白夜の兄貴分が帰って来るそうですよ?〜凍結(リメイク執筆中)〜 作:☆シュレリア☆
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祭りへの招待状
「祭りへの招待状」
黒夜とラグスが付き合い始め、ついでにレティシアとの仲も深まり始めたあの日から4日が経過していた。
この4日間は特に大きな騒ぎも無く、問題児組は集中して修行に打ち込む事が出来ていた。本来ならば、こういった時間に小さなゲームで少しでもお金を稼がなければノーネームの資金はすぐにでも無くなってしまう筈なのだが、そこは3人の代わりに黒夜達がやってくれていた。
もともと黒夜はレティシアを買った時の残りで金貨400枚近くがあり、しばらくは余裕があるのだがそれに加えてラグスとレティシアの特訓のために中層付近のゲームに参加させていたためみるみる増えていったのである。
黒ウサギには、元々のお金は黒夜の物だから自分のために使ってほしいと言われていたため、食費に回す分以外は殆ど手を付けていなかった。代わりにゲームで手に入れた資金は全てコミュニティの金庫へ入れているので、現在のノーネームの資金は一週間前の役30倍ほどに膨れ上がっている。
今日白夜叉の紹介で5桁のゲームに幾つか参加し、その全てで一位と二位を独占して来たところだった。特訓であるため、ラグスとレティシアはそれぞれギフトを制限しての参加だったのだが2人はそれを守った上で結果を残している。
3人は1度白夜叉の所へ寄ると、少しお茶をしてからノーネームの本拠へと戻った。
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3人が帰ると、なにか大事な要件があるとの事ですぐに会議室へと通された。黒夜は要件について心当たりがあったため気軽に会議に参加する。
「えっと、それでは会議を始めます」
そう言いながら切り出したのは我らがリーダー・ジン=ラッセル。
その顔つきは最初の頃に比べると随分と頼もしくなっており、黒夜もうんうんと頷きながら彼の進行を見守っていた。
〜回想〜
ジンはガルドとのゲームが終わった次の日。黒夜の部屋を訪ねていた。
「改まってどうした?」
「その・・・ですね。僕も、鍛えてもらう事は出来ないでしょうか?」
ジンはまっすぐ黒夜の目を見ながらそう切り出した。黒夜は少しでも驚いたが、まずは理由を聞くことにした。
「黒夜さんのお陰で、レティシアさんも取り戻す事が出来ましたし十六夜さん達も着実に強くなっていると黒ウサギが言っていました。それに比べて、僕はただ皆さんに甘えているだけなんです。ゲームによっては、リーダーである僕の敗北がそのままゲームの敗北になることだってあります。その時になって僕の力不足で皆さんに迷惑を掛けるのが嫌なんです。だから僕は強くなりたい・・・いざという時に、せめて時間を稼げる程度の力は身につけておきたいんです!・・・ダメでしょうか?」
最後は若干弱々しく聞いてきたが、黒夜はジンを結構見直していた。彼は11歳にしては物事をしっかりと見極めることの出来る頭があったため、黒夜はどちらかと言えばゲームメイカーとして成長さえしてくれれば今は良いかなと思っていたのだが、本人は更に先の事を考えていたようだ。
「話はわかった。だが、ジンは今現在の能力が余りにも低すぎる。それこそ。召喚されたばかりの飛鳥にも殴り合いでは勝てない程に・・・。それは理解してるね?」
「もちろんです」
「なら、君はこれから物凄く辛い修行をしていかないといけない事も分かるよね?」
「覚悟は・・・できてるつもりです」
ジンは若干頭不安そうだったものの、言葉の通り彼なりに覚悟は出来ているのだろう。目は逸らさずにしっかりと頷いて見せた。
「わかった・・・。なら、君には新しいギフトをあげよう。これを使いこなせるようになれば、飛鳥や耀位となら互角に戦えるだけの力を発揮できる筈だ。その代わり、あいつら以上のスパルタで行くから覚悟しろよ?」
「はい!」
〜回想終了〜
ジンはそれから黒夜が設定したメニューを泣き言一つ言わずにこの6日間こなしてきた。ハッキリ言ってしまえばオーバーワーク気味なのだが、彼は睡眠時間を削ってでも全てのメニューを必ずやり遂げていたため、大分筋肉や体力もつきギフトも多少は使いこなせるようになっている。
