白夜の兄貴分が帰って来るそうですよ?〜凍結(リメイク執筆中)〜 作:☆シュレリア☆
オリジナルは難しい・・・。
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「魔王の根城」
ペルセウスの本拠を後にした黒夜たちは、2時間してようやく魔王たちが潜んでいると思われる場所に辿り着いていた。というのも、葵が教えられていた場所一帯が薄紫色の水晶にに覆われていてなかなか入り口を見つけられなかったのである。
最初、黒夜たちは少なくとも自分たちのような本拠を持っているものだと思って探していたのだが、どこを見回しても水晶ばかりで建物も見当たらず・・・仕方なく歩いて探そうということになったのだがいざ降りてみたら目の前に洞窟の入り口のようながあったのだ。
一同は現在・・・その洞窟へ入り注意深く進んでいた。
「中も水晶で覆われてるのね・・・こんな時でなければ見惚れてしまうのだけれど・・・」
「綺麗だもんね・・・けど、なんでこんな所にいるんだろう?」
「さぁな・・・だが、近くには街もないし暴れるにはもってこいの場所だろ」
そんな感じで歩いていると、少し開けた場所に出た一同はどうするか悩んでしまった。目の前にあるのは5つの穴・・・。おそらくこの先に魔王とその仲間がいるのだろうが、ラザリスの相手は黒夜しかできないとなると、誰がどの穴を進むかを考えなければいけないのだ。
「特に目印は無し・・・か。仕方ない・・・俺が真ん中の穴、十六夜と黒ウサギがその右隣、ラグスが左隣、悠と葵とジンの3人が1番左、飛鳥と耀が1番右を進んでくれ。もし俺以外の所にラザリスがいた場合は、戦わずに即撤退。俺の進んだ穴に来て交代・・・これしかないだろ。もしも撤退出来ないようなら俺が到着するまでなんとしても持ち堪えて欲しい。それと悠には葵を守りながら戦ってもらうことになるから負担をかけるが・・・」
「大丈夫だ。任せろ」
「頼んだ・・・。みんなも良いか?」
「ま、今回はしょうがねえな。了解だ」
「私たちも了解」
「黒夜の言う通りに」
一同はお互いの健闘を祈ると、それぞれ指定された穴へと進んでいった・・・。
side 十六夜&黒ウサギ
2人はしばらく歩いていると、薄暗い場所へと到達した。しかしその広さはおかしなほど広く、後ろを振り返ると来た道もなくなっていた。どうやらゲーム盤か何かに繋がっていたらしいと十六夜が推測していると、奥から声が聞こえて来た。
「おやおや・・・侵入者ですか・・・。参りましたね・・・今は研究の途中だったのですが・・・」
そう言いながら現れたのは、全身を包帯で包んだ男で周りには夥しい数の死体が転がっているのが薄暗い中でも確認できた。十六夜と黒ウサギは一瞬で戦闘体制に入ると、相手が何かをする前に動き出す。
まずは十六夜が左側面へ走りながら注意を引くと、それを確認してから黒ウサギは右側面へ。しかし攻撃は同時になるようにスピードを調整し十六夜は上段に、黒ウサギは下段に蹴りを放った。包帯男はそれをジャンプして躱すが、すかさず2人は光弾を無数に放つ。
さらに光弾が着弾した直後に最大出力のビームを放った。
2人は爆炎が上がる中、油断せず一度距離を取ると戦闘体制を崩すことなく煙が晴れるのを待つ。
「やれやれ・・・名乗りも聞かずにいきなり攻撃とは、随分と礼儀のなっていない方々ですね・・・」
包帯男はそう言いながら煙の中から出てきた。全身の包帯はところどころ破れ去り、その素顔をさらけ出している・・・。
十六夜と黒ウサギはもっとグロい姿を想像していたのだが、男の肌はいたって綺麗だった。
「やっぱあれくらいじゃ倒せないか」
「礼儀のなっていないと言いますが、あなた方も名乗りを上げずに多くのコミュニティを襲ったのではありませんか?」
「ふむ・・・そう言えばそうでしたね・・・では改めて、私の名前はムクロ。『死体狩り』のムクロです。短い付き合いですがどうぞよろしくお願いいたします」
