白夜の兄貴分が帰って来るそうですよ?〜凍結(リメイク執筆中)〜   作:☆シュレリア☆

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第8話になります♪

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魔王襲来

「魔王襲来」

 

サウザンドアイズの支店に戻ってきた黒夜たちは、まずは十六夜たちを探していた。

 

十六夜とジンはすぐに見つかったのだが、女性陣がいなかったので聞いてみると、なんでも飛鳥が謎の鼠に襲われたらしい。

幸い特訓の成果もあって飛鳥自身に怪我は無かったようだが走り回ってずいぶん汚れてしまったようで今は風呂に入っているとのことだ。

他の女性陣も同じで、黒ウサギは飛鳥心配して・・・白夜叉は裸の女性目当てで、耀は途中から造物主の決闘というギフトゲームに参加したらしく、汗を流すためにだそうだ。

 

それならと、黒夜たち3人も先に入ってしまおうと風呂場に向かうのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

黒ウサギたちが風呂から帰ってくると、そこには真っ赤になった黒ウサギと飛鳥が白夜叉に桶を投げつけているところだった。意外な事にそれを十六夜が諌めるという珍しい構図に黒夜は驚いた。

 

「珍しいな・・・十六夜が止める側とは」

 

「あぁ・・・まぁちょっとした心境の変化ってヤツだよ。それよりお前ら今日は何やってたんだ?街じゃ見かけなかったが」

 

「あぁ・・・その事で少しでも報告がある」

 

黒夜はそう言うと、ラグスとレティシアから地図を受け取って全員に見せた。

 

「これは町中に飾られていたステンドグラスの位置を記したものなんだが、3人で調べた範囲のものを全て一つの地図に写して・・・んで、こんな感じで線で繋いでいくと・・・」

 

黒夜が書き終わると、そこにはアニメなんかで見られるような魔法陣のような物が出来上がっていた。

白夜叉や十六夜はそれを見て一気に顔を険しくした。

 

「まさか・・・魔王はこの陣を使って現れると?」

 

「一つの可能性としてな・・・。まだ確定では無いし、このジンの意味を調べている時間も無い。だが、もしこれが正解だとするなら・・・相手はおそらくハーメルンに関係した魔王で間違いない」

 

「どういう事じゃ?」

 

「このステンドグラスには何種類かあったんだが、その全てがハーメルンに関係した絵柄になっていた。一つは鼠と笛を持った人物の絵、一つは川と笛を持った人物と子供が写った絵、一つは台風のような竜巻と子供が写った絵、そして黒い霧に飲み込まれる子供が写った絵。これらは全てハーメルンの笛吹きに登場するものなんだ」

 

「ラッテンにヴェーザー河に災害に・・・最後は黒死病か?」

 

「あぁ・・・」

 

「まだ断定は出来んが・・・確かにこれは有力な情報じゃな。今日はこの情報も踏まえて作戦会議じゃ。みな良いな?」

 

白夜叉の言葉に、全員が頷くと場所を個室に移すのだった・・・。

 

「それでは、第一回黒ウサギに着せるエロ可愛い衣装選考会を!」

 

「悪いが始めさせねえよ」

 

「始めません!・・・ってあれ?」

 

本当にどんな心境の変化があったのか、黒ウサギが止めるよりも早く十六夜が白夜叉を睨みながらそう言っていた。

白夜叉も目を丸くして十六夜を見ていた。

 

「悪いな白夜叉・・・俺にはもう黒ウサギを弄ることは出来そうにない」

 

「なんじゃおんしらまで恋仲になったのか?」

 

「・・・まだそこまではいってねえけど、答えがでるまでは・・・少なくとも俺は黒ウサギを守る側に回らせてもらう」

 

「ふむ・・・少しつまらんがまぁ良かろう。あまりふざけると兄上に怒られてしまうしの」

 

白夜叉はまだ弄りたそうにしていたが、空気を読んでこの場は話を進める事にした。

十六夜の隣では黒ウサギが真っ赤になって悶えているのである意味では弄るより面白い状況になっているのだが、みんな十六夜の真剣さに当てられて口には出さなかった。

 

「とりあえず・・・まずは兄上の情報を元にした役割分担から入ろうかの」

 

「だな・・・まず俺はガルドの時のような事態に備えて、基本的には手を出さずに警戒に当たる事になっている。つまり、今回の魔王は基本的にお前たちだけで対処してもらうからそのつもりでいてくれ」

 

