ぱっと思い付いた小話。
ーーー目覚めよ(アウェイク)
誰かの声で起きたーーーーーような気がした。
辺りは暗く、殆ど何も見えない。地面はゴツゴツしていて、恐らく岩が剥き出しになっていることが伺い知れる。
「…あ、あの……だ、誰かいるんですか?」
ふと、何処からか某の声が聞こえてきた。気の弱そうな女の子の声だ、割と近い。
「ああ」
時間をかけずにまた別の方から声が聞こえる。今度は低い男の声。
他にも「何人いるの?いっぱい?」とか「見えない……」とか様々な声がする。
そんな声々に僕は応えず、ここは一体何処なんだろうか等と無駄な考察でもしてみる。
………………………… 駄目だ、さっぱり分からん。まあ、当たり前だが。
と阿呆な事を考えていると、突然少し離れた所からジャリ、と砂と地面とが擦れる音。どうやら誰かが立ったみたいだ。
「だ、誰!?どこか行くの!?」
また誰かの声、酷く焦っている。
「じっとしたってしょうがない。壁づたいであの灯りの方向に行く」
立ち上がった男は冷静にそう返して歩き出してしまった。薄暗い灯りにちらりと銀色が見える。
「ま、待ってあたしも!」
置いて行かれることに恐怖を覚えたのか、誰かが言ったこの言葉に「俺ちゃんもいこーっ」「僕も」と次々に声が上がり、仕舞いには全員着いていってしまった。
ーーーーーしまった、置いてかれた。
たった一人取り残された僕は逆の方向を見てみた。行き止まり特有の空気の止まった息苦しさは無かった。
こっちにも行けそうだ。そう思った僕はなんとなくさっきの人達とは逆の方向に進んでみたくなった。
しばらくの逡巡の末僕は彼等とは逆の方向に進んで行った。
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暗い道が続く。足場があまり宜しくないので少し歩きづらいが我慢して歩き続ける。
ずいぶんと長い時間歩いた様な気がするし、そこまで長い時間歩いていない様な気もする。暗いところでは時間の感覚があやふやになりがちだ。
しばらく歩いているとだんだんと意識が薄くなっていくのを感じた。それでも僕は歩みを止めなかった。終いに僕は歩いたまま意識を手放した。
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ふと気が付けば池袋駅の改札前。
いかんいかん、少しぼーっとしていた様だ。危ない、気を付けよう。
………はて、先程まで何を考えていたのか忘れてしまった。
まあいいか、忘れたならそれまでの内容だったのだろう。そんなことより早く家に帰って艦これをやらなければ。今日から春イベが始まるのだ。
僕は急いで家に帰った。
中身のないお話。
話の 中は からっぽ!(ポケモン風)