白夜の兄貴分が帰って来るそうですよ?〜凍結(リメイク執筆中)〜   作:☆シュレリア☆

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第13話になります!

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黒夜と曼陀羅・・・そして終幕

「黒夜と曼陀羅・・・そして終幕」

 

ペストが倒され、ステンドグラスも全てが発見された頃・・・黒夜のゲーム盤では激闘が繰り広げられていた。

 

2人がぶつかり合う度に、周囲は破壊され巻き上げられた岩や木なども次の激突によって塵も残さず消滅していく。

 

ゲーム盤はすでに原型を留めている場所はなく、もしもゲーム盤の外で戦っていたら街どころか北側の下層そのものが滅びていてもおかしくないほどの惨状に、黒夜ではなく曼陀羅の方が冷や汗を流していた。

 

「全く・・・どこまで化け物なんですか?こっちはもう汗だくの全力だと言うのに・・・貴方は行き一つ乱していない。流石に自信を無くしそうですね・・・」

 

「いやいや・・・俺だって結構本気なんだけどな?体術縛りとは言え、今の俺は8割は力を出してる。そんな俺とやりあえてるんだ、十分誇って良いぜ?」

 

「は・・・ははは・・・・・まさかそこまで手を抜かれてるとは・・・ですが、俺も3桁出身としてこのままやられたんじゃ名が廃ります。全力の一撃・・・受けていただけますか?」

 

「良いだろう・・・もし俺に擦り傷でも付ける事が出来れば、お前の勝ちってことにしようか?」

 

黒夜はそう言うと一枚の契約書類を出した。

 

『ギフトゲーム名"魔王の意地"

 

プレイヤー一覧 曼陀羅

 

勝利条件 最大の一撃を持って黒夜に傷を負わせる

 

敗北条件 黒夜に傷を与えられないか、ギブアップする

 

ホスト側禁止事項 プレイヤーの攻撃を避けてはならない。

 

宣誓 以上を守り、名と旗印の元に戦うことを誓います

"闇夜の支配者"印』

 

「お前が勝った場合の商品はそうだな・・・俺はウロボロスに隷属しようか。その代わり、俺が勝てばお前がノーネームに移籍するでどうだ?」

 

曼陀羅は驚いた。もしも負ければ自分はウロボロスを抜けなければならないが、勝てばこの最強の男を手に入れる事が出来る。

曼陀羅はしばらく無言で黒夜を睨み続けると、急にフッと小さく笑い口門を上げた。

 

「いいでしょう・・・その勝負、受けます。ですが・・・後悔しないでくださいよ!!!」

 

曼陀羅はそう言いながら、なにやら呪文のような物を唱えると背中にさしていた剣を抜いて光を纏わせた。

 

「行きます!」

 

「あぁ!!」

 

天地神妙(てんちしんみょう)・・・|虚光曼陀羅きょこうまんだらぁぁぁぁぁああああああああ!!!」

 

それは白だった・・・。黒夜の世界を覆い尽くすほどの光が溢れ、黒夜を包み込むように広がった。

 

光が収まると、しばらく煙がもうもうと立ち上がり曼陀羅の視界を妨げる。しかし流石の黒夜でもあれだけの一撃を食らえば傷くらいは負っているだろうと曼陀羅は確信した。

次第に煙が晴れてくると、そこには黒夜の影で立っているのが確認できた。

影はヨロヨロとしており、曼陀羅は顔に笑顔が浮かぶがそれは次の瞬間には驚愕に変わった。

 

「いや〜今のは危なかった・・・マジで今のは負けたかと思ったぜ」

 

「んなぁ!?」

 

無傷だった。黒夜は先程とは違い黒い鎧をまとっており、どうやら先ほどの一撃はそれによって防がれたようだ。

 

「その鎧は一体・・・」

 

「これか?これは俺が作った鎧でな。一桁に喧嘩売りに行った時に俺を守ってくれた代物だ。こいつが無かったらあの時俺は死んでたかもしれないな」

 

黒夜は腰に手を当てながらワハハと笑った。それを聞いた曼陀羅は、あまりにも軽いその調子に急に力が抜けてしまった。

 

「はぁ・・・これは、本当にどうしようもないな。というか・・・箱庭もとんでもない人を呼び戻したものだ・・・」

 

「まぁそう言うなって。俺としては久々に楽しめたから嬉しかったぞ?」

 

「あはは・・・あ〜あぁ、これで俺もノーネームの一員か。そう言えばさっき貴方と一緒にいたの・・・リンですよね?」

 

