白夜の兄貴分が帰って来るそうですよ?〜凍結(リメイク執筆中)〜 作:☆シュレリア☆
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「休息・・・」
ペストとの戦いからすでに一週間が過ぎていた。
黒夜たちはノーネームの本拠に帰ってくると、今回の反省も兼ねて次の日からまた修行の日々に戻っていたのだがどうも伸び悩んでいた。
遂にはジンと飛鳥の2人が突然倒れてしまい、黒夜は無理をさせ過ぎたと本気で反省し頭を下げていた。
謝られた2人はこの程度で倒れた自分が悪いのだと言って黒夜を慰めたが、魔王との戦いで思っていた以上に疲労が溜まっていたのだと黒夜は数日の休息を言い渡したのだった。
しかし、最初の2日程は大人しく過ごしていた問題児組は今では逆に言え体力が有り余ってしまっているようで、飛鳥も一緒になって街のギフトゲームに参加しているようである。
黒夜はそれに苦笑いを浮かべるものの、みんな楽しんでいるようなので強く止めたりはしなかった。
特に飛鳥と耀の2人は、新たに仲間に加わったライナーが気に入ったのか半ば無理やりに街に連れ出していた。ライナーも悪い気はしないようで。黒夜同様苦笑いを浮かべてはいたものの素直について行っていた。
「ライナー君はどこの出身なだったの?」
「出身ですか?俺は西側の3桁にあった"エレミア"というコミュニティにいたんですよ。メンバーはほぼ全員が騎士の家系で生まれながらに高い戦闘力を持つ方ばかりでした」
「そうなんだ・・・じゃあウロボロスにいた頃は辛かったんじゃない?」
「そうですね・・・正直、力のない人達を苦しめるのは嫌でしたが俺の仲間はいい人達でしたからなかなか抜けられなくて・・・」
「リンさんもその1人だったのかしら?」
「そうですよ。彼女はとくに元気で何度もその笑顔に救われましたね」
それを聞いて飛鳥と耀は質問を間違えたと思ったが、この際そのあたりも聞いてしまおうと頷き合った。
「へぇ・・・もしかして好きだったり?」
「え・・・?まぁ好きではありますね。ただ俺たちはみんな家ぞくって感じだったから家族愛・・・みたいなものかな?」
「良いわね・・・そういうの。じゃあ今は恋人とかはいないの?」
「あはは!いませんよそんなの・・・いたら嬉しいですけどね・・・ハイゼンベルトの血を後世に残せますから」
ライナーの答えに2人は内心でガッツポーズした。別にまだライナーに恋をしているわけではないが、そうなった時に既に好きな人がいたのではアタック出来ないと思って、2人は共同戦線を張って好感度を稼いでおこうと思ったのである。
そのためにこうして休暇を利用してライナーを街へ連れ出し遊んでいる。
「そう言えば・・・ライナー君は趣味はあるの?」
「趣味ですか・・・?そうだなぁ・・・日課で素振りはするけど・・・あぁ、実は釣りが好きで仲間の目を盗んでは釣竿片手に川にいってましたね」
「釣り・・・なら、今度3人で川へ行きましょう?もちろん釣りをしにね。それで教えてもらえないかしら?」
「私も・・・それで釣りたてをその場で焼いて食べたい!」
「いいですねぇ・・・今の時期なら東側でしか釣れない魚もいますし、明日にでも行ってみますか?」
ライナーの提案に、飛鳥と耀は満面の笑顔で頷くのだった・・・。
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一方その頃、十六夜と黒ウサギは揃ってあるゲームに参加していた。とは言え、ここは7桁ではなく5桁である。できるだけ面白いゲームに参加したいと白夜叉のところへいったら、このゲームを紹介されたのであった。
ゲームの内容はというと、
『ギフトゲーム名:海と空の狩人たち
参加条件 遠距離攻撃用のギフトを持つ者
勝利条件 海と空に現れる魔物を倒し、その合計ポイントで競う
敗北条件 海に落ちるもしくはギブアップする。また、他の参加者に直接攻撃した場合も失格とする
注意事項 魔物の種類によってポイントが違います。再奥に現れる大型の魔物を倒すと高得点を獲得できます。
宣誓 上記を守り、名と旗印の下正々堂々戦うことを誓います
"パイレーツ×パイレーツ"印』
