魔法少女リリカルなのはEXE   作:青天ジョー

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筆が乗ってきたので二日連続投稿です。


第九話 わかり合えないきもちなの?

side熱斗

 

「なぁフェイトあれから何度か言ってるけどあの子の話も聞いてみたら良いんじゃないか?」

 

「そうだよフェイトちゃん、お母さんが知らないだけでジュエルシードは危険な部分もあるかもしれないよ?」

 

「熱斗たちは私たちの仲間でしょう?だったら他の子なんて関係ないよ私は母さんのためにジュエルシードを集めるだけ」

 

「だから!危ないことがあるかもしれないから集める前に話だけでも聞こうってそれだけじゃんか!」

 

温泉から帰ってからあの子の話を聞こうと何度か話しても取り付く島もないフェイトに少しいら立つオレは少し語調を強めて話してしまいフェイトはびくっと酷く驚いた顔を見せここ数日、この話題を出すたびに少しずつ悪くなっていった雰囲気が最悪になってしまった。

 

「あっごめ……」

 

「もういい、ジュエルシードは私たちで探す、行こうアルフ」

 

謝ろうとしたが言い切る前にフェイトたちは出て行ってしまった。

 

「あ~くそ!なんであんなに頑ななんだフェイトは!」

 

「そうだね、なにかボクたちの知らない事情でもあるのかもしれないね」

 

「事情か……」

 

「ここに居ても何もできないしフェイトちゃんたちを探しに行こうか」

 

「そうだな、よし!オレ達も出るか」

 

 

sideなのは

 

『ねぇフォルテ君、あのときすずかちゃんのお家のときみたいに危なくなったけどどうしてフォルテ君に変身しなかったのかな?』

 

『わからん……がお前とコンタクトを取ってからは俺の意識が割とはっきりしているからな何か関係があるかもしれん』

 

『そっかじゃあフォルテ君といっぱいお喋りしてたらもうあの怖い声たちは出てこないのかな?』

 

『どうだろうな……』

 

フォルテ君との念話を終えて、次に浮かんでくるのは私と同い年くらいで深くてきれいな瞳をしたあの子のこと、会えばまたきっとぶつかり合うことになっちゃうけど……だけど。

 

「いい加減にしなさいよ!こないだっからなに話しても上の空でボーっとして!」

 

「ご、ごめんねアリサちゃん」

 

「ごめんじゃない!私たちと話してるのがそんなに退屈なら一人でいくらでもぼーっとしてなさいよ!」

 

考え事に集中しすぎてアリサちゃんを怒らせてしまった。

すずかちゃんは大丈夫って言ってくれてフォローしに行ってくれたけど……

その後もアリサちゃんとは気まずいまま放課後になってしまった。

 

「一人で帰るのは久しぶりだな、寄り道して帰ろう」

 

今の顔を見られたくないから私は寄り道して少し時間をつぶすことにした。

 

 

side 熱斗

 

フェイトたちを探し歩き回って時刻は夕方、学校帰りなのだろうフェイトと同じ年代くらいの子たちが談笑しながら歩いている。

 

「なぁロックマン、そういえばフェイトって学校とかどうしてるんだろうな?」

 

「そうだね、こことは違う世界の子だとしても少し気になるね」

 

「はぁ~少しは打ち解けて仲良くなったと思ったけどまだまだ知らないことばっかりだな」

 

「うん、フェイトちゃんたちを見つけたらもっと色々話をしよう」

 

朝はカッとなって怒鳴ってしまったけど頭を冷やして色々考えるとフェイトにも頑なになる事情があるのだろう、知らないことは多いけど知っていることもある少し世間知らずで純粋で真面目そして優しい……よしと気合いを入れなおしてオレは歩き出した。

海沿いに出てほどなくするとベンチにあの白い魔法使いの子が座っていた。

 

「あっ君は……」

 

「えっ?……っ!」

 

女の子はこちらに気が付くとびっくりした様子ですぐにベンチから立ち上がり警戒するようにこちらを見ている。

 

「おっとそんなに警戒しないでくれよオレ達は戦うつもりはないし君たちの話も聞きたいと思ってたんだ」

 

「えっと、そうなんですか?」

 

「あぁまずは自己紹介だなオレは光熱斗、そしてこっちが相棒の」

 