曼陀羅の言葉に黒夜はギクッとした。

 

「なぜ・・・気づいた?」

 

「いや、なんとなくですよ。でも、殿下とかも気付いちゃうと思うから隠したいならもう少し工夫した方が良いかもしれないですね」

 

「ご忠告どうも・・・さて、お前を手に入れて大分ノーネームの戦力も整ってきたな。だがまだ足りない」

 

「足りない・・・?」

 

曼陀羅は首を傾げた。

 

「あぁ・・・もともと俺が呼び戻されたのはウロボロスを相手にするためなんだ。そのために身軽に動けるノーネームに入ってそこのメンバーを鍛えてきた。けど、お前ほどの実力者でも構成員の1人でしかないんだろ?」

 

「そうですね・・・俺でも組織の中では中の上といった所です。組織のトップには俺も会ったことすらありません」

 

曼陀羅の説明に黒夜はやれやれと型を竦めると、一先ず外の様子を確認するためにゲーム盤から戻った。

 

それとほぼ同時に、ステンドグラスの捜索とペストとの戦いも終わりを告げたのだった・・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ゲーム終了後、黒夜達はペストの処遇について白夜叉も合わせて行われていた。

ペストは未だに霊格を封印された状態で、同じく倒されたヴェーザー、ラッテンと一緒に正座で並ばされていた。

 

「ふむ・・・主要なメンバーはペスト以外はノーネームが倒し、ペスト自身もサンドラの助力もあったがラグスが撃破。ステンドグラスの捜索もジンが先頭に立って行っていた事から、ゲームのクリア条件を全て満たしたと思って良いじゃろう。と言うわけで、ペスト、ヴェーザー、ラッテンの3人はノーネームに隷属という形になるかのう?」

 

「その場合、3人の霊格はどうなる?」

 

「ヴェーザーとラッテンはともかく・・・ペストの霊格は・・・少なくとも神霊ではいられなくなるじゃろうな」

 

白夜叉の説明に、当事者であるペストは目に涙を浮かべながら俯いた。

黒夜はそれを見て少し思案すると、ペストの頭を撫でた。ペストは驚いて顔を上げたが、黒夜は既にペストを見ていなかった。

 

「白・・・俺としてはペストという戦力を失うのは得策じゃないと思ってる。少なくとも、魔王としての耐久力があったとは言えラグスとサンドラを相手にして一時は優位に立っていたんだ・・・」

 

そこまで言うと、黒夜は改めてペストに向き直った。ペストはその優しい笑みに、目を見開いて頬を染めてしまう。

 

「もし、ペストさえ良ければ俺の眷属にならないか?そうすれば魔王出なくなってもなお、魔王だった時以上の力を手に入れられる」

 

黒夜の提案に、ペストはヴェーザーとラッテンに視線を向けた。2人は頷きながら言葉を並べる。

 

「マスターのやりたいようにすれば良いと思うぜ?」

 

「そうですよマスター♪マスターがどんな選択をしても、私たちはそれについて行くだけです♪」

 

「2人とも・・・・・わかったわ。えっと・・・黒夜だったかしら?」

 

「あぁ」

 

「私を貴方の眷属にして欲しい」

 

ペストは真剣な顔で黒夜に言った。

 

「白・・・構わないよな?」

 

「正直・・・上の連中は良い顔はせんじゃろうが・・・まぁ表向きはノーネームに隷属したことにすれば大丈夫じゃろう」

 

「よし、じゃあペスト?こっちを向いて?」

 

「えぇ・・・」

 

ペストは黒夜の指示に従うと、しっかりと黒夜の顔を見つめた。

黒夜はそんなペストに微笑みかけると、その唇にキスをした。

相変わらずな契約の方法に、白夜叉を始めとした一部の者がやれやれと言った顔をしていたが、初めてそれを見た曼陀羅やヴェーザーにラッテン・・・そして今まさにキスをされているペストは驚いていた。

 

「!!!!???・・・な、なにを!?」

 

「これが儀式なんだよ・・・ギフトカードを見てみな?あと、ヴェーザーとラッテンも」

 

黒夜に促された3人は、それぞれ自分のカードを見た。

 

「え・・・"夜の寵愛を受けし者"と"夜の伴侶"・・・?」

 

「俺には"夜の伴侶の眷属"ってのがあるな」

 

「私もヴェーザーと同じものがあるわ」

 

「それが俺の眷属になった証だ。ちなみにラグスレティシア・・・それにリンも同じく俺の眷属だ。それとこれは眷属全員に渡してるんだが・・・」

 

