IS 自由な男性操縦者   作:CLOSER

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更なる転入生!

一夏たちの特訓が始まり

セシリア、一夏、箒は

簪と終尓の特訓を受けていた

 

セシリア「これは?」

 

終尓「ピンポン玉

卓球で使うやつだな」

 

セシリア「これをどうするんですの?」

 

終尓はセシリアにピンポン玉を

2つ渡していた

 

終尓「並行思考の基本は

同時に別のことをすることで慣れる」

 

セシリア「同時に?」

 

終尓「これ出来るか?」

 

終尓は手の中のピンポン玉2つを

手の中で回していた

セシリアもそれを真似る

 

セシリア「これなら…」

 

終尓「じゃあこれは?」

 

終尓はそれを両手でやりだした

セシリアは上手く出来ず

片手は回せたがもう片方が上手く回せない

 

セシリア「少し難しいですわね」

 

終尓「今日はそれが出来るまでやってろ

そしたら並行思考の基礎が出来る」

 

セシリア「わかりましたわ」

 

終尓はセシリアの特訓をしていた

一方

 

 

簪「ほらっ!!一夏!!線からずれてる!

同じミスをさっきから連発だよ!!

箒も!!体勢が崩れてる!!

崩しちゃ駄目って言ってるでしょ!!」

 

一夏「はっ!はいっ!!」

 

箒「くうっ!」

 

一夏と箒は簪のスパルタ教育を受けていた

その後

 

終尓「そろそろ帰るか?」

 

簪「オッケー

一夏!箒!今日は終わり!!」

 

セシリア「指がつりそうでしたわ…」

 

一夏「頭がぐるぐるしてる…」

 

箒「さすがに少しきついな…」

 

セシリアは上手く回せず終尓の監督のもと

ひたすらピンポン玉を回していた

一夏と箒は飛行時の姿勢制御と

飛行動作の特訓を受けていた

 

鈴「おつかれー」

 

鈴が全員にドリンクを配っていく

 

簪「鈴、おつかれ、ありがとう」

 

終尓「おつーサンキュー」

 

一夏「サンキュー」

 

箒「すまん」

 

セシリア「ありがとうございます」

 

鈴「いやー見てたけど、簪は

性格変わりすぎでしょ

見てて『あれ、簪?』っておもっちゃったわよ」

 

簪「うっうぅっ…」

 

簪は恥ずかしくなり赤くなってうつむいた

 

鈴「でも、一夏と箒は大分飛べるよう

になったんじゃない?」

 

簪の指導のおかげで一夏と箒は

最初に比べるとかなり上達していた

 

一夏「結構ハードだからな…」

 

箒「うっうむ…はじめは性格を知っていたから

なめていたが、ここまでキツいとは…」

 

鈴「でも、感謝しなさい

簪のおかげであんたらかなり上達してんだから」

 

終尓「おしゃべりはここまでだ

そろそろ閉館だ、外に出ないとどやされる

オルコット、さっきのは部屋に戻っても

時間を見つけてやれ、出来るようになったら

次に進む」

 

セシリア「はっ!はい!」

 

終尓「じゃあ戻るか」

 

終尓たちはアリーナを後にした

 

 

終尓と簪は部屋に戻りシャワーを

浴びたあと夕食をとり

部屋でくつろいでいると

ドアをノックする者がいた

終尓は不機嫌になりつつも

簪になだめられドアを開けた

 

真耶「お引っ越しです!」バタン

 

終尓はドアを閉めた

 

真耶「ちょっ!ちょっと!綺堂くん!?」ドンドンドン

 

簪「終尓、話だけでも聞いてあげようよ?」

 

簪は苦笑いしながら告げた

 

終尓「ちっ」ガチャ

 

終尓は悪態をつきながらドアを開けた

 

真耶「あぁ!よかった!

あの綺堂くんの部屋の都合が着いたので

お引っ越しを…」

 

終尓「嫌です」

 

終尓は真耶が言い終わる前に断った

 

真耶「嫌と言われましても…

年頃の男女を同じ部屋に長くいさせるのは」

 

真耶は涙目になりながら告げる

 

終尓「俺は今の状況に満足してますし

簪も同じです。本人たちが満足しているなら

問題ないのでは?」

 

真耶「しっ!しかし、やはり年頃の男女

ですから、こちらとしても今の

状況をそのままというのは…」

 

コンコンコン

 

真耶が言い終わる前にまたノックがなった

終尓が開けると千冬と楯無が立っていた

 

終尓「おやっ珍しい」

 

楯無「ご挨拶ねぇ」

 

千冬「こいつなら普通だろう

入っていいか?」

 

終尓「この問題を解決してもらえるなら」

 

千冬「問題?」

 

千冬と楯無は首を傾げながら部屋に入った

 

千冬「真耶か、どうした?」

 

真耶「あっ!先輩、実は部屋割りを

決めたので綺堂くんにお引っ越しを

お願いしていたんですけど

断られてまして…」

 

千冬「あぁ…そうゆうことか

なら、綺堂はこのままでいい

更識もこのままがいいんだろう?」

 

簪「出来れば、このままがいいです」

 

簪は頬を赤く染めながら答える

楯無は微笑ましく見ていた

 

千冬「わかった…政府には

私から報告しておくから

真耶はもう戻っていいぞ」

 

真耶「は…はい…わかりました」

 

真耶は部屋を出ていった

 

終尓「ありがとうございます」

 

千冬「なに、生徒の不満を解消するのも

教師の勤めだ」

 

