やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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物語には関係ありませんが、
今日は仕事で倒れそう。遊び優先で眠気が!

てなわけで、更新しました。





第12話 再燃と自問自答

 

 

 

現在は夕方、場所は材木座邸。

さっきまで材木座は布団を頭からかぶり泣いていた。まぁ、こうなる事は予想の一つでもあったから、気にしてない。材木座に酷な頼みを押し付けてしまったと、少しの罪悪感を覚える。しかし、大の男が大泣きする姿は正直気持ち悪いと思った。早く泣き止まねーかな?

 

暫くすると、布団から出てきた材木座は、俺に向き直り正座していた。

 

 

「八幡よ!我はお主に謝らねばならん事がある!」

 

 

『いや、解ってるからいいよ、別に。』

 

 

「此度の一件、誠に申し訳無いッ!!」

 

 

『俺にも責任はある。だからこの件はもう終わりだ。次のプランに移ればいいだけの話だ。』

 

 

 

材木座には感謝することはあっても、謝られる謂れはない。むしろ、こんな俺の為に良くやってくれているぐらいだ。コイツにはしっかり立ち直ってもらわないとな。

 

 

 

『お前にはまだやれる事がある。いや、お前にしか出来ない事だ。』

 

 

「我、まだ役に立てるのかな?」

 

 

『あぁ、お前の能力が頼りだ。力を貸してくれるか?』

 

 

「我、また失敗するかもしれんぞ?」

 

 

『…俺の相棒は、どれだけ倒れても必ず立ち上がる。違うか?』

 

 

「フフフ…ムハハハハッ!!我!復ッ活!!!さぁ、八幡よ!我を次の試練へと導くがいい!!」

 

 

 

 

ようやく復活か。

ったく、とんだ剣豪将軍様だぜ。

 

 

 

『だが、悪くない気分だ。』

 

 

「さて、我は次は何をすればよいのだ?」

 

 

『いいか?人は自分の眼で見たもの、体験した事しか信じない。これはお前だから失敗したのかもしれない。雪ノ下や由比ヶ浜は中二病の解釈から、俺を貶めるような不謹慎な発言をしたと捉えた。だからお前の言葉は届かなかった。ここまではいいか?』

 

 

「ウム。確かに我も紛らわしい事をしたと自覚しておる。」

 

 

『だが、同じ内容でも前提条件が加われば、話は変わってくる。』

 

 

 

俺は材木座に前提条件の説明をする。見たものしか信じないのであれば、先に見せてやればいい。例えば、貧相な格好で一流企業の社長だと言っても納得しにくいだろう。しかし、高級スーツを身に纏い、高級車に乗っていれば信憑性は高くなる。

 

 

 

「成る程。理解したぞ、八幡よ!つまり、我とお主との共闘だな?久しぶりに腕が鳴るぞ! 」

 

 

『あぁ、次こそはあいつらに見せてやろうぜ。俺達の真実ってやつをな。』

 

 

 

 

どこかの偉い錬金術師も言ってたんだぜ?『ありえないなんて、ありえない』ってな。そして、俺達は明日の放課後に向けて計画の打ち合わせをした。事前に出来る事は全てやってやる。今夜は忙しくなりそうだ。

 

 

 

 

 

 

私達は今、比企谷くんが寝ている病室にいる。道中で買った見舞いの花を部屋の隅にある花瓶へと活ける。その時に私はある物を見つける。花瓶の脇に果物と色紙が置いてあった。この色紙は平塚先生から書くように勧められた物だ。その時の私達は、情緒不安定な状態だったと思う。寄せ書きを送る事すら、彼への罪悪感や後悔で塗り潰されていたからだ。彼を犠牲にしてまで助かった私達には、書くことが烏滸がましいと思ったのだ。

これを見てはいけない。書かなかった者が、書いた者の想いを覗き見るなど、恥ずべき行為だ。けれど私は誘惑に負けて見てしまった。皆が比企谷くんに宛てた言葉は温かいものだった。その中には、私と由比ヶ浜さんについて書かれた内容もあった。もしも、この寄せ書きを比企谷くんが見てしまったら…と考えてしまった。彼はまた自分を犠牲にしてしまうかもしれない。もうそんなやり方はしないと彼は言ってくれたけれど、あの時は咄嗟の事とはいえ、自分を犠牲にして私達を救ったのだ。彼がまたそうしないとは限らない。話し合えば解り合えるのだろうか?けれど、彼は話しても解らない事もあると言った。そして、それでも『本物』が欲しいと言ったのだ。もしかしたら私の中にある、この名前のわからないものの名は………

 

 

 

「……きのん、ゆきのんったら!」

 

 

「え?えぇ、どうしたのかしら?由比ヶ浜さん。」

 

 

「呼んでるのにずっと上の雲?だったんだよ?」

 

 

「もしかして、上の空かしら?ごめんなさい、少し考え事をしてたものだから。」

 

 

「ほら!もう面会時間も終わるし、行こ。」

 

 

「えぇ、そうね。それじゃ、また来るわ。比企谷くん。」

 

 

「じゃあね、ヒッキー。」

 

 

 

 

 

そうして私達は病院を後にした。

 

 

 

 

 




今回は短めです。
由比ヶ浜さんの心情も書きたかったのですが、
次回になりました。

とゆーわけで、次回をお楽しみに。
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