「ロックマンだよ、よろしくね」

 

「私は高町なのは、小学三年生です、こっちがレイジングハートにフォルテ君」

 

高町なのはと名乗った女の子はそう言って胸元から赤い宝石をこちらに見せてきた。

 

「そうフォルテ!どうしてフォルテがここに居るんだ?」

 

「あの、わたしも色々お話ししたいので少しついてきてもらっていいですか?ユーノ君とも一緒にお話しした方が光さんも良いと思うし」

 

「あぁ構わないぜ、それとそんなかしこまった話し方じゃなくていいし気軽に熱斗で良いぜ」

 

「うん、それじゃあわたしのこともなのはで良いよ熱斗君!それじゃあいこっか」

 

そうしてオレ達はなのはに連れられて海沿いのベンチを後にした。

てくてくと歩きながらこれまでのことをなのはから聞いているうちに一軒のお店にたどり着いた。

 

「ただいま~お母さん、お友達連れてきたから空いてるお席使っていい?」

 

「あら、お帰りなのは、えぇ良いわよ」

 

「初めまして、オレ光熱斗って言います」

 

「初めまして私は高町桃子っていうのよよろしくね

ふふっそれにしても驚いたわ、なのはがボーイフレンドを連れてくるなんて」

 

なのはがお母さんと呼んだ高町桃子さんはとっても綺麗でなのはのお姉さんと言われても信じてしまうほど若々しかった。

 

「もっもうお母さん!熱斗君は友達なの!」

 

「あら?男の子のお友達をボーイフレンドって言うでしょ」

 

桃子さんはクスクスと笑いながら屁理屈みたいなことを言ってなのはをからかっている

こうしてみていると本当に妹をからかうお姉さんみたいな感じで桃子さんは本当にお母さんなのか疑ってしまう。

 

「む~とにかく!お家に着替えに戻るから待っててね熱斗君」

 

「あぁわかった行ってらっしゃい」

 

お母さんにからかわれて少し顔を赤くしながらなのははお店から出て行った。

 

「ところで光くんは甘いものは好き?」

 

「はい、好きです!」

 

「それは良かったわ、おすすめのシュークリームを持ってきてあげるから少し待っててね

飲み物はジュースで良いかしら?」

 

「あっあのオレそんなにお金持ってないんで……」

 

「お代はいいわよ、なのはのお友達に私からプレゼントね」

 

桃子さんはパチッとウィンクしてキッチンへと入っていき入れ替わりに体格のいいエプロンをかけた男の人がこちらにやってきた。

 

「いらっしゃい初めまして、俺は高町士郎ここ喫茶翠屋の店長でなのはの父です」

 

「初めまして光熱斗です」

 

「光君、君は見たところなのはより少し上に見えるけどなのはとどこで知り合ったのかな?」

 

「えーっとオレ最近この町にやってきたんですけど道に迷ってるところでなのはに助けてもらったんです」

 

なぜか普通に質問されているはずなのに背中に嫌な汗をかく、ここまで来る途中になのはと話して決めていた通りの説明を士郎さんにするが士郎さんの目がなぜか痛い。

 

「ふむ、そうか……それじゃなのはと仲良くしてやってくれよ」

 

「はっはい」

 

その後もなのはのお兄さんの恭也さんにお姉さんの美由紀さんと挨拶をし終えると

 

「はい、お待たせ光君」

 

「おぉ~美味しそう!ありがとうございます!」

 

「それじゃあ後で感想聞かせてね」

 

桃子さんはまたキッチンへ帰っていきオレはさっそくシュークリームをいただくことにした。

 

「いただきまーす」

 

はむっと一口頬張るとまず、外側のシュー生地がサクッと良い食感を伝え次に頬張った生地を優しく包むように中からしっとりとしたバニラの香りが上品に香るカスタードクリームが口に広がりオレはとても幸せな気持ちになっていた。

 

「うっ美味い!今まで食べたシュークリームの中で一番美味いぜ!」

 

「そんなに美味しいの?いいな~熱斗くん」

 

今まで黙っていたロックマンも気になったのか小声で聞いてくる

 

「あぁめちゃくちゃうまいぞロックマン、メイルたちも絶賛すること間違いなしだぜ」

 

とオレも小声で返していると

 

