【部室】
中には眼鏡をかけ、何か曲を聞いている男子がいた。
いや、先輩の楊舜臣である。
彼以外の先輩、新入部員はいないようだ。
「・・・ん。」
私に気がついたようだ。
「見ない顔だな。名前は?」
「森川パルスィです。よろしくお願いします。」
「選手希望か?マネージャーか?」
「選手です。」
「そうか・・・。」
また曲を聞き出してしまった。
私は暇なので硬球を握っていると続々と先輩や新入部員達が入ってきた。
今年の新入部員の数は8人・・・女子4、男子4となっていた。
(・・・見たことない顔だな。)
ヒソヒソ
「お、おいこいつらって・・・。」
ヒソヒソ
「大田区シニアの3魔神じゃねえかよ。」
ヒソヒソ
「セカンドの鉄壁フェイト・テスタロッサにキャッチャーの参謀八神はやて、ショートで4番魔王高町なのはじゃないか。」
「何か文句あるんやらはっきり言い!!」
(なんか有名なのかな?)
「はいはい、皆さんお静かに。これから自己紹介をしましょう。何分人数も少ないので喧嘩はやめましょう。・・・監督の尾形一成です。てゆっかなぜひそひそ話をする必要があるのか私にはわかりませんね。堂々としなさい。では新入部員の皆さん自己紹介を・・・。」
「はい!!糸経中学出身・・・。」
男子達が終わると女子の自己紹介になった。
「大田区シニア出身フェイト・テスタロッサです。ポジションはセカンドとサードよろしくお願いします。」
「大田区シニア出身八神はやてや。ポジションはキャッチャーよろしゅうな。」
「大田区シニア出身高町なのは。ポジションはショート、センター、ピッチャー・・・よろしく。」
最後に私の番で、他の人の注目は先ほどの3人なので軽く見ただけで私をしっかり見ているのは楊先輩と尾形監督だけだった。
「森川パルスィです!!ポジションはピッチャーをしています。よろしくお願いします!!」
私は明るいキャラを装った。
〔練習中〕
3魔神と渾名をつけられる程には実力が彼女達にはあった。
ただ、鉄壁のフェイト並には私はどこでも守ることができるため、私が注目したのは彼女達の打撃力だった。
(雷市や長門より3ランクくらい下がるけど中々の実力がある・・・か。妬ましい。)
「ピッチャー希望者はこちらに来てください・・・てゆっかなのはさんとパルスィさんしかいないけどな。」
私は無言でブルペンに移動してキャッチャーのミットめがけて投げた。
このキャッチャーも私より次のなのはの球を受けたいようで、気持ちが入っていない。
(・・・つまらないね。)
次のなのはは凄い投球をした。
私の最速が128キロの球に対して彼女は最速150キロ、しかもキレのあるスライダーとフォークを操って見せた。
(コントロールに難あり・・・か。)