転生
俺は今、真っ白な空間にいる。辺りを見回してみたが何もない。確か轢かれそうになった女の子を助けて…。じゃあ此処は天国かなんかかな?
「それは違います。」
うおっ!ビックリした。いきなり声が聞こえてきたのでそちらを向くと、そこには白い服を着た美少女がいた。
「美少女なんて初めて言われました//」
あれ?今、声出てたか?
「あっ、申し遅れました。私はアテナ。貴方達の言うところの神様です。なので心が読めたのです。」
神様?本当にそんなんがいるのか?
「いますよ。今、貴方の目の前に‼」
まじか。確かに白い服着てるしなんか神々しい気がするな。
「信じてくれましたね。では、本題です。」
本題?
「私が此処に来た理由です。貴方に転生して貰いたいのです。」
転生ってどう言うことだ?
「貴方は自分の命を省みず少女を助けました。その行いを見た最高神様が貴方を気に入ったようで転生させろ、とおっしゃったのです。」
そうだったのか。あの娘は大丈夫だったのかな?
「無事ですよ。貴方が少女を助けたおかげです。」
それなら良かった。俺なんかの命で一つの命が助かったんだ…俺なんかが生きててもあのまま世界に絶望していくだけだったしな…
「私は貴方の過去を最高神様に聞いて無いのですが、そのようすだと何か酷い事でもあったのですか?聞かせてはくれないでしょうか。」
この話はあんまりしないほうがいいが…わかりました。話します。
「ありがとうございます。」
では…俺は否定され続けていたんです。行動や言動だけではなく、存在自体を。いつも、優秀な姉とくらべられていた。「なんで姉が出来て弟が出来ないんだ」、とか「なんでお前なんかがあの人の弟なんだ」とか。最初はその程度だったんだが何時しか暴力を受けるようになった。先生や親さえも味方してくれなかった。だけど、姉だけは違った。俺が怪我したらいつも手当てしてくれたし、いつも俺の味方をしてくれた。だけど、それが原因でいじめがエスカレートしていった。死にかけたことも何回もあった。そのたびに姉が手当てしてくれたが、エスカレートしていくいじめの前に俺は心が壊れかけていた。そして俺はあの時、いつものように手当てしようとしてくれた姉を拒んでしまった。姉は悪くないことを知っていたのに。そんな自分が嫌で俺はその場から逃げた。そしてその時に女の子を助けて、今此処にいるってわけだ…
「そんなことが…嫌な事思い出させてしまってごめんなさい‼」
いや、良いんだ。神様に話せてすっきりした。俺は転生して、誰かが俺みたいなことにならないようにする。そう決めた‼
「わかりました。それでは、転生先を決めたいと思います。このくじを引いて下さい。」
言われた通り、俺はくじを引いた。引いた紙を見るとそこには「デート・ア・ライブ」と書いてあった。
「デート・ア・ライブの世界ですね。それでは転生特典を言ってください。」
うーん。どういう世界なんだ?
「精霊という者がいて、その精霊を助ける世界です。厳しい戦いもあります。」
じゃあ護る事が出来る能力と努力で力が大きくなる体をください。
「それだけで良いのですか?チートな力や強い能力など何でもいいんですよ?」
そんなのはいらない。努力して護れるようにならないと、なんの意味もない。
「欲が無いですね。貴方は本当に良い方です。」
そんなことはない。これでも充分だ。…では、転生させてください。
「わかりました。でも、最後に貴方の名前を聞かせて下さい。」
「俺は、護道 桐刃(ごどう きりや)だ。」
俺は、神様に名前を教えた後、門をくぐった。
アテナside
あ、いっちゃった。いい人だったな。また会えるかなって、なに考えてんの、私‼
「はっはっは、まさかアテナが惚れるとはな。」
「うわぁ!ビックリした。お父さん何言ってるの⁉別に惚れてなんか…」
無いと言ったら嘘になる。多分私は、優しい桐刃さんの事が好きだ。だから…また会えるように私は願う。
「あの者が、行った世界にいけばいいじゃろ。」
「え⁉いいの?」
「うむ。正直言うとそろそろお前の婿が欲しかったところじゃからな。」
「むっ婿ってそんな//」
恥ずかしいよ~‼でも、すごく嬉しい。よし、じゃあ用意して、すぐに行くとしよう。桐刃さん、貴方に会う日はそう遠くないようです。
主人公の能力は自分からしてみると、意外とチートだと思います。努力すれば無限に成長するんですよ。護る事が出来る能力はどうしようか迷いますが次までに考えておきます。では、次までゆっくり待っていて下さい。