やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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色々と訂正、修正、加筆したいのですが、
なかなか上手くいきませんね。




第10話 平塚先生とタイムリミット

 

 

 

現在は職員室にいる。

授業前の朝の職員室の景色は俺も初めてだった。もっと忙しない感じかと思っていたが、談笑をしている先生が大半を占めている。我らが恩師、平塚先生も他の教諭と話をしていた。話が終わったのか、離れていく。どうやら仕事前の一服に行くみたいだ。煙草を吸う女性は嫌いではないが、将来子供を産むのなら少しは自重をした方がいいと思う。あ、だから孤高の独神なのか?

 

不意に平塚先生がコチラへ振り返り、キョロキョロと辺りを見回していた。なんですか?その握り拳。アンタ勘良すぎるでしょ!と、ビクビクしてたら「チッ!気のせいか?」と台詞を吐き捨てて行った。……今度からは頭に浮かべるのも止めておこう。

 

 

平塚先生は基本どこでも煙草を吸う先生だ。喫煙所なんてものは彼女の辞書に存在しない。これは総武高校の暗黙のルールみたいなものだ。なのに、平塚先生は別の場所へと歩いている。煙草を吸うんじゃなかったのか?なら、どこへ行くんだ?

 

彼女は校舎裏へ着くと立ち止まり、壁に背を預けて煙草に火を点けた。この人フリーダム過ぎんだろ。まぁ、そーゆう気分の時もあるんだな。それぐらいに思っていた。平塚先生を見ると煙草の煙が染みたのか、涙眼になっていた。普段は格好いい先生でもこういうミスもするんだな。微笑ましい気持ちになったが、彼女の次の言葉でそんな気持ちは打ち砕かれた。

 

 

「比企谷ぁ……君は……!」

 

 

 

まさか俺の名前が出てくると思わなかった。平塚先生は泣いていたのだ。もしかしたら煙草は口実で、泣くために校舎裏まで来たのかもしれない。

この時の俺は失念していた。

大事なことだったのに。

あの寄せ書きの言葉を。意味を。想いを。

あの人は見ていたんだ。俺が原因で何かが欠けた奉仕部を。どんどん壊れていくあの二人の気持ちと行動を。教職といっても、まだ年若い先生だ。いくら大人でも、老練の教師でもなければ、聖人君子でもない。無茶だ、そりゃそうだろう。こんな事案はハッキリ言って個人には重すぎる。

俺はこの人の優しさに甘えていたのだ。またもや俺は、その人の表面しか見ていなかったのだ。この人ならなんとかしてくれると。だが、違う。『平塚先生』の前に、『平塚静』という一人の女性だ。

俺は、今の状況を楽観視したつもりは無い。時間が経つにつれ、焦りすらある。それでも、次々に見せる彼女たちの姿が、想いが、俺がまだ心のどこかで甘えていたのだと痛感させられる。

 

 

 

すみません。こんな情けない生徒で。

いつか平塚先生に恩返しをしよう。

そして、いつか平塚静に謝ろう。

 

 

 

今の俺に出来る事は少ない。

決断を早めようと思う。ここがタイムリミットなのだと。材木座に頼りっきりだな。だが、これで良かったのだろうか?いつだったか、クリスマスイベントの時に言われた、恩師の言葉が頭の中で反芻していた。

 

 

 

 

『分からないか?ならもっと考えろ。計算しかできないなら計算しつくせ。全部の答えを出して消去法で一つずつ潰せ。残ったものが君の答えだ』

 

 

 

俺は考えれているのだろうか?

計算出来ているのだろうか?

