ラブライブ!~もうひとつのsnow halation~   作:フィッシュボール

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 友達の家に行って発生するイベントといえば、男子はエロ本探し(もう古いかな?)、女子は……なんでしょうね?


#4 出動! ほのチカ探偵団②

 

 『はい? もしもし? 高坂です』

 

 受話器の向こうの声の主は穂乃果の妹である高坂 雪穂(こうさか ゆきほ)だった。

 

 「あっ、もしもし? 雪穂ちゃん? 久しぶりやね!」

 

 『(なんか、聞いたことあるような声なんだけど……誰だっけ?)えっと……失礼ですが、どちら様でしょうか?』

  

 雪穂は少し戸惑ったような声を出した。

 

 「ウチや! ウチ! 忘れたん?」

 『(新手の詐欺かな?)えっと……すみません。ちょっと分からないです』

 「(まぁ、さすがに分からんよね)ウチや! 東條 希!」

 

 希がようやく自己紹介すると受話器の向こうで「あっ!」という声がした。

 

 『希さん!!』

 「やっと気づいてくれた」

 『すいません、気づかなくって……』

 

 雪穂が本当に申し訳なさそうな声で言った。

 

 「ええんよ。気にしてないから」

 『ところで、今日はどうしたんですか? お姉ちゃんなら今はいませんけど……』

 「あっ、そのお姉ちゃんのことなんやけど───」

 『はい、お姉ちゃんがどうかしましたか?』

 

 「さっき、家出中のところを公園でエリちが拉致ったんやけど、こっちで一晩くらい監禁してもええやろか?」

 

 ───ガタンッ! 

 

 電話している希の後ろで大きな音がした。

 復活した穂乃果が椅子から転げた音だった。

 

 「ちょっと! 希ちゃん!? 誤解を招くようなこと言わないでよ!」

 「ええやん、事実やし」

 

 希が意地悪な笑みを見せた。

 

 『(あぁ、良かった。絵里さんに拾ってもらったんだ)あぁ~、分かりました。お姉ちゃんを一晩お願いします。今、家のほうも少しギスギスしてて……ところでお姉ちゃんは今、なにをしてるんですか?』

 「ん? えっとね……」

 

 希が振り返ると、穂乃果はもう席に戻っており絵里から説教を受けていた。

 

 「だいたい、あなたは普段の行いから───!!」

 「あーん! 今日の絵里ちゃん、海末ちゃんみたいで、やだぁー!!」

 

 と、穂乃果は説教モードの絵里に泣きべそをかいていた。

 

 「───エリちにお説教されとるよ」

 

 再び希は電話機の方に体を戻した。

 

 『そうですか。では絵里さんに今夜はみっちりお願いします、と伝えておいて下さい』

 「ん、了解」

 『それでは、家の者にはこちらから伝えておくので、一晩よろしくお願いします。あぁ、身代金といってはなんですが、今度、お店に来てください。サービスしますので』

 「(身代金って……)ん、OK。楽しみにしとるね。じゃあね、雪穂ちゃん。受験頑張ってね」

 『はい! 失礼します!』

 

 ───ガチャ。

 

 「ふぅ……これでよしっと。エリち、お説教はその辺にしといてご飯にしよ」

 

 希がいまだに説教を続けている絵里を促すと、彼女はようやく穂乃果を解放した。

 

 「まったく、分かったの? 穂乃果!?」

 「わかったよぉ……」

 

 説教から解放された穂乃果が力なく応えた。

 

 「さぁ~て、すぐご飯作るから二人とも席について待っといてね」

 「おぉ! そういえばとってもお腹空いたよ!」

 

 さっきまでの反省モードから一転、いつもの穂乃果に戻っていた。

 

 「確かに、もうこんな時間ね」

 「それでなに作るの? 希ちゃん?」

 

 穂乃果は目をキラキラさせながら尋ねた。

 

 「今日はカレーやね」

 「いいわねぇ!」

 「やったぁー!」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 希がカレーを作っている間、絵里と穂乃果は向かい合って席に座って待っていた。

 

 「ねぇねぇ、絵里ちゃん」

 

 穂乃果が小声で絵里を呼んだ。

 

 「どうしたの? 穂乃果?」 

 

 絵里も釣られて小声になる。

 

 「希ちゃんがご飯作ってる間に希ちゃんの部屋、探検しようよ!」

 「なに言ってるのよ!? この前見たでしょ?」

 「しぃぃぃぃ! 声が大きいよ!」

 

 穂乃果が口の前に人差し指を立てて警告した。

 その後、慌てて後ろを振り返り希の方を確認する。

 希は穂乃果たちの会話には気づいていないようだ。

 

 「なんでそんなことしたいのよ? 希の部屋ならこの前来たでしょ?」

 

 警告を受けた絵里は再び小声に戻った。

 

 「え~、でも棚とか机の中とか見てないよ」

 「そういうのは普通は覗かないのよ」

 「もしかしたら、あんなものやこんなものがあるかもよ」

 

 穂乃果がやけに悪そうな顔で囁いた。

 その悪魔の囁きに絵里の動きが止まった。

 

 「……確かに、少し興味あるわね。希がそういうのを持っているかどうか」

 「ね? 絵里ちゃん! 少しだけ。それに、これは仲間のことを知るためのチャンスなんだよ!?」 

 「し、仕方ないわね……じゃあ、ちょっとだけ」

 「よし! 決まり!(それに、さっきのワシワシの()()もあるしね)」

 

 そう企む穂乃果の顔は完全に悪いやつの顔になっていた。

 こうして、穂乃果の悪意と絵里の好奇心によって希の部屋の物色が始まろうとしていた。

 




 ということで第四話でした。

 なんだか絵里がずいぶん軽いキャラで書かれてしまいましたが、それはどうか話の進行上どうしてもなんです! すいません\(__)

 そして、穂乃果推しの方々申し訳ありません。

 なんか少し悪いやつにしちゃいました。

 これは二次創作なのでキャラの崩壊は致し方ない (ry

 さて、ようやくタイトルと話の内容が繋がりました。

 これからこの『ほのチカ探偵団』はいったいなにを希の部屋で見つけるのでしょうか?

 ところで、穂乃果と絵里のカップリングのことを『ほのえり』というのが一般的らしいですが、今回のこの『ほのチカ』に変更した理由に関しては特になんの意味もありません。

 単に語呂が良かったからです(許してください)。

 さて、次回は第五話。

 もうなんとなく展開が読めてしまいますね。

 穂乃果と絵里が希の部屋でアレしてアレする話ですね。

 ご拝読ありがとうございました!
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