とは言えまだまだ明日たちと一緒に組手を出来るレベルではないのでまだしばらくは個人メニューのままだが・・・。
そこまで考えに耽っていると、話は火竜誕生祭への招待状の話になっていた。
「本来であれば、北側へ行くには境界門を使うしかなく僕たちの財政では参加は不可能だったんですが・・・ラグスさんとレティシアさんが特訓のために参加していたゲームの賞金のお陰で今のノーネームの財政はそれなりに潤っています。本当は補修などに回したい所なんですが、朝方白夜叉様からの封書が届きその内容を確認見た僕と黒ウサギは祭りへの参加を決めました」
ジンの説明に、飛鳥と耀は嬉しそうにしていたが、黒夜と十六夜は疑問を口にした。
「白夜叉からの封書にはなにが書かれてたんだ?」
「はい・・・。これは他言無用でお願いしたいのですが、火竜誕生祭にて魔王襲来の兆しあり。打倒魔王を掲げるコミュニティ・ノーネーム一同には、これに備えるために火竜誕生祭に参加を要請する・・・という物でした」
魔王襲来・・・十六夜はいよいよか・・・と腕を組みながら静かに呟いた。彼の性格上、「いいぜいいぜ、いいなぁオイ!面白くなって来たじゃねえか!」とか言いそうな物だったが、そこは黒夜との特訓で過信しすぎる所が無くなってきている証拠だった。
飛鳥と耀も、今までの特訓の成果を試せる良い機会だと思ったようで、気合が入っている。
「そのため、1度白夜叉様の所へ行き詳しい事情を聞いた上で最終的な決定をしたいと思います。皆さん今から大丈夫ですか?」
ジンが見回すと、全員真剣に頷いた。
一同は、30分で準備を整えるとサウザンドアイズへ出発するのだった。
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サウザンドアイズ支店ーーー。
店の前に到着すると、葵が出迎えてくれていた。
「お疲れ葵・・・。白はいるかな?」
「はい、オーナーは中でお待ちです。ご案内します」
葵がは黒夜に笑顔で対応するすると、店の中へ案内してくれる。
「オーナー・・・ノーネームの方々がお越しになりました」
「入れ」
「失礼します」
中へ入ると、白夜叉は今までで最も真剣な顔で出迎えた。黒夜達はそれぞれ適当に座ると、葵が出してくれたお茶を一口啜りひと息ついた。
「ひと息ついた所で。さっそく話を始めようかの。封書でもう知っているとは思うが、今回はレティシア開かれる火竜誕生祭で魔王が現れるとの預言があった。目的はわからんが、これは確定した未来じゃ」
「そもそも、火竜誕生祭ってのはどんな祭りなんだ?」
「これは北側のコミュニティ"サラマンドラ"の当主が急病で引退したしたのが切っ掛けでの・・・。それによって次の当主に末の6日間サンドラがなるのを祝うための祭りなんじゃ」
「サンドラが・・・!?」
白夜叉の説明に驚いたのはジンだった。
「なんだおチビ知り合いか?」
「え、えぇ・・・けどまだ?彼女は11歳なのに」
「あら、ジン君だって11歳じゃない」
「サンドラに上に年の離れた姉と兄のがいるんです。てっきり僕は姉のサラ様が次の当主になると思っていたのですが・・・」
「まぁあやつらにも色々あったようでの・・・。それで、此度の祭りを共同で主催するために私が行くことになったのじゃ。その時に上から知らされたのがこの予言・・・。私が行く以上、問題は無いと思うんじゃが・・・ガルドの時のような事があってはわたし1人では対処しきれん可能性もある」
「それで俺たちに声を掛けたんだな。ちなみに、その魔王は何桁相当とかの情報はあるのか?」
「すまぬ兄上・・・正直この預言以上の情報はなに一つわかっていないんじゃ。私も出来る限りの対抗策は容易するつもりだが、もしもの時は・・・」
「白が謝る事じゃないよ。で・・・どうする?」
「敵の情報がないのは気がかりだが・・・今回のはいいチャンスじゃないか?俺たちは打倒魔王を掲げているわけだし、ここらで1度魔王を倒したって実績は作っておいて損はないだろ」
十六夜の言葉に、ジンを始めとした全員が頷いた。
「よし・・・白、その依頼正式に俺たちノーネームが承った。お前は安心して運営に勤しんでくれ」
「助かる・・・それでは今から北側へ向かうが良いかの?」
白夜叉は全員が頷くのを確認すると、膳を打った。
「よし・・・これで北側に着いたぞ」
それに驚いたのは問題児3人。しかしそれも一瞬の事で、十六夜達は我先にと外へ駆け出して行き、その後を追うようにジンや黒ウサギ達が追いかけて行った。
