やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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今回は更新長い期間空いてしまいました。
また急ぎ更新しないと~。




第34話 平塚先生の秘密

 

 

 

現在、場所は東京。

時刻は昼前ってところか。

 

 

今回は東京都千代田区に来ている。

有名なのは、丸の内、日比谷公園、皇居、靖国神社、そして天下の秋葉原といったところか?個人的には秋葉原に行きたいのだが、今回も迎えが来るらしいので、その時間は無さそうだ。

その迎えとやらは、皇居の近くにある喫茶店にいるそうだ。海ちゃんから貰ったメモには、迎えの人は見れば解るらしい。

見れば解るということは、次も平塚先生似のクローンなのではないかと、皆の間で予想が立っていた。じゃあ後は中身(性格)の予想だ。ちなみに予想は以下のようになった。

 

 

 

①俺の予想

一色のような、あざとい性格

②雪ノ下の予想

王公貴族のような品行方正溢れる性格

③由比ヶ浜の予想

ギャル風(一昔前のギャル)

④材木座の予想

BBAキャラ(このあと平塚先生からセカンドブリットまで喰らっていた)

⑤平塚先生の予想

ゴスロリ姿のお姫様

(このあと全員が吹き出すが、見せしめに材木座のみ滅殺される)

 

 

 

予想結果を楽しみにしながら、二度の遠征よりもリラックス出来ている事に気付いた。今回は奉仕部全員がいるからだろうか?

 

 

目当ての喫茶店を見つけたので、早速中に入る。店員に席へと案内されるが、待ち合わせをしている旨を平塚先生が伝えると、「あちらになります」と言われ、店の奥にある個室のような席に案内された。

 

 

席には先客がおり、その姿は俺達の予想を大きく裏切る結果となった。

 

 

 

「あら?もしかして、比企谷さん御一行さん?どうもはじめまして。今回の道先案内させてもらいます、平静(たいらしずか)と申します。どうぞよろしゅう。」

 

 

 

平さんはニコニコしながら握手を求めて手を差し出してきた。平塚先生は不思議なものを見るかのように、ぎこちなく握手を交わしていた。

平さんは見た目は40代のおばさんで、平塚先生の未来図かのように良く似ている。あ、殺気を飛ばさないで。ゴホン!綺麗なオバ様といった感じだ。

そして話し方が独特で、かなり訛っている。所謂、関西弁のイントネーションで喋る。

 

 

 

平さんの、その独特な話し方に親近感を覚えた雪ノ下と由比ヶ浜は、案外簡単に馴染んでいた。ただ平塚先生だけは、少し戸惑っている。やはり自分に酷似した顔ってのも何か思うところがあるのかもしれない。

 

 

「はじめまして、平塚静です。この子達の学校で部活の顧問をしています。こちらこそ、宜しくお願いします。」

 

 

「イヤやわ~平塚ちゃん。そんな畏まらんでええから。知らん仲でもないし~。まぁその辺も少し話そか。」

 

 

 

目的地に行く前に、少し平さんと話す事となった。俺達からも聞きたいことがあるし、丁度良かったわ~。

…関西弁難しいな。

 

 

「さて、何から話そか?まずは自己紹介からやね。名前は平静、あ、さっき言うたわ。今年で42歳になります。旦那と子供に囲まれて毎日幸せやねんけど、今日はここに来ました。あ、けど住んどんのは神戸やで?あ、これお土産ね。皆さんで分けて下さいね~。」

 

 

 

平さんはペチャクチャと早口で自己紹介を終えると、俺達にいくつかお土産をくれた。平塚先生には神戸ワイン、男性陣には551の肉まん、女性陣にはご当地限定パンさんストラップ。

雪ノ下は「こ、これは…!」とか感動してたし、由比ヶ浜はそれを見て色違いのパンさんを雪ノ下にあげたりしてた。ふと思ったけど、551の肉まんは神戸じゃなくね?

材木座は大喜びだったけど。

 

 

平塚先生は赤ワインが嬉しかったのか、先程見せていた戸惑いは無くなっていた。

 

 

 

「平さん、不躾で申し訳無い。だが聞かせてもらえないだろうか?私に良く似た平山氏と平海氏、それと平さんと私を含んだ関係を教えてくれないでしょうか?」

 

 

 

平塚先生には事情を全て話してある。それを聞いて平塚先生自身も思うところがあったらしく、この場でハッキリさせるつもりなのだろう。俺も聞きたかった事だしな。

 

 

 

「そぉやね。それを説明するんより先に、聞いてもらわなアカン話があるわ。平塚ちゃんに関係する話やしな。ちょっと長くなるで。ええか?」

 

 

「はい、お願いします。平さん。」

 

 

 

それから平さんは語り始めた。

 

 

 

 

 

「平山ちゃん、平海ちゃん、平塚ちゃん、そして私、平静。全員が平家の末裔なんよ。平家わかる?源平合戦の平氏になるんやけど。」

 

 

 

 

 

いきなりストーリーが飛躍した。

あれ?これ俺の物語だよね?

