ちょっとシリアスな展開も書きたいわ訳で…
それは草木も眠る静かな夜の事だった。
ーードゴォォォォォォン!!
爆音が響き渡る。
家の窓は割れ、家の中にいる俺さえもその衝撃は吹き飛ばした。
「ーーって。何だってんだ…」
余りにもの衝撃で目を覚ました俺は目前に広がる惨劇を目の当たりにする。
「何だ。何が起こってるんだよこれ…」
いきなりの出来事に俺の頭は付いていなかった。
「シ、シロウっ!大丈夫ですか!?」
その声を聞くと同時にやっと俺の頭が回り始める。
「あぁ、俺は大丈夫だ。けど…」
そう言って、割れた窓に目を向ける。
かろうじて俺達が住む地域は窓が割れる程度で済んでいるが、遠くには何処かで見たような真っ赤な炎とそれから立ち昇る硝煙が見える。
「シロウ。これは…」
「分からない。そうだ、テレビを見に行くぞ!」
そう言ってセイバーを連れリビングに向かうい、TVを付けた。
そこに映ったのは、地獄のような業火の中、命からがらその光景を俺達に届けようとするリポーターの姿。その後ろで逃げ惑う一般市民の姿だった。
「酷いな…」
そう言い、TVを見続けると画面は一転、TV局で詳しい情報を伝えるアナウンサーを映した。
『私達の話をよく聞いてください。これは、映画でもドラマでも無く真実です。これは、上空から映した映像です。この業火の中心をよく見て下さい。大きな建築物が見えるのが分かりますか?ここを拡大すると、この建築物から出てくる謎の生物が確認されました。
この大規模な火災と衝撃波はこの未確認生物によって引き起こされた物と考えられています。私達から言える事は以上です。これを見ている人は地域の避難所に速やかに避難し、これからの情報を待って下さい。』
そう言って放送は終わり、テレビには砂嵐が映った。
「何だよこれ…まるで映画だな…」
「私が生きていた時代でも、このような生物は見た事がない。」
ーーピロロロロロッ
テレビに映る現実とはまるで思えない光景を見て、ただ呆然としていた俺の携帯が鳴った。
『もしもー』
『もしもし、衛宮君?大事な話があるから家に行くわ。もう近くまで来てるからすぐ着くと思う。』
俺の声は聞かずそれだけ言って電話は切れた。
ガタンッーー
「久しぶりね、衛宮君。本当はセイバーとの惚気話でも聞きたい所だけど今はそんな場合じゃないわ。」
「遠坂思ったより早かーって、イリヤ?」
玄関で靴を脱いでいる遠坂の背中にはイリヤの姿があった。
「ええ、目は覚まさないけどね。」
「目は覚まさないって…なんでさ?」
「長くなりそうだから、詳しくは中で話す。セイバーにも聞いてもらいたいからね。」
そう言って、赤い悪魔はズカズカとリビングに向かう。
「久しぶりね、セイバー。」
「ええ、お久しぶりです、凛。話の内容は大体分かっています。だからこそ、早く聞きたい。」
「そうね。今回に関してはゆっくりなんてしている暇はないわ。
ニュースは見たでしょ?分かっていると思うけど、あれは嘘じゃないわ。
前々から、何らかの生物反応がある物体が地球に近づいているのは感知されていたの。色んな機関で、勿論時計塔でもね。
一般的には小惑星って事にされてたけどね。」
「ああ、確かセイバーが言ってたな。」
「はい、私も見覚えがあります。」
「確かに、惑星として隕石としてこの星に降ってくる物体として見るならそう危険視する物では無かったの。あの程度の大きさなら大気圏で燃え尽きるか、本当に小さな物体となって降ってくるだけだから。
でも、違った。あの物体は大気圏で焼ける事なくそのままの大きさがあるで落ちて来たわ。そして、それが生物が乗る乗り物として見るなら異常な大きさよ。」
「それで、そいつらは一体何しに来たんだよ。侵略しに来たとでも言うのか?」
「そうね。そう考えるのが妥当だと思う。実際あの火災の中心では運良く火災から生き延びた人が大量虐殺の被害にあってる。」
「そんなっーー!」
俺とセイバーが同時に絶句する。
「なら、助けに行かなきゃ…!」
「そうですね、シロウ。この状況を打破できる可能性があるとしたら少なくともこの地域では私とシロウしかいない。」
「待って。正直、行くのは反対しないけど話を最後まで聞いて。
聖杯が目覚めようとしてるの。イリヤが目を覚まさないのはそれが理由よ。」
「「聖杯…!?」」
続きはまた書きます!