〔15分後〕
ジャイアンとスネ夫はもう私の前に立てなかった。
「あれだけ言ったんだから・・・ねぇ。まだまだ立って降ってもらわないと。」
「パルスィ止めろ!!これ以上はいじめととる。小生が許さん。」
「・・・監督。」
「なんだのび太!!」
「少し立っても良いですか。」
「お、おう。」
のび太がバッターボックスに入った。
(何を考がえている?)
私はのび太の考えがわからなかったが攻める投球をした。
内角を抉りこむ球を投げた。
コン
まさかのバントだがダッシュしてファーストに投げる。
他人から見たらその一連の動きは洗礼されているのがわかるだろう。
「・・・隠してたか。僕の考えはあっていた。」
「お、おいのび太!!どういうことだ!?」
「僕は前から先輩の動きに違和感を感じていた。投げるときに急にゆっくりになる腕の動き、捕球体勢なのにわざと動かすグローブの位置・・・実力を隠してたんだよ。」
「お、おい待てよ!!なら何で隠す必要があるんだ!?」
「パルスィは野球業界を荒らすことが目標だからな。・・・小生はそれを見てみたいのだ!!だからわざと下手な動きをすることを黙認している。・・・しかし!!中学に上がったばかりの選手は違和感を感じていたのに、それに気がつかない(OBのスカウト)やつらは呆れるほど無能だ!!」
「そんな隠して何になる!!僕ちんなら絶対にしないね!!・・・しかもドラさんの娘なら結果を残してなんぼじゃないの!!」
「・・・ばっかじゃないの?私に本当の意味で親はいない。所詮協力者。私がやろうとしているプロでの荒しを見たいと思っている1人にすぎない!!」
「小生もその1人でアール!!」
「「・・・もう訳がわからない。」」
彼らは混乱して理解できていないようだ。
メジャーリーガーの娘がこんな事を考えているとは思ってはおらず、理解の範疇を越えたようだ。
〔数日後〕
ジャイアンとスネ夫は恐怖、のび太はいつも通り練習をしている。
あの勝負でのび太にバントを決められたのが悔しかった。
(・・・バントとわかれば私が捕球しやすいように球の勢いを調整できるよいにすれば最高・・・間違えてもそれを三振に取るような投球は現実的ではないし、体に負担がかかる。・・・今後の課題。)
私は今できる事を少しずつこなしていくのだった。
〔数週間後〕
キスメがシニアでレギュラーを勝ち取り、全国大会に行っている事を知り、正反対の道にいるなと思っている私だが、やっとジャイアンとスネ夫と和解をした。
彼らが前に言った暴言を謝罪したのだ。
「・・・次はない。」
私はそう言いきった。