やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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今度の休みにでも加筆、修正できればと
思います。
物語も半ばを迎えたかもなので、
更新していきたいと思います。





第11話 剣豪将軍 材木座義輝

 

 

 

我ここに在るがゆえに、我、在り。

ケプコンケプコン!間違えた。

現在は奉仕部の部室前で、時間は放課後になる。

今回の主役は我こと、剣豪将軍材木座義輝である!我が友、八幡が困っておるのだ。幾百年も前よりの因縁、ここで奴を助けぬ訳にもいかぬからなぁ。フッ…我、カッコいい。

 

我はまたもや奉仕部へと来ている。あの日以来、このようなラノベ空間に顔を出すことになっていった。正直な話をすると、この奉仕部はラノベ空間そのものである。我の創作意欲をビンビンに刺激しちゃってる。しかし、現在は空中分解寸前の模様である。

解せぬ。八幡よ、我だってお主の力になりたいのだぞ?その両の眼で、しかと見届けるがいい!さぁ、いざゆかん!我らが戦場へ!!

 

 

 

『おい。早く入れよ。お前なにしてんだよ。』

 

 

「ムフゥ。今、我は己を鼓舞しておったのだ。決して、ヒヨッていた訳では断じてないぞ?」

 

 

『あ、そ。なんか急にシリアスからギャグパートになった気分だわ。お前、ギャグ要員だったの忘れてたわ。』

 

 

「ヌヌヌ~……!ならば、我が死に様!とくと見届けるがいい!トァァァァッ!!」

 

 

 

我は優しくドアをノックした。

だって、あの女人、恐いんだもん。

 

 

 

「どうぞ。」

 

 

「ウム。本日は火急の用があり、馳せ参じた。我、参上!」

 

 

 

 

我が部室に入ると、そこは御通夜ムード全開であった。このような空気の中に入るのは、我にとっては難易度高いんだけど。我、帰ってもいい?

 

 

 

「ハァ…ドア越しにその大きな声が聴こえてきたのだから知っているわ。それで何の御用かしら?」

 

 

「ウム。話というのは他でもない、我が強敵(とも)八幡のことよ!」

 

 

 

 

ムゥ?我が話しかけると、二人の顔色が急に悪くなったぞ。やはり、八幡の話どおり何やら負い目を感じているようだな。ムハハハ!待っていろ!我がその呪縛から解き放ってくれる!

 

 

 

「あのさ、中二。久しぶりなんだけど、ヒッキーは今はちょっと……」

 

 

「由比ヶ浜さん。私から説明するわ。えぇと、材…材…材津くん?彼は事故にあって今は入院中なの。折角来ていただいて悪いのだけれど、小説ならまたの機会にしていただけるかしら?」

 

 

 

我、材木座なんだけど。これ泣いてもいい?メンタル豆腐だからね?あと、我も事情は知ってるからね?知ったの最近だけど。あ、イカンイカン。我の出番を忘れるところだった。

 

 

 

「そのような事は先刻承知!我は相棒の言葉をお主らに届けに来たのだ!」

 

 

「言葉を……届けに?」

 

 

 

 

ヒィィィ!何か我、気に障ること言った??あの女人めっちゃ睨んでるんだけど?

 

 

 

「言葉を届けにとは、どういう事かしら?答えなさい。」

 

 

「ゴラムゴラム!いかにも…」

 

 

「その話し方も止めてちょうだい。不快だわ。」

 

 

「あ、はい。すみませんでした。」

 

 

『ちょ、お前、素に戻ってるじゃねえか。ちゃんと言えんのか?』

 

 

「我を見くびるなよ?八幡よ。今、我がお主の願いを果たしてやるわ!」

 

 

「人と話をする時は、話している人の方を向きなさい。これで二度目よ。貴方は学習能力がないのかしら?」

 

 

 

 

駄目だ!罵倒されて我のライフがゼロになる前に、さっさと言ってしまわねば、我、死んじゃう!あ、一応八幡の方は向いてたんですけどね。

 

 

 

 

「た、単刀直入に言おう。八幡はここにおるのだ。ゴーストとなって、我に代弁を依頼してきたのだ。今から語ることはあやつの言葉よ!心して聞くがいい!」

 

 

 

 

 

パァン!と何やら音が聞こえた。

我、どーなっちゃったの?左頬が熱くなる感覚で気付いた。あ、これ失敗しちゃってる。場の空気は最悪になってるの我でもわかる。二人とも泣いてるし、八幡はやっちまったな感を出してるし、どどどどーしよう!?

 

 

 

「貴方は……最低だわっ!この状況で、よくもそんな事が言えるわね!中二病の設定も大概にしなさい!彼を冒涜するのは許さないわ!」

 

 

「いや、我は、そんなつもりじゃ…」

 

 

「あのさ、中二。あたしもゆきのんと同じ意見だよ。人の不幸を、ヒッキーをネタにするなんて、サイテーだよ。」

 

 

「ち、違っ、我は、本当に……」

 

 

「もう言葉はいらないわ。ここから出ていってちょうだい。」

 

 

 

 

 

『材木座、もういい。一旦、出ようぜ。』

 

 

 

「すまぬ………八幡。」

 

 

 

 

我は部室を飛び出して泣きながら帰ってしまった。道中、八幡は黙ってたのが我には辛かった。我、やっちゃったな。帰ったら謝ろう。八幡よ…すまぬ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆきのん…」

 

 

「ごめんなさい、由比ヶ浜さん。少し取り乱してしまったわ。」

 

 

 

私は彼の友人を名乗る男に怒りが芽生えた。少なくとも比企谷くんと親しい関係であると思っていた。以前、比企谷くんから中二病の説明は聞いていたから知っている。それでも、あの空想紛いのお芝居で、彼を題材として演じたのだ。不謹慎だと常識的に思うよりも先に、『彼を侮辱された』と思うと、体が勝手に動いていた。次に溢れてきた感情は『悲しみ』だった。自身の中より込み上げてくる感情に戸惑いを覚えた。混乱した気持ちのままに材津くんに言葉を投げつけてしまった。材津くんが部屋を飛び出ていった後に、少しだけ平静を取り戻した。感情的になってはいけない。冷静にならねば。由比ヶ浜さんもそんな私を気遣うように声をかけてくれた。

 

 

 

「由比ヶ浜さん。今日はここまでにして、比企谷くんのお見舞いに行きましょう。」

 

 

「うん。あたしも今、そうしたいって思ってたんだ。行こ!ゆきのん!」

 

 

 

自分でも何故こんなことを言ったのかわからないのだけれど、何故だろう?今は彼の顔が無性に見たくて仕方がなかった。私の中より込み上げてくる感情に一つだけ名前のわからないものがあった。胸が締め付けられる。この前から解らない事だらけだ。この感情は、彼が目覚めれば解るのだろうか?

 

 

 

 

 




材木座は社会的信用がありません。
学校内における彼の立ち位置的に、
ありえない事ほど信用される事はないと判断しました。
平塚先生が言っても信用されるかどうか?
ぐらいの話ですからね。

それでも、材木座義輝は今後も活躍予定です。
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