長くなったので二つに分けました~
あとタグにアンチ・ヘイトを追加しました
第五話 心竜の滅竜魔道士
「ルーシィさんって凄い人だったんですね!」
「え?急にどうしたの?」
「聞きましたよ~!バルカンとゴリラのメイドさんを倒したんですよね!」
「それ私が倒した訳じゃないわよ…」
少しうんざりした顔でルーシィさんは答える。
「あれ?じゃあ牛とか蟹とかを倒したんでしたっけ?」
「牛と蟹は仲間のほう! 」
「牛と蟹が仲間ですか!じゃあ動物の力を借りる能力ですか~?」
「違うわよ、星霊魔法よ、ほら」
そう言って鍵を見せてくれる
「うわぁ~黄道十二門じゃないんですか~なるほど牛と蟹ってそういうことでしたか~ところでどうやって手にいれたんですか~?」
「お母さんから受け取ったのよ…」
お母さん…ですか……
「他にはどんな鍵持ってるんですかぁ~?」
「黄道十二門だとアクエリアスとかかなぁ」
「三つも持ってるんですか!ルーシィさん凄いんですね~」
「そう?ふふっそっか~凄いかなぁ~」
ルーシィさん喜びすぎですよ〜と心の中で呟きつつ喜ぶルーシィさんを眺めていた。
そんな風に楽しくお喋りしてると急に誰かが
「エルザが帰ってきた」と叫んだ。
「エルザって?」
「エルザさんはですねフェアリーテイルの中でもトップクラスの実力をもってるんです~」
「へぇ~そんなに凄い人なんだ」
「あ、帰ってきましたよ~って何か凄いもの持って帰ってきましたね…」
エルザさんは装飾が施してあるよく分からない角を持ちかえっていた…
その角を置くやいなや、すぐに皆に注意をし始める
「風紀員か何かで…?」
「あはは、それはちょっと違いますよ~」
注意し終えると、エルザさんはナツさんとグレイさんに対して急にしっかりした面持ちで話始めた。
「ナツ、グレイ実は二人に頼みたいことがある、仕事先で少々やっかいな話を耳にしてしまってな、二人の力を貸してほしい、ついてきてくれるな。
出発は明日だ、準備しておけ、詳しくは移動中に話す」
それだけ言うとエルザさんはギルドから立ち去った。
「へぇ~エルザさんとナツさんとグレイさんでチームですか~
絶対物が壊れる……」
「あ、ルーシィ」
ミラさんがルーシィさんに話しかける
「あの三人が組むのは素敵な事なんだけどね仲がギクシャクしてるところが不安なのよねぇ~、ルーシィついてって仲を取り持ってくれる?」
「え、私が!?」
「たしかにナツさんと仲良いですしね」
「正直言うと私怖いんだけど…」
「あ、じゃあ私がついていきましょうか?」
「本当!?」
「どうせ暇ですし~それにあの人たちほっておくとなに壊すかわかりませんし…」
というやり取りが昨日あり、私たちはマグノリア駅に集合し、列車に乗り込んだ。
「ナツさ~ん大丈夫ですか~」
「はぁはぁ、うぷっ、きもちわるい…」
「きつそうですね…私も少しは乗り物酔いしますがナツさんは別格ですよね…何でなんですかね?」
「わかんねぇ…うぷっ、てかサイカが双子に見える…」
「たしかに私は双子の姉がいますけど、となりにいるわけないですよ~」
「え、サイカって双子だったのか?」
「はい、そうですよ、言ってませんでしたっけ?」
「私は始めて聞いたな」
「そうでしたっけ?ならこの際私の事話しましょうか?」
「私聞きたいな、ギルドに入ってまだ間もないから皆の事少しでも知りたいし」
「そうですか、まず私には双子の姉がいたんですよ、私達はある方に育ててもらったんですが七年前に急にいなくなってしまって」
「七年前!うぷっ」
「はい七年前です、急にいなくなってしまい私達は途方にくれながら旅をしていました、すると同じく旅をしていた年上の男の子と同い年の女の子と出会ったんです。
その後しばらくは楽しく四人で旅をしていたのですが、ある時私とお姉ちゃんは二人が寝てる隙に闇ギルドの方に連れ去られてしまったんです。
私達は牢屋に入れられ色々な事を教えられました、汚らわしい知識です……
