ということで8話です、どうぞ。
「あーたらしいーあさがきたー。きぼーのあさーが」
「朝一番から何を歌っているんだ、お前は」
どうも、レンです。
なんか朝起きたらカリフが有名なあの歌を歌ってるんで突っ込みました。前回は割と普通だったのに、いきなりギャグに走るよな、お前。あれか、普段適当な分、ちゃんとした時は格好いいタイプのやつか。そして劇場版はもっといいやつになる。もうお前が主人公でいいんじゃない?俺はいなくてもいいんじゃないの?
「何をバカなことを。お前がいなくなったらツッコミ役がいなくなるだろう」
「そうですねツッコミ役なんですねありがとうございますじゃねぇよ俺はツッコミをやりたいわけじゃないんですよというか勝手に心を読むな心を」
「ほとんど一息で言うとは‥‥‥。こいつ、天才か‥‥‥」
「俺が言いたいとはそこじゃないんですよ、気付けよ」
「なんか龍仙人の見てたら出来た」
「ああよかったですね、どうせ俺は気も使えないただの雑魚ですよ、ええ」
「どうしたんだ、レン!だ、誰のせいでこんなひどいことに‥‥」
「お前のせいだよ、バカ野郎!というかわざと言ってるよな、あえて煽ってきてるよな!」
なんか本当にイライラする。ギリギリで理性を保っているようなもんだ。
そんな俺の心境をしって知らずか、カリフはあざとらしく、下を出しながら
「てへっ☆」
と言った。
プッツン。
なんか俺の心でこんな音が聞こえた。
ああ、もうだめだわ。理性の限界だ。戦闘力さえ達していたら超サイヤ人にもなれたかもな。そんなことを思いながら、指をポキポキ鳴らし、カリフに近づいていく。
「え、なんか怖いんだけど。笑顔なのに、顔が怖い!」
「覚悟はいいな?」
「ちょっとまて、目が赤いんだけど!というかほんとに危ないから、やばいから!」
「まてやこらぁぁぁぁ!!!」
「にぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
‥‥‥朝っぱらから何をしているのだろうか。
*
森の中を抜け、爽やかな風が吹いている頃。
朝の茶番も終わり、俺達は飯を食った後に、また歩いていた。
「くそ、なんでつかまらねぇんだよ‥‥‥」
「ほんとに自力はすごいな。気を使わなきゃ逃げれないなんてな」
結果的には、俺はアイツをつかまえられなかった。もう少しで捕まえられそうだったのに、ギリギリで空に飛んで逃げやがったからだ。しかも、急に体がダルくなったし。昨日の疲れなのか、なんなのか。まぁ、とりあえずその話は置いておくとしよう。
さて、龍仙人にあって、課題二日目。とりあえずタイムリミットは明日なので今日中に見つけたいところではある。というか見つけるって動物を探すようになっているが、普通にナンパ紛いのものだからな、これ。子供だから許されるものの、大の大人なんてアウトだ。というか俺も精神年齢はアウトっぽいけど。まぁここは合法なんで。
多分ね!
もうすでにいくつかの村は当たったが、何も手掛かりはなかった。ただ何か不思議に思ったのは、何故か違う星の奴等が増えてきているということだろうか。というか手掛かりもくそもないけど。適当にみて回るだけになってきてるからな。話しかけるなんて無理。そこはリア充どもの専売特許だ、俺が許されている訳ではない。
「というわけで、カリフ、頼む」
「何がというわけでなんだ、何が」
とカリフは若干呆れながら、こちらに視線を寄せてくる。
「いや、もう探すだけじゃ駄目だな、と。そろそろ声をかけた方がいいだろう」
「嫌だね」
「そこをなんとか」
「お前が行けばいい話だろう」
結局、そっちが行けよ、嫌だねというやり取りが続いて、じゃんけんに負けた俺が行くことになってしまった。
‥‥‥‥‥不幸だ。
さて、じゃんけんに負けてしまったならしかたがない。これ以上無駄に時間をかけるわけにもいかず、渋々俺は近くをとおっていたヤードラット星人に聞いてみる。カリフの笑いをこらえている姿が見えたが、気にしない。
「すいません、一人でいる美人の女の人を見ませんでしたか?ちょっとはぐれてしまいまして」
これが俺の作戦、迷子作戦だ。子供ということを利用し、はぐれたということにすれば不自然なく近づける。この文面だけみたらただの犯罪者だがな!
しかし、この作戦にも穴がある。一番の心配は心を読まれることだよな。さっきカリフがやったみたいに。‥‥‥というかお前がそれをして探せばよかったんじゃないの?
