〔数時間後〕
家族会議は深夜にまでもつれたが、最終的に家族を解散することになった。
矢部は義流財閥のコーチとしてきずなに生活費と私に学費の一部を払うことを約束し、借金を全て背負うことになった。
きずなは警察の寮で生活し、矢部の借金返済を遠回しに手伝うこととなり、私はドラえもんに引き取られることとなり、東京で育てられることとなった。
「どちらにせよここからボクは移動しなくちゃいけなかったからね。・・・来期から巨仁でプレイするからね。」
私は、はっきり言って野球ができればそれでよかった。
家族が解散しようとも生きていればまた会えるだろうという妖怪としての考えだった。
〔3日後〕
引っ越しに伴って私は森川パルスィと名字が変わった。
「本当に良かったのかい?」
ドラえもんが聞いてくる
「私は野球という芸術作品を描くことができればそれでいい。・・・マウンドからバッターに投げる球を自在に変化させてKという数を増やし、バックスクリーンに0の文字を増やせればいい。・・・究極的に考えれば矢部やきずなは協力者だから・・・ね。」
「・・・そうかい。」
ドラえもんはとても悲しい目をしていた。
【東京 ドラえもんの新居】
庭付きの巨大な家だった。
庭にはマウンド、パネル、壁当て用の壁などが揃っていた。
中に入ると大きな鏡、モーションチェック用のビデオカメラ、室内練習場が完備されていた。
「ボクは見たい最強の投手を見てみたいからね。必要な投資だと思ってるから頑張ろうね。」
「わかったわ。」
「・・・さて、明後日から学校だからそれまで投げ込もうか。」
私はその日150球投げ込むのだった。
【学校】〔2日後〕
新しく入った学校は1学年で500人を超えるマンモス校だったのでいじめが存在しなかった。
人数が多いので弱い人は弱い人で固まるのでいじめっ子も手が出せないのだ。
・・・そして私は出会った。
教室で自己紹介しているときに・・・。
「誕生日は12月16日・・・千葉から来ました森川パルスィです。よろしくね。」
「・・・パ、パルスィ!?」
「え?」
緑髪のツインテールと・・・。
〔放課後〕
「キスメだよね。」
「うん。パルスィだよね?」
「うん。」
「よ、よかった~。」
「キスメは今までどんな生活をしてたの?」
「・・・一応義流財閥の6女だから色々させてもらってるけど・・・野球かな。私はキャッチャーをクラブチームでやってるの。なかなか出させてもらえないけどね。」
「そうなんだ・・・。私も色々あったよ。」
私の今までをキスメに話した。
「そうだったんだ・・・。」
「まぁ野球があるから別にいいけどね。」
「パルスィはこれからどうするの?横浜リトルに入らない?」
「うーん。私は打撃が酷すぎるからクラブチームでやるのはきついの。・・・妬ましい。」
「それならいいけど・・・今度球を捕らせてよ。」
「わかったわ。」
キスメとの再開だった。