白夜の兄貴分が帰って来るそうですよ?〜凍結(リメイク執筆中)〜 作:☆シュレリア☆
ん〜・・・大丈夫かなぁ・・・なんだかだんだん失速しているような気がしてならない今日此の頃です。
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「耀の思い」
ラグスと別れた黒夜は、飛鳥と耀が入ったと思われる場所へと来ていた。しかし、周囲を見回してみても誰もおらず黒夜は首を傾げた。
「戦ったと思われる痕跡はいたるところに残っているから2人がここにいたのはまず間違いない・・・それにこの水晶・・・どうやらラザリスはここで間違いないないみたいだな」
黒夜は飛鳥と耀が心配になり急いで探し回るが、音もなく気配もしないためなかなか見つからなかった。
「ラザリスの気配までないのはどういうことだ?」
しばらくすると、一際大きなクレーターを見つけた黒夜は目を見開いて驚いた。そこにはボロボロになりながらもラザリスを相手に必死に戦う飛鳥と耀の姿・・・2人は既に満身創痍で立っているのもやっとな状態だった。
黒夜は全速力で助けに入ろうとしたが、途中壁のようなものに阻まれ弾かれてしまった。それに気づいた2人が何やら叫んでいたが、黒夜には何も聞こえない。
「なるほど・・・この壁のせいで音も気配もしなかったのか・・・。だが、この程度の壁が俺に通用すると思うなよ!」
黒夜は焦る気持ちを抑え込むと、壁に向かって全力で殴りかかった。すると先ほどとは違い派手な音とともに壁は砕け散り、飛鳥と耀は助けが来たことに安堵の表情を浮かべた・・・。だが、それが2人にとっては命取りだった。
ラザリスは一瞬で2人の後ろへ回ると、黒夜が助けに入るよりも早くその背中を斬りつけた。
「あぐっ!?」
「っつあ!?」
2人は斬られた激痛と今までのダメージが一気に体を襲い、倒れそうになるのをラザリスを追い払った黒夜によって受け止められた。
「2人とも大丈夫か!?」
「最後の・・・最後に、油断したわ・・・」
「ごめん・・・黒夜。時間を稼ぐのが・・・やっとだった」
2人はその言葉を最後に気を失った。黒夜はそんな2人の出血を止めると、ラザリスに向かって立ち上がった。
「久しぶりだな・・・ラザリス。まさか生きていたとは思わなかったぞ」
「ヒサシブリ・・・エェ・・・アノトキワタシハタシカニシンダ。ケド、ワタシハヨミガエッタノヨ・・・アナタニ・・・フクシュウスルタメニネ!!!」
ラザリスはそう言うと、自身の霊格を解放した。
「そうか・・・けどな・・・なぜ関係のないコミュニティを襲った?」
「チカラヲエルタメ・・・ジャナイト、マタアナタニマケテシマウカラ」
「・・・それだけのために、多くの命を奪ったのか・・・なら、俺も遠慮は要らないよな?」
黒夜は言い終わると同時にラザリスに蹴りを放った。ラザリスはそれをまともにくらってしまい物凄い勢いで吹き飛んでいった。
その後を黒夜も追っていく。
「耀たちからは離れた。遠慮なく行かせてもらうぞ?」
「サスガ・・・デモ、ムカシホドノチカラハカンジナイ・・・!」
今度はラザリスの番だった。ラザリスは水晶を1つ取り出すと、口元に笑みを浮かべる。黒夜は訝しげに首を傾げたが、それはすぐにわかった。
ラザリスがその水晶を砕くと、その姿があっという間に見えなくなったのだ。黒夜はそれがペルセウスのギフトと同種のものだと考えて周囲を警戒するが、
「ムダデスヨ・・・コレハハデスノカブトヲモトニワタシガツクリアゲタモノ・・・ケハイハオロカ、アシアトナドモスベテミエナクスル・・・」
「なるほど・・・そうやって奪ったギフトを自分の物にしたのか。けど、その程度の物が俺に通用するとでも思ったのか!!!」
黒夜はそう言いながら背後に蹴りを放った。確かな手応えを感じた黒夜は、そのまま何もない空間に一瞬で何百発もの拳を叩き込む。その度に、黒夜の拳には何かを殴る感触が伝わり口門を上げた。
「グッ!・・・ゴフッ!?・・・」
「どうした?俺に復讐するんじゃなかったのか?」
