しかし、中々話が進まない‥‥!
ということで、6話です、どうぞ。
「お疲れい。よく頑張ったの」
そう言ってリオレウスモドキの後ろから出てきたのは、この星では見たことが無い服を着たヤードラット星人だった。
‥‥‥‥‥‥‥は?
その姿を見た俺は一瞬、呆気に取られた。驚愕という感情ではなく、困惑だった。
この人物の顔は、普通のヤードラット星人と大して変わらない。強いて言えば、少し凄みがあるというところだろうか。それでも、普通の範囲内と言えるレベル。では、何故驚いたのか。
理由は服だ。俺は青色の胴着を着ているが、それは普通この星では見たことも無いものである。じいちゃんが何故この服をもっていたかは今のところ定かではないが、俺以外にこのような服を着ているのは、俺が生まれてから一度も見ていない。実際、俺が働いていた村にいたヤードラット星人も、旅をしていて見たことがあるヤードラット星人も、そしてカリフでさえも原作で出てきたヤードラット星人の衣装を着ている。
一体、どういうことなのか。ただ、他の服を着ているというだけならいいが、あえてそれを着るものなのだろうか。
分からない。全くもって分からない。言われた言葉も理解せず、そこまですぐに考えたとき、
「おい、危ないから逃げろ!」
そうカリフが大声を出したのが聞こえ、はっと我に帰る。そしてもう一度状況を見ると、本当にヤバイと分かる。その仙人のような服を着たヤードラット星人は全く聞こえてないという風に、平然としてその龍に近寄っていった。そして、龍もゆったりとしながら、その人物に近づいた。
ヤバイ!
早くしないと、あのヤードラット星人は殺される。目の前で1つ命が無くなるなんて、もう2度と見てたまるか!そう思い走ろうとしたが、足に力が入らず、そのまま躓いて転んでしまう形になった。
くそっ、さっきの傷が、まだ!
こんな時になにも出来ない自分を呪った。ちくしょう、元はと言えば俺達が悪いのに!
そんなことをしている間にも、二人の距離は縮まっていく。そして、殆どゼロ距離になった。
ヤバイ、食われる――――――。そう思った俺はもう一度立ち上がろうとした。
が、その心配は杞憂に終わった。何故なら、龍はその人物に攻撃をせず、自分から歩みより、頭を下げたからだ。まるで、飼っているペットが撫でてくれと言っているような様子で。
「‥‥‥‥‥‥‥‥は?」
それを見た俺は、本日何度目か分からない、困惑をした。
あ‥‥ありのまま今起こったことを話すぜ!「俺達と死闘を繰り広げていた、げに恐ろしい赤い龍をペットのように扱う謎のヤードラット星人が現れた」な‥‥何を言っているかわからねー思うが、俺も何が起きているのか分からなかった‥‥。頭がどうかなりそうだった‥‥。だとか、だとかそんなチャチなものじゃあ断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ‥‥。
ポルナレフ状態になりながら、どうにかして、何が起きているのか考える。
とりあえず、見たことも無いヤードラット星人がいるのは分かる。いや、分かんないんだけど。そして、龍と仲良く遊んでいる状態。ここが分からん。いや、なにこの超展開。ついていけないんですけどー。あれだな、トリコのモンスターがめっちゃ連続で出てくる感じだな。捕獲レベルが一瞬で上がっていく。マジで分からんな、グルメ界は。俺もちょっとジャンプ見逃したら、なに起こってるか分かんなかったし。インフレが激しすぎるんだよなぁ。
‥‥‥‥この世界もだったな。
あー、もう分からん!ちょっと考えたが全く分からん。思考が変な所にぶっ飛んだだけだ。そうなってしまったので、仕方なく思考を放棄して前を見ると、そのヤードラット星人と目があった。そして、あっち側は、少し驚いたような顔をして、
「お主達は誰じゃ?」
と聞いてきた。
いや、気付いて無かったんですか。マジですか。そんなに影が薄かったですか、そうですか。俺達より、その龍が大切なんですね、そういうことですか。まぁ、普通に考えて、知り合いとそうでない奴とだったら、知り合いの方を先に取るけどさ。というか、あんたは誰だよ。
そんな俺の思いが通じたのか、あちらが気付いたように、自己紹介をしてきた。
「ああ、まだワシの名前を言っておらんかったの。今は、龍仙人と名乗っておる」
‥‥‥‥‥‥はい?