そう言いながら、黒夜はオニキスの指輪をペストの左手薬指にはめてあげた。

 

「これには多少ダメージを軽減するギフトと、新たに俺が"夜の加護"ってギフトを加えた物だ。なにかあってもきっとお前の事を守ってくれる」

 

「あ、ありがとう///その・・・ラグスたちは本当に・・・」

 

「ラグスとレティシアは俺の恋人だよ」

 

「あ、私も出来れば恋人にして欲しいなぁ♪」

 

突然リンが声を上げた。

 

「リンも?あぁ・・・構わないよ。ペストはどうしたい?ちなみに俺との眷属契約は、俺との仲良くなればなる程見返りも大きくなる。そして一定のラインを超えると伴侶が花嫁になることが分かってるね」

 

「なるほど・・・ま、まぁ考えておくわ///」

 

ペストは気づいていないようだが、その顔は真っ赤になっていた。

ヴェーザーとラッテンは主人にも春が来たと内心で微笑んでいたが、ペスト自身はドキドキと煩い心臓に悩まされてそれどころではなかったのだった。

 

「さて、ペストの件はこれで終わりかの?」

 

白夜叉の言葉に、必死に落ち着こうとしていたペストは慌てて声を上げた。

 

「ま、待って!あの・・・無理を承知でお願いがあるの。どこでもいいから、私たちのコミュニティの旗印を残して欲しい!お願い!!」

 

「「マスター・・・」」

 

ペストが必死にお願いする姿に、ヴェーザーとラッテンは涙を禁じえなかった。

白夜叉は黒夜に目配せすると、彼もそれに頷く。

 

「なら、ちょっと良いかな?」

 

黒夜はそう言うと、今しがたプレゼントした指輪を一度ペストの指から取り外した。ペストは頭上に?マークを浮かべながら、なにをするの?と首を傾げた。

黒夜はそんなペストにウィンクを一つ送ると、指輪を両手で包んでしまう。すると、その隙間から一瞬光が溢れ出しすぐに収まった。

 

黒夜は指輪を覗き込んで確認すると、よしっと頷いてもう一度ペストにはめてあげた。

 

なにをしたのかわからないペストは、指輪を見て驚いた。

 

「あ・・・黒夜・・・これ!」

 

「指輪の宝石の中に旗印を刻んで見た。どうかな?」

 

「あ・・・り・・・がと、う。ありが・・・とう・・・黒夜。うれしい!」

 

ペストは指輪を抱きしめるように抑えると、涙を流しながらお礼を言った。ヴェーザーとラッテンも嬉しそうにそんなペストの頭を下げ撫でている。

 

「後でヴェーザーとラッテンにも何かアクセサリーにして渡すよ。その方がいいだろ?」

 

「あぁ・・・恩にきる」

 

「ありがとうございます・・・黒夜様!」

 

それぞれお礼を述べる3人を見ながら、白夜叉は何度か頷くと残っている案件に移ることにした。

 

「さて、上手くまとまった所で次の問題じゃ。曼陀羅・・・だったかの?」

 

「あ・・・俺はもう曼陀羅ではありません。曼陀羅は魔王としての王号みたいなものでして・・・本名はライナー・B・ハイゼンベルトと言います。長いのでライナーと呼んでください」

 

「ハイゼンベルトじゃと?もしやおんし・・・ハイゼンベルト家の?」

 

「あ、ご存知でしたか?コミュニティはもう何百年も前に滅んでるんですけどね・・・」

 

ライナーは頭を掻きながら恥ずかしそうにそう答えた。

 

「ハイゼンベルトとは少しずつ面識があっての・・・まさか生き残りがいたとは・・・。何故ウロボロスなんぞに?」

 

「俺を拾ってくれたのがウロボロスの幹部だったんですよ。当時の俺はまだ3歳でしたから・・・そのまま。その人が死んだ後も行く当てがなくてウロボロスに残ってたんです」

 

「そうだったのか・・・なら、今回の事はおんしにとっては良かったのかもしれんの」

 

白夜叉の言葉にライナーはそうですねと言いながら頷いた。

 

「まぁハイゼンベルトの子孫なら上も文句は言うまい。隷属する形になるようじゃしの。・・・それにしても、メンツだけ見ればノーネームだと言われても誰も信じんじゃろうな」

 

白夜叉はクックと笑いながらそう言った。確かに、月の兎に白夜の兄貴分、死神に元魔王の吸血鬼に同じく元魔王のペスト、さらには3桁出身の英雄の子孫と下層としては過剰戦力にも程がある。もしもノーネームでなければすぐにでも5桁か4桁には登れそうなメンツである。