「となると・・・相手は最低でも四人だから春日部とお嬢様のペア、黒ウサギとレティシアのペア、んで俺とラグスは単独で相手をするのが1番か?」

 

「そうだな・・・今回はジンは避難誘導とかに回ってもらう。今のお前ではまだ戦闘に参加させるのは心配だからな」

 

「わかってます。今の所は僕では逆に足を引っ張ってしまいますから・・・」

 

「よろしい・・・基本的には各個撃破を狙いながら誰が魔王なのか見極めるようにしてくれ。特徴としては高い防御力と、高速治癒が上がるが他にも黒死病の敵と当たった場合は十分に気おつけるように。下手をすれば即死もあり得る危険な敵の可能性が高いからな」

 

黒夜の指示に全員が頷いた。それに頷き返すと、黒夜は次の話に移った。

 

「次に、もし敵が四人以上いた場合はまず黒ウサギとレティシアのペアを分ける。更に多い場合は飛鳥と耀のペットも分けるが、二人はあまり深追いしないようにしてくれ。まだ全力では10分程度しか戦えないからな」

 

「わかっているわ」

 

「気をつける」

 

「よし・・・とりあえずこんなところか?」

 

黒夜は白夜叉に視線を送ると、彼女もそれに頷いた。

 

「最後に、相手がハーメルン以外の魔王だった場合じゃが・・・まぁ基本的な作戦はさっきのでもんだいなかろう。ただし、その場合は未知の相手になるから全員慎重に行動するように・・・以上じゃ!」

 

こうして、作戦会議はお開きとなった。決戦は恐らく明日・・・造物主の決闘の決勝戦直後になると予想した一同は、今日は早めに休むためにそれぞれ当てがわれた部屋へと移動するするのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜・・・黒夜は自室でラグスとレティシアの2人と会話していた。

 

「2人とも、明日は頼んだぞ」

 

「わかっている・・・そう心配するな。十六夜たちも随分と成長しているし、今回は白夜叉だっているんだ。大丈夫に決まっている」

 

「そうだよ・・・黒夜がそんな調子じゃ逆に周りが不安になっちゃうよ?」

 

「・・・ふぅ・・・それも、そうだな。すまん・・・少し気を張りすぎてたみたいだ」

 

ようやく力を抜いた黒夜に、ラグスとレティシアもようやく笑顔を見せる。レティシアは空気を変えようと、別の話題を出す事にした。

 

「それにしても・・・まさか黒ウサギの奴から告白するとはな・・・」

 

「あれ?そうなの?」

 

「あぁ・・・あの後少し問い詰めたらそう言っていた。どちらかというと墓穴を掘った感じでの告白みたいだから、黒ウサギらしいといえばらしいのだがな・・・」

 

レティシアはクックと笑いを噛み殺しながら口元を押さえた。

 

「なるほどねぇ・・・まぁ2人がくっつくのも時間の問題か?さっきの十六夜の様子だと、少なくとも大事にしたいとは思ってるみたいだし」

 

「だねぇ・・・ちょっと意外だったけど・・・あれで黒ウサギはさらに惚れちゃったと思う」

 

「あの時の十六夜はカッコよかったもんな・・・その、2人とも今日はゴメンな」

 

突然謝り出した黒夜に、ラグスとレティシアは首を傾げた。黒夜は頬を掻くと、話し始める。

 

「ほら・・・今日は結局どこも3人で回れなかっただろ?せっかく祭りに来てるのに恋人らしい事が出来なかったと思ってさ」

 

「その事か・・・構わんよ。黒夜が仲間を大事にしているのは私たちも理解している」

 

「それに、これから永遠に近い時間を一緒に過ごすんだから・・・今はみんなのために少しでも時間を使って?私は、今みたいにお話しする時間を作ってもらえるだけでもしあわせだから」

 

満面の笑顔でそう言う2人は、本気でそれで良いと思っているのだろう・・・しかし黒夜はそれではダメだと自分に言い聞かせた。

 

(2人の好意に甘えてばかりじゃダメだよな・・・戦いが終わったら、絶対に埋め合わせをしよう!)

