後書きには、リクオをfateGOで召喚したらどんな性能になるか書いてみました!
真昼。仰げば見渡す限りに広がる青空。日本を照らす清浄の光。夜に生きる者は闇に身を潜め、住処で活動の時を待つ時間。彼らの行動を制限するのはいつも、消えない光。世界の半分を照らす空の王、太陽。異形の者として生きる闇の影として、君臨する闇と正反対の存在。ある作品では勇者として、とある作品では化身として。幅広く、仲間として、稀に敵として登場する。
日々業々と燃える太陽に、良くも悪くも影響されてきた一人の英雄がいた。
恐らく、彼のように異形の者としてサーヴァントとなれた者は他にはいない。あまりにも自由で、空想に囚われなかった。人々の印象すらも意に介せず、無辜の怪物という呪いすらも受ける事なく。死した後、偶然にも縁の一糸も無い土地に現界した。彼の名は…
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「こんにちは、士郎くん!」
大きな瞳に、やや後ろに伸びた茶髪と黒髪が特徴。
元気な声で、右腕をピンと伸ばしてお昼の挨拶をする中学生の少年。今日は雲一つない快晴、誠に天晴れな日である。こんな日であれば、やや元気のリミッターの外れた子が目の前で挨拶をしてきても、おかしくはない………
「………こんにちは」
………おかしくはない?いいや、どう考えてもヤバい子にしか見えない。突然、商店街のどこかの通りの真ん中で、フレンドリーに挨拶をされたのだ。『全く知らない』中学生っぽい少年に、だ。面食らいながらもなんとか挨拶を返す。こんにちは、と挨拶をされて三秒の間。はい?とやや冷めた対応をしなかった自分に拍手を送る。どうすればよいのだろうかと考えて一旦、周囲を見てみる事にした。買い物途中の主婦の方々がこちらを見ているではないか。買い物袋片手に、「まあ元気な子ねえ」「衛宮くんのお友達かしら?若いって、元気で羨ましい!」と微笑ましくこちらを眺めているではないか!
「あ、あの〜、元気一杯の挨拶をしてきてくれて嬉しいんだけどさ……もし俺がど忘れしてたら全力で謝る……だから一つ確認させてくれないか?」
こちらは控え目に右手を胸の高さまで上げる。何故こんな事をするのかは分からない。
「はい。一つと言わず、幾つでも大丈夫ですよ!貴方の時間が許す限りで構いませんから!その質問の後で、今度は僕からも質問をさせて貰います」
「君、誰?」
遠回しに聞くと、思ってもいない方向へと転がっていきそうな気がしたのでストレートに質問をぶつけた。自分の方が忘れていただけなら、失礼な話ではあるが名前を聞けば思い出せるかもしれない。そして思い出したら、謝ろう。
そんな風に、楽観的に考えていた。この時は。
「奴良 リクオです。奴らの奴に、奈良の良で、ぬらと読みます」
「ぬら、りくお………ぬらりくお……?ごめん、分からないや。えと、リクオ君。更に質問なんだけど、俺と会ったのってこれが二度目や三度目だったりするかな?」
「はい、これで三度目になります」
……まじか。本日一番の衝撃かもしれない。
「さ、三度目…ごめん、俺、君と会った記憶が全くないんだ。嘘をついてるようには見えないし、ちょっといつ会ったか気になってきたな…」
俺は、確実に困り果ててしまった。無邪気そうな笑顔で、顔見知りかの如く接してこられたのだ。いや、リクオ君曰く、面識があるらしい。ニ度も。これ程印象に残りやすい顔を、年寄りのようにポンポンと記憶から消えるはずがないと信じたい。
面識があるる言われて、嘘だと指摘できない理由が一つ。士郎、と名前で呼ばれた事。学校では下の名前で呼ばれる事はまずない……いや、時たまフルネームで呼び捨てにされる事はあったが。なので、下手すれば苗字の衛宮だけ知っていて、名前の士郎を知らない同級生はかなり多い可能性大だ。いや、言ってて悲しくとかならないから。これを根拠にする事は間違っているが、名前で呼ばれたらそう無下にもできない。
「ここじゃ周りの目が気になるからさ、近くに公園あるからそこに行こう。ついてきて」
手でジェスチャーしながら説明し、手で招いて後ろから付いてきてと伝える。リクオという少年は元気に「はい!確かにここだと話しにくいですもんね」と返事をくれた。
話しにくい、という言葉選びに違和感を覚えたが、別段おかしいとも言えない。彼といつ会って、何をしたのか思い出せない自分の方がおかしいのかもしれない。
「はは、聖杯戦争中なのに、何やってんだろう俺…」最小ボリュームで呟くと、ソレに釣られてため息も外に出た。もしかして切嗣の子供だったりして、と考えながら。
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五分程歩くと、相変わらず誰もいない、ブランコと滑り台、ジャングルジムとベンチのある面白みの欠片もない公園へと着いた。子供どころか野良猫もいないので、いい加減に可哀想になってきた。無人の公園に抱く感傷はよそに、士郎は後ろを振り向く。ヒョコヒョコとヒヨコのように黙って付いてきたリクオは、立ち止まると。
「ここなら、少しの間の話に支障はないですね」
そう話を切り出した。
「あの〜。リクオ君?さっきまでと違って、なんか神妙そうだけど、俺が忘れてる事って、もしかして非常に大事な事だったりするのかな?」
「士郎さんにとって、大事な話である事に変わりはありません。僕は、それ程に酷い事をしてしまいました」
「…酷い事?なんだろ。印象強そうなのだったら、尚更忘れるはずないんだけど」
「そんな、あれはそう簡単に忘れられないですよ!今も苦しんでるかもと思うと、何も出来なかった僕は情けなくなります」
「テンションの浮き沈みが激しいなオイ!?そんなに忘れられない苦痛って、なんかあったかなぁ」
「あ、士郎さんが思ってる程昔の話じゃないですよ!僕と会って、まだ数日しか経っていませんから当然です!」
「………へ?」
「先々日の夜、士郎さんが負傷した日の事なんです…」
どうやら、とてつもない勘違いをしていたらしい。彼、リクオと名乗る少年とは何年かぶりの再会ではない。リクオという名前にも、顔にも心当たりは一つもない。
リクオは知り合いではないとするのなら。何なのだろうか?
士郎の中で、今一番のバリ熱ワードが導き出された。いや、先々日の夜といえば、心当たりは2つ。それに負傷と言われれば、アレにほぼ確定したに等しい。
「お前、マスターか?」
「……」
廃れた公園の空気が変わる。士郎だけが、緊張と焦りに襲われかけていた。
鼓動がはやい。未熟者の身として出来る事は無いに等しい。セイバーは衛宮邸だ。令呪を使おうにも、そんな隙、与えてくれるとは到底思えない。
アサシンのサーヴァントのマスター。それが士郎が思いつく限りの予想だった。リクオがアサシンに命令し、結果として士郎は斬られた。あの時、アサシンのマスターは姿を現さなかったから、可能性としてあり得る。
気になるのは、リクオの発言だ。明らかに、行動と食い違いがある。慎重に見極めなければならないだろう。
リクオの返答次第で、いち、にの、さんで公園から走り去ろうかと構える。さあ、どんとこい!
「僕はマスターではないですよ。惜しいですね!」
「…」
「ですから、会ったと言ったじゃないですか。僕は僕ですよ?」
「……?」
「あ!」
「うあ!?」
「ご、ごめんなさい。緊張してて忘れてました。今、人間の身体だったんだ……そうか、街に来ると戻っちゃうんだった」
「………?」
「そんな不審人物を見るような目を向けないでください、誤解です!僕はアサシンのサーヴァントですよ!」
「なっ…」
本気で息が止まりかけた。冗談でない事は理解している。一般人ならマスターという言葉に疑問符。マスターであるならそれを否定する必要はない。あるのかもしれないが、士郎にはそれは分からない。
そもそも姿が全然違う!姿が変わるらしいが、どういうことか?
いや、それ以上に分からないのは。
「あはは……顔が面白くなってますよ、士郎さん。今日はその件で、謝りにきました」
アサシン、リクオだ。
「謝る…アサシン、どうしてだ?」
彼をアサシン以外の者として見る余裕はない。会話についていく事で手一杯。嘘とかそういうのはどうでもいい。リクオという、少年は冗談を言うような性格に見えないし。マスターがサーヴァントを名乗るメリットがない。
一歩返答を誤れば、待っているのは死…?
いやまて、落ち着け士郎。リクオは今、謝りにきたと言ったのだ。促せ、続きを。
「はい。その、身勝手な謝罪ではあるのですが。マスターは斬らない、と宣言していたにも関わらず、貴方の大切な″魔術回路″を斬ってしまい申し訳ありませんでした……」
「………ぇ」
「見た感じ、身体能力に影響は出ていないので安心したのですが。その、内面的なモノは……恐らく」
「………はい?」
「あ、士郎さんを斬った刀はですね、人間は斬れないっていう能力を持っているんですよ。異形のモノを斬る為に存在する刀です。僕の刀の能力、どうやらこちらでは魔術関連をバッサリと斬るみたいで。だから、士郎さんが今、魔術回路が回復しないのは僕のせいでしてっ………」
会話が見えてきた。いや、半分くらい見えてないけど。
「ま、まってくれ。俺の魔術回路に異常はない。それどころか……いや、まさかその事でここに来たのか?」
「えええっ!?ちょっと待って、″聞いた話″と違う………ほ、ほんとにほんとですか?僕に気を遣っての返答とかじゃないですよね!?」
「ほ、ほんとだってば!アサシンに気を遣う理由はどこにもないって、だから身体中なで回らないでくれ!」
リクオは一通り士郎の身体を触ると、ホッと一息吐いて地面にへたり込む。
「よかった、です……」
「アサシン、一つ聞きたい。なんで、あの時、俺を斬ったのに今こうして、俺の心配なんかをしに来てくれたんだ?」
「それは、僕の意思が弱かったからです。詳しくは説明出来ないのですが、僕はマスターの命令で無理矢理身体を操られて、士郎さんを斬ってしまった所存です…」
「まさか本当に答えてくれるとは思ってなかった」
「僕が出来る精一杯の謝罪です。………これ以上は、士郎さんの命に関わるので、ここで一旦区切らせてください。僕は、これから確かめなきゃいけない事が出来ました。それじゃあ、また!」
終始テンポの良さは変わらないアサシン、リクオは士郎の呼びかけに立ち止まる事なく。静かに公園から立ち去った。
これ以上は言及するな、こちらからも関わると″士郎″が真っ先に殺される。何となく、そんな風に言葉を理解した。
先ず、家に帰ってセイバーに報告しよう。アサシンの真名、奴良 リクオか。こんな英雄は記憶にないが、彼女なら何か知っているかもしれない。何より、アサシンの印象を、変に曲がった誤解を解消したいと思っていた。
カード
BAAQQ
クラススキル
陣地作成:C
騎乗(妖):C
総大将の血:
→ステージが昼なら人間の姿、夜なら妖の姿になる(それだけ!)
保有スキル
鏡花水月:A+
自身に回避を付与(3回)
総大将の血:B
スターを大量獲得&【昼】のステージなら攻撃力アップ+全カード性能アップ&【夜】のステージなら攻撃力大アップ+クイック性能大アップ
明鏡止水″桜″:C
無敵貫通付与(1ターン)&防御力無視攻撃&やけど付与(5ターン)
宝具
クイック
百鬼夜行:C〜A
NP獲得量大アップ(1ターン)&敵全体に超強力な攻撃