 

「兄上は今も昔も私を驚かせてくれる・・・これだから兄上の義妹はやめられないんじゃ。っと・・・すまん話が逸れたな。今回の被害じゃが、死者は幸いにも出なかった。これもラグスとサンドラがペストの攻撃を全て抑えてくれたおかげじゃろう。次に街の方じゃが、これは復興にはそれなりに時間がかかりそうじゃな・・・。まぁ私も力は貸すからそこまで深刻な状況ではない。魔王との戦いにしては、随分と被害は小さかったと言って良いじゃろうな。みな、良くやってくれた!」

 

白夜叉はそう言いながら扇子を拡げるのだった・・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日・・・黒夜はある人物の部屋を訪れていた。

その人物は、自室で何かの手紙を読んだ後何かを呟いていた。

 

「ーーーーーー悪いことは出来んな」

 

「まぁ今回は死人も出なかったし良いんじゃないか?」

 

「!!?」

 

「よ!」

 

黒夜が訪れたのはマンドラの部屋だった。マンドラはなぜ?という顔をしながら黒夜を見つめる。

 

「まぁそう警戒するな。俺は確認のために来ただけだから」

 

「なに?」

 

「新人魔王対新人階層支配者・・・少し考えれば誰でも気づけるだろ?まぁ死人が出なかったのはラグスたちのおかげだが、結果が全てだ。お前の思惑通り、サンドラは魔王との戦いで確かな実力を見せた。それに俺たちも新しい戦力が手に入ったしな。だが・・・お前は根が真面目なんだから今回みたいな回りくどいやり方はもうしない方が良いぞ」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

マンドラは黙り込んでしまった。今回の騒動は、サラマンドラが魔王を意図的に招き入れたのが発端で、もしそれが外に漏れればサラマンドラは今日明日中にでも潰されてしまう恐れだってあるのだ。だが目の前の男は結果的にそうはならなくて良かったなと言ってくる・・・。

 

「まぁなんだ・・・サンドラが心配なのは分かるよ。俺にも手の掛かる義妹がいるからな。だけど次からは、まず俺に相談しろ。サンドラのためなら可能な限り手を貸してやるから」

 

「なぜ・・・手を貸してくれる?」

 

「一つはジンに頼まれたから。言ってたぜ?『僕には皆さんがついていますし、いざという時にどうにかしてくれる黒夜さんがいるから僕は迷わず前に進めます。けど、サンドラはそんな時自分の中だけで考え込んでしまうと思うんです。だから・・・サンドラの力になってあげてはくれませんか?』ってな。サンドラはお前と同じで真面目だからな・・・きっとみんなには心配をかけないようにってお前にすら相談できずにいることもあるんだろう。んでもう一つは、サンドラ自身に頼まれたからだ」

 

「サンドラに?」

 

このときマンドラは、サンドラがジンと話していた時の事を思い出した。いつの間に会っていたのかはわからないが、その時にお願いしたのだろう。

 

「あぁ・・・自分はまだ未熟で、だけどお兄様やコミュニティのみんなには心配をかけたくない。だから悩みが出来たら相談しても良いですかってな。だから・・・お前もサンドラのためを思うなら1人で結論を出さずにまずは俺に相談しろ。あぁそれと、定期的にサラマンドラに指南役として顔を出すことになってるからその時はよろしくな」

 

本当にいつの間にそんな話になっているのか・・・マンドラは心配していた筈の妹が急に遠い存在になってしまったように思えて表情を暗くしていた。

黒夜はそんなマンドラの心情を察し。さらに言葉を続ける。

 

「お前は・・・多分亜竜だから自分はもうこれ以上強くなれないと思ってるんだろうが・・・それは間違いだぞ?」

 

「な・・・なに?」

 

「お前は今壁にぶち当たってる状態なんだ。それは誰にでも訪れるもので、誰にでも乗り越えられるものじゃない。けどな?俺が鍛えれば、少なくとも今お前が感じている壁は乗り越えられるはずだ。もし、お前にその気があるなら俺が鍛えてやる・・・どうする?」

 

「・・・・・・・・・・本当に、強くなれるんだな?」

 

「あぁ・・・この俺が保証してやる」

 

「ならば・・・是非もない。どんな厳しい修行でも乗り越えてみせよう!頼む・・・私を鍛えて欲しい!」

 

マンドラは勢いよく頭を下げた。そこには恥も外聞もなく、ただ妹を守りたい兄の姿があるだけだった。

 