 

こうして恋人同士の甘い?一時は過ぎていくのだった・・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日・・・黒夜達は現在、耀とサポート役の飛鳥を応援するために今回の主催者の1人であるサンドラが用意してくれたバルコニーで試合の開始を待っていた。

なぜサンドラがと言うと、なんでも旧ノーネームとサラマンドラ以前交友があったそうで三年前の襲撃の際救援に迎えなかった事を彼女は悔やんでいたらしい。

これはそれの罪滅ぼしの一部だから気にしないでほしいと言われては、黒夜達も断る事も出来ずお言葉に甘える事にしたのだった。

 

舞台上では現在、黒ウサギが観客達に愛想笑いを浮かべながら手を振っていたが、そんな彼女に対して邪な叫び声を上げた連中に対して十六夜がものすごい殺気を放ちまくった所為で会場はかなり大人しい雰囲気になってしまった。

白夜叉はやれやれと額を押さえていたが、黒夜は自業自得だと同情はしなかった。もしもあそこに立っているのがラグスやレティシアで同じような言葉を投げかけられていたら・・・正直なここにいる観客全員今頃は気を失っていてもおかしくないのである。

 

黒ウサギは一度だけ十六夜の方へ視線を向けると。全力の笑顔を見せてすぐに進行に戻った。

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

「ん・・・どうした?」

 

「いや・・・なにあの可愛い生き物・・・俺を萌え殺す気なのか?クッソ可愛いじゃねえかチクショウ!!!///」

 

「あー気持ちはすごく分かるが落ち着け。ってかお前もう完全に惚れてんじゃねえの?」

 

「・・・正直、否定はできないな・・・もともとあいつは俺の好みど真ん中なんだよ・・・。それなのに昨日なんかは俺の部屋に転がり込んでくるし・・・完全に仕留めに来てるとしか思えん」

 

「だったら付き合えばいいじゃないか・・・何をそんなに迷ってるんだ?」

 

「・・・怖いんだよ傷つけるのが」

 

十六夜の返答に、黒夜は目を見開いた。

 

「俺はあいつを大事にしたい。けど俺はあいつを傷つけずにいられる自信がないんだ・・・。昨日だって本当に理性ギリギリで、いつ襲いかかってもおかしくないくらいに俺はあいつを求めてる・・・それが怖いんだよ」

 

「そういう事か・・・けど黒ウサギは逆に言え待ってるかもしれないぞ?むしろ傷つけて欲しいと思ってるかも知れない。先ずはその事を黒ウサギにちゃんと話さないと。いつになっても答えは出ないぞ」

 

十六夜は黙り込んでしまった・・・。正直なところ、十六夜だって言われなくてもわかっていたのだ。だからこそ、なにかきっかけが欲しかったのかもしれない。少なくとも、今の十六夜は黒夜に背中を押された事で多少はスッキリしたかおになっている。

 

そんな十六夜を見て。黒夜は大丈夫かなと思うと視線を舞台上へと戻した。

そこではちょうど耀と飛鳥の紹介が終わった所で、続いて対戦相手が登場するところだった。

 

「YAっHUhuhuhuhuhuhuuuuuuuuuu!!!」

 

「・・・・・」

 

「見て見て春日部さん!ジャックよジャック!本物のジャックだわ!!」

 

カボチャのお化けの登場に、明らかに自分を狙って火の玉を放たれた耀はそれを軽く躱して睨みつけていたが、飛鳥はジャックの登場にハイテンションでようなの肩をバシバシ叩いていた。

 

「あ、飛鳥・・・痛い」

 

「え?・・・あ!ごめんなさい春日部さん!」

 

「ちぇ・・・驚いて転んだ所を笑ってやろうと思ったのに!」

 

「YAHUuuuu!」

 

ジャックの頭に乗っていた少女、アーシャは不貞腐れたようにそう言うと飛び降りた。

 

「おいお前達!このアーシャ様の晴れ舞台の相手が出来るんだ、ありがたく思え!」

 

「なにかしらこのお子様は・・・あ、黒夜さん達はあそこで見てるのね。春日部さん、手でも降ってみる?」

 

「そうだね。おーい・・・」

 

「こん・・・の!それって挑発のつもりなのか!?」

 

「「えぇ(うん)」」

 

「きぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

2人は散々からかっていると、流石に見かねた黒ウサギに注意されて定位置に戻った。

そして進行が白夜叉へと移ると、軽い説明の後に4人を別の舞台へと飛ばした。

 

そこは木々に覆われた場所・・・というよりも、物凄く巨大な大木に覆われたような場所だった。

 

4人は黒ウサギが契約書類を読み上げたのを聞くと、瞬時に睨み合うがアーシャが不敵に笑うとその均衡は崩れた。

 

「ふん・・・名無し相手に最初から全力出したんじゃいい笑もんになっちまう。先手は譲ってやるよ!」

 

耀と飛鳥は頷き合うと、同時に動き出した。

 

