やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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何故か同じ言葉の使い回しが多くなってる気がする。
もう少し文章力を上げたいと思います。
どーやったら上がるの?





第5話 霊能力者

 

 

 

朝日が昇り、部屋に光が射し込んできた。一瞬、浄化してしまわないか焦ったけど、不浄な者じゃないから大丈夫だよね?目が腐ってるけど。

小町が起きそうだったので、先に学校へ行く事にした。俺の姿が見られる事はないが、小町はきっと、寝起きの顔を見られたくないだろう。

 

 

 

 

『おはようさん。』

 

 

 

 

朝の挨拶を一言かけてやって、俺は家を出て学校へと向かった。

 

 

 

「ん……おにーちゃん!?気のせい……なの?さっきまでおにーちゃんが居たような気がする……」

 

 

 

 

 

 

登校途中の生徒もいない早朝だ。

ピゅーっと飛んで行く事も出来たが、今は俺の存在を知覚出来る者を探さなければならない。道すがらでも居ないものかと、つい期待をしてしまう。

 

 

後ろからランニングをしながら登校途中の生徒を見かける。学校指定のジャージを着ているので、うちの生徒だとわかる。ふと、見覚えのあるシルエットに心がざわついた。

 

 

あれは戸塚だ!死んだから天使がやってきたのか?え、てことはここは天国なのか?だって天使がいるじゃん。

もしかしたら天使なら俺を知覚する事が出来るかもしれん。僅かな期待と、出会えた嬉しさで声をかけてしまう。

 

 

 

『戸塚!俺だ!聴こえるか?』

 

 

 

戸塚は無情にも立ち止まる事も、声に耳を傾ける事もなく、俺の体を通り過ぎていった。なんか響きがエロいな。いや、ただ透過しただけだよ?

 

 

軽くショックを受けつつも学校へと着いた。昨夜、考えた霊能力者の探し方だが、3つの方法がある。1つ目が校門で行き帰りの生徒に声をかける。2つ目は授業中に各教室に入って教壇前から声をかける。3つ目は全生徒の集合時、校長の横に立って声をかける。これでとりあえず学校にいる人間はカバー出来るだろう。例外として、休んでいたり無視してくる可能性も視野に入れてある。休んでいた場合はどうしようもないが、無視した場合の反応の機微を見抜くのは、俺の得意とするところだ。

なんか言ってて悲しくなってきた。

 

 

 

校門で通り過ぎていく生徒に、片っ端から声をかける。人生でこんなに声を出したのは初めてだ。

 

 

『あの…。』

『おーい。』

『なぁ、アンタ。』

『おい、お前。』

『やぁ、おはよう諸君。』

『なぁ、本当は見えてるんだろ?』

 

 

 

途中から茶目っ気でやってしまったが、当たりは今のところない。反応を探す為にも諦める訳にはいかない。

 

 

見知った顔が何人も通ったが、誰一人として反応は無かった。さすがにそんなご都合主義の展開はないか。雪ノ下と由比ヶ浜は表情が暗かった。思うところがあるのだろう。まぁ俺のせいなんだが。一応声をかけてみたが、返事は無かった。クソッ!焦る気持ちを落ち着けて、およそ9割りの生徒には声を掛けれたと思うが、成果は無かった。

 

 

 

授業が始まり、一年生の教室から順番に廻って行く。途中の教室で一色の姿を見つけた。呼び掛けたが応答無し。まぁそりゃそうか。そして、二年生の教室へと移動した。平塚先生の姿が見えた。先生も反応は無かった。この人には霊感はないと思っていたから当然の結果だろう。むしろ肉体言語なら伝わるかもしれない。触れないけど。

 

 

そして自分の所属するクラスにやってきた。もしもこのクラスで反応があるとしたら、もしかしたら海老名さんかもしれない。BL好きの霊感少女。うん、需要ないな。

望みは薄かったが、やはり誰も反応は無かった。葉山、三浦、戸部、海老名さん、川崎、戸塚、そして由比ヶ浜も。あと、大岡と大和も。忘れていたワケじゃないからな?

 

 

雪ノ下のクラスにやってきた。普段なら絶対に来ることはないだろう。国際教養科は女子校か?と思うぐらい女性比率が高い。だから俺は教壇に立って叫んだ。

 

 

『元気ですかぁー!!』

 

 

フッ、聴こえなければ滑らない。聴かれたら恥ずかしいけど。けど、やはり反応は無かった。意外と居ないものだな。学年毎にいるものだと思っていた。よく女子が話してるのを聞いたことがある。「私、霊感あるんだけど~」あれは真っ赤な嘘だったのだろう。そして、三年生の教室へと移動した。

 

 

 

教室を覗くと、城廻先輩がいた。正直、卒業前のこの時期にあまり期待はしていなかったのだ。期待を込めて呼んでみる。やはり反応は無かった。

 

 

移動教室の生徒も、保健室の生徒も、職員室も全滅だった。

 

 

 

『ここにはいないのかもな。』

 

 

 

ふと呟いてみた。窓から見える空は快晴で、冬場の空にしては暖かく見えた。そこで思いついた。他の学校へ行ってみよう。とりあえず海浜学園へと飛んで行く。

 

 

 

 

敢えなく全滅した。

少しの希望があったのだが、ただの勘違いだった。

 

 

折本を見つけた俺は、話しかけてみたんだ。

 

 

『うっす。折本、久しぶりだな。』

 

 

「何言ってんの、マジウケル!」

 

 

『え?お前、俺のこと見えてんの?』

 

 

「超ウケる~!」

 

 

『おい、人の話を聞いてんのか?』

 

 

「それある、それあるー!」

 

 

 

 

折本はイヤホンを差して電話していた。意識高い系はみんなハンズフリー好きだよな。あれ、なんでだろうな?

 

 

 

ちなみに、付近の人が集まりそうな場所は全て当たった。市役所、警察署、図書館、ららぽ、見落としもあったかもしれないが、誰も反応は無かった。

 

 

 

もう夕方になろうとしていた。方々を廻って気付けば、学校の屋上にいた。そこで思考を諦めてはいけないと思い、いっそ恐山にでも行こうかと考えていた。シャーマンって本当にいるのだろうか?もしいるのなら、俺の言葉を代わりに伝えてくれるのだろうか?夕陽を見ながら黄昏ていたら、ふと視線の端に何かが映った。材木座が給水塔の上で腕を組んでカッコつけていた。

 

 

 

『何してんの?お前。』

 

 

「むぉっ!?八幡か!驚かすでない!」

 

 

『前にもらった新しいプロットな、あれはボツだ。つーか丸パクりじゃねぇか。』

 

 

「ホムン。ところで八幡よ。お主こそ、こんな所で何をしておるのだ?」

 

 

『ばっか、お前、俺はなぁ!て、え?………お前、俺が見えてるの??』

 

 

 

まさに灯台もと暗し。青天の霹靂。材木座に頼る日が来るとは、この時まで夢にも思わなかった。

 

 

 

 

 




まさかの展開ですね。
けれども初めから彼に決めていました。
次回はその辺の説明に入ります。


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