「OK・・・なら、俺がいない間はこのメニューを毎日必ずこなせ。これよりも少し少ない量だが、ジンは寝る間も惜しんで俺のメニューを必ずこなしてるんだから出来ないとは言わせないぜ?」

 

黒夜が渡してきたのは、冗談だろう?と言いたくなるようなものだった・・・。だがマンドラはそれを受け取るとすぐに愛用の剣を取った。

 

「あの小僧に出来て私に出来ないわけがない!今から特訓して来る!」

 

マンドラはそう言い残すと、鍛錬場のほうへ走って行った。

残された黒夜はそれを見送りながら呟く。

 

「ま、頑張れ。お前が強くなれば俺も安心して北側を任せられる。・・・お前はどう思う?十六夜」

 

黒夜はそう言いながら天井を見上げた。

 

「ヤハハ・・・やっぱ気づかれてたか」

 

そう言うと、屋根裏に隠れていた十六夜が天井を突き破って現れた。

 

「お前は壊しながらじゃないと登場出来ないのか?」

 

「まぁそう言うなって。・・・正直甘いとは思ったが、あの様子なら大丈夫なんじゃねえか?随分と妹を大事にしてるみてえだしな」

 

「だな・・・はぁ〜今回は流石に疲れたぁ・・・」

 

「なんだよ?らしくねえな」

 

「あのなぁ・・・俺は3000年も鎖に繋がれて身動きが取れない状態で封印されてたんだ。正直霊格も体力も色々と落ちてんだよ。もし今一桁の連中と戦ったら数秒で殺されるね・・・。実を言うと眷属を増やしたりお前たちを鍛えたりしてるのも、俺の力を回復させるためでもあるんだ。正直、今回のライナーとのゲームも軽い賭けだったんだぜ?あいつの切り札はそれだけの威力があったからな・・・」

 

十六夜は驚いた。いつも余裕綽々で、自分たちを引っ張ってくれている男が実は必死になっていたという現実に、少なからず不安を覚える十六夜。

黒夜はそんな十六夜の表情を読んだのか、苦笑気味に微笑んだ。

 

「まぁそんな顔するなって。無理したおかげで今回は大きな戦力を4人も手に入れられた。今後はそこまで無理をする事は滅多にないだろう。それに、お前たちもいるしな。俺より強くなるんだろう?もし本当に俺より強くなったなら、俺にとってこれほど安心できることはない。なにせ、仮に俺が負けてもお前が勝てばいいんだからな?」

 

挑発的な笑顔でそう言ってくる黒夜に、十六夜は獰猛な笑みで答えた。

 

「ハッ!あぁそうだな・・・絶対にお前より強くなってやるよ!じゃないと、黒ウサギを守れないかもしれないからな・・・あいつのためなら、俺は必ず強くなってみせる!」

 

「ハハッ!その意気だ。お前には一番期待してるからな・・・本拠に戻ったらまた鍛えてやるよ!」

 

2人はそう言うと笑った。今後のことはどうなるかわからないが、少なくとも今は順調に行っている。ならばこのまま突っ走るだけだと2人は大声で笑うのだった・・・。




今回はここまでとなります!

ではでは今度こそ、第10回雑談会はーじまーるよー!

というわけで今回のゲストは黒夜さんとペストさんです!

黒夜「あれ、曼陀羅・・・もとい、ライナーも来ると思ったんだけどな」

ペスト「そうね・・・私とも面識あるのだし」

いや〜ライナーさんは次回お呼びしますよ!ところで・・・また眷属が増えましたね。

黒夜「そうだな・・・まぁみんなもう気づいてるだろ?指輪の時点で」

ペスト「そうよね・・・あと2つ残ってるし」

まぁバレバレですよねwフッフッフッ・・・

黒夜「なんだよ?気持ち悪いな・・・」

酷っ!?まぁいいです・・・ところでどうでした?ペストさん。

ペスト「どうって・・・何がよ?」

いえ・・・ファーストキスはどうだったのかなぁとw

ペスト「なぁ!?///というかなんでファーストキスだって決めつけるのよ!?」

黒夜「あれ・・・違うのか?」

ペスト「ちがわ・・・ないけど///」

フフフ・・・まぁ次回はペストさんも嬉しい展開になる・・・というかなってると思いますよ?

ペスト「どういうことよそれ!?というか"も"!?」

あはは!まぁ詳しくは次回!またお会いしましょう♪

ペスト「教えなさいよ〜!!!」
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