果たしてこの答えは間違っているのだろうか?俺にはわからない。

 

 

 

平塚先生のところにも居づらくなったので、材木座のクラスへと向かった。理由は一つだ。決行日時を伝える為だ。教室を覗くと、すでに授業が始まっていた。俺は軽い悪戯心が芽生え、材木座の足元から、バレない様に机の上に生首が出るよう、ニュッと出てやった。

 

 

 

「ほ」

 

 

『ほ?』

 

 

「ほぁぁぁあぁぁぁっ!!!」

 

 

 

 

このあと材木座はみっちり怒られました(笑)

それと同時に、クラスからの可哀想な人を見る目もセットだったのは、御愁傷様と言わざるをえない。

 

 

 

 

 

「くぅぅ!八幡よ!我に何の怨みがあってこのような仕打ちを!」

 

 

現在は休み時間。

場所は男子トイレだ。

俺は全く悪くないのだが、材木座曰く、俺が悪いらしい。全く理不尽極まりない。霊を見慣れているのだから、いちいち反応しているお前が悪い。などと思っていると、材木座がシリアス顔になっていた。

 

 

「八幡よ。遂に決行の刻がきたのだな?聖者の告白(セイントホーリーコンフェッション)を!!」

 

 

『……バーカ。そんな大層なモンでもねぇよ。』

 

 

「ならば、八幡よ。お主は何故その様な顔をしておるのだ?何かあったのではないか??」

 

 

 

おぉ!素直に驚いたぜ。まさか材木座の奴に悟られちまうとはな。やっぱ顔に出てたか。…コイツには色々と世話になってるし、最後まで世話になろう。

そう思い、先程の平塚先生との出来事と、今日の放課後の行動プランを話した。材木座は少し考えると、自分の役割を理解したようだ。

 

 

「あいわかった!今回はお主の謀り事に乗ろうではないかっ!」

 

 

『そろそろ休み時間も終わる。本格的な打ち合わせは昼休みにするぞ。』

 

 

「フッ…承知したッ!」

 

 

 

 

ウザかったので、とりあえず昼休みまで放置しておこう。途中、体育の授業が始まり、ペアを組む授業だったので、材木座にボッチで授業を受けるノウハウを少し教えてやった。そして、昼休みがやってきた。

 

 

 

『よし、俺のベストプレイスに行くぞ。』

 

 

「うむ。では、参るぞ!」

 

 

 

 

 

ベストプレイスに着くと、そこは変わらずに俺に風を運んでくれていた。材木座曰く、風を感じるということは風に触れる事なんだそうだ。つまり、無意識でもイメージ出来ているものなら触れるということだ。自分が死んだ事に気づかずに生活している者も、世の中にはいるらしい。ゴーストにならなければ到底信じれない話だけどな。

 

材木座は腰を下ろして、買ってきた弁当を食べ始めた。俺も横に腰を下ろす。

 

 

 

『なぁ、材木座。』

 

 

「ん?どうしたのだ?唐揚げならやれぬぞ?」

 

 

『ちげーよ。そもそも俺は食えないだろうが。』

 

 

「ならば本題を話してみよ。我、聞くぞ?」

 

 

『それじゃ本題だ。今日の放課後、お前に奉仕部へ行ってもらう。そこで雪ノ下と由比ヶ浜に、今の俺の現状と気持ちを代弁してもらう。ここまではいいか?』

 

 

「モハハハッ!何も問題などない!続けよッ!」

 

 

 

 

コイツ大丈夫か?少しは馴れたとはいえ、女子の前では緊張して話せなくなるとかねーだろうな?それよりも、人に自分の気持ちや想いを代弁してもらう為とはいえ、材木座に聞かせるのは相当ダメージがあるな。恥ずかしすぎるだろ、これ!黒歴史語るより酷くね?

 

 

 

『ハァ、まぁいい。言うぞ?俺の気持ちは………………………』

 

 

 

今の俺の素直な気持ちを、想いを語った。相手が材木座じゃなかったらそれなりのワンシーンなんだろうが、絵面がアレである。正直、海老名さんぐらいしか需要ない。誰得だよ。けれど、嘘偽り無しの俺の本音だ。

 

 

 

『………………だ。一言一句、間違えるなとは言わんが、言いたい事が伝わればそれでいい。』

 

 

「ホムン。確かにこの大役。我しか出来ぬな。任せるがよい!」

 

 

 

 

一抹の不安どころか、百抹の不安ぐらいあるけど。今はこの剣豪将軍の活躍に期待するとしよう。

 

 

 

 

 




展開がなかなか進みません。

自由時間がほしい。

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