ムクロはそう名乗ると、周囲に山積みになっていた死体を操り始めた。今までにいったいどれだけの死体を集めたのか・・・少なくとも千や二千ではきかない数の死体たちが一斉に起き上がり襲ってくる。
十六夜と黒ウサギはその死体たちを纏めて薙ぎ倒すが、千切れた腕や足は一瞬で再生しまた襲いかかってきた。
十六夜は舌打ちしながら今度は頭や心臓を潰していくが、それでも再生して来る死体たちを見てさらに舌打ちした。
逆に黒ウサギはビームを一心不乱に連射していた。彼女はホラー系が大の苦手で、以前ガールズトークで耀や飛鳥が怖い話をし始めた時も、耐えられなくなり十六夜の部屋へ逃げ込んだ事がある程である。実は十六夜の舌打ちも倒せないことよりも黒ウサギが気になっての事だったのだが、黒ウサギのビームに飲まれて消滅した死体は再生して来ないのを見て攻撃をビームに切り替えていた。
しかし多勢に無勢・・・少しでも肉片が残っていると、そこから一瞬で再生してしまうためキリがない。
「なかなか頑張りますね・・・このままでは全滅してしまうでしょうか?では・・・こんなのはどうです?」
ムクロはそう言うと魔法陣のような物を出現させ、そこから新たな死体を呼び出した。その死体を見た十六夜と黒ウサギは驚愕する・・・。
「な・・・ドラゴンだと!?」
「そんな・・・亜竜のようですが、この状況であれは!」
体長10mはあろうかという竜は、一際大きな雄叫びを上げると十六夜たちに向かって突っ込んでくる。2人はそれを躱すと竜に向かってビームを放つが、やはりと言うかすぐに再生してしまった。
「クソッ!これじゃキリがねえぞ!!」
「落ち着いてください十六夜さん!なにか・・・なにか手がある筈です!!」
「そうは言うが・・・黒ウサギ!!」
十六夜は死体を処理しながら黒ウサギの方を見た・・・だがそこには、黒ウサギの背後にたつムクロの姿が。
「気をとられすぎですよ・・・」
「黒ウサギィィィィイイイイイ!!!」
「・・・え?」
ドスッ・・・・・。
十六夜の目に映ったのは、腹部を貫かれた黒ウサギの姿だった・・・。
side out
side ラグス
ラグスが進んだ先にいたのは、魔法使いと思われる女だった。ラグスはゲーム盤と思われる広場の中心まで移動すると戦闘体制を取る。
「今回の侵入者さんは随分と可愛らしいわねぇ・・・。私は『黒の魔女』リリウス・マキウスよぉ。貴女の名前を教えてもらえるかしらぁ?」
「ラグスムエナ・・・なんとなくムカつく喋り方ですね」
「酷いわねぇ?でも可愛いから許してあげるぅ♪」
「貴女なんかに可愛いと言われても嬉しくありません。黒夜のため・・・ここで倒れてもらいます!」
ラグスはそう言い放つとリリウスに向かってルートで接近した。リリウスは一瞬で間合いを詰められた事に驚いたものの、ラグスの鎌をヒラリと躱して3つの魔法陣を出現させる。
「速いわねぇ・・・私って接近戦は得意じゃないのよぉ。だ・か・らぁ・・・もう近ずけさせないわよぉ!!」
そう言いながらリリウスは魔法陣から光弾の雨を放つ。それは某弾幕ごっこのように軌道が読みずらくなっており初見では躱すのも苦労しそうなものだったが、ラグスにとってはこの程度の弾幕止まってるも同じだった。
ラグスは先ほどのようにルートを使うと、最短距離でリリウスの懐に入る。
リリウスはまさかこうも簡単に躱されるとは思っていなかったため、完全に不意を突かれる形になってしまった。
ラグスは硬直して動けないリリウスを"魂狩りの鎌"で切りつけた。リリウスはすぐに飛び退くものの、着地と同時に自身の霊格が急激に落ちていくのを感じた。
「貴女・・・いったい何をしたのぉ!?」
「貴女の霊格を吸わせていただきました。先に言っておきますが、吸ったと言ってもそれが回復することはありません。今の貴女はもはや・・・その辺にいる町娘と変わらない存在です」