そんな俺の心配を裏腹に、案外普通に答えてくれた。
「美人の女の人か‥‥‥。それは見てないなぁ」
俺の心配は杞憂に終わったものの、答えは知らないというものだった。
「そうですか‥‥‥。ありがとうございます」
若干がっかりしながらも、ちゃんとお礼を告げ、歩き出そうとしたとき、あちら側は思い出したようにああ、といった。
「そういえば、君と同じくらいの年の銀髪の女の子がさっきいたね。見た目も君とさほど変わらなかったし‥‥‥。多分、同じ星の人だと思うんだけど。もしかしたら、その子が君の探している人かな?美人というよりは可愛い、という感じだったけれど」
ピタッと、俺の足は止まり、振り向いた。
「その子はどこら辺に向かったかわかりますか!?」
いきなり振り向いた俺にビックリしたのか、ちょっと面を食らった顔をしていたが、普通に答えてくれた。
「あ、ああ。確か、あっちに向かって走っていったよ」
と言って彼?が示した場所は、さっきまで俺達がいた方向だった。
‥‥‥‥そこら辺には、異星人が何人か見れた。しかし、俺達と同じような種族はいなかったはず‥‥。しかもみる限り銃を持ったりと変なやつらだったしな。
‥‥‥‥嫌な予感がするな。まさかフリーザ軍とかじゃないだろうな。俺は関係が無いが、そんなことを聞いたら助けるしかないな。
俺はありがとうございます、といいながらカリフのとこまで走っていき、あっちだといいながら、俺達が来た道を走っていった。途中でカリフが待てよ、と言って来たが、止まるのも面倒なので、走りながら説明するといった。そしてカリフも渋々納得しながら追い付こうと走ってきた。
「おい、なんで急いでいんだよ!何か聞けたのか!?」
「ああ、女の子がいるってな。そこに一刻も早くつかなきゃいけねぇからな!」
「そんなに急ぐって、まさか、お前、ロリコン‥‥!?」
「違うわ!何か嫌な予感がしたから急いでるだけ!」
「はぁ!?何言ってるか全然わかんねーぞ!ちゃんと説明しやがれ!」
「今からするから!黙って話を聞け!」
そんなやり取りをしながら、俺達は全力で走った。
どこかで、女の子の悲鳴が聞こえたような気がした。
*
「‥‥‥‥だから、助けようってわけ。っと、ついたな。」
俺達は説明をし終わると同時に女の子のがいたであろう場所についた。
「まだ、近くにいるかもしれない、探そう」
とカリフがいい、探し始める。特に大きな手掛かりも無いが、とりあえず探すに限る。ここで来たヒントだ。助けたいのも本音だが、この機会を逃すわけにもいかない。
そうして探していると、ふと、地面に変な色のものが落ちているのが目に入った。
「これは‥‥‥。髪の毛、か?」
見ると、所々に銀色の細い毛っぽいものが落ちていてた。
「‥‥‥この先に、いるのか?」
カリフがそういう。転々と続いている髪の毛を追っていると、どこかに繋がっているのが見えた。これがもしかしたら助けを求めるためのものなんじゃないだろうか。‥‥‥さっきの悲鳴といい、これはヤバイかもな。
「‥‥‥行くぞ」
意を決して、それが作った道を辿っていく。
そうしていくと、奥に人影が見えた。
この星の人々ではない。体は紫色をしているやつもいれば、赤い色をしているやつもいる。違う星の奴等だろう。そして、決定的だったのは奴等の着ている服。原作にもあった、フリーザ軍で使われている服なのだろう。つまり、奴等はフリーザ軍であるということだ。
俺達はそこにあった茂みに隠れて、奴等を見ていた。
「‥‥‥どうする?迂回していくか?」
俺はカリフに聞いた。するとカリフは呆れたような顔をして
「‥‥‥いや、帰るっていう発想はないのか。まぁ、いいけどさ」
と言った。俺はそれに対して内心ほっとしながらももう一度カリフに聞いた。
「で?カリフさんは何かしら案がありますか?」
「おう」
即答。やっぱりこういうときに役にたつのである。
そう思いながらカリフをもう一度見ると、にやっとした顔をしやがった。
‥‥‥‥いや、まさか。そんなことはないよな。そんな野蛮なやり方は‥‥。
そんな俺の心境にもお構い無く、ざっ、という音を出しながら立ち上がった。
「強行突破だぁぁぁぁぁぁ!!!」
ですよねー。
前言撤回。こいつ役にたたねぇわ。
