アリーナ
セシリアの専用機の修理が間に合わず
翌日に持ち越された
一夏とセシリアの決闘を行うために
一夏、千冬、箒、終尓が
アリーナのピットに集まっていた。
終尓「何で俺まで来なきゃならんの?」
一夏「まぁ、そう言うなよ
ちょっとはアドバイスとかしてくれよ」
終尓「当てれば勝てる
外せば負ける、以上!!アドバイス終わり!
じゃ帰る」
千冬「待て、綺堂
いいから付き合え」
終尓「へいへい」
箒「一夏、油断するなよ?」
終尓「まぁ、頑張れ」
一夏「サンキュー箒、終尓
それとさ、終尓…」
終尓「あ?」
一夏「オルコットのデータどうするんだ?」
終尓「決まってるだろ
全国のIS委員会に送る
アイツは俺に負けた
アイツはあそこまでの大言壮語をしたんだ
当然の仕打ちだ」
一夏「その場合、オルコットはどうなるんだ?」
千冬「良くても代表候補生と専用機の押収と
爵位の剥奪、悪くすれば永久投獄だろうな」
一夏「あのさ…オルコットのこと
考えなおしてくれないか?」
終尓「は?」
終尓は一夏を睨んだ
一夏「うっ!確かにアイツは日本を
馬鹿にしたけどそれだけだろ?
だったら、そこまで本気で対処しなくても
いいんじゃないか?
間違いは誰にだってあるしさ」
終尓「違うな、間違っているぞ一夏
確かに間違いは誰にでもある
だが、許される間違いと許されない間違いがある
アイツはそれを理解していない
だからこそ、分からせてやるんだ」
一夏「でも、アイツも俺らもまだ子供だろ?
これからがあるんだ
そんなアイツの人生を潰してまで
分からせてやることないだろ?
それに生徒の間違いを正すのは
生徒じゃなくて、教師だろ?
そのために終尓をここに呼んだんだろ?
織斑先生」
千冬「ふっ、綺堂を残した理由はさておき
織斑の言葉は正論だな」
終尓「はいはい、分かりましたよ。ハロ」
ハロ「リョーカイ リョーカイ」
終尓はハロからデータの入ったメモリを
取りだし千冬に渡した
千冬「まぁここからは私の仕事だな」
終尓「お任せしますよ」
一夏「ありがとな終尓」
終尓「別に礼を言われることはしてないさ
じゃ、俺は戻るぞ」
終尓はピットを出ていった
廊下
終尓「やれやれ、一夏はお人好し過ぎるな
まぁ、それがこの先どうなるかが見物だがな」
終尓はそう呟くと自室へと戻っていった
アリーナ
千冬「さて、オルコットの準備が出来たそうだ
織斑、カタパルトに移動しろ」
一夏「分かりました」
箒「一夏、今度こそ勝ってこい!」
一夏「あぁ!!行ってくる!!」
真耶『織斑くん、射出準備完了です!
いつでもどうぞ!』
一夏「はい!織斑一夏 白式 行きます!」
一夏がアリーナに出るとセシリアも出てきた
一夏「今日はよろしくな」
セシリア「ふっ」
セシリアはどうでもよさそうに笑う
一夏「どうした?」
セシリア「もうどうでもいいですわ
勝っても負けても
私の未来は決まっていますもの」
一夏「あー昨日のことか?」
セシリア「えぇ、私は負けた
つまり、私のあの発言がIS委員会に知れ渡る
そうなれば、未来はもう見えていますわ」
一夏「あー、それな
無くなったぞ?」
セシリア「えっ?」
セシリアは驚き一夏のほうを見た
一夏「終尓に頼んでな
無かったことには出来なかったけど
千冬ね…織斑先生にデータを渡すように
頼んで、織斑先生に任せるって言ってたから
多分、反省文ぐらいで許してくれると思うぞ?」
セシリア「な、なぜそんなことを?」
一夏「だって、何かかわいそうだからさ
確かに日本を馬鹿にしたけど
それだけで永久投獄とか爵位剥奪とか
そんな人生つぶれるようなことに
クラスメイトがなったら後味悪いし
だから、これからやり直すことも
出来るチャンスをやって欲しかったんだ
って、何か上から目線になっちゃったけど
まぁ、とにかく俺はオルコットに
クラスにいてほしいんだ」
セシリア「そうですか…
お気遣いありがとうございます」
(こんな男性もいるのですね…)
セシリアは目尻に涙を浮かべていた
一夏「じゃあ、話も終わったし
いっちょやるか!」
セシリア「えぇ!手加減はいたしませんわよ?」
一夏「上等!!」
3
2
1
GO
開始早々、セシリアはスターライトで
一夏を狙い撃つ
一夏は横に移動し攻撃をよける
セシリアは続けてスターライトを連射する
一夏はギリギリでよけるが
よけきれずに何発か被弾する
一夏(このままじゃジリ貧だな
試してみるか)
一夏はセシリアに体を向け
瞬時加速で一気にセシリアの懐に飛び込んだ
セシリア「なっ!?」
一夏(よし!成功!)