耀は足だけに神獣の加護を使うと、限界まで強化されたスピードとグリフォンの義父とであっという間に奥へ進んでいった。

そして飛鳥も神子を発動すると、アーシャ目掛けて蹴りを放った。

 

「んなぁ!?」

 

その余りにも一瞬の出来事に、アーシャは変な声を出しながら驚くがギリギリの所でジャックが回避したことで無事に済んだ。

 

「さ、サンキュージャックさん・・・」

 

「油断しすぎましたね。貴女は先に行きなさい・・・このお嬢さんを倒したら私も向かいますので」

 

「はい・・・」

 

ジャックの指示に素直に従ったアーシャは、大急ぎで耀が消えていった方向へと走って行った。

飛鳥はその様子を横目で確認すると、改めてジャックに向き直った。

 

「解せませんね・・・なぜアーシャを見逃したのですか?」

 

「簡単よ。あの子相手に春日部さんが負けることはありえないのが一つ・・・。もう一つは、貴方を相手に油断出来るほど私はまだ強くないの。だから私は全力で貴方の足止めをしなきゃいけない。そこに油断も驕りも一切ないわ!」

 

「ヤホホ・・・参りましたね・・・思っていたよりもあなた方は強かなようだ。師匠が優秀なんですかね?」

 

「そうね・・・なにせ、あの白夜叉の兄貴分だもの」

 

「なんと!?・・・それならば私も手加減は必要無さそうですね・・・行きます!」

 

「来なさい!今の私の全力を見せてあげるわ!!」

 

2人は同時に飛翔すると、お互いに全力で劇とつしていった。

 

一方耀は、少し進んだ所で休憩していた。既にギフトは解いている。

そこへ全力疾走のアーシャが現れ、耀はその隣を並走した。

 

「な!?お前・・・先にいったんじゃ!?」

 

「あれじゃ可哀想だったから待ってた。ここから改めて勝負でどう?」

 

「舐めやがって・・・!!吠えずらかかせてやる!」

 

「じゃあよーい・・・ドン!」

 

耀の掛け声と共に、2人はさらにスピードを上げた。耀は元々ゴールへの道が風の流れなどで分かっているので、木と木のあいだを縫うようにしてどんどん進んでいく。

アーシャはそんな耀の背中に必死についていくのがやっとで、既に呼吸は限界まで荒くなっているのだった。

 

場面は戻ってスタート地点付近では、激しい攻防が続いていた。

飛鳥はこの後魔王との戦いがあるかもしれないと思いつつも、久しぶりに仲間以外の相手と全力で戦えている今の状況に大きな笑い声を上げながら楽しんでいた。

 

「あはっ!・・・あはははっ♪ジャック!貴方凄いわ!!まさかこんなに強いなんて!」

 

「こちらのセリフですよ飛鳥嬢!私こそここまで楽しい戦いになるとは思っていませんでした!!」

 

飛鳥の蹴りをジャックが避けると、お返しとばかりにいくつもの火球を放つ。飛鳥はそれを紙一重で躱しながらフェイントを混ぜつつ何度も攻撃を仕掛けた。

 

本来であれば、耀とアーシャの競争がメインのゲームなのだが、余りにもハイレベルな攻防に観客達は飛鳥たちの戦いしか目に入らなくなり、勝負の行方を固唾を飲んで見守っていた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・・・悔しいけれど、今の私ではやっぱり勝てそうにないわね」

 

「ご冗談を・・・私も一杯一杯ですよ」

 

「そう・・・なら、最後は派手にフィナーレと行きましょう?」

 

「ヤホホ・・・良いでしょう。お互いに全力の一撃で!」

 

「この戦いに幕を下ろしましょう!」

 

ジャックは今までで1番大きな火球を作り出した。それは放たれればこの太い根に覆われた場所すら燃やし尽くすであろう熱量を放っており、当たれば最後・・・下手をすれば骨も残らず消し炭になるかもしれない。

 

対して飛鳥は、神子のギフトで作れるようになったお札を大量に召喚し操る。

 

一泊の後、2人の最大の一撃が真正面から激突した。

 

轟音が鳴り響く中、観客たちは煙に覆われて見えない画面の向こうを必死に見つめ続けた。

しばらくして、煙が晴れてくるとようやくうっすらと人かげらしきものが映し出される・・・。

 

「・・・・・残念、負けてしまったわね・・・」

 

そう言った飛鳥は、所々焼け焦げてボロボロになった巫女服を確かめながら呟くと前のめりに崩れ落ちた。

それを・・・同じようにボロボロになったマントを翻しながら、ジャックが優しく支えた。

 