 

 

 

「結末は知っとるやろ?史実では平氏が負けてそれでしまいや。けど、血脈は絶えんかった。名字の一文字に『平』が入っとるやろ?あれが証らしいわ。と言っても、日本の平さん全員がそうじゃないんやけどね。」

 

 

「私が…平家の末裔?」

 

 

「そうや。女性の場合は名前が『静』と名付けられるのも習慣らしいんよ。そして名字の一文字にそれぞれの役目が含まれてるんや。日本の霊場を守るお役目やね。平山ちゃんなら恐山のイタコ、平海ちゃんなら沖縄のユタ、そして平塚ちゃんなら塚守といった感じやね。」

 

 

「塚守ですか?私の実家にも聞いたが、何も特別な事情とか無いと聞いている。両親が嘘をついているとはどうしても思えない。それに私には霊感といったものも無い。何かの間違いじゃないんですか?」

 

 

 

確かにそうだ。

今までの話を信じない訳じゃないが、急に平塚先生が塚守なんて言われても、「ハイそーですか」とはいかないだろう。

 

 

 

「平塚ちゃん。塚守って、何の塚守なのかわかる?」

 

 

「平家の…ということは、平将門公の首塚のことでしょうか?」

 

 

「そうやね。首塚に纏わる話は色々あるんやけど、アンタんとこの一族はそこの塚守なんよ。多分、誰も自覚は無いんやろうけど。」

 

 

 

自覚が無い?どういうことだ?

平塚先生も解らないって顔をしてるぞ。もしかして、ラノベ主人公みたいに覚醒したら前世の記憶が目覚める展開とかだったりして!まぁ、さすがにそんなことはないだろ。

ちなみに俺達は空気になってる気がする。…一応、俺は当事者なんですけどね。

 

 

「君ら塚守は、首塚に触れる事でその役目を思い出すらしいで。ま、これも受け売りやからホンマかわからんけどね。」

 

 

「私の中に…眠っている力が……?」

 

 

『平塚先生、ちょっと熱い展開になってきたとか考えてるでしょ?』

 

 

「と、八幡は言っておる。我もそう思う。」

 

 

「そ、そんなことはないぞ!私はただ、驚いてだな…コホン。」

 

 

 

平塚先生はその話題を濁したいらしい。

 

話を纏めると、平塚先生は首塚の塚守の一族らしい。首塚に触れるとその使命を思い出すらしい。全て受け売りらしいけど。

ちなみに平塚先生は少し勘違いしてるようで、秘められた力が開放されるとか考えてるっぽい。中二病患い過ぎじゃね?あ、睨まないで!見えてるの?本当は見えてるんでしょ?

 

 

 

「まぁ行けばわかるやろ?そんなん私らも宗家の口伝で聞いただけやしね~。」

 

 

「宗家?なら私は分家ということですか?確かに貴女は姓も平とそのままですね。」

 

 

「そうやねん。だから小さい頃は、『原平に3,000点』とか言ってからかわれたわ~。子供って残酷やんね~。」

 

 

 

思いっきり脱線してるが、今時の子は原平(はらたいら)とか知らんぞ。 もちろん、平塚先生の歳でもわからんだろう。俺は動画サイトで見たことあるからいいんだよ。

 

 

『平さん、大体の事情は解りました。そろそろ首塚までの案内をお願いします。』

 

 

「え~楽しくなってきたのに~。時間も有限やしね。私も明日は神戸に帰らなアカンし、それじゃ行きますか。」

 

 

 

ようやく話が進み、平さんの勢いに圧されていた俺達(ティーンズ)は、人生の先輩方に連れられて首塚に向かう事となった。

 

 

「あぁ、それから比企谷君。君はあまりブンブン飛び回ったらアカンよ。」

 

 

『え?飛び回りませんけど、何でですか?』

 

 

「皇居の周囲と、首塚辺りは危ないからね。取り込まれるか消滅するから気を付けるようにしぃな?」

 

 

『…肝に命じておきます。』

 

 

 

 

平さん曰く、皇居にはバカ強い結界があり、首塚は低級のゴーストだと取り込まれてしまうらしい。なにそれ、怖すぎるわ!

 

 

そうして何とか目的の場所に辿り着いた。平さんの道案内により消滅する事もなく無事にだ。話を聞いてなかったら、皇居の中を見学に行ってたかもしれん。これがホントの比企谷八幡の消滅とか、ほんま洒落にならへんわ~。

…やっぱり関西弁は難しいな。

 

 

 

 

 




平○シリーズの謎が解明されました。
もうちょっと細部まであったんですが、
くどくなりそうなのでカットしました。

てなわけで次回は首塚です。

このお話はご都合主義が含まれておりますw
御注意下さい。

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