一夏はセシリアを切りつける
セシリア「くっ!ティアーズ!!」
一夏「うぉっ!あぶねっ!」
一夏はビットからの射撃を回避するが
また距離を空けられてしまう
セシリア「まさか瞬時加速を使うとは
なかなか出来ますわね」
一夏「そりゃどうも」
セシリア「ですが、もう通じませんわよ?」
一夏「それでも、ダメージは与えられたしな」
セシリア「もう油断はしませんわ!
行きなさい!ティアーズ!!」
一夏「くぅっ!」
一夏はビットをよけ続けるが
しだいにビットのスピードになれだした
一夏(よし!だいぶなれてきたぞ)
一夏はビットにタイミングをあわせ
ビットを破壊した
セシリア「!?っくぅ!」
一夏はビットになれ次々と破壊していく
残り一つとなりセシリアはビットを戻した
一夏はチャンスと思い
セシリアに向かっていく
セシリア「おあいにくさま!
ビットはまだありましてよ?」
一夏「ゲッ!!」
一夏はミサイルの直撃を食らった
セシリア「今のうちに!」
セシリアは距離をとろうとした
一夏「うおおぉぉ!!」
セシリア「えっ!!」
一夏が煙から飛び出した
一夏は零落白夜を発動させ
セシリアに突撃していく
セシリアはあわててスターライトを
構えるが照準が定まらず
一夏が先に目の前に迫る
そのまま一撃目と二撃目を受け
シールドエネルギーはつきかけ
三撃目を覚悟したときブザーがなる
『白式 シールドエネルギーエンプティ
勝者 セシリア オルコット』
一夏「えっ?」
セシリア「えっ?」
一夏は訳がわからずに戸惑う
セシリアも同様の顔をしていた
『試合は終了した
二人ともピットに戻れ』
一夏「はっ!はい!」
セシリア「分かりました」
二人はピットに戻った
千冬「バカ者」
ピットに戻って最初の一言だった
一夏「あのー何で俺は負けたんですか?」
千冬「貴様が武器の特性を
理解せずに使用したからだ」
セシリア「織斑先生、どういうとこですの?」
千冬「あぁ、こいつの単一仕様能力
零落白夜は相手のシールドエネルギーを
大幅に削ることが出来るが
自らのシールドエネルギーも
削る、諸刃の剣なんだ
こいつはその特性を理解せず
使ったためシールドエネルギーが切れたのだ」
セシリア「つまり、シールドエネルギーが
残っていたら私は負けていた?」
千冬「そういうことだな
ようはこいつが自爆したんだ」
箒「アホだな」
一夏「うっ!ぐっ!」
セシリア「そうですか」
千冬「オルコット」
セシリア「はっ!はい!」
千冬「これが何だか分かるか?」
千冬は終尓から渡されたチップを見せる
セシリア「それは…」
千冬は床に落とし足で踏み潰した
セシリア「なっ!?なにを!?」
千冬「オルコット、今回のことに関しては
不問にしてやる
だが、自分がどういう立場にいるか
自分の発言がどういう結果をもたらすか
身をもって知っただろう?」
セシリア「は…はい」
千冬「では、これからは気をつけろ以上だ」
セシリア「はい、ありがとうございます」
一夏「良かったな」
セシリア「はい、では私はこれで」
セシリアはピットを出ていった
千冬「さて、織斑
今後は貴様もあんなみっともない
終わりかたをしないように
訓練に励め、以上だ」
一夏「うぐっ!はい…分かりました」
千冬「では、お前も戻れ」
一夏「はい」
一夏と箒はピットを出ていった
こうして決闘は終わった
終尓が去った後
終尓と簪の部屋
終尓が部屋に戻ると
簪がベッドに座り
家から持ってきた特撮物の
DVDを観ていた
簪「あれ?一夏とオルコットさんの
試合終わったの?」
終尓「いや、興味ないし
出てきた」
簪「そっか」
簪はテレビに集中した
終尓は簪に近づき、簪を背後から抱きしめた
簪「きゃっ!」
簪は驚いたが、特に嫌がりはしなかった
簪「どうしたの?」
簪は終尓の顔を覗きこむ
終尓「ちょっと、面白いことがあったの」
簪「そっか、一緒に観る?」
終尓「そうするかな」
終尓は簪の横に座り
一緒にDVDを観賞し
自室にて夕食を二人でとり
就寝した