というものだった。少し前までの十六夜たちではこのゲームには参加できなかったのだが、今では光弾を自由に飛ばせるのでたまにはこういうシューティングゲームのようなものも良いだろうと、2人は参加する事にしたのである。
ちなみに優勝の景品は海と空の幸1ヶ月分・・・耀と新たに加わったライナーという大食らいがいるノーネームにとってはありがたい景品だ。
「さて、確か海では雷魚辺りからポイントが高くて、空ではマンタ鳥辺りからだったよな?」
「そうですね・・・ですが高ポイントだけを狙えば良いというわけではありません。私たちが乗る船はあまり頑丈には出来ていないので少し大きめな魚や鳥の攻撃でもすぐに沈んでしまいます」
「確かにな・・・ま、視界に入った獲物を片っ端から潰せばいけるだろ」
「あはは・・・今の私達なら本当に出来てしまうから恐ろしいですね」
2人はそんな事を言いながらさっそく現れた通常サイズの魚の群れに光弾(弱)を無数に放って行った。するとその合間合間に人より少し大きいくらいの魚が現れそれも一緒に沈めていく。
チラリと周りを確認すると、既に何隻かの船がそのちょっと大きめな魚によって沈められていた。
「5桁のゲームにしては随分弱いのも参加してんのな?」
「いえいえ、先ほどの魚も普通なら倒すのに時間がかかりますよ?」
すると今度は空から無数の鳥が沸いてきた。
「おっと、話は後だな。俺は空のやつを狙うからしたのは任せたぜ!」
「了解なのですよ♪」
2人は上下からの攻撃に次々と参加者が減っていく中、順調にポイントを稼いで行った。しかも未だに船へのダメージはゼロ。その光景に映像で見ていた観客たちは大いに湧いた。
『おーと!?今回の参加者はなかなかやりますね!未だに傷一つないとは・・・これは久しぶりに再奥までたどり着けるか!?・・・えーと、彼らは下層からの参加者ですね・・・え、しかもノーネーム!?いやいやおかしいでしょう!!?』
司会の声に。観客たちも驚愕の声を上げていた。それを聞いていた十六夜たちは顔を見合わせるとお互いに笑い声を上げる。
「クック・・・やっぱ俺らって異常だよなぁ?」
「あはは!まぁ師匠が師匠ですからねぇ・・・仕方ありませんよ。あ、十六夜さん今までで一番大きな魚が向こうに!」
「お!んじゃちょっとだけ本気で撃つか!」
十六夜はそう言うと、光弾(中)を放った。それは途中を泳いでいた他の魚も巻き込みながら、数百メートルは離れていた巨大魚を一撃で仕留めながら爆発を起こす。それによって残っていた参加者の船を巻き込みながら周囲の魚を一掃していた。
『あーっと!!十六夜選手!他の参加者を巻き込んでしまったぁ!!え?魚を狙ったものだからルール違反じゃない?なるほど!これは他の参加者は魚だけではなく流れ弾にも注意が必要になりますね・・・。あ、現在のポイントですが、一位は1372ポイントで十六夜・黒ウサギチームがダントツのトップ!続いて593ポイントでアンジェ・ミシェルチームが二位に付けています!!』
「倍以上離してるのか・・・っと、そろそろ最終地点じゃねえか?」
「みたいですね・・・どんな化け物が来るんでしょう?」
「さぁな・・・ちょっとワクワクするな!」
思った以上に面白いゲームだったので、十六夜は子供のようにはしゃいでいた。黒ウサギはそんなあどけない笑顔に頬を染めながら奥へと目を向ける。
そして最終地点・・・。突然大きく揺れだした海面に黒ウサギがバランスを崩すが、すぐさま十六夜が抱きとめたので落下せずに済んだ。しかし2人はそんな状況にも関わらず、目を点にして固まってしまった。
そこに現れたのは、飛鳥のディーンの3倍はあろうかという巨体・・・。あまりの大きさに、観客からも驚きの声があがり司会の女性も口をポカンと開けていた。
「なぁ黒ウサギ・・・」
「なんでしょう・・・十六夜さん」
「これ・・・本気でやらねえと他の参加者ヤバくね?」
「まず間違いなく食べられちゃいますね」
意見が一致した2人の行動は早かった。まず十六夜は例の白はモードになると、黒ウサギによって上空に飛ばされる。十六夜は超巨体魚の背丈よりも上まで来ると、両手に全力の光弾を作り出した。
「こんなゲームで死人を出すつもりか!?吹き飛べやぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!」