「ヤホホ・・・今回はほとんど引き分けでしょう。私もボロボロですからね。貴女の攻撃は不死であるこのわたしに確かなダメージを与えました。もう少し鍛錬を積んでいたなら、結果はまた違っていたでしょうね」

 

「そっ・・・か。ふふ・・・・・ありがとう、楽しかったわ」

 

「こちらこそ、楽しかったですよ」

 

その言葉を最後に、飛鳥は意識を失った。最後に黒夜達に怒られるかなぁと考えながら・・・。

そして飛鳥が気を失うと同時に、もう一つの戦いにも決着が付いていた。

 

『勝者!ノーネーム・春日部耀選手!』

 

黒ウサギの宣言と共に、会場では割れんばかりの歓声が鳴り響く。

その声を聞きながら、ジャックは崩れるゲーム盤の中で呟いた。

 

「ヤホホ・・・勝負に勝って試合に負けてしまいましたか」

 

「飛鳥は!」

 

そこに、顔を真っ青にしたようにが駆け寄ってきた。

 

「大丈夫ですよ。力を使い果たして眠っているだけです」

 

「そっか・・・」

 

「オイお前!名前は!?あとそっちの奴の名前も!」

 

「春日部耀・・・こっちは飛鳥」

 

「耀に飛鳥だな・・・次は私ももっと強くなって絶対に勝ってやるからな!覚えてろよ!?」

 

「うん・・・楽しみにしてる」

 

耀は優しげに微笑むと、飛鳥を抱えて立ち上がった。

 

バルコニーの方では・・・。

 

「まったく・・・魔王が来るかもしれないってのにあの馬鹿は」

 

「ですが、下層でのゲームとは思えない非常に素晴らしい戦いでした。敗れたとは言え、良い同士をお持ちですね」

 

「まぁ・・・まだ修行中の身だがな。後でお説教だ・・・」

 

そんなことを言う黒夜に、サンドラを始めた周囲の人間が笑い声をあげる中、十六夜だけは上空を見上げていた。

 

「おい黒夜・・・アレはなんだ?」

 

「なに・・・!?」

 

見上げた先には、無数の黒い紙がヒラヒラと舞い落ちて来ていた。黒夜はそのうちの一つを手に取ると、表情を険しくした。

 

時を同じくして、観客席からも叫び声が上がる。

 

「ま、魔王が・・・魔王が現れたぞぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」

 

そして事態は加速していく・・・。

境界壁付近では、四つの影が不敵に佇んでいるのだった・・・。

 

 

 

 




今回はここまでとなります!

それでは第6回雑談会はーじまるよー!

今回のゲストは黒ウサギさんとラグスさん、レティシアさんです!

黒ウサギ「まぁ・・・予想はしていたのですよ・・・はい」

ラグス「黒ウサギさんも告白しちゃいましたからねぇ」

レティシア「姉代わりとしては嬉しいがな」

そう言うラグスさんとレティシアさんも6話では黒夜さんと恋仲に・・・あ、レティシアさんは一応まだだったっけ?なりましたからね。あれからどうなんですか?

レティシア「本編では触れていないが一応私も黒夜の恋人だぞ。君次第だがそのうち明記されるんじゃないか?」

ありゃりゃ・・・はい、頑張ります!

ラグス「その後はそうですねぇ・・・普段はあまり変わりませんが、夜は毎日一緒に寝てますね♪」

ほほぅ・・・そう言えばお風呂シーンはすっ飛ばしましたがまさか混浴・・・?

ラグス「え・・・えっと・・・」

レティシア「読者様方の想像に任せておくとしようか?」

ラグス「レティシアさん!?それでは私たちがあられもない姿に・・・!?///」

いやいや流石にそれはない・・・・・ない、ですよね?

レティシア「ふふ・・・まぁ入浴回はまだあるからな。その時を期待しようじゃないか」

うっわぁ無茶振りダァ!?っと、今回はこの辺でお開きにしましょうか?

黒ウサギ「あの・・・私は結局なぜ呼ばれたんでしょう?」

え?放置プレー要員・・・、

???「黒ウサギを泣かせてんじゃねぇぞゴラァ!?」

グフォア!!!!???

レティシア「主よ、全く伏せられていないぞ?」

ラグス「まぁ本当にここまでにしておきましょう♪それでは!」

黒ウサギ&ラグス&レティシア「またお会いしましょう!!!」
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