黒夜もラグスとレティシアを連れて後を追おうと思ったのだが、すんでの所で白夜叉に止められた。
「すまぬが兄上に少し話がある」
「なんだ?」
「前回の大剣の男についてじゃ。兄上は魔王達が手を組んで箱庭中で動いているのは知っておるか?」
「あぁ・・・もともと俺が帰って来れたのはそいつらから箱庭を守るためだからな」
「やはりそうじゃったか・・・。それでじゃ、あの大剣の男はその連中の中間であったことが判明した。名はゲイン・・・北側出身の魔王で五桁では最上位だったようじゃ。やつが何故あのゲームに現れたのかは不明だが、今回も現れる可能性は高い・・・もし現れたら殺さずに捕まえて欲しいんじゃが・・・」
「OK・・・俺は今回そいつらに注意しながら動く事にする。預言の魔王に関してはラグスにレティシア・・・十六夜達が無理しないように気にしてやってくれ」
「うん!」
「あぁ!」
黒夜は2人の返事を聞くと、今度こそ2人の手を引きながら街へ繰り出して行くのだった。
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side 十六夜&黒ウサギ
2人は現在、飛鳥たちと別れ露店を見て回っていた。
「へぇ・・・?流石に98000kmも離れると東側とは色々と違うんだな」
「そうですね・・・北側は雪国ですからそれに対応するためのギフトの開発などが盛んで、種族も火竜や鬼などが多く見られます」
「なるほどね・・・まっ、魔王が現れるまではのんびり観光でもしようぜ。箱庭に来てから修行続きだったからな・・・たまには体を休めるのも良いだろ」
十六夜はそう言いながら露店で買ったクレープを黒ウサギに一つ渡した。
「あ、ありがとうございます・・・確かにずっと休む暇もありませんでしたからね。黒ウサギも今日は目一杯羽を伸ばすのですよ♪」
ウサ耳をピョコピョコさせながら美味しそうにクレープを頬張る黒ウサギを見ながら、十六夜も自分のクレープに噛り付いた。直感で選んだ店だったのだが、当たりだったようでなかなかの味に十六夜もご満悦だった。
しばらく出展物を見ながら歩いていると、突然黒ウサギが足を止めたので十六夜はどうしたのかと振り向いた。
「あの・・・十六夜さんは、後悔していませんか?」
「は?」
「黒ウサギは・・・皆さんがノーネームへ来てくれて本当に良かったと思っています。レティシア様も帰ってきましたし、子供たちも毎日お腹いっぱいご飯を食べることが出来て幸せそうにしています。ですが・・・十六夜さんたちはいつ危険に合うかわからない状況に毎日のよう辛い修行に明け暮れて・・・特に十六夜さんは快楽主義を自称していますから・・・今の状況は苦痛じゃないかと思ったんです」
黒ウサギはウサ耳をヘニョらせながら悲しそうに顔を俯かせた。十六夜はそんな彼女を見て目を見開くと、やれやれと思いながら柔らかい黒髪を撫でた。
「別に後悔もしてねえし苦痛にも感じてねえよ。むしろ俺はこんな面白い世界に呼んでくれた事に感謝してる。確かに修行はシンドイが、今の俺には黒夜を超えるって目標があるからな。そのために少しずつ強くなってると実感して出来る今の状況はそうわるくねえさ。これは春日部やお嬢様も同じだと思うぜ?程度は違えど、あの2人も何かしら目標があるあるから頑張れてるんだ。これは俺たち個人の問題で、お前がいちいち気にすることじゃねえんだよ」
「十六夜さん・・・」
「ほら・・・今日は羽を伸ばすんだろ?だったらそんな辛気臭い顔してないで楽しめ!」
「はい・・・はい!」
黒ウサギはうっすらと眼に涙を浮かべながら元気よく頷いた。そして思う・・・。
(十六夜さんは・・・口は悪いですけどとっても優しい人ですよね。今は黒夜様の陰に隠れがちですが・・・きっと将来は有名になるに違いないのです♪そうすればきっと・・・十六夜さんに相応しい濃い日なんかができたりして・・・)
チクっ・・・
そこまで考えて、一瞬棟に痛みが走った黒ウサギ・・・。
(え・・・?今の痛みは・・・)
そうして前を歩く十六夜の横顔を見つめてみる。するとそれに気づいた十六夜が振り返ったのでバッチリ目が合ってしまった。
「ん・・・どうした?」
「い、いえ!その・・・そう言えば十六夜さんは好きな人とかいるのかなぁとふと思いまして・・・」
(って私は一体何を聞いちゃってるのでございますか!?)
