ラブライブ!~もうひとつのsnow halation~   作:フィッシュボール

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 投稿、ずいぶんとお久しぶりになってしまいました。

 けれど、安心してください!

 今回は豪華二本立てです!


#3 出動! ほのチカ探偵団①

 

 ここは希のマンションのリビング───。

 

 そこに希、絵里、穂乃果の3人がテーブルを囲むような形で座っていた。

 希と絵里は隣り合って座り、穂乃果は二人に向かい合う形で座っている。

 その光景はまるで取り調べ室の容疑者と刑事のようだった。

 

 「───それで、なんで家出なんかしたん?」

 

 未だに状況をよく飲み込めていない希はとりあえず穂乃果に家出の動機を訊ねることにした。

 

 「…………。」

 

 穂乃果は返事をせず項垂れた。

 

 「穂乃果!」

 

 絵里が少し声を荒げて穂乃果を言わしめた。

 その様子を見て、希は「まぁまぁ、そんな怒らんでもええやん」と絵里を(なだ)めた。

 

 「なにがあったん? 穂乃果ちゃん?」

 

 希が出来る限りの優しい声で訊ねた。

 

 「……お父さんとケンカした」

 

 穂乃果がボソッと口を開いた。

 

 「なんでケンカなんかしたん?」

 「それは───」

 

 穂乃果はぽつりぽつりと家出の動機を話した。

 話によると、穂乃果の父親が彼女がμ'sのことで夢中になっていることに対して『穂むら』の跡継ぎのことで口論となり、やがてお互いの口論がヒートアップしてまった。

 最終的に、

 

 「お前なんかうちの娘じゃない!」

 「私だってお父さんの娘なんてまっぴらゴメンだよ!!」

 

 と言ってケンカ別れをしたらしい。

 そして、家を出たはいいが、どこに行ったら良いか分からず路頭に迷っているところを絵里に拾われたらしい。

 

 「まぁ、とりあえず、穂乃果ちゃんの家に連絡しないとね」

 

 話を聞き終えた希は穂乃果の家に彼女の安否の連絡を入れようとした。

 

 「えぇ!? なんで!?」

 「なんでって、家の人が心配するやろ? ほら、番号教えて」

 「いいよそんなの!」

 「穂乃果! いいわけないでしょ!!」

 

 絵里が椅子から立ち上がった。

 家に連絡をしようとする希と絵里に対し断固拒否の構えを見せる穂乃果との間に火花が散った。

 しばらくにらみ合いを続けていると、やがて、希がため息を吐いた。

 

 「はぁ~、しゃーないな、こうなったら強行手段やね。……エリち!」

 

 「了解したわ!」

 

 希と絵里が一瞬アイコンタクトを取ると、絵里が素早く穂乃果の後ろに回り込んだ。

 

 「えっ!? 絵里ちゃん! いつのま───」

 

 驚いた穂乃果が後ろを振り向いた瞬間に絵里が彼女のわきの下に両手を入れて首の後ろで両手を組んで、羽交い締めにした。

 

 「───にっ!!」

 

 「さ、これで逃げられないわよ! 希!!」

 「は~い! さぁ、穂乃果ちゃん。おしおきやね~」

 

 希が元気よく手を挙げ、おしおきを宣誓した。

 

 「ちょっ!? 希ちゃん!? やめてよ!! 絵里ちゃんも離してよ!!」

 

 羽交い締めにされた穂乃果がジタバタ抵抗したが、絵里の両手はピクリとも動かない。

 

 「素直にお家の番号を教えてくれたらこんなことしなくても済んだんやけど───誰かさんが意地張って教えてくれんから。まぁ、もう言っても言わんくってもおしおきやけどね~。うっひっひっひっ......」 

 

 不気味な笑みを浮かべながら希が両手を伸ばし体を左右にゆらりゆらりと揺らしながらゆっくりと穂乃果に近づいていった。

 その様相に穂乃果の顔が真っ青になった。

 

 「あわわわ......の、の、希ちゃん。や、やめ───!!」

 

 

 「覚悟!!!」

 

 

 と、叫ぶと同時に希は穂乃果の胸を「うりゃ!」と鷲掴みにすると、ありったけの力で彼女の胸を揉みしだいた。

 

 

 「ワシワシ~まぁーくすっ!!」

 

 

 

    「ひゃあああああああああ────!!!」

 

 

 部屋いっぱいに割れんばかりの穂乃果の悲鳴が響き渡った。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

 

 「───ふぅ、まぁ、こんなもんやね」

 

 希が満足そうな顔でパンパンと手を叩きながら言った。

 

 「そ、そうね……(さすがにこれはやり過ぎじゃないかしら……?)」

 

 絵里が顔を引き()った笑顔を見せながら応えた。

 二人が見下ろすその先には、ワシワシMAXによってボロボロにされた穂乃果がうつ伏せで倒れていた。

 彼女はヒュー、ヒューとおかしな呼吸音を発し、時おり体をビクンッ! ビクンッ! と痙攣させていた。

 

 「さ、穂乃果。お家の番号を教えてくれる?」

 「い、言いますから......もう、勘弁してください......」

 

 ぐったりと倒れたまま、穂乃果は絞り出すような声で希に番号を教えた。

 

 「よろしい! 最初からそう言ってくれればよかったのに」

 「はい......以後、気をつけます」

 

 希がポンポンと軽く穂乃果の頭を叩くと、電話機の方へ向かった。

 

 「あ、それと、さっき穂乃果ちゃんが教えてくれた番号がウソやったらその時は『ワシワシNEO MAX』やからね」

 「(ね、ネオマックスって?)ほ、本当だよ」

 「(ネオマックスって?)まぁ、さすがにこの状況じゃ穂乃果も嘘はつけないでしょ」

 

 穂乃果と絵里は頭に疑問符を浮かべた。

 

 「ま、それもそうやね」

 

 そう言って希は受話器を手に取り、教えられた番号を押した。

 

 トゥルルルルル、トゥルルルルル、トゥルル───ガチャ。

 

 『はい? もしもし? 高坂です』 

 




 ということで、第三話でした。

 この話だけ読むと「タイトルと全く関係なくね?」 って思うかも知れません。

 確かに、この話だけ見るとまったく関係ありませんが、この話は前書きの通り二本立て、つまり二話でワンセットなので、今は関係なくも第四話でしっかりしてればOKということです(無茶苦茶)!

 さて、話を本編に戻すと───とりあえず、『ワシワシMAX』ですね。

 自分の曖昧な記憶を便りにすると、たしか『ワシワシMAX』はアニメでは出てこなかった気がします。

 間違っていたらごめんなさいm(__)m。

 なので今回、希はいきなりのフルバーストからでした。

 それと、先に宣言しておきますが『ワシワシNEO MAX』は本編では登場しません!(多分)

 次回は第四話です。

 雪穂と希の会話に注目です。

 ご拝読ありがとうございました!
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