「ナメルナ!」
黒夜は一瞬ラザリスを見失うが、すぐに居場所を突き止めるとそこへ黒い球を放つ。そしてまたラザリスに当たったようで、爆炎の中から影が見えた。
「どうやらギフトが切れたみたいだな。そろそろ出てきたらどう・・・だ?」
だが煙の中から現れたのは、血を流しながら崩れ落ちる耀の姿だった。黒夜は慌てて耀を抱きとめると必死に傷を塞ごうとする。しかし次の瞬間、黒夜は何かに刺される感覚がして視線を下にズラした。
そこには黒夜の心臓を剣で貫く耀の姿・・・。
「コフッ・・・耀・・・なん、で・・・」
「・・・・・・・え?あ、私・・・何を!?」
黒夜に声をかけられた耀は、自分がなにをしたのか分かっていないようで黒夜の傷と自分が握る剣を見て顔を青ざめながら駆け寄ってきた。
「黒夜!!!まさか・・・私が!?」
「操られて・・・いたみたいだな。まさか、こんなショボい罠にかかるなんて・・・」
心臓を潰され膝をつく黒夜だったが、不老不死である彼がこの程度で死ぬはずもなかったがあまりにも苦しむ姿に耀はさらに青くなりながら体を支えた。
「大丈夫なの?」
「あぁ・・・けど、流石に心臓の修復には時間がかかる・・・一度引くぞ」
黒夜はそう言うと、飛鳥を回収してから自分のゲーム盤へと逃げ込んだ。
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ゲーム盤に逃げ込んだ黒夜は、ひとまず心臓の修復と耀と飛鳥の怪我の治療を始めた。特に耀は先ほど黒夜の一撃をくらっているのでかなり辛い筈だ。
治療を始めると、耀が話しかけてきた。
「黒夜・・・ごめんなさい」
「ん・・・?」
「結局・・・足を引っ張っちゃったから。私・・・ダメだね。十六夜にはどんどん離されるし・・・飛鳥には追いつかれちゃうし・・・」
「・・・確かに2人は凄い。正直、俺がお前たちと同い年くらいの時はかなり弱かったからね。当時の俺が見たら羨むだろう。けど、今回ラザリスがお前を使ったのはお前が弱いからじゃない」
「どういうこと?」
「ラザリスは相手の弱みに付け込むのが異常に上手い女だった。昔はあんなにカタコトじゃなかったし、見た目もあんなに幼くはなくってな。その美貌を活かして多くの男を魅了しては陰で殺し、相手の力を吸収する奴だったんだ。けど、俺はあいつに靡かなかった・・・。初めて自分の物に出来なかったという怒りであいつは俺を襲ってきたんだけど、それすらも俺は躱して・・・というか殺した」
黒夜は淡々と話を聞かせてくれたが、耀はそれがどう関係するのかわからなかった。黒夜もそんな耀の表情を読んだのだろう。1つ咳払いをすると、本題を話し始めた。
「・・・つまりだ、あいつは人の心に付け込むのが上手い。だから、俺たち3人を見て1番仲の良い組み合わせとして耀を選んだんだと思う。俺が慌てて近寄ったのは偶然だったんだろうけど」
「飛鳥だったら慌てなかったってこと?」
「いや、慌てたさ・・・けど、あそこまで油断することは無かったかもしれないな」
耀は思った・・・。黒夜は自分が言っている意味がわかっているのだろうかと。まるで飛鳥より自分の方が大事だと言っていると感じた耀は、こんな状況にも関わらず聞くことを止められなかった。
「黒夜は・・・飛鳥の事はどう思ってるの?」
「ん・・・?そうだなぁ・・・可愛い弟子かな。修行をしている時は素直だし・・・飲み込みも良いし」
「じゃあ・・・私は?」
「え・・・あ〜・・・それは、言えない。ラグスたちとの約束があるから」
もう言ってるも同然だった。
(ラグスたちとの約束って・・・確か黒夜からは告白しないってやつだよね?と、いうことは・・・///)
自分の思い至った答えに耀は顔を赤くしたが、よく見ると黒夜も若干頬を染めていることに気づいてさらに恥ずかしくなってしまった。しばらく沈黙が続いたが、どうやら治療が終わったようで黒夜は力を抜いて座り込んだ。
耀はどうしようか悩んだが、頭を振ると切り出した。
「ね・・・黒夜。私を、眷属にする事って出来る?」
