やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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グダグダ感が出てきたかも。
しかし疾走感のある内容でもない。

とゆーわけで、読みづらかったら
また感想お願いしまっす!


変に時間かかってしまった。
うーん、反省。



第22話 追う者達、想われる者達

 

 

 

現在は私の自宅マンション。

時刻はもうすぐ夜になるかしら。

 

 

先程の姉さんからの電話を受けて、私達はすぐに気付いた。比企谷くんがいることに。もしも姉さんが逃げ出してしまえば、比企谷くんの足取りを追えなくなってしまう。それでは駄目だ。だから私は姉さんにこう言った。「何があっても何が起きても、決して逃げないで。」多分、姉さんはその通りに行動してくれるだろう。姉さんで時間を稼いでいるうちに、早く行かなければならない。私の携帯は電池切れで使えなくなってしまったのだから。まだ比企谷くんがいることを願いながら、私達はマンションへの道を急いだ。が、間に合わなかった。姉さんが言うには、確かに比企谷くんがいたらしい。彼は、私の携帯にメールを送ったそうだ。携帯を充電しながら確認する。小町さんも、由比ヶ浜さんも、内容が気になるのだろう。私の両隣に立つと、メール画面を覗き見ていた。

 

 

 

内容は彼の親しい知人に宛てた感謝の言葉だった。それと、私達へのメッセージ。内容は離別の言葉だった。驚きと悲しみに瞬時に襲われ、携帯を持つ手が震えてしまう。両隣の彼女たちも同じように悲しみに支配されているように震えていた。そんな私達を現実に戻したのは財津くんの一言だった。

 

 

 

「フハハハッ!八幡よ!それで我を謀ったつもりか?甘い!余りにも甘過ぎるぞッ!」

 

 

 

その場にいた姉さんを除く全員が、「ハ?」という顔になっていただろう。例にも漏れず、私も疑問を感じずにはいられなかった。この男は急に何を言っているのだろうと。だけど次の言葉で私達は希望を貰う事になる。

 

 

 

「お主ら、何を呆けておる?八幡を追うのでは無かったのか?我が能力を見くびってもらっては困る!何も、ゴーストが視えるだけではない。感知する事も可能だ!他にも出来るぞ?例えば……」

 

 

 

 

何か話してるようだけれど、彼を無視して小町さんと、由比ヶ浜さんに顔を向けると、二人も同じ考えだったようだ。これで比企谷くんをまだ追える。言ってもわからない事もあるけれど、言わないとわからない事だってある。

それを彼に解らせてやらないと、私の気がすまないわ。

 

 

 

「へぇ~?君、面白いね!比企谷くんにこんな友達がいたなんてね~?ねぇ、君の名前を教えてくれるかな?」

 

 

「ホムン。我を誰だと申すか?我は、剣豪将軍!材木座義輝なり!!」

 

 

「アッハハハッ!君、いいねぇ~、プフッ!もう、最高ッ!お腹苦しい~!!」

 

 

 

 

どうやら財津くんは姉さんに気に入られたようだ。財津くんも異性と話しても大丈夫になったみたいだ。これで私達へのちょっかいも、少しは無くなるだろうか?今はどうでもいいけれど。それよりも早く彼の足取りを追わなくてはならない。

 

 

「姉さんそれぐらいにして。今は比企谷くんを追うほうが先決よ。」

 

 

「あぁ、ゴメンね?それにしても、雪乃ちゃんも素直になったねぇ。」

 

 

「茶化さないでちょうだい。それより財津くん。比企谷くんの感知と言ったけれど、位置を特定出来るのかしら?」

 

 

「結論で言うと可能だ。だが、大体の場所と方角しかわからぬぞ。それでも良いか?」

 

 

「構わないわ。早速だけれどお願いできるかしら?」

 

 

「ガハハハッ!我を頼るか?是非もない!皆の者、我に続けぇ!!」

 

 

 

 

颯爽と出ていく財津くんに、手を振って見送る姉さん。先陣を切る財津くんに追従していく私達三人。比企谷くんを感知してもらったところ、どうやら学校近くにいるらしい。私達はまた学校への道を急ぐこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ここで始まったんだよな。俺たち3人の出逢いは……』

 

 