そう思っている最中にもカリフはめっちゃぼこしていく。まず、一人の背後に現れ頭を蹴飛ばし、地面に着地。驚いているところに隙をついて他二人を一気に蹴飛ばす。それをみて我に返ったのか、残り二人は咄嗟に武器を構えるが時すでに遅し。カリフは目の前まで近づいていて、一人をアッパーで倒す。だが、もう一人は銃を撃つ。それをカリフはギリギリで避けて、その隙に俺が後ろからそいつを殴り、いっちょ解決。
‥‥‥‥なんか、あっさりしてんな。もうちょっと強いと思ったんだが。フリーザ軍の奴等の戦闘力って2000ぐらいはあったんじゃなかったっけ?カリフは分かるが、俺までも強くなってんのかねぇ。こちとら気が使えないポンコツだというのに。
「‥‥‥‥こいつらみたいな奴等がいるってことは、やっぱり何かが起きてるんだろうな」
カリフは倒れたフリーザ軍の兵士を見ながら言う。
「だろうな。急ぐぞ」
この時、俺達は後ろにいた存在に気付けなかった。
そのまま髪の毛を追っていくと、森の中に入っていった。そして、ここら辺は地面が柔らかいのか、いくつかの足跡もついていた。
念のため、カリフに気を使って辺りを調べてもらおうとすると、もうすでにしていたのか、目を閉じて集中をしていた。
やっぱり、ここら辺の判断力は流石だよなぁ。なんか、未来が見通せてるみたいな。気が利くというか。就職するときには必要な能力だよな。
‥‥‥こんな考えがでるって、意外と楽観視してんのかなぁ、俺。
まぁ、今は特段やることもないので、とりあえずこれからのことをまとめておくとしよう。
成り行きでこうなってしまったが、恐らく今探している少女を龍仙人のところにつれていけば、課題はクリアするだろう。さっき話を聞いたヤードラット星人もしっかりと可愛いと言っていたので、感性は俺達と変わらないのだろうか。実物を見ていないから知らないけど。ともかく、そこは大きく感性が違うのでないと祈るしかない。
が、問題はフリーザ軍の奴等だ。一人一人は強くないにも関わらず、だからといってギニュー特戦隊という大きな戦力を出してくるわけでもない。仮にギニュー特戦隊みたいな奴等がいれば、こんなにこそこそやる必要はないからな。そして、わざわざこの星まで来てその子供をさらっていくわけ。ギニュー特戦隊がきたりするなら、やはりこの星は宇宙でも強い部類に入るのだろう。そんな星にわざわざ来る必要はあるのか?あの少女にそれだけの価値があるのだろうか。しかし、それどとするならばやはり、強い戦闘員は連れてくるわけであって。
‥‥‥正直言って、さっぱり分からんな。
だが、強い奴等がいないのは今は好都合だ。まだまだ非力なので、出来るだけリスクは犯したくない。まぁ、強行突破の時点でめっちゃ犯しまくってるんだけども。
ここら辺まで考えたところで、カリフが口を開いた。
「‥‥‥ここから、もうちょっと先にいくと、感じたことの無い気がいくつかあるな。恐らく、さっきの奴等の仲間だな」
カリフはそう言いながら、こちらに視線を寄せてきた。その目は、どうする、行くか?と語っていた。
―――――――まぁ、ここまで来たらやることは一つしかないよな。
俺はそういう意思を込めて、カリフに見つめ返し、拳を突きだした。
――――――おう。俺達ならできるさ。
カリフも、拳を突きだし、俺の拳にぶつけた。
「よし」
行くか、と言おうとして、口を開いたとき――――――――――
「止まれ」
後ろから、声をかけられた。
そして、次の瞬間、背中にゾクッとした悪寒が伝わった。
決して、大きくは無い声。だが、その一言でさっきまで少しはあった自信が全て失われるような感じがした。
いや、実際に失ったんだろう。それくらい圧倒的だった。絶対に勝てないと思わされるぐらいの殺気。昨日戦った龍が可愛く思えるレベルの恐怖。
ばっと、後ろを向きながら、そのままそいつから離れるように大きくジャンプする。
「ほう‥‥‥。その年でそこまでの判断が出来るのか」
奴は、感心したように言った。
「さっきまでいなかったはずだぞ‥‥‥!?」
はぁはぁと、肩で息をしながらカリフは驚いた風に言う。
「どういう、ことだ‥‥‥!?」
俺も、気が感じられなかったにしても、いきなり現れた気配に驚いていた。
だが奴は次にもっと驚くべきことを言いはなった。
「私は、
――――――――死んでもらおうか」
何か色々と新キャラ出てきましたね。まぁ、そこら辺は次回に説明が入るかもしれないので、よろしくお願いします。