「あん・・・?まぁそうだな・・・ラグスとレティシアは既に黒夜の物だから除外するとしても・・・クク・・・今の所俺が誰かを好きになるとしたらそれはお前だろうな」
「な・・・黒ウサギ・・・ですか!?」
「あぁ・・・お前が一番俺の好みだからな・・・そう言うお前はどうなんだ?やっぱお前も黒夜みたいなのが好みなんじゃねえの?」
「わ、私は・・・」
黒ウサギは考え込んでしまった。十六夜としては軽いノリの話だと思って応えていたのだが、どうやら黒ウサギにとってはそうじゃなかったんだと今になって後悔する。十六夜は少し慌てて話題をそらそうとした。
「そういやーーー」
「わ、私は!十六夜さんが好きです!!」
「・・・・・・・・」
「あ、あれ・・・私今なんて・・・・・」
黒ウサギは自分の発言を思い返して真っ赤になった。本当は"十六夜さんの方が黒夜さんよりも好きですよ"とか言おうと思っていたのだが、どうやら緊張で端折りすぎてしまったらしい・・・。
十六夜は数瞬固まっていたかと思うと、顔だけではなく身体も黒ウサギへ向けて言葉を紡いだ。
「その・・・すまん。軽いノリだと思ってたんだが・・・さっきも言った通り、俺はまだこいと呼べるほどの感情をお前に持っているとは言えない。だから時間をくれないか?ちゃんと・・・考えて答えを出すから」
今度は黒ウサギが固まってしまった。もしかしたらこれをネタにからかわれてしまうんじゃないかとも思っていたのだが、十六夜が予想以上に真剣な返答をくれた事に驚いたのだ。
「は・・・・・はぃ」
黒ウサギは蚊の鳴くような声でそれだけ言うのが精一杯だった。
十六夜も恥ずかしいのか若干頬を赤くしていて、気まずい雰囲気が流れるものの離れるような事はせずその後も2人で散策を続けるのだった・・・。
side out
side 飛鳥&耀&ジン
十六夜と黒ウサギがなにやら甘い雰囲気になっていた頃、こちらの3人もまた露店を見て回っていた。
「色々あるわね・・・春日部さんはなにかーーー」
「
飛鳥がなにか食べる?と言おうとして振り向くと、そこには既に両手に大量の食べ物を抱えたようなの姿があった。
「い。いつの間に・・・どれが美味しいの?」
「ん・・・ごくん・・・・・えっと、この焼売みたいな包み焼きが特に美味しい。食べる?」
「いただくわ・・・ん、美味しい・・・中身はなにかしら?」
「おそらく北側でのみ生息するスノーウルフという狼の肉ですね・・・。この時期は冬を越すために大量の餌を食べるので脂の乗った上質な食材になるんです」
「へぇ・・・」
「他にも北側ではこの時期が一番美味しい食材が多くあるので耀さんみたいに食べ歩きするのも良いかもしれませんね。僕のオススメとしてはモンスンと呼ばれる小さな像の肉料理です。むかし一度だけ食べたんですが、凄く美味しかったですよ」
ジンの解説に、耀はまだ食べきっていないのに涎を垂らしていた。飛鳥はハンカチでそれを拭いてあげながらモンスンなる食材を扱っている店を探し始める。
しばらく歩いていると、ジンは少しずつ気になっていた事を2人に聞いてみる事にした。
「そう言えば・・・お二人は好きなひとはいるんですか?」
「「!?・・・ゴフッ!・・・ケホッ!!」」
盛大に吹き出した。ジンは慌てて2人の背中をさすりながら謝った。
「す、すみません」
「ケホッ・・・い、良いのよ。けど・・・どうしてそんな事を聞くのかしら?」
「いえ・・・先日黒夜さんが婚約した時の言葉を思い出しまして。あれから皆さんの様子を少し眺めていたんですが、どうやら黒ウサギは十六夜さんが気になっているようでしたからもしかしたら飛鳥さんや耀さんも・・・と思ったんです」