そして放たれる二つの光弾(全力)・・・それは超巨体魚の体に当たると、勢いそのままに貫いた。そして体内で爆発する光弾(全力)・・・その衝撃は近くまで来ていた他の船をひっくり返しながら大きくなり、超巨大魚を内側から破裂させ周囲に血の雨を降らせた。
「わぁ・・・脂が乗ってとっても美味しそうな身ですねぇ・・・」
黒ウサギは血の雨で真っ赤になり赤ウサギになっていたが、どこか現実逃避気味にそんなことを口ずさんだ。
十六夜は船に着地すると、同じく真っ赤に染まった髪をかきあげながらニヤリと笑う。
「俺が仕留めたんだし持てるだけ持って帰ろうぜ?しばらくは魚尽くしだな♪」
そんな十六夜の笑顔に、黒ウサギはいつもならハリセンで突っ込むものの、これも惚れた弱みなのか?笑顔で頷くのだった。
結局、あの超巨大魚は運営のミスでだったようで、今回はもともと十六夜たちがトップの成績だったのでそのまま加算され優勝が決まった。
なんでもここ数十年、再奥まで到達したプレイヤーはいなかったらしく、その間にあそこまで生長してしまったのだろうと説明された。
十六夜と黒ウサギは、他の参加者を守ってくれた事でも感謝されまた一つおかしな伝説を残すのだった・・・。
景品などを本拠に持ち帰ると、耀とライナーに大袈裟なほどに感謝してされるが、ほかのメンバーからはそれからしばらく延々に魚を料理ばかりを食べさせられた事で白い目で見られたそうな・・・。
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黒夜は現在、眷属となった4人の少女たちと一緒に行動していた。黒夜にとっては物凄く年下なので少女は賞状だ。異論は認めない!
こほん!5人は街に出ると、ただブラブラと歩きながら楽しそうに店に並んだアンティークや服などを見て回っていた。つまりはただのデートである。
事の発端はリンの一言から始まった。
「そう言えば・・・私はこのへんあんまり見て回ったことないなぁ・・・」
「そう言えば私もないわね」
「リンとペストは来たこと無かったんだ?」
「だってこんな下層に用なんてなかったもの」
ペストの発言にあははと苦笑いするラグス。そこにレティシアがある提案をした。
「それならどうせ休暇なのだし黒夜を誘って街に出出ないか?今までデートらしい物と言えば店のしまった北側の街を歩いた時くらいだしな・・・」
その提案に瞳を輝かせたリンは、ギフトを使って一瞬で黒夜を連れてきた。黒夜は何事かと慌てていたが、レティシアが説明をすると快く頷いてくれたのだった。
「結構賑わってるのね・・・」
「最初はここまでじゃなかったんだけどね。私たちがフォレス・ガロをたおしてからかな・・・ここまで活気が出るようになったのは」
「そうだな・・・丁度その頃だったな。私がノーネームに戻れたのも」
「そうなんだ?・・・あ、あれ美味しそう!」
リンはそう言いながらアイスの売っている店に走っていった。黒夜たちはそれを見ながら微笑ましく見守っている。するとそこに若い3人の男たちが声をかけてきた。
「そこのお嬢さん方!今暇?暇だったら俺らと遊ばない?」
「俺たちすげぇ上手い店知ってるんだよ。奢るからさぁ・・・どう?」
「その後でカラオケでも行かない?」
明らかにナンパなその男たちに、ラグスたちは冷たい視線を送った。というか箱庭にもカラオケなんてあるのか・・・。
反応がないラグスたちに、なおもしつこく言い寄る男たちに、黒夜が声をかけた。
「オイ・・・この子たちは俺の女なんだよ。手ェ出すんじゃねえ・・・」
「はぁ?だったらなんだよ?どうせどっかしょうもないコミュニティに入ってるんだろ?良いか?俺たちは・・・」
「ダマレヨ・・・」
黒夜を馬鹿にしながら自分達を自慢しようとしていた男たちだったが、黒夜の死の底から聞こえてくるような声に一気に震え上がった。
「黒夜、落ち着いて。こんな
「そうだぞ・・・コミュニティの名に縋り付くような
「そうね・・・所詮は魔王と戦ったこともない
ペストの言葉に振り返ると、確かにリンがアイス屋の前で手を振りながら呼んでいた。しかし女性陣から雑魚と言われた男たちは額に筋を浮かべながら怒り出した。
