ツフルとサイヤの血   作:桂ヒナギク

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其の二

 ベビーは悟空を叩き落とした。

 地面に激突する悟空。

(オラ、この地球(ほし)守れそうにねえや)

 ベビーが空中で両手を天に翳す。

 ベビーの呼び掛けでツフル人となった地球人のパワーが集まり、巨大な黒い球体が出来上がる。

 更にプルや悟飯たちがベビーにサイヤパワーを送ると、ベビーは超ベビーへと姿を変えた。

「これで貴様も終わりだ、悟空!」

リベンジデスボール!──ベビーが球体を地上に横たわる悟空目掛けて放った。

 黒い球体が悟空を襲う。

 気の爆発と共に砂塵が立ち込め、悟空は姿を消した。

「やったぞ! 悟空を倒した!」

「これで心置きなく全宇宙のツフル化に専念できるね」

「ああ」

 そこへ地球の神、デンデがやって来る。

「ベビー様、ドラゴンボールです」

「ご苦労」

 ベビーは袋から球を出し、神龍(しぇんろん)を呼び出した。

「さあ、願いを言え。どんな願いも一つだけ叶えてやる」

「その昔、サイヤ人に滅ぼされたプラント星を作ってくれ」

「いいだろう。叶えてやる」

 神龍の力で地球の側に惑星が誕生した。

 ベビーはその惑星をツフル星と名付けた。

「願いは叶えてやった。ではさらばだ」

 神龍は消え、球はどこかへ飛び散った。

 それから数時間、ブルマはベビーの命令で宇宙船を完成させ、地球人の数百人がツフル星へと移動した。

 

 

 一方、悟空の孫であるパンはブウとミスターサタンことマークと一緒にツフル星へ潜入していた。

 そこへ姿を現わすプル。

 プルはマークに気付くと、「マーク、久しぶりね」と、言った。

「お前さん、今までどこに行ってたんだ?」

 そのやり取りを見て、パンは疑問符を浮かべた。

「パンちゃん。この人はわしの奥さんじゃ。結婚はしてないんじゃがの」

「え? それじゃ、私のもう一人のおばあちゃん?」

でも──と、パンは続ける。「何でベビーなんかに協力してるの?」

「協力してるふりをしてるのさ。そうでもしないと操られちゃうからね。地球を訪れたのも、マークに会いたかったからさ」

「じゃ、一緒にベビーを倒そう?」

「うーん……手下どもが邪魔でね」

「それじゃ、これを使って卵を」

 パンが下剤を取り出す。

「私、行ってくる」

 パンは飛び立った。

「みんなー! これ飲んで卵を追い出しなさい!」

「あ、あいつは、ベビー様の敵だ!」

 地球人たちがパンを()め付ける。

 パンは地球人たちが口を開けた瞬間に下剤を口に放り込んだ。

 だがそこへ、母親のビーデルが現れ、パンを蹴飛ばした。

「何をやってるの? パン」

「ま、ママ……」

 悟飯がやってくる。

「パン、いい子だから、お前もベビー様のところへ行って、卵を植え付けてもらいなさい」

「い、いや……」

「パン……」

「親の言うことを聞けないやつは殺してしまえ」

 ベビーが言うと、「はい、ベビー様」と、悟飯がパンの首を掴んで持ち上げた。

 苦しそうな表情でもがくパン。

 そこへプルが現れた。

「悟飯、やめて」

「プル様」

 パンを放す悟飯。

「どういうつもりだ?」

 ベビーが訊ねる。

「実はパンは私の孫なの。見逃して」

「そうか。貴様は俺を裏切る気か」

いいだろう──と、続けるベビー。「ぶっ殺してやる!」

 ベビーがプルに襲いかかる。

 プルは後退し、銀髪の戦士、(スーパー)ツフル人に変身した。

「何だその色は? サイヤ人は金髪のはず」

「超ツフル人よ。サイヤとツフルを掛け合わせた際に誕生する伝説の戦士」

 

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