「ふ・・・ふざけないでよぉ!?たった・・・たった一撃で、私の今までの苦労を!!返しなさい!・・・返しなさいよぉ!!!」
リリウスは先ほどまでのような美しいとさえ言えた美貌を歪ませ、鬼の形相でラグスに向かって魔法を放とうとする。しかしそれは先程のような威力には程遠く、まるで花火のように火花が散るだけだった。
ラグスはその光景に顔を俯かせながら近づくと、睨み続けるリリウスの首を跳ねるのだった。
「嫌よぉ・・・私は・・・私は箱庭最強の魔法使いに・・・!!!」
「その夢は叶いませんよ・・・貴女方がやったことは、決して赦されることでは無いのですから。・・・地獄で、しっかりと自分を見つめ直して下さい」
ラグスは断末魔を上げるリリウスの魂をその手に収めると、一度祈りを捧げてから天へと導くのだった・・・。
「ふぅ・・・今まであまり活躍出来なかったけど、これで黒夜の恋人として面目も立ったかな・・・?」
ラグスがそう呟くと、リリウスが張っていたと思われるゲーム盤のような結界が消え進んでいた穴の最奥に帰ってくる。
「ん〜他のみんなは大丈夫かな・・・。1番心配なのは鳴上さんのとこ・・・かな?」
ラグスは鳴上の手助けをする事に決めると、急いで来た道を引き返すのだった・・・。
side out
side 飛鳥&耀
2人が到着したのは、一面が水晶で覆われた世界・・・つまりラザリスがいる場所だった。2人は急いで引き返そうとするものの、既に来た道は無くなっておりにげられない事を悟る。こうなってはやるしか無いとすぐに"神子"と"神獣の加護"を発動すると、葵から渡された双剣とお札を構えた。
「シンニュウシャ・・・アナタタチハダレ?」
「私は久遠飛鳥。貴女を倒すために来たのよ」
「春日部耀・・・」
2人は律儀に名乗ると手や足から水晶が生えた少女のような姿のラザリスに攻撃を仕掛けようとするが、瞬きした瞬間にラザリスの姿が消えていて動きを止めてしまった。
「アナタタチカラ・・・アノヒトノニオイガスル・・・トクニカスカベ・・・アナタハアノヒトノナニ?」
突然耳元から聞こえた声に、2人は反射的に後ろへ飛んだ。
「いつの間に・・・!」
「空間転移・・・?」
2人は驚愕するものの、空間転移だとしたらラグスが似たような事が出来るため慣れている。飛鳥はお札を構えるとそれをラザリスの頭上に放った。
「
お札からは紫色に怪しく光る球体が現れ、通常の何十倍にもなる重力を発生させる。ラザリスは一瞬苦しそうに体を揺らした。耀はその瞬間を見逃さず、飛鳥が作った重力場とラザリスを直線に結んだ位置に飛ぶと、その重力を活かして全体重をかけた一撃を放つ。
その一撃はラザリスの体に深く刺さり地面に激突する。巨大なクレーターを作るほどの威力を出した耀の一撃だったが、ラザリスは表情1つ変えずに耀の腕を掴むと重力場へ投げつけた。
飛鳥は咄嗟に重力場を解除すると、追撃させない為に新たな札を投げつける。
「
飛鳥がそう叫ぶと、ラザリスの周りの地面が隆起しラザリスを囲むように覆い始めた。さらに飛鳥はラザリスの頭上に飛ぶと続けて札を放つ。
「
札からはサンドラが放っていた以上の熱を持った炎が放たれ、ラザリスに直撃するのと同時に岩の壁がドーム状に閉じた。飛鳥はその間に耀へと近づく。
「春日部さん大丈夫?」
「大丈夫・・・じゃないかな。掴まれただけなのに左腕の骨が折られちゃった・・・」
見ると、耀の左腕はブランと力なく垂れ下がっており肌は青黒く腫れてしまっていた。飛鳥は札を青黒くなった部分に貼ると、威光を発動する。
「
すると、腫れていた部分が収まり、元の綺麗な肌色に戻る。しかし骨を繋ぐまではいかなかったようで、またすぐに腫れてしまった。飛鳥は顔を顰めると、すぐに別の札を貼って今度は痛みを和らげるように威光をかける。
「どうかしら?」
「うん・・・痛くない。ありがとう飛鳥」
「どういたしまして・・・けど、どうしようかしら」
