破軍学園理事長の秘書   作:美神楽

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4月30日に落第騎士の英雄譚の新刊が発売され昨日ようやく読めました。色々と分かったことや新たな脅威や謎が迫っていますね。これでようやく1巻完結です。


episode3 テロと賭けと選抜戦

あの騒動から3日後。桜は朝早くに目覚めた。いつもの凛とした表情はそこにはなくただ青ざめながら……

 

バタバタバタ……ガラガラドッ

「くー姉、解放軍が出たって本当!?」

「あぁ、先程黒鉄から連絡が来た。解放軍(リベリオン)の奴らだそうだ。お前のその様子からして……見たのか。」

「うん。最悪の展開にはならないけどある意味人の尊厳踏みにじってるから最低だった。久しぶりだよあそこまでのものは。」

「そうか。行くんだろう?それを変えるために。」

「勿論!」

そういって桜は部屋から出ていく。そんな桜の様子を見て黒乃は誰に言うでもなくひっそりこう呟いた。

「あの子を変えるのは私でもアイツらでもなく彼らか……もしもの時はあの子を頼んだぞ黒鉄、ヴァーミリオン。」

 

ショッピングモール某所

「お姫様があのガキの代わりに謝るのですよ。___全裸で、土下座してねぇ。カカカカ!」

その頃、立てこもり現場となったショッピングモールでは解放軍の使徒の1人であるビショウがステラに要求していた。それに対し、ステラは本当かと確認し服を少しずつ脱ぎ始めた。それに対し一輝は怒りで爆発しそうだった。ステラがカーディガンを脱ぎ、スカートに手を掛けようとしたところで彼女は現れた。

「ステラちゃん、そこまででいいよ。」

「あぁン?誰だテメェは。」

そう聞いたビショウに対し桜はこう答える。

「あら、初めまして。破軍学園理事長秘書を務める霧柳院桜と申します。そして二度と会うことはないでしょうね。」

「あぁ?それはいったいどういうことかなお嬢さん。」

「こういうことですよ。__明鏡止水」

「なっ体が…」

「さて後は頼んだよ?黒鉄君」

そう呟いた後、一輝が持つ7つのオリジナルの剣技の1つ。『第七秘剣__雷光』がビショウの腕を切り落とし事態は幕を下ろしたかのように思われたが……

「動くなァァアアアア」

この声により桜たち5人は事態がまだ終わっていないことを悟る。

(しまった。考えれば当たり前のことだったのに…)

しかし、突然どこからでもない魔力の矢がビショウ、そして女のテロリストを無効化した。そして現れた姿は__昨年度の七星剣武祭出場者にして黒鉄一輝の初戦の相手になった桐原静矢だった。

 

「……これで報告は終わりです。」

「そうか。ご苦労だったな、桜。」

あの後、聞くに堪えない暴言を吐いた桐原静矢や一輝達と別れ、桜は黒乃へ事のあらましを報告をしていた。

「にしても、馬鹿だなその桐原は。一国のお姫様に賭けを持ちかけるとは…処刑されても文句は言えんぞ。」

「まぁ、脳味噌がないんだと思うよ。」

「だろうな。」

 

選抜戦当日

一輝が会場に入る前、kokトップリーグの選手であり今年から臨時講師を務める『夜叉姫』こと西京寧々と話をしていた。

「いや~、それにしてもくーちゃんとさーちゃんが目を掛けることだけはあるね~少年。あぁ、くーちゃんっていうのは新宮寺、さーちゃんは桜ちゃんの事ね。」

「あぁ、そうなんですか…それにしても桜さんとはご知り合い何ですか?」

そう一輝が問いかけると、寧々は少し優しそうな顔になりこう言う・

「まぁねぇ~ほらさ、さーちゃんはくーちゃんと叔母と姪っていう関係だし、さーちゃんの師匠はうちの師匠と仲いいからねぇ~。」

「桜さんの師匠ですか?」

「あれ、知らないのか。さーちゃんの師匠は『時神』と呼ばれた霧柳院白夜だよ。」

と意外そうな顔をしてそう言った。

「あの白夜さんでしたか!」

「それにしても、少年__中々良い体してるじゃないの。どうよ、今夜あたりうちの部屋で特別授業を__」

「寧々さん何バカなこと言っているんですか。」

と寧々の後ろから突然気配もなく声が聞こえた。

「うわっ、びっくりしたー。にしてもさーちゃんしかいないのか、ならラッキー。さーちゃんもまとめて可愛がって__」

 

「いつから私がいないと言った。貴様いい加減にしろ。」

と今度は横から聞こえた。

「げっ、くーちゃん。あのこれはな~」

「まぁ、大体分かっているから構わない。___さっさと歩け、公然猥褻罪。」

「あーあーっ、わかったわかったからきものひっぱんなー。たっけーんだぞ~これぇぇ。」

「そもそもお前が悪い。いつもいつも……」

その声を後ろに聞きつつ桜は一輝の方を向いた。

「ごめんね。一輝君、邪魔が入っちゃって。」

「いえ、そんな事は。それより先程まで試合だった筈ですよね、桜さん。」

と一輝が聞くと桜はつまらなそうにこう述べた。

「少し殺気出したら一瞬で終わったから。」

「あ、そうですか。」

「うん。一輝君も頑張ってね。」

「はい。ありがとうございます。」

そう述べ一輝は、普段と変わらない様子で扉の奥へと入っていった。しかし、桜にはそれが不安だった。なぜならば、

「いつもと変わりがなさすぎる。」

だが、一輝が扉の奥に入ってしまった以上忠告するすべはなく不安を抱えながらも桜はその場を後にした。

そして、その不安は的中しある意味予想外の形で打ち破られることになった。

 

「今日の試合凄かったね。」

「ん?あぁ、黒鉄の試合か。」

そう語るのは理事長室だ。あの後、苦戦し敗北寸前まで追い詰められたものの『完全掌握(パーフェクトビジョン)』を咄嗟に完成させ一輝は勝利した。

「ステラちゃんもいい子だったね。でも……これ以上関わったら……」

「大丈夫だろ。」

「何を根拠にそう言うのさくー姉。」

「私やあの子たちだってお前1人くらい支えてやれるし何より彼らは否定せず受け入れてくれるだろうさ。」

「……そうだね。ねぇくー姉、私次の試合は久しぶりに少し本気出そうと思ってる。」

「っ……そうか、良いことだよ。」

「うん。」




次回は桜の模擬戦です。尚、時系列はかなり飛びます。今後の予定は、桜の模擬戦→雷切vs深海の魔女→合宿所の巨人→桜の実家→雷切vs無冠の剣王→破軍襲撃→桜の能力の真髄と過去の暴露→七星剣武祭前夜祭→本戦→無冠の剣王vs天空幻影→風の剣帝vs天空幻影→王馬と桜の恋バナ→祝勝会と言う名の女子会→月影総理と桜の秘密2→紅蓮の皇女vs天空幻影?→桜最大の悪夢と一輝達の絆→続くかもと言う予定です。まぁ、個人的には闘いなんて全く書ける気がしませんが。まぁ頑張ります。1ヶ月に1本書ければいい方なのでまぁ気長にお待ちください。
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