「オイ・・・オイオイオイ!雑魚ってなんだよ!?俺たちはこの辺りじゃ名の知れたコミュニティ"フォックス・ハウンド"の幹部さまだぞ!?」
「フォックス・ハウンド?・・・あぁ、フォレス・ガロの後任みたいなコミュニティでしたね確か。この間白夜叉様が貴方方のコミュニティに視察に行くとおっしゃっていましたよ?」
「確かに言ってたなぁ・・・なんだっけ?細菌行方不明の若い女性が増えてるからだったか?白も大変だよなぁついこの間ペストとの戦いの後始末を終わらせたばかりだってのに・・・あ、なにかお土産買ってくか?」
「それなら、黒夜の手作りが一番喜ぶんじゃないか?前にケーキを持って行ったら随分喜んでただろ」
「なに?白夜叉ってブラコンなの?確かに黒夜は魅力的だけど・・・白夜叉が黒夜に甘えてるわけ?」
「まぁ・・・確かに俺の前だと白は甘えてる事が多いかもなぁ」
と、世間話を始めてしまった黒夜たちだったが、リンが待っている事を思い出して慌ててアイス屋へ向かうのだった。
ナンパしてきた男たちはというと・・・。
「ハァ・・・ハァ・・・!お、追ってきてないよな!?」
「あぁ・・・!でもまさか、あいつがあの黒夜だったなんて!」
「それよりもどうすんだよ!?白夜叉が視察に来るって言ってたぞ!?」
「そんなもん、今いるのを白夜叉が来る前に全員売り払うしかねえだろ!」
「おっと・・・そうはいかんぞ?」
「「「ヒィ!?」」」
男たちが振り返ると、そこには今話していた白夜叉が立っていた。
「フフ・・・兄上のおかげで視察に入る手間が省けたわい。お主ら・・・全部吐いてもらうから覚悟せい!」
その瞬間、路地裏から男たちの悲鳴が響き渡るのだった・・・。
ラグス達はというと、余りにも遅かったためリンに文句を言われてしまうのだが事情を説明すると一転して黒夜に詰め寄っていた。
「黒夜さんは私がナンパにあっても同じように助けてくれますか!?」
「あ、当たり前だろ?お前も俺の大事な恋人なんだから」
「良かったぁ♪それにしても良いなぁ・・・私も『俺の女に手を出すな』って言われてみたいなぁ♪」
頬を染めながら妄想に浸っているリンを黒夜たちはまた微笑ましく笑い合うのだった・・・。
こうしてみな思い思いに充実した休暇を楽しんでいたのだが、この時は誰も気づいていなかった・・・。
ノーネームにある魔王の手が伸びているのを・・・。そしてそれはすぐそこまで迫っている事を・・・。知る由も無かったのだった・・・。
今回はここまでとなります!
それでは第11回雑談会はーじまーるよー!
今回のゲストはペストさんとライナーさんです!
ライナー「初めまして」
ペスト「どうも(黒夜はいないのね・・・)」
ペストさんなにか言いました?
ペスト「何も言ってないわよ!!///」
そうですか?さて、ライナーさんに来ていただきましたが・・・まず最初に、ペストさんが強化されていたのはライナーさんの仕業でしたよね?
ライナー「そうですね。あれは彼女にちょっとしたギフトと使いかたを教えただけだったんですが・・・予想以上に強くなっててビックリしました」
あのラグスさんを防戦一方にしてましたからね・・・
ペスト「フン・・・あれは彼女が他の参加者を守ってたからでしょう?普通に戦ってたら勝てる気がしないわよ」
ライナー「それでも白夜叉さんから推定4桁・・・それも上位だと認定されたんだから新人の魔王としては凄いことだよ?」
しかもその後黒夜さんの眷属になったことでペストさん自身の実力は推定4桁の最上位か3桁の最下位と言われてましたしねぇ
ペスト「ホント・・・ノーネームって黒夜のおかげで活躍出来てる部分が大きいわよね」
あはは・・・私の作品では原作に登場しない強敵が多数でてますからねwペストさんも本来なら推定5桁ていどですし・・・
ライナー「まぁ今回のラストでなにやら匂わせていましたし、またなにか現れるんですかね?」
そうですね。次回からは南へ行く前にオリジナルが入ります!かなーりキツイ戦いになる予定なので!
ペスト「へぇ?それは楽しもね・・・それなら早く帰って黒夜に鍛えてもらおっと♪」
え?ちょっとペストさん?ペストさーーーーん!?
ライナー「あはは・・・俺の女発言されてから随分懐いたみたいですね・・・これは落ちるのも時間の問題かな?まぁ今回はこの辺で!」
またお会いしましょう!!!