ここは幻想郷、今より少し遠い時代に隔離された不思議な世界。
この世界で異変が起きることは珍しくはない。
今日も新たな異変が幻想郷に訪れる。
「今日も誰一人参拝しに来なかったわね」
溜息まじリでそう呟いたのは、この博麗神社の巫女、博麗 霊夢(はくれい れいむ)である。
霊夢はマイペースでめんどくさがりやだが、異変が起きたときにはすぐに駆けつけてくれる血気盛んな幻想郷の頼れる巫女だ。
普段参拝客など気にもかけない霊夢が今日はやけに落ち込んでいる。
「落ち込むことはないさ、いつものことだろう?それに参拝ならいつも私がきてやってるじゃないか」
落ち込む霊夢にそう声をかけたのは霊夢の親友、霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)である。魔理沙はとにかく明るく、活発で、まるで男のような少女だ、普段は魔法の森で魔法を修練している魔法使いだ。
「あんたねぇ、もう3か月くらい参拝客がいないのよ?流石に私でもへこむわ。それにあんたはただお茶とおかしを食べに来てるだけじゃない、あんたは参拝客でも何でもないわ」
そう、この神社には3か月前から全く参拝者がいない。
だがそんなことは前の年にも何度かあった、
「ひどいときは半年誰も来なかったじゃないか、今回はたった3か月だぜ、魔法の研究してたらすぐだぜ!あ、それと15円賽銭箱に入れといたぞ」
自分を慰めようとして必死に話題を探す魔理沙に霊夢は言った
「そうだわ!参拝客を増やすために周辺の人にアンケートをとって神社をよりよくしましょう!」
状況の飲み込めない魔理沙、ついさっきとは打って変わって元気になった霊夢
「は?(;^ω^)」
魔理沙は思わず嘆声を漏らしてしまう。
「だから!アンケートをとって神社をよくするのよ!そうすれば参拝者が増えてお賽銭もざっくざくだわ!」
目を光らせながら霊夢が再度言い直した。
「おいおいちょっと待てよ、どうしたんだよ急に……お前らしくないぞ?」
状況が飲み込めないまま魔理沙が質問する。
「このままじゃいつまでたっても参拝客が増えない(来ない)気がするのよ、だからいつまでも待ち続けるんじゃなくて、今回は攻めてみようかと思ってね、押してダメならひいてみるのよ!」
魔理沙は思った「これは異変だ!」と。
いつも霊夢を見ていたがこんな霊夢は見たことがない、とうとう空腹で頭をやられてしまったのか、などと魔理沙は考えていた。
「ほら!さっそく湖にいる金づる(金の蔓なので)共にアンケートするわよ!」
どうやら霊夢は完全にその気になってるらしい。
魔理沙は霊夢に引っ張られるがままに湖に連れていかれた。
☯少女移動中☯
「さぁ、ついたわよ」
「なんで私まで連れてきたんだぜ?私は早く帰って新しい魔法を試したいんだが」
「親友なら手伝ってくれるよね?ね?」
「いや、私は今すぐにでも帰って魔法を……」
「ウッウッ…魔理沙は私の生活より魔法が大事なのね(泣)」
「あぁ!もう!わかったよ!手伝えばいいんだろう!」
「え?手伝ってくれるの?流石魔理沙!流石私の親友!」
魔理沙が手伝ってくれることになって満足げな霊夢と、無理やり連れてこられて霊夢の泣き落としで手伝うこととなってしまった不満げな魔理沙。
「ところでアンケートって具体的に何をすればいいんだ?」
不安そうな表情で魔理沙が霊夢に聞く
「えぇっと、早苗から聞いた話だと、第三者にアドバイスをもらうことらしいわ」
目を泳がせながら霊夢は答えた、恐らくはっきりとは覚えてないのだろう
「つまり、チルノたちにどうすれば参拝客が増えるか聞けばいいんだな、それじゃ聞いてくるぜ」
霊夢自身もあんなに適当な説明で本当にわかったのか心配だったが考えるのをやめた。
次回は思いつき次第書きます。
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