「ジン君もそういった事が気になる年頃なのね・・・まぁ、私はまだわからないわ。今は修行で手一杯だしね」
「私は・・・黒夜が気になってるくらいかな?でも飛鳥と同じで今は強くなりたいって気持ちが強いかも」
「そうでしたか・・・ぼくも今はコミュニティのために強くなる事に必死ですから当分はそっちが優先ですね・・・」
「ジンくん・・・どんどん強くなってるものね。今のジン君ならガルドも倒せるんじゃないかしら?」
「どうでしょう・・・正直目標は高いのですからね・・・ガルド程度に勝てても嬉しくありませんよ」
ジンの強気な発言に飛鳥と耀はかおを見合わせると、微笑みあってジンの手を両脇から握った。
「え?」
「フフ・・・頼もしい言葉だったけれど、まだ1人にするのは心配だから」
「今日はこれで回ろうか」
ジンは周りから向けられる生暖かい視線に一気に顔を赤くしたが、こうやって手を出し繋いで街を歩くというのも久しぶりの事だったので今日だけは・・・と思い、そのまま2人に連れられて歩き出すのだった・・・。
side out
side 黒夜&ラグス&レティシア
この3人は白夜叉と別れると、真っ先に空へ飛び上がっていた。本当ならせっかくなのだし二人とデートを楽しみたい所ではあったのだが、相手の情報がない以上少しでも多くの手を打っておく必要があると判断したためである。
3人は街で1番高い時計塔の上に降り立つと、ゆっくりと街を一望していった。
途中、君ならは十六夜と黒ウサギを見つけたがなにやら良い雰囲気だったのでそっとしておく。
「今の所は特に変わった所はないね・・・」
「あぁ・・・ただ、あのステンドグラスは少し気になるな。ちょっと調べてみるか・・・」
黒夜はそう言うと、1番近くにあったステンドグラスへと近寄りそっと触れてみたが特に何も感じられない。
黒夜は地図を取り出すと、現在位置と目視できた限りのステンドグラスの位置に印を付けていった。
「これは・・・」
黒夜は地図を眺めながら怪訝な顔をする。それが気になったラグスとレティシアは、後ろから地図を覗き込んでみた。
「この形に・・・何かの陣?」
「あぁ・・・これは、もう少し調べてみた方が良いかもしれんな」
「だな・・・お前たちも地図を買って町中のステンドグラスの位置に印を付けて行ってくれ。後でそれを合わせてみよう。俺は北側を、ラグスムエナは南西側、レティシアは南東側を頼む」
「はい」
「承知した」
こうして3人は町中を飛び回った。
火竜誕生祭は残り3日・・・これから事態は次々に動いて行くのだった・・・。
今回はここまでとなります♪
それでは第5回かな?雑談会はーじまるよー!
というわけで、今回のゲストは十六夜さん、黒夜さんです!
十六夜「なんか俺ら多くねえか?」
黒夜「まぁ主人公だからな。それと今回は前回と今回で進展のあった俺ら2人になったのはしょうがないだろ」
十六夜「春日部やお嬢様には文句言われそうで嫌なんだがな・・・」
まぁまぁそう言わないで下さいよ・・・。
黒夜「で?結局のところどうなんだよ?」
十六夜「どう・・・っていわれてもな・・・まぁ俺が黒ウサギを好きなのは間違いじゃねえよ。本人には言ってないけどな。ただ、これがお前たちみたいな恋愛感情なのかいまいち自信がねえから保留にしてるだけだよ」
黒夜「ふーん?ま、いいけどな・・・ただ、これは忠告だが黒ウサギを大事にしてやれ。いざその気持ちが本物だって気付いた時に黒ウサギの方の気持ちがなくなっちまってたら目も当てられないだろ?」
十六夜「・・・そ、そうだな。肝に銘じとくわ」
あはは・・・まぁ今回はこれくらいですかね!
では、またお会いしましょう!