やはり俺が意識不明の重体なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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第6話 協力者

 

 

 

もしかしたら世界中で、俺を俺と認識出来るのは俺だけだと、俺は思いかけていた。オレオレ詐欺か、っつーぐらい俺って言ってみたら、ゲシュタルト崩壊しそうだ。

 

そんな俺を認識してくれる存在がいた。なんと、材木座義輝その人である。

 

 

 

『お前さ、俺が見えてるのか?』

 

 

「ムゥ…?さっきから何を面妖な事を言っておるのだ?」

 

 

『お前さ、俺が意識不明の重体で入院中なの知らねーのか?』

 

 

「ブッ、ブハハハハッ!八幡よ!お主、その歳でクール気取りの厨二病は痛すぎるぞ!」

 

 

ムカついたのでとりあえず殴った。材木座は怯え、殴られるのを覚悟した顔になっていた。腹に一発入れたつもりが、俺の拳は腹を突き抜けて背中まで貫通した。字面だけ聞けばえげつないが、ただすり抜けただけだ。

 

 

「は、八幡よ。お主、まさか……!」

 

 

『なんてゆーか、まぁ、幽体離脱したみたいだ。ちなみに戻り方は全くわからん。なんとかしろ。』

 

 

「いや、なんとかって。お主、無茶ぶりが過ぎるぞ!?一体、どうしたと言うのだ?」

 

 

『あんまり言いたくはなかったんだがな……。』

 

 

 

 

 

材木座に今の俺の現状を話した。体は意識不明の重体で入院中で、目覚めて幽体離脱が出来たと思ってたら、すでに一ヶ月が経過していた。そして俺のせいで雪ノ下、由比ヶ浜が罪悪感を抱えていて、由比ヶ浜が学校を辞めて働こうとしている。小町も中学を卒業したら就職して働こうとしている。二人とも俺の多額の生命維持費用の為に。それを止めさせる為に俺は目覚めなければならない旨を伝えた。

 

 

 

『材木座。今の俺を見ることが、話せることが出来るのはお前だけだ。つまり、お前には霊感や霊能力といったものがあるんじゃないのか?』

 

 

「フム。もう隠している意味は無い、か。左様、我は確かに幼少の頃より、この身に特異な力を宿しておる。気味悪がられる故、隠しておったがな。」

 

 

『頼む、材木座。今はお前だけが頼りだ。俺に力を貸してくれ。』

 

 

「フワハハハーッ!何を水臭い事を言っている!我とお主は前世よりの因縁だと、日頃から言っておるだろう?のう、八幡よ!」

 

 

『は、はは。アレ、マジだったのかよ。参ったわ…。』

 

 

 

 

霊能力者って奴は、前世も視れるらしい。能力の強さによるらしいけど。(材木座調べ)

 

 

 

「八幡よ。まずは学校から出ようではないか。我の家へ来るがいい。」

 

 

『あぁ、そうだな。いつまでも屋上にいるワケにいかないからな。』

 

 

 

期せずして材木座の家に向かう事となった。俺はここ最近の学校での情報も欲しかったので、材木座との生涯会話時間のギネスを更新する事になってしまった。(八幡調べ)

 

 

『俺が眠ってた空白の1ヶ月の情報を知りたい。何かあったか?』

 

 

「がハハハッ!これは痛快!八幡よ、我を頼るか?」

 

 

『ウザい。さっさと知ってる事を話せ。』

 

 

「フッフッフッ。何か大事なことを忘れていないか?八幡よ!」

 

 

『…はっ!まさか!?』

 

 

「そうだ!我はボッチだぞ!つまり、何も知らんという事だ!」

 

 

『わ、忘れてた……こんな単純な落とし穴を見落とすなんて………!』

 

 

 

この時、校門あたりでワイワイやっていた俺達を見ている存在に気付かなかった。周りから見れば材木座の一人コントだが、その時の材木座の発言が、後々の事態を引き起こす事になるとは、俺も材木座も後で知る事になる。

 

 

 

 




今回は短めです。
あまり伏線は張りたくないのですが、
起こりえる事態を書けるだけ書いていきます。


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