ラブライブ!~もうひとつのsnow halation~ 作:フィッシュボール
初心者ゆえに誤字、脱字、駄文、キャラ崩壊があるとは思いますが暖かい目でご指摘いただけたらと思います。
#0 プロローグ
*
「東條さん! 東條さん! 東條さん───!」
真っ暗な闇の中で一人の少年が必死に誰かの名前を叫んでいる。
(だ、誰なん? ウチの名前を呼ぶんわ?)
名前を呼ばれた少女は少年の後ろに立っていて、訝しげに首を傾げた。
「東條さん! 返事してよ!! 東條さん!」
(すぐ後ろにいるのに気づいてないんかな?)
「お願いだ! 返事してくれ!」
少年は尚も誰かを探しているように辺りを見回しながら叫んでいる。
(仕方ないなぁ~、はーい! ここですよぉ!)
すると、少年が少女の声に反応し後ろを振り返った。
「あぁ! 東條さん! よかった、そこにいたんだね」
少年は少女の姿を確認すると安堵の表情を浮かべた。
だが、少女は少年の顔を見るなり真っ青になった。
(えっ……! うそ!? だって、あなたは───)
「東條さ───いや、希! オレは君に───」
(───
少女が呟いたその時だった。
突然、辺り一面を炎が包み込み、たちまち火の海となった。
そして、少年の周囲にも凄まじい勢いの火柱が上がった。
しかし、少年はその炎に動じることなく、悲しそうな表情で彼女を見据えていた。
(待って! 行かないで!)
少女の制止も空しく少年は炎の中へ歩きだし消えていった。
少年が消えると炎の中から無数の叫び声となにか崩れるような音があちらこちらから聞こえてきた。
タスケテー!
熱イヨォ!
苦シイヨォ!!
(いやあぁぁぁぁ!!)
少女の悲痛な叫びが火の海のなかに響き渡った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「────いやぁ!!」
叫び声と共に
「なんや……夢かぁ……」
ふと、時計を見るとまだ起きるには少し早い時間だったが、あんな夢を見た後で二度寝などできるはずもなかった。
「早起きは三文の得って誰がそんなこと言ったんやろうなぁ? 大損やん……」
希が誰に言ったわけでもなく呟いた。
「よいしょっと!」
ベッドから出ると希はコップに水を注ぎ、それをゆっくり飲んだ。
どうやらあの悪夢を見ていた間に相当な量の嫌な寝汗をかいていたらしい。
「あんな夢を見るなんて、今日はついてないんやね……」
飲み終わったコップを静かにテーブルの上に置いて希はぽつりと呟いた。
そのまま、希はコップをテーブルに置いたまま縁に残った僅かな水滴とにらめっこをした。
しばらくして、我に返った希はコップを片付けて窓際まで歩いていった。
カーテンの隙間からはもうすでに朝の光の見え隠れしていた。
「さ、明日は休日や! 嫌な夢見たけどがんばろ!!」
そう言うと、希はカーテンを勢いよく開いて朝の光を取り込んだ。
ということで、プロローグからまさかの夢オチというなんとも変な始まりになってしまいました。
でも、大丈夫です。
あれはきっとなにかの伏線になると思うので(多分)。
今回はプロローグと第一話を同時に掲載しますのでお楽しみに下さい。