去のトラウマから、京子の事を信じられずに、京子に対して酷い事をしていた。
それに対する償いはまだ、できたと思ってない。
綱吉達もまた、木吉レーナの策略に嵌って、京子を虐めていたのだ。
それから和解はしているものの、彼らもきっと、それを償えているとは思っていないだろう。
今度同じ様な事があっても、雲雀は今度こそは京子を信じて守れる自信はある。
だが、綱吉達はどうだろうか。
また、同じ事を繰り返さないとも限らない。
雲雀はそれを案じているのだ。
「まぁ、沢田達が敵に回ろうが、僕には関係はないけどね。
原因を排除して、元に戻すだけだよ。
あぁ、でも、同じ事を繰り返せば、ミオンは黙ってないかもね」
「二度目はないな。
彼奴の辞書には『仏の顔は三度まで』なんざねぇから」
ユリアの顔は二度まで。それは、ミオンが格言にしている言葉だ。
ユリア、と言うのは、初代のボンゴレファミリー夜空と風の守護者であり、イタリア王女の事で、2代目のボンゴレファミリーに所属していた。
そんな彼女は、普段はとても優しく、貧民に衣食住を支給し、難民には難民キャンプにて食料などの物資を優先的に回していた程の聖人で、聖人君子と呼ばれていたモノの、キレるととても恐ろしく、二度もキレさせた人間には容赦しなかったと言う。
そんなユリアの生まれ変わりであるミオンは、その彼女の性質をしっかり受け継いでいた。しかも、バージョンアップして。
元のユリアの性格に、男らしさと野心と腹黒さを足したのがミオンなのだ。
その分、素直さとしおらしさが欠如してしまったのだが。
そのユリアの話もいつか、外伝として書きたいと思う。
「一応聞いておくけど・・・・・・彼女は、どんな人間なんだい?」
「一言で言うと、『アホの子』」
「ふっ、何それ」
雲雀の質問に、リオンは真顔で答えた。
その回答に、雲雀は吹き出したのだ。
リオンは続ける。
「嘘も吐けない程に素直すぎるあまり、冗談や嘘が通じない。
冗談を言おうが嘘を言おうが、それをあっさりと信じる・・・・・・それで、いつも
ドジで鈍間で泣き虫っつーオプションもあったと思う。・・・・・・まぁ、悪い奴ではなかったがな」
「要するに、恰好の標的タイプの人間なんだ。なるほどね」
リオンの話に、雲雀は頷いて納得した。
そんな彼女が、京子を標的として敵に回せるのだろうか?
今は落ち着いてきているけど、京子は相当な毒舌キャラだ。
そんな京子に遊ばれて終わりの様な気がする、と、雲雀は思った。
草壁哲矢(16)
咥え葉っぱとリーゼントがトレードマークの並盛高校風紀委員会副委員長。
雲雀のNo.2で、腹心の部下。
リオンと同じく、雲雀と言う名の胃腸破壊兵器によって、胃痛を持病にさせられた犠牲者の一人で、時折、リオンと竹寿司で愚痴を言い合っている所を目撃されている。
リオンの事は純粋に認めていて、尊敬すらしているようだ。
星城学院風紀委員会副委員長である、