楯無「なら、そろそろ本題に入りましょうか?」

 

終尓「本題とは?」

 

千冬「明日また転入生が3人来る」

 

終尓「軍隊の補充要員みたいな来かたですね」

 

千冬「そう言うな」

 

楯無「で、その転入生なんだけど

1人目は前に終尓君から聞いてた

終尓君の妹さん?その子が明日から来るわ」

 

終尓「あぁ、明日からなんですね」

 

千冬「あぁ元々2人の予定だったが

一緒の日のほうが都合がいいからな」

 

楯無「で、2人目はドイツの軍人さん

名前はラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

終尓「あぁラウラか」

 

楯無「知り合い?」

 

終尓「千冬さんの教え子だ」

 

千冬「まぁ間違ってはないな」

 

楯無「なるほどね

なら、3人目ね

名前はシャルル・デュノア

フランスのデュノア社所属の

代表候補生で男性みたいよ?」

 

終尓「ほう」

 

簪「男性?最近のニュースでは

そんな事言ってなかったよね?」

 

楯無「そっ!だから、終尓君に

私と千冬さんでお話に来たの」

 

終尓「ていっても、どうせ調べは

ついてるんでしょう?」

 

楯無「もちろん!それも私の仕事だもの

本名はシャルロット・デュノア…女性

デュノア社の社長の娘でどうやら

訳ありみたいでね

詳しいことはまだ調査中よ

目的はまだ不明だけど

男性と偽らせてこの学園に潜入させようと

しているみたいね」

 

千冬「そこで、お前にはデュノアの

監視を頼みたい」

 

終尓「監視ねぇ」

 

簪「でも、よく学園側は転入を許可

しましたね」

 

千冬「デュノア社とは契約があるからな

その契約を上手く利用されたんだろう」

 

楯無「まぁ、とにかく不穏分子を

そのままにしておけないから

終尓君に監視をお願いしたのよ」

 

終尓「了解。で?報酬は?」

 

千冬「既に払っただろう?」

 

終尓「え?」

 

千冬「更識と別の部屋になりたいか?」

 

終尓「うっ!了解…」

 

楯無「じゃあ、よろしくね」

 

千冬「ではな、二人とも明日遅刻するなよ」

 

楯無「おやすみ~」

 

千冬と楯無は部屋を出ていった

 

終尓「まぁなんとかなるか」

 

簪「大丈夫なの?」

 

終尓「まぁ、大丈夫だろ

それより疲れたし、もう寝よう?」

 

簪「うん!おやすみ!」

 

終尓たちは就寝についた

 

 

 

 

翌日 教室

 

 

教室では千冬が教壇に立ち挨拶をしていた

 

千冬「諸君、おはよう。今日から

本格的なISの実戦演習に入る

よって、ISスーツを忘れないように

忘れたものは学校指定の水着

それも無いものは…まぁ、下着でも構わんだろ」

 

生徒一同「……」

 

生徒たちはこの人何言ってるの?と思った

 

千冬「さて、山田くん後は頼む」

 

真耶「はい。では、皆さんに

また転入生を紹介します!」ガララ

 

教室に3人の生徒が入ってきた

 

真耶「では、1人ずつ自己紹介をお願いします」

 

生徒「「はい」」

 

シャルロット・デュノア「では、僕から

シャルル・デュノアです

フランスから来ました

どうぞよろしくお願いします」

 

生徒「…き」

 

シャルロット「き?」

 

生徒「「きゃぁぁぁぁ!!」」

 

生徒「男子よっ!!」

 

生徒「3人目!!」

 

生徒「しかも、結構カッコいい!!」

 

千冬「やかましいっ!静かにせんかっ!!」

 

千冬が一喝すると全員が黙る

 

?「では、次は私が

綺堂マドカです。名字でお気づきと思いますが

綺堂終尓とは兄妹の間柄です

事故で両親を無くし、綺堂家に引き取られました

織斑先生と顔が似ていますが

他人の空似ですので

あまり気にしないで下さい

これからよろしくお願いします」

 

生徒「「えぇぇぇぇぇ!?」」

 

生徒「綺堂くんの妹!?」

 

生徒「他人の空似って似すぎでしょ!」

 

終尓「うるせぇっ!

気にしないでくれって言ってんだろ!

あんまりうるせぇと殺すぞ!」

 

千冬「綺堂、抑えろ

お前たちもあまり綺堂妹に迷惑をかけるなよ?」

 

?「では、最後は私か

ラウラ・ボーデヴィッヒだ

ドイツ軍の黒兎隊の隊長を勤めている

以後、よろしく頼む」

 

真耶「では、それぞれ席について下さい」

 

3人は席に向かい途中ラウラとマドカは

違う場所に向かった

 

マドカ「久しぶり、お兄ちゃん」

 

終尓「おうっ久しぶりだな

今は時間無いからまた後でな」

 

マドカ「うん!」

 

ラウラ「貴様が織斑一夏だな?」

 

一夏「えっ?あっあぁそうだけど…」

 

ラウラ「ドイツで織斑教官には世話になった

今度は私が恩を返す番だ

専用機を持ってるそうだな?

訓練の時は声を掛けろ

手を貸してやる」

 

一夏「あっあぁ助かる。ありがとう」

 

ラウラ「気にするな、恩を返すだけだ」

 

ラウラは一夏の次に終尓の所に向かった

 

ラウラ「お久しぶりです!マスター!」

 

終尓「マスターは止めろって

終尓でいい」

 

ラウラ「はっ!」

 

またしても波乱の1日が幕を開けた

 

 


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