「お待たせ、熱斗君」

 

私服に着替えたなのはが肩にフェレットを乗せて帰ってきた。

 

「お母さん今から熱斗君に町を紹介してくるね~」

 

「はーい気をつけてね、夕飯までには帰ってくるのよ」

 

「はーい、行ってきます」

 

「シュークリームとジュースご馳走様でした!本当に今まで食べたシュークリームの中で一番おいしかったです!」

 

「それは嬉しいわ、また食べに来てね」

 

「はい!」

 

町に出てオレとなのはは公園のベンチに座りユーノと自己紹介をしこれまでのお互いのことを教えあった。

 

「じゃあ熱斗やフォルテは次元漂流者ってことなんだねそれも話を聞く限りジュエルシードに巻き込まれてこっちに来てしまった可能性が高いね……ごめん」

 

「ユーノが謝ることないだろ、ユーノは発掘しただけなんだから気にすんなって、それにしてもあのフォルテが記憶喪失だなんてな」

 

ユーノは自分のせいでオレたちやフォルテがこっちに来てしまったというが話を聞く限りユーノに悪いところなんてない、オレはユーノに気にしてないと伝える。

 

「うんそうだね熱斗くん、それにフォルテの中にいるらしい怖い声や想いっていうのも気になるね」

 

「そうだよなオレ達が戦ったフォルテはすげぇ強かったけどそんな怖い声なんて聞いたことないしなぁ」

 

オレたちは何度かフォルテと対峙しているけど強烈なプレッシャーは感じたことがあるがなのはたちが言うような怖い声や悪意のある声なんて聞いたことがない、一体フォルテになにが起こったのだろう。

 

「ねぇなのはちゃんフォルテと話すことはできないの?」

 

「それがさっきから話しかけてるんだけど返事してくれなくて」

 

「そっか、フォルテからももしかしたら話が聞けるかもと思ったんだけどね」

 

そんな話をしていると突然、空が曇りだし雷まで鳴り始めた。

 

「っ!こんな街中で強制発動?広域結界!間に合え!」

 

「フェイトたちか!」

 

「きっとそうだ!僕は結界を維持するからなのはと熱斗はジュエルシードの方に!」

 

「うん!」

 

「ああ!」

 

「レイジングハート!セーットアーップ」

 

「いくぞロックマン!」

 

「うん!」

 

「シンクロチップ!スロットイン!」

 

「「クロスフュージョン」」

 

なのはは白い魔導士の姿にオレ達はクロスフュージョンしてジュエルシードへと向かうとそこにはフェイトが居た。フェイトはこちらを見ると一瞬目を見開き寂しそうな表情を少し見せたかと思うと俯いてしまった。

 

「……して、どうして熱斗がその子と一緒に居るの?熱斗は……熱斗は私の……」

 

「なのはとは今日偶然会ったんだ、それよりフェイト!話を聞いてくれ!」

 

「フェイト!まずはジュエルシードの確保だよ!熱斗!あんたでも邪魔するなら容赦しないよ!」

 

オレはフェイトにジュエルシードが危険な物かもしれない事を伝えようとするがそれはアルフの攻撃によって遮られた。

 

「アルフも待てって!っくそ!」

 

アルフを制止するがアルフはどんどんと攻撃を仕掛けてくる。

アルフからの攻撃を避けているとフェイトとなのはも戦闘に入ってしまった。

オレとアルフは地上でフェイトとなのはは空中で争っているとなのはがフェイトになにもわからないままぶつかり合うのは嫌だと語り掛けている。なのはが自分の事情を話し終えるとフェイトも口を開こうとするが

 

「フェイト!答えなくていい!!優しくしてくれる人たちのとこでぬくぬく甘ったれて暮らしているがきんちょになんか何も教えなくていい!」

 

とアルフがフェイトを止める、でも今のアルフの言葉は一体どういうことだ?

まるでフェイトには優しくしてくれる人がいなかったみたいな言い方ではないか?

 

「おい、アルフ今のどういうことだよ!」

 

オレがアルフを問い詰めようとすると二人がジュエルシードを確保しようとお互いのデバイスがジュエルシードと交錯した次の瞬間

 

ドクン

 

大気が震えたかと思うとジュエルシードからまばゆい光が溢れだしあたりを青く染め上げた。

 




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