捕まっている間も私達は脱出する方法を考え、何とかそれを実行にうつし逃げることに成功しました、ですが追いかけて来た方々に小屋の中に追い詰められ、お姉ちゃんは私を庇い目の前で闇ギルドの方に殺されてしまいました……
私は町の方までがむしゃらに走り町まで逃げれたのですがそこで力尽き倒れていたところを植物ぽいおじいちゃんに助けてもらいました。
その方に魔法の稽古までしてもらったんです。
そうして私が今くらいまで魔法が使えるようになった時フェアリーテイルを紹介してくれたんです、そうして今に至るという感じです」
「サイカにそんな過去が…」
「サイカもし何かあれば私やギルドの皆に言え、力になる」
「そうだよ、サイカが寂しいときは私がついててあげるし、家隣だしね」
皆さんがニコニコしながら私を見つめる
「ふふっ、言われなくても何かあれば助けを求めますよ、何もない方がいいんですけどね…それに私は寂しくないですよ!皆さんがいますし、それにお姉ちゃんも私の中で生き続けていますし……」
「サイカが寂しくって言うならそれでいいんだけどね」(記憶があればその人は心の中では生き続けているみたいな感じかしら?サイカって案外ロマンチックなこというのね…)
「あ、話してたら着いたみたいですよ、駅」
私達は荷物を持ち列車から降り簡単にエルザさんから今回ここまで来た理由を聞く。
まぁ要はララバイとか言う危ない魔法をもってる
危険ですね…
「てゆうかナツさんいませんよ!?」
「何と言う事だ!ナツを列車においてきてしまうとは」
エルザさんはそう言うやいなや、駅員に列車をとめるようにお願い、いや命令?強迫?している…
「ハッピー頼んだ」
エルザさんがそう言うとハッピーが緊急停止のレバーを下げた…やり過ぎ…
「ナツのためだ仕方ない、よしそこにある魔動四輪車を使わせてもらおう」
仕方ないって…けどここまでやるとエルザさん話を聞かないからなぁ……言うとおりにしておこう……
「おい、早く乗れ!ナツを追いかけるぞ!」
「はぁ~いつもこんな感じになるわね……」
文句を言いつつもルーシィさんは魔道四輪車に乗り込む。
「サイカ、さっきの話で少し気になるところがあったんだがいいか?」
グレイさんは少し気まづそうに聞いてきた。
「良いですよ~私が答えれる事ならいくらでも答えますよ」
「思い出させるようで悪いんだが、何でサイカ達は闇ギルドに拐われたんだ?」
「え、えっとですね……私が特殊な魔法を使うからですよ……」
「特殊な魔法って植物を操る魔法か?」
「いえ、違います、植物を使う魔法と同じ魔法ではあるのですが使い方が全然違うんです、ほとんど別の魔法って言ってもいいくらいに」
「具体的にはどんな魔法なんだ?」
私はその問いに困惑する、答えてもいいんだろうか?そうやって私が返答をしないでいると
「言いたくないなら言わなくてもいいぞ、話したいときに話してくれればいい」
そうグレイさんが言ってくれた。
「いえ、前々から話さないと、とは思ってたんです、けれどこの話を聞くと闇ギルドに狙われる可能性がありますけどそれでも聞きますか?」
恐る恐る私は聞く。
その問いかけに皆さんは大丈夫だと答えてくれる、ルーシィさんは少し怖がってたけど…
「まず私は実は心竜の
その言葉に皆さんは少しだけ驚く、ルーシィさんは大分驚いていたけど…
「ナツと同じ滅竜魔法かたしかに珍しい魔法だな」
「てことはサイカもドラゴンに育てられたのか?」
「はい、私はナツさんが育ててもらったドラグニルさんではなく心竜アルカナハートに育ててもらったんです、まぁ七年前に急にいなくなってしまったんですけどね……」
「そこまで一緒なのか……」
「けれど私は滅竜魔道士だから狙われたと言うわけではないんですけどね……」
と話しているとナツさんが乗っている列車が見えてきた。
「あ、ナツさんの乗ってる列車が見えてきましたね」
そう言って列車を見ていると急に窓からナツさんが飛び出してきた!?