今、龍仙人っていった?言ったよね?いや、まぁ確かに仙人に見えなくもない格好をしてるけどさ。そんな簡単に見つかっていいわけ?3日探したら見つかるもんなの?もう俺の中じゃ幻に近い存在になってたんだけど。亀仙人だってどっかの孤島に居たわけだし。この星に海はあるのか知らんが、もっと凄い所にいると思った。例えば崖の上とか。じゃあ、こんなところにいるわけないだろう。
つまり、こいつは罠だ!大方、俺達が龍仙人を探しているとどこかで知って、俺達を襲おうとしたんだろう。何故かって?知らんがな。まぁ、この世界では何が起こっても不思議じゃない。ふっ、俺をただのガキだと思ったか!残念だったな。俺はただのカギじゃあない。見た目は子供、頭脳は大人、その名も名探偵カリフ!
そんな感じで俺が一人謎の納得をしていても、カリフは別に驚いた様子もなく、普通に名乗った。
「俺はカリフ。サイヤ人だ」
‥‥‥‥‥oh、この子、普通に言っちゃったよ。しかも、サイヤ人って言ってるし。大丈夫なのか?無駄にそんなことを言ったら何されるか分かんないんよ‥‥‥‥。
「ほほう、サイヤ人か。それで、もう一人の方は?」
そう言って、そのヤードラット星人はカリフから視線を外し、俺を見た。
ほら、サイヤ人に興味持っちゃったし!折角、こんなことにならないために旅をしているときは尻尾を隠していたのに‥‥‥。全く、カリフは危機感が無さすぎる。尻尾を隠すときも渋々だったし。お前がいたところでは何も無かったかも知れないが、いつ何が起きるかも分からないんだぞ。偶々寄った村の人々が全力で何かしてくるかも知れないっていうのに‥‥‥。
「ほほ、心配せんでもワシはそんなことをせんぞ。というか、一々その尻尾を隠さなくてもこの星の人々はそんなことをせんぞ」
え?そうなの?俺のところがおかしかっただけなの?俺がなにか変だったの?別に、特段なにか変わったところもないと思うんだがなぁ。カリフのいたところがおかしいわけでは無かったのか。
「そうじゃの、普通は異星人がいても仲良く接するぞ」
あ、そうなんだ。いや、勘違いしてたわ。なんか、すみませんね。勝手に悪者扱いして。
「別に、気にしておらんぞ」
そうですが、ありがとうございます。そうか、勘違いだったんだな。解決してよかったよかった。
俺が満足して頷いていると、さっきまで空気だったカリフが声をかけてきた。
「‥‥‥‥‥‥さっきから、二人してなに喋ってんの?」
「聞いてなかったのか?この人が不審者なのかっていう話題だよ」
「いや、初耳なんだけど。さっきから、あの人しか話してなかったぞ」
あれ?俺、声だして無かった?じゃあ、何でさっき会話ができてんですか。バッと、カリフに向けていた視線を戻し、もう一度見る。
「ほほ、すまんの。勝手に心を読ませて貰ったぞい」
心を読む?あなたは悟り妖怪かなんかで?
