〔6月〕
その日はおじさん達が隣町と試合なのでグランドを使うことができず、轟親子が野球教室といった小遣い稼ぎをしていた。
私は恥ずかしいの壁当てをしていると誰か来たようだ。
いかにもガキ大将のような体型の少年とその取り巻きの少年のようだが、野球のユニフォームを着ていたので練習の帰りのようだ。
「お前毎日素振り1000回、お前は1500回な。」
「「はあ!?」」
雷蔵の言葉に何か言おうとしてたが、雷市が手本を見せたら彼らは黙った。
(・・・妬ましい。・・・彼らの運命が妬ましい。)
彼らは知った。
雷市という化け物を・・・明確な目標を決めることができた幸運に恵まれたのだ。
ちなみに私の目標は野球の限界に挑戦になっていた。
矢部の志しは一応引き継ぐが・・・。
「おーい、パルスィ!!こっちに来い!!」
私は雷蔵に呼ばれ、2人の少年の前に向かった。
「紹介するぞ。これがお前らが化け物と言った雷市を打ち取ることができる投手だ。」
「・・・森川パルスィ。・・・妬ましい。あなた達の運命が妬ましい。」
「ひねくれてるが実力は高校生並だ。・・・お前らこいつの球を打ってみろ。キャッチャーは俺がやる。」
「オッサン・・・リトルシニアで4番と5番を打ってるんだぜ。こんな女子に負けるかってーの。」
「・・・パルスィ全力いくか?」
「・・・無知って怖いわね。4割りで充分。」
「・・・女子なんかに負けるかよ。」
彼は即席でつくったバッターボックスに立ち、バットを構えた。
私は雷蔵が構えた場所にスライダーを投げる。
「もらった!!」
彼にはど真ん中の絶好球に見えただろう・・・しかし現実は非情だった。
バットの下にボールが落ちる。
「消えた?」
「・・・。」
続いて投げる。
Hスライダーを空振る。
訳がわからないようで次は顔が当てれば良いという感じだったので回転を変にしたスローボールにした。
彼は変化すると思ったのでボールの下を振り、当たらず三振、次の少年は全て普通のスライダーで三振にした。
これを5回繰り返したが全て三振だった。
「あ、当たらねぇ。」
「・・・当たるわけないじゃんそんな遅い振り。」
その言葉で彼らのプライドは完全に砕けた。
しかし、さすが小学生・・・人間としての経験が不足しているため私と雷市をライバルとし
「ぜってぇ負けねえからな!!俺は三島優太だ!!覚えとけ!!」
「秋葉一真・・・負けないからね!!」
新しいメンバーが加わった。
後日談
雷蔵が不審者と間違えられ三島の親に通報されたが、おじさん達に誤解を解いてもらったが、酒のつまみに今後されることになる。