私はすぐに花を咲かせクッションがわりにしてナツさんをキャッチする
「大丈夫ですか、ナツさん?」
「ん?あぁ、大丈夫だ」
「ふぅ、良かった~それよりもなんで窓から?」
私がそう聞くとナツさんはアイゼンヴァルトの人と少し喧嘩をし、そいつがおかしな笛を持っていたと教えてくれる、とりあえず私達はその人を追うため、魔動四輪に乗り列車を追いかけた
「ララバイって多分その笛なんだよね、それじゃあヤバいかもしれない、それ集団呪殺魔法だよ!笛の音を聞くだけで死んでしまう恐ろしい魔法!」
ルーシィさんが車内で大きな声をあげる
「そんな魔法あるんですか!?」
「そんな魔法がエリゴールの手になんかにもしも渡ったら!急ぐぞ!」
エルザさんが急に速度を上げる
「エルザさんいくらなんでもとばしすぎです!魔力が切れますよ!」
「そんな事言ってる場合ではない!」
「うぅ~」
「やめとけサイカ、エルザがこうなったら聞かねぇよ」
「はぁ~そうですね…」
エルザさんが無理したことにより私達は比較的早くに駅に着いた
駅は何故かアイゼンヴァルトに占拠されており、軍隊まで出ていたが様子を見るに返り討ちにあったようだった。
「軍隊の方々をあんなに傷だらけにして……許せませんね……」
「この中に闇ギルドがいるのね……」
少し怖がっているルーシィさんの手を取る
「皆さんもいるし大丈夫ですよ」
そう言うとルーシィさんは少しだけ安心してくれた様だった。
「ありがとね、サイカ」
「きっと皆さんが無双して下さりますよ!」
「ふふ、確かにそれはありそうね」
「それでもいざという時に戦うために気だけは引き締めておきましょう!」
エルザさんを先頭に駅に入る、中にはアイゼンヴァルトの方がたくさん集まっておりぱっと見るだけでもかなりの数がいる。
これを全て相手すると思うと少し骨が折れそうだ…
そんな中何故か空をふわふわ飛んでいる人が1人、多分あの人がエリゴールという方なのだろう。
「エリゴール!貴様ララバイで何をするつもりだ!」
「今この駅の周りには野次馬がたくさん集まってるよなぁ」
そう言いつつコツンとアナウンスをするための放送器をこづく
「エリゴール貴様ララバイを放送する気か!?」
それを聞くとエリゴールはふはははっと笑い窓から出ていった
「ナツ、グレイ、サイカは三人で奴を追うんだ三人いればエリゴールにだって負ける訳がない!早く行け!」
それを聞くとナツさんとグレイさんは走り出した
「どうしたサイカ、お前もエリゴールを早く追え!」
「嫌です!」
「サイカがエルザに反抗してる!?サイカ、やめといた方がいいよ……」
かなりびくびくしながらハッピーさんが言う。
「やめません、エルザさんは魔動四輪をとばしてかなり魔力を消費しています、休憩すべきです!」
「私は大丈夫だ!だから早くエリゴールを「大丈夫じゃないです!私は何を言われても追いかけませんからね!エルザさんは休憩もかねて駅の周りにいる人の避難誘導をしてください!」
「だが…「早く!!エリゴールさんの方はあの2人がいればきっと大丈夫です!!」
そこまで言うとエルザさんも折れてくれたようで私にこの場を任せてくれた。
「ルーシィさんも手伝ってくださいね、私だけだとしんどいかもですし」
「え、私も!?」
「お願いしますね!じゃあ、少し頑張りましょうか!」
そう言ってアイゼンヴァルトの皆さんの方を向く。
「女二人で何ができるんだか、取っ捕まえて売っちまおうか!」
「オイラもいるよ!!」
頭数に入れられていない可哀想な猫の声が聞こえる……
「下劣ですね……汚らわしいです……
少しは花のように綺麗であって欲しいものですよ…ポイズンガーデン!」
そう言うとアイゼンヴァルトの人達の足下にとても綺麗な花畑が広がる
「わぁ~綺麗!」
とルーシィさんから歓声が上がる
対して闇ギルド方々は
「花を咲かせたところで何の意味があるんだよ」
等と言いながら花を踏み潰す。
「花を踏み潰すなんて酷いことしますね……花も怒ってますよ……」