「いんや、そうじゃないの。そっちのカリフとか言ったサイヤ人が使っていた、気を使って読んだんじゃよ」
ほへー。そんなことも出来んのか。原作じゃ出てなかったやり方だな。いや、カリン様も使ってたな。あれもこれと同じようなもんぽいな。
ヤードラット星人ってやっぱ何でも出来るもんなのかなー。
「てか、不審者ってなんだよ。さっき、あの人も言ってたろ?龍仙人だよ、俺達が探してた」
感心していると、カリフそうが言ってくる。
‥‥‥‥なるほど、確かに落ち着いて考えたら、普通に納得出来るな。読心術を使ったり、龍をペットとしたりと。こんなことを出来るということは、ただ者ではないとわかる。しかも、改めて見ると、威圧感というか、雰囲気が違ったりしている。
‥‥‥‥‥今思えば、何故あそこまでぶっ飛んだ発想が出てきたし。
まぁ、さっきのことは置いといて。そういえば、俺はまだ自己紹介をしてなかったな。
「俺は、レンです。多分分かってると思いますが、サイヤ人です」
とりあえず、敬語で。
「ほほ、そうかしこまらんでいい。ワシのことも龍仙人でいい。‥‥‥‥さて、ワシに何か用があったんじゃろ?」
‥‥‥‥そうだった。なんか色々ありすぎて忘れていたが、俺達はちゃんとした目的があった。気持ちを切り替えて相手のことを見直す。
「ああ、そうだ」
と、カリフが答える。すると、龍仙人は興味津々という感じで、
「ほほう、なんじゃ?」
と聞いてきた。
俺は一旦冷静になるため、ふーっと深呼吸をする。
‥‥‥‥‥ついに、見つけた人。見せつけられた知らなかった技、強さ。そして、感じた強くなれるという可能性。俺達は、こんなに強くなれるのだろうか。さっきの龍との戦いを含めて、自分たちの弱さを改めて知った。だからこそ、こんな風に、もっと強くなりたいと、そして力を得たいと強く憧れた。だから、俺は、俺達は言うんだ。
「俺達を―――――――弟子にしてくれ」
そう、言った。
「‥‥‥‥‥‥」
数秒の沈黙。
やはり、ダメか――――――と、思いかけたとき、龍仙人は、ニッと笑った。
「中々、面白いことを言う奴じゃわい。弟子なんて、久し振りじゃのう」
「‥‥‥‥じゃあ―――――――」
「ああ、まだ認めた訳じゃないの。しようかな、と思っただけじゃ」
‥‥‥‥‥一瞬、期待がこみ上げたが、どうやら違ったようだ。流れ的に、いってもよかったような気がするんですけど。上げて落とす、これ基本ってやつですか。
「いや、別に誰も取らないとは言ってないの。お主達には、1つ課題を出そうかな、と思っただけじゃ」
「課題?」
「そう、課題じゃ。これをクリアすれば、弟子にしてやってもよいぞ」
「本当か!」
「ああ、本当じゃ。では、今から言うからよく聞いておけよ」
さて、どんなのが来るかな?よくあるパターンだと、戦って実力を見せてみろみたいなやつか。又は、指定する技をやってみろとか。俺的には、前者も後者も嫌なんだけど。見た感じ、この人結構威厳ありそうだし、そんなこと出してきそうだなぁ。うわぁ、ヤバイかも。
「さて、課題じゃか――――――――――――――」
ごくり、と唾を飲み込む。頼む、難しいのは来るなよ、来るなよ‥‥‥‥!
「‥‥‥‥‥‥可愛い女の子を連れてくることじゃ!」
瞬間、時が止まった。
‥‥‥‥亀仙人パターンですか、分かります。いや、わかんねぇよ。仙人ってそんなもんなの?亀仙人といい、某忍者漫画のエロ仙人といい。この人は違うとでも思ったんだが‥‥‥‥。
「‥‥‥そんなものでいいのか?」
と、フリーズから開放されたカリフが聞いた。いや、まぁ俺もそう思ったけどさ。ガッツリと。
「そう、制限時間は二日間。ワシはここにおるから、見つけたらここに連れてきておくれ。頼むぞ、マジだからな!」
‥‥‥‥‥何でそんなに必死なんですか。前言撤回、この人ちょっとヤバイかも。けど、結局はこんなことで弟子にしてもらえるんだ。なんか、ゲームの展開っぽいけどそこは気にしたら駄目だと思う。
でもまぁ、何だかんだで、さっき出した方々も師匠としては完璧だったし。そう、ポジティブにいこう。
「さて、そうと決まればさっさと行くぞ!」
俺はそう言ってカリフの腕を掴み、走り出した。
「ちょ、待てって!」
カリフの焦った声が聞こえるが無視する。
「さぁ、行くぞーーーー!」
え?さっきまで立ち上がるのもつらそうだったって?知らんな。
そういえば、オリキャラタグと原作崩壊タグつけた方がいいですかね。ヤードラット星人がなんか変とコメント頂きましたので。出来れば、感想お願いします。