飛鳥がそういった瞬間、ドームが突如爆発し中からラザリスが出てくる。2人もあの程度で倒せるとは思っていなかったため、特に驚きもせずに向き直った。むしろ10秒以上も時間を稼げたのだから良い方だろう。
「アツカッタ・・・ケッコウヤルンダネ」
「あら、意外と効いていたのかしら?」
「ベツニ・・・ケド、ヒサシブリニイタカッタ」
ラザリスはそう言うと、若干焦げた肌をさする。すぐにそれも治ってしまったが、飛鳥と耀はこれなら時間稼ぎに徹すればなんとか戦えると思い改めて気合を入れるのだった・・・。
side out
side 悠&ジン&葵
3人が行き着いたのは、一面が血に濡れた部屋だった。余すことなく血に染まったその部屋は、形状や広さが全く分からず3人を困惑させる。部屋の中心には一台のテーブルのような物が置かれ、悠はそれが手術台のように見えた。その隣には情報通りの血塗れの男が立っており、表情は伺えなかったがこちらに気づいたのか声をかけてきた。
「おや・・・招かれざる客ですか。ここは私の神聖な聖域なんですよ・・・。ここに入るものは血に濡れてなきゃいけない・・・なので、このブラッド様が貴方方をこの部屋に相応しい姿に変えて差し上げましょう!!!」
ブラッドはそう言うと、二振りの巨大な鉈を取り出し切り掛かってきた。悠達は事前に話し合った通り、悠側とジン・葵側の二手に分かれてそれを回避する。
悠は相手のスピードが異常に速い事を確認すると、ここに到着する前に出していたザオウゴンゲンでは対処が出来ないと判断しすぐにペルソナをチェンジする。
「チェンジ・・・ガルーダ!」
ペルソナを変えた悠は、さらに追撃してきたブラッドの攻撃を避けるとお返しとばかりに切り掛かった。しかしガルーダはあまり攻撃力が高くないせいか傷を付ける事すら出来ない。悠にとってこれは初の魔王戦だったため、色々と試したい気持ちもあったのだがその考えは致命的な隙を生んでしまった。
ブラッドは悠のスピードが自分と同等と判断し、先にジンと葵を始末しようと走り出す。悠は内心でしまったと思い追いかけるものの、間に合わず2つの兇刃がが2人を襲った。
「あまり僕を舐めないで下さい!」
しかし焦る悠の眼の前で、ジンは冷静に葵を背負いながらブラッドの一撃を躱すと、すぐさま反撃の蹴りを放つ。ブラッドはまさかあの状態から避けられるとは思わず、その蹴りをまともにくらって吹き飛んで行った。
ジンは内心で浅いと舌打ちしながらも、葵を降ろしながら悠に向かって叫ぶ。
「鳴上さん!僕たちは大丈夫ですから全力で戦って下さい!!」
悠はその言葉に、子供だからとジンを侮っていた自分を恥じさらにペルソナをチェンジする。
「わかった・・・チェンジ、ヨシツネ!!」
ガルーダが消え、悠の背後にヨシツネが現れると一気に悠の雰囲気が変わる。悠は刀を構えると、静かに呟いた。
「さっきみたいな無様は晒さない・・・ヒートライザ」
すると悠の体から赤いオーラのような物が吹き出し、先程とは別人のように視線を鋭くした。
「いくぞ・・・ヨシツネ!」
『応!!』
ヨシツネがそれに応えたことで、ジンは流石に「喋るんですか!?」と驚いたもののその動きは先程とは比べものにならない程速く鋭い物へと変わっていた。
「はぁぁああああ!!」
悠はよろめきながら立ち上がったブラッドに、上段から斬りかかる。さらにヨシツネが背後から斬りかかった事でブラッドは先程悠の刀は自分を傷つけられなかった事から瞬時にヨシツネの斬撃を防御するも、悠の一太刀が今度はしっかりとブラッドの背中を斬ったことで痛みに一瞬動きが止まってしまった。
2人がその隙を見逃すはずもなく、さらに2つ・・・3つと斬撃を浴びせていき、ブラッドの体を切り刻んでいく。
「こ・・・の!・・・調子に・・・乗るなぁぁああああ!!!」
ブラッドは鉈を水平に構え体を回転させると、それを2人がバックステップで避けた事でようやく斬撃の嵐から抜け出すことに成功した。
「やってくれるじゃねぇか・・・すぐに治るとは言え、イテェんだぜぇ?」
「それがお前の本性か・・・あれだけ攻撃してもピンピンしてるし・・・魔王っていうのは本当にタフなんだな」
「魔王を倒すにはそれこそ星を砕くほどの一撃でなければいけません。正直、ただの斬撃では倒すことはできないでしょう」
「そうか・・・となると、ヨシツネでは無理だな。かと言ってあいつの速さに対抗しながらとなると・・・」
悠はどうするか悩んだ。自分の持つペルソナの中でそれだけの一撃を放てるとしたら、それこそイザナギクラスじゃないと不可能だろう。しかしそうなるとこの場所ではジンたちまで巻き込みかねない。陽介達のように同じペルソナ使いであれば多少は被害も抑えられるが、流石にジンや葵では無理だろうと思った。
そんな事を考えている間にも、ブラッドはお返しとばかりに斬りかかってくる。幸いヨシツネだけで捌けるので問題はなかったが、決定打に欠けるとなると少々危険だと感じるのだった。
そんな悠の心情が伝わってしまったのか、ジンと葵もまた表情を険しくするのだった・・・。
side out
side 黒夜
黒夜が到着した場所は、どこか宇宙を思わせる場所だった。星が見えるわけではないが、真っ暗な場所に無数に青白い光を放つ魔法陣のようなものが散らばり、少し幻想的にすら見える。
「ちっ・・・まさか俺のところにお前が来るとはな・・・ついてねぇ」
「どうやらお前を倒さないとここからは出られないようだな・・・なら、さっさと終わらせるか」
「あぁん!?このヴィダーシン様を相手に簡単に勝てると思うなよ?ここは俺様の世界!この場所では全てが俺様に味方する!!」
ヴィダーシンと名乗った男は大仰に動きを加えながらそう言ったが、黒夜は溜め息混じりにそれに答えた。
「お前如きがどんなに策を弄そうが俺には関係ない。ラザリスと当たっちまった奴らが心配なんだ、消えろ」
黒夜はそう言うと、自分を中心にヴィダーシンの世界を飲み込んでいく。
「お前を倒さないと出られないなら・・・この世界ごとお前を食い尽くす!俺がここに来てしまったことを後悔しながら死ね・・・!」
ヴィダーシンはその光景に驚愕に顔を歪めるも、時すでに遅し・・・断末魔を上げる暇もなく黒夜の闇に飲み込まれて消えていった。
「さて、またさっさとラザリスがいる場所へ行かなきゃな!だがどの道が正解なんだ?」
黒夜はそうボヤきながら分かれ道まで跳躍する。するとそこにちょうどラグスが現れた。
「ラグス!無事だったんだな・・・」
「黒夜!私のとこはラザリスじゃなかった」
「俺の所もだ・・・どうする?」
「私は鳴上さんの所へ向かおうと思ってた」
「確かにあそこには葵もいるからな・・・悠なら守りながらでも戦えると思うが頼めるか?」
「うん!・・・黒夜はどうするの?」
「俺は耀と飛鳥の所へ向かう。十六夜と黒ウサギなら心配はいらないしな」
「わかった・・・黒夜も気をつけてね!」
「あぁ!」
2人は頷き合うと、それぞれまた別の穴を進んでいくのだった。この時、まさか黒ウサギが危機的状況になっているとも知らずに・・・。
今回はここまでとなります。
ちょっと報告・・・ようやく仕事が見つかりましたので1日1話がやっとになりそうです・・・。申し訳ありません。余裕がある時は2話くらい上げられたら良いなぁと思ってます。
今回は黒ウサギピンチになりましたね・・・戦闘描写の文才が切実に欲しい・・・そうすればもう少し内容の濃い物が書けそうなんですが。
え?そもそも全体的に文才がないって・・・?はい。おっしゃる通りです・・・。ネタは思いつくんですがそれを表現しきれないんですよねぇ・・・。
そう言えば悠君について少しだけ補足します。基本的にはP4Gの悠君なんですが、私の作品での悠君は・・・飛べます!具体的にはヤタガラスなどの飛行系のペルソナを使ってると飛べますw
後、やっぱりヨシツネはチートですw次回は悠君が無双する予定なのでお楽しみに!
では、またお会いしましょう!