やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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皆様の応援ありがとうございます。
風呂敷を広げすぎた話にするか迷ってます。
早く完結する予定でしたが、勝手に話が進み、
7話予定だったのに、まだ終わりません(笑)

それでは、どうぞー。




第14話 雪ノ下宅へ

 

 

 

現在、場所は雪ノ下宅マンション前。

時刻は21時半ってとこか。

 

 

何故、マンション前なのか?

外から部屋に入る事を考えていたのだが、よく考えたら外から見ても雪ノ下の部屋が全くわからん。一つ一つ調べるのも骨が折れそうだ。もう1回折った事あるけど。何よりも嫌だったのが、必要以上に人の家を覗くのが嫌だったのが本音だ。それに、ちゃんと手順を踏んで入った方が情緒があっていいだろ?

 

 

 

俺はマンションのエントランスに進んでいく。勿論、自動ドアは開かなかった。少し、『とら』の気持ちが解った。ま、ガラスはすり抜けれるんだけどね。俺のほうが優秀じゃん。まさに現代のハイスペック妖怪。妖怪なのかよ…。自虐もそこそこにして、まずはオートロックのマンションの不用心さに物申したい。誰かが出入りする時に進入出来ちゃうのは駄目だろ?駅の改札機でも引っ付いてたら同じ事が出来るし。雪ノ下みたいな女子高生を一人暮らしさせるのなら、警備員付きのマンションぐらい用意しろよな。と、悪態を考えつつも、部屋番号を押して、インターフォンを押すイメージを強く描く。

 

 

 

フワフワしたコール音が鳴り響く。あとで監視カメラで見たら、これホラーだな。戻る前に材木座に撮ってもらって、動画をアップするのもアリだな。そして将来の夢は、専業主夫から、ユーチューバーに!と、将来設計を建ててたらインターフォン越しに、聞き慣れた声が聴こえてきた。

 

 

 

「はい。どちら様ですか?」

 

 

 

俺だよ。今から上がらせてもらうわ。

お前からは見えねぇけど。俺は、ちゃんとここにいるからな。

そのままオートロックの中へと入り、エレベーターのボタンを押す。そして目的の階を押して、エレベーターは上がっていった。エレベーター内のカメラが内部を映し出す。あとで管理人が見たら恐怖で震えるレベルだな。誤作動では説明出来ない現象だからな。

 

エレベーターは止まり、開いたドアを抜けて、雪ノ下の部屋のインターフォンを押した。

 

 

「…どなたですか?イタズラなら警察を呼びますよ?」

 

 

しばらくすると、インターフォンが切れる音がした。そこでもう一度押してやる。

 

 

 

「…最後通告よ。姿を見せなさい。警察を呼ぶわよ。」

 

 

 

よし。これでいい。多分、雪ノ下は警察には連絡しないだろう。俺の予想通りなら、雪ノ下は雪ノ下さんに頼るはずだ。警察を介してしまえば、高校生の一人暮らしなんかさせてもらえなくなるだろうからな。

 

俺は雪ノ下宅へと入っていく。

中に入るとソファに座り、携帯電話を片手に電話をかける雪ノ下が居た。相手は恐らくあの人だ。雪ノ下雪乃の姉であり、外面を強化外骨格で覆った魔王、雪ノ下陽乃だろう。

俺は会話が聴こえるよう、雪ノ下の横に並んだ。自分で座っといてなんだけど。ち、近いな。あと睫毛長ぇのな。イカン、集中せねば!

 

 

「もしもし、姉さん?今ちょっといいかしら?非常に不本意なのだけれど、頼み事があるの。」

 

 

『ひゃっはろ~。雪乃ちゃん。あなたから頼み事だなんて珍しいわね。もしかして、比企谷くんの話かな~?』

 

 

「……今回は違うわ。それに、その件は姉さんには関係ない事よ。」

 

 

 

え?今回って何?その件って俺、知らないんだけど?

 

 

 

『そんなこと言わないでよ~。お姉ちゃん、可愛い妹が心配なだけだよ?ま、ただの高校生の雪乃ちゃんには財力も何もないからね~。仕方ないっか♪』

 

 

「…姉さん。いい加減に本題に入りたいのだけれど、いいかしら?」

 

 

『もっちろん。雪乃ちゃんが頼み事だなんて珍しいからね~。何々?恋愛相談かな?』

 

 

「茶化さないでもらえるかしら?少し不安な事があったから調べてほしいのよ。」

 

 

 

ようやく本題に入ったな。あとは流れに乗るかどうか……

 

 

 

『ハッキリしないなぁ~。何があったの?』

 

 

「その、さっきインターフォンが鳴ったのだけれど、誰も居なかったのよ。返事もなかったし。間違いか、悪戯かと思ったのよ。そのあとに今度は、玄関のインターフォンが鳴ったのよ。カメラにも誰も映ってなかったの。そして今度は間をあけずにもう一度鳴ったのよ。勿論、誰も映っていなかったわ。」

 

 

『ちょ、ちょっと!雪乃ちゃん!それって結構ヤバいんじゃないの?お姉ちゃんすぐにそっちに行くからね!それまで絶対にドアを開けちゃ駄目よ?』

 

 

「えぇ、お願い。そうしてもらえると助かるわ。あと、それから母さんにはこの事は内緒にしといてほしいのだけれど。」

 

 

『雪乃ちゃんの事情はわかるけどさ~。こればっかりは不味いでしょ?』

 

 

「それでも…お願い、姉さん。」

 

 

『ん~わかったわよ。とりあえずそっちに着いてからね。それじゃ、またあとでね。』

 

 

 

 

雪ノ下さんはそう告げると電話を切った。雪ノ下は不安そうな顔をしている。そりゃそうだ。女性の一人暮らし。ましてや、正体不明のアンノウンからストーカー紛いの事をされてるんだ。やってんの俺だけど。嫌な思いをさせてしまった。すまん…雪ノ下。

けれど、どうしても俺は失敗出来ないんだ。恐がらせたい訳じゃない。ただ、理解させたいんだ。だから…まだまだいくぞ。

 

 

 

次の行動に移るには、雪ノ下さんの到着を待たなければならない。俺の集中力にも限りがあるしな。それでも、これぐらいは許されるだろうか?

 

俺は雪ノ下の頭を撫でてやる。

こーゆう時は肩を抱くもんだよ?おにーちゃん!と小町は言ってた。教えには反するがそれは難易度が高すぎる。お兄ちゃんスキルをオートで発動しっぱなしていると、雪ノ下は怪訝な表情を一瞬見せたが、安堵したように心を落ち着かせているようだった。良かった。不安にさせてしまったのが俺ならば、またそのフォローも俺でなければならない。だってもう気付いてしまったから。俺の『本物』達に。

 

 

雪ノ下さんが来たらしく、インターフォンが鳴った。雪ノ下はその音にビクッとなると、慌てて対応に入っていた。さっきので呼び出し音がトラウマになってなきゃいいが。それにしても間が悪い。あと少しだけ、もう少しだけ…雪ノ下の頭を撫でていたかったな。そう思った。

……アレ?そういえばなんで撫でれてたんだろ?雪ノ下さんが来るまでは、少なくとも15分はかかっている。俺の集中力では、そんなに長時間は持たないはずだ。はぁ、また材木座に聞くことが増えたな。

 

 

そして部屋に雪ノ下さんが合流して、事の顛末を雪ノ下が語り始めた。

 

 

 

 

 




怪奇現象を起こすのは、より信憑性を
持たせる為です。

それでは、次回もヨロシクお願いします。

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