現在は学校近くの事故現場に来ている。事故現場といっても、この前の事故じゃない。高校生活初日の入学式の日に、俺がサブレを助けて車に轢かれた現場だ。あの時が三人の始めての接触になるんだな。俺だけ物理的に接触したんだけどね、車に。そこからの入院生活はまさしく極楽だった。そんなこと入院先では口が裂けても言えないが。さて、次に向かうか。

 

 

 

 

 

 

 

「ムムム!あやつの位置が変わったぞ。…学校にいるようだな。」

 

 

「移動したのね?なら学校へ向かいましょう。」

 

 

「ヒッキーどこに向かってるんだろう?奉仕部かな…?」

 

 

「小町としては、おにーちゃんはまた移動するよーな気がしますけどね。」

 

 

 

私達には移動手段は少ない。

基本的には電車、バス、自転車、徒歩しかない。車やバイクが無い現状を恨めしく思う。さっき小町さんが言った事も、一つの可能性としてある。もしかしたら、彼の足取りを先回り出来るかもしれない。私は先程コンビニで購入した持運び充電器から自分の携帯を抜き、都築に電話を入れる。学校まで迎えに来るように告げて、携帯をまたもや充電器に差し込み走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そして、ここで再会した。ここ奉仕部で。』

 

 

最初は平塚先生に無理矢理入部させられたんだったな。今でも考えは変わらんが、環境は変わったな。もはや社会に不適合どころか、自分の体にすら不適合まである。やだコレ、言ってて悲しくなる。ホント、どうやったら戻れんだろ?

 

それにしても俺は変わったと思う。

雪ノ下も、今とは大分かけ離れていたぞ。会うなり罵倒、話せば罵倒、話さなくても罵倒。凍るような視線に、冷たい雰囲気は氷の女王と呼ぶに相応しい存在だった。陰で氷の女王と陰口を叩いているのが何故かバレてたけど。

 

 

 

初めての依頼が由比ヶ浜との再会になった。この時はまだ由比ヶ浜のこと知らなかったけどね。そして人生で初めて、アホの子をリアルで認識した瞬間でもあった。由比ヶ浜は、はじめの頃は人の顔色を伺ってばかりいる女の子だった。そんな彼女が変われたのも、雪ノ下の存在が大きかったろう。

 

 

奉仕部で過ごした時間は、俺にとってかけがえの無いものとなった。紅茶の香りがするあの静かな空間は、とても心地良かった。だが、もう戻れない。未練が無いわけじゃないが、俺にとって大切なものの価値基準が変わっただけだ。さて、次に行くとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!こ、これは……もしや?」

 

 

「もしかしてまた場所を移動したのかしら?」

 

 

「ウム。今度は凄まじい早さで移動しておる。」

 

 

「やっぱり、おにーちゃんはまた移動したんですか。小町的にはポイント低いよぉ。」

 

 

「このまま学校へ向かいましょう。私達にも足が必要だもの。」

 

 

移動時に聞いたのだけれど、財津くんの話によれば比企谷くんは空も飛べるらしい。それと物理干渉ができるそうだ。集中すれば少しの時間だけ干渉でき、想いが強い行動なら長時間干渉することが可能だという。

ようやく学校へ着くと、都築の迎えが来ていたので、私達は車での行動が可能になった。財津くんに、現在の彼の位置を特定してもらうと、少し前までは千葉市内にいたらしいが、今はどこかの山の中にいるらしい。きっとそこは千葉村のはずだ。由比ヶ浜さんも、小町さんも気づいたようだ。

これなら先回り出来るかもしれない。

私達の予想が正しければ、彼は思い出の場所を順番に廻っている。私達が共に過ごしてきた場所を。なら私達が向かう場所は………

 

 

 

「由比ヶ浜さん。クリスマスイベントで使用した施設を覚えているかしら?」

 

 

「もちろん覚えているよ。奉仕部の思い出の場所の一つだもんね。」

 

 

「私の予想が正しければ、きっとあそこにも比企谷くんは立ち寄るはずよ。」

 

 

「うん。ゆきのん、絶対にヒッキーを捕まえようね!」

 

 

 

私達は彼の行動を先回りするべく、クリスマス会場である施設へと向かった。今度こそ彼と向き合う為に。

 

 

 

 




次回予告ではないですが、
あと1~2話で完結予定です。
皆さん、応援いただきありがとうございます。

とゆーわけで、また次回にでも!

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