「・・・・・・出来る」
「なら、私をーーー」
「出来るけど、まずは理由を聞かせて欲しい」
言葉を遮られてムッとした耀だったが、黒夜が真剣な表情をしているのに気づいて大事な事なんだと思い、もう一度考えてから言葉を紡いだ。
「1つは・・・強くなりたいから。今日・・・飛鳥と一緒に戦ってみてわかった。白夜叉からもらったお札を使うと、飛鳥は確実に私よりも強い」
「そんなに凄いの?」
「うん・・・重力を操ったり、地面を操ったり・・・折れた腕は治せなかったけど痛みを無くしたりはできた。他にも色々とやってたから、これからもっと飛鳥は強くなると思う。けど私は、結局接近戦しか出来ないから・・・きっと、これから沢山の幻獣とお友達になれれば色々出来るようになるんだと思う。けど、私は今強くなりたいの。今じゃなきゃダメなの!」
「それはどうして?」
耀は一度目を瞑ると、震える声で喋り始めた。
「・・・黒夜の隣で戦いたいから。・・・・・黒夜・・・私は、黒夜が好き。1人の男の人として、黒夜の事が大好きです。だから・・・一緒に戦いたい・・・黒夜の隣に並びたい!」
耀は一生懸命自分の気持ちを伝えた。話すのが得意ではない彼女は、自分の思いを伝えるというのはかなり難易度が高いのだろう。途切れ途切れで・・・声が震えるのを押さえられなかったそれは・・・しっかりと黒夜に伝わった。
「わかった・・・なら、目を閉じて」
黒夜に言われて目を瞑ると、ゆっくりと黒夜が近ずいて来るのが感じられた。耀は恥ずかしさで体をカチカチに固まらせてしまったが、いざキスをされると固まっていた体は一瞬で力が抜けてしまい、頭は逆上せたようにぼーっとしてきてしまった。
崩れ落ちそうになってしまう体を黒夜に支えられながら、長い・・・長いキスが終わると黒夜はゆっくりと顔を離して抱きしめてくれた。
「これで、耀も俺の眷属だ。それで・・・どうする?」
「にゃ・・・にゃひが?///」
「プッ・・・ククっ・・・いや、ただの眷属か、恋人か・・・それともラグスみたいに結婚を前提にするか?」
「け・・・けっこん!?///・・・う・・・うぅ・・・・・こ、こいひてょれお願ひ・・・きゅう///」
流石に恥ずかしさが限界に達してしまったのか、耀は頭から煙を吹いて倒れてしまった。黒夜は笑いを堪えながらそんな耀に膝枕をすると、倒れたままの飛鳥に声をかけた。
「起きてるんだろ?」
「・・・気づいてたのね・・・・・」
「当然・・・この際だから聞いとくけど、お前はどうするんだ?」
「私は遠慮しておくわ。黒夜さんのことはどちらかと言えば好きだけれど、それは仲間として・・・師匠としてだもの」
「そう言うと思ったよ。・・・」
黒夜はまた笑い出したが、飛鳥が質問してきたので顔を引き締めた。
「これからどうするのかしら?」
「実は耀の話を聞いている時にラグスから念話が来た。色々と予想外の事態もあったようだが、ラザリス以外の敵は全員倒したらしい。だから体力が回復したら全員でラザリスと戦う。いまは少しだけ休もう。耀もこんな状態だしな」
「それは貴方のせいでしょう?まぁ良いわ。それじゃあ私も少し膝を借りようかしら」
そう言いながら黒夜の膝に頭を乗せる飛鳥に、黒夜は驚くものの何も言わずに頭を撫でるのだった・・・。
戦いは終盤・・・崩れ落ちは念話でラグスに指示を送ると、2人を愛でながら身体を休めるのだった・・・。
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その頃ラグスたちは・・・。
「というわけで、以上が黒夜からの指示です。ラザリスは予想以上に強い・・・というよりも頭が回るようなので、戦う際には十分に気をつけてください」
「とは言ってもな・・・俺は白髪モードにはもうなれないから足を引っ張っちまうかも知れないぜ?」
「すみません・・・黒ウサギのせいで・・・」
十六夜の発言に、涙目になってしまう黒ウサギを必死に慰めながら十六夜は言葉を続けた。
「それによ・・・黒夜の話が本当ならいっそ黒夜だけで戦った方が良いんじゃねえか?少なくとも、互角以上には戦えるんだろ?」
「それが・・・油断して心臓を潰されてしまったそうで、完全に修復するには数日かかるみたいなの。その間は修復に力を削がれるから黒夜だけでは倒すのは難しいと言っていたわ」
「マジかよ・・・」
「ただ、代わりに耀さんを眷属にしたって言っていたからなんとかなるかもしれない」
「春日部を?けどあれって好感度?で変わるんだろ?大丈夫なのか?」
「黒夜の話では、少なくともレティシア並みの好意は持っているらしいわ。ついでに言うと、黒夜が何か言ったのか・・・ギフトが面白い形で現れたみたい」
そう言うラグスの顔は笑いを必死に堪えているものだった。気になった十六夜は、ラグスに続きを促した。
「・・・私たちが持っているギフトの他に・・・ッ!・・・"恋人以上花嫁以下"というギフトがあったそうよ・・・・・・あはっ♪」
十六夜たちは一瞬ポカンとしてしまったが、ラグスが堪えきれずに笑い出したのをキッカケに、十六夜たちも大声で笑い始めた。
「な、なんだよそれ・・・春日部のやつ・・・そこまで好きなのに今の今まで告白しなかったのか?」
「笑っては・・・いけません、よ・・・十六夜さん」
「恐らくですが・・・耀さん自身・・・自分の気持ちの大きさに気づいていなかったのでしょう・・・今は眠っているようですが、目が覚めてからが・・・大変ですね」
ひとしきり笑うと、十六夜たちは改めて話を始めた。
「とりあえず・・・俺たちも休むか。春日部のお陰で良い具合に緊張も解けたしな」
「そうですね♪黒ウサギも挽回するためにしっかり休むのですよ!」
「張り切りすぎてミスしないようにね・・・」
「ジン坊ちゃん!?酷いですよ!!」
「まぁそう言われてもしょうがないだろ・・・」
「悠さんまで!?」
「お前ら・・・黒ウサギを弄るのはそれくらいにしとけ。あれは俺にも責任があるんだから」
「いじゃよいしゃーーーーん!!!」
泣きつく黒ウサギを眺めて苦笑いを浮かべながら頭を撫でる十六夜・・・。ラグスはそれを微笑ましそうに見ていたが、他はそうはいかず口を押さえながら顔を逸らした。
その時悠はというと・・・。
「そっとしとこう・・・」
そう言ってギフトカードからブラックコーヒーを取り出してこっそり飲んでいた。
今回はここまでとなります♪
それでは雑談会はーじまーるよー!
今回のゲストは耀さんです!
耀「え・・・私だけ?黒夜は?」
黒夜さんは心臓の修復のために来れませんでした・・・。
耀「そ、そっか・・・」
それにしても・・・ようやく耀さんを恋人に出来た!
耀「ねぇ・・・それは良いんだけどあのギフトはなに?」
あぁあれですか?あれは耀さんの不器用さを表す面白いギフトですねぇ・・・。
耀「確かに不器用だけど・・・そこまで私が黒夜を好きになるようなイベントってあった?」
本編ではあんまり語られていませんが、黒夜は結構みんなのためにいろいろやってますからね・・・それが積もり積もって・・・じゃないですか?
耀「それなら飛鳥も?」
いえ、飛鳥さんは完全に師匠としてしか見ていませんね。なので黒夜ラバーズの最後の1人はまだ言えません。
耀「次が最後なんだ?」
そうですね。葵さんは別として、指輪の枠が一つ残りますから。それに女性も残りわずかですし?
耀「そうだね・・・そう言えば、鳴上には恋人できないの?」
それ・・・悩みどころなんですよね・・・。異世界の女性とくっつけるとP4Gの女性陣が強いですし・・・というかなんか殺気を感じるのは気のせいでしょうか?
耀「気のせいじゃないと思う・・・後ろ」
へ?・・・あ、ちょっと里中さん、雪子さん、直斗さん、りせさん、マリーさん?なんでペルソナ出してるんです!?
鳴上ラバーズ「問答無用!!!!!!!」
ぎゃぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!????
耀「・・・え?私が締めないといけないの?・・・うぅ・・・その、また・・・お会いしましょう?」