「花が怒ってるだぁ、花の声でもてめぇにはききょえてりゅってのかぁ?ん?」
急に闇ギルドの方の呂律がまわらなくなってきた。
「実はですね、その花、通常時でも毒を出すんですけどね、茎を折ると大量に毒を出すんですよ~
少し吸うだけでも結構効果がありまして、最初は呂律がまわらなくなり、次は平衡感覚に異常をきたします、そして最後には全身が麻痺します~綺麗な花には毒があるって言葉知りませんでしたか?」
そう言っている間にもアイゼンヴァルトの方はパタパタと倒れていく
「くそ!おい早くあいつをぶっとばせ!そうすりゃこの花も消えるはずだ!」
そう言うと私の方へ向かってたくさんの方が走ってくる
「まだ少し多いですね、それじゃこの花にしようかな!」
そう言って駅のホールの真ん中に天井に届きそうな程大きな花を咲かせる。
「ルーシィさん、ハッピーのこと押さえといてください!」
「何でおいらが!?」
「私の魔法にハッピー巻き込みたくないし~よろしくお願いしますね~」
「オッケーわかったわ」
私は闇ギルドの方の攻撃を避けて時間を稼ぐ、毒を吸ったこともあり相手の動きは遅く、避け続けるのはあまり難しくはなかった。
時間が経つ毎に少しずつ私に攻撃をしようとする人は少なくなり遂には誰もがホールの真ん中に咲かせた花に近づいていった。
「はぅ~避けるの疲れました~」
「ちょっとサイカ、これどういう状況なの!ハッピーもあの花に近づきたいって暴れるし」
「ハッピーこれ飲んで」
そう言って小瓶に入った液体を飲ませる、するとすぐに正気に戻ったようでオイラ何してたんだっけ?と不思議そうな顔をしていた。
「えっとですねあの花が原因でハッピーはちょっとおかしくなってたんだ~」
「あれ出したのサイカだよね…」
「ごめんねハッピー、けどこの方法が一番楽だったんだ、あの花【魅了花】って言って今回咲かせたのは男性が好きな匂いを出して引き寄せる花なの」
「あれ見ると好きとかいうレベルを越えてる気がするんだけど…」
アイゼンヴァルトの方達は
「何ていい匂いなんだもっと近くで!もっと近くで嗅いでいたい!何かしないといけなかったような気がするけど、そんなのどうでもいいもっと、もっと」
等と呟いている
「あれはですね、私が独自の改良を加えた品種で、匂いの効力をあげてるんです」
「たしかに花で戦意喪失させるのはいいんだけどあれどうするの?ほっておく気?」
「いえいえ、仕上げがありますよ~クーちゃん!」
そう言うと周りにいた人を魅了花もろとも呑み込むようにばかでかい花が咲いた。
「な、なにこれ!でかすぎでしょ!」
「クーちゃんで一網打尽なのです~ちなみにクーちゃんは人を食べません、あくまで主食は魔力です」
「今食べたように見えたけど」
「魔力を吸ったら吐き出すので大丈夫ですよ~魔力も半日動けなくなる程度しか吸いませんので死にもしません!というわけでクーちゃんに後は任せて私達はエリゴールさんを探しましょう~」
「サイカってこんなに強かったのね……あんな人数を簡単に……」
「あはは、私なんてまだまだですよ、さっきも一人逃がしてしまいましたし…」
「いつの間に!?」
「魅了花を咲かせる少し前ですよ、その人も一緒に探さないとですね……
あれ?何だか入り口の所おかしくありませんか?」
「なにこれ!?壁?いや、これ風だわ」
「閉じ込められたみたいです……
早く皆さんと合流した方がよさそうですね……
あ、ナツさんの居場所が分かりました!」
「何でそんなことわかるの?」
「荒々しい心の気配がしたので~」
「どういう意味かわかんないなぁ……」
「まぁ詳しくはまた話しますよ、今は早く合流しないと!」
そう言って私達はナツさんがいるであろう場所に向かって走った、けれどその場所には私が逃がしてしまった一人にナツさんが掴みかかっていたり、エルザさんが怪我をしたアイゼンヴァルトの人を介抱しているというよく分からない光景が広がっていた。
「お、お